94 眠る村
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[ "食事中"
ラディスラヴァの肉をかみながら、
そっと意識にゆさぶりをかけた。]
もっとも、君はすぐに失神してしまったけれど。
[口の中に、同じ人間の肉を入れたまま、
その血の香りを、全身で感じながら、
くぐもった叫び声をひとつあげ、 意識を飛ばした。]
なんて素敵な声だ、… ふふふ。
――― ごちそうさまァ。
[ゼロに向けて柔らかで、そして嬉しそうな聲を届ける]
――にげちゃった。
ざんねん、もう少し見ていたかったのに。
[くすくす、笑う。]
そろそろ、代わった方がいいかなぁ。
あまりに変な行動とられてもね。
[クラリッサなら、廊下から――死体を見ずに駆け出したとて、怪しまれないだろうか、と少し考えてはみるけれど。]
どこまで覚えてるんだろう、ね。
かわいそうに――…
自分がわからなくなっちゃったんだね。
[声には憐れみのかけらもない。]
おすそわけ、できたみたいで良かった。
[ごちそうさま、と嬉しそうな声に満足げな声。]
そうだねェ、
変な事を口走ったらさぁ
――…ゼロが、危ない。
[それでも、こちらからは代わるようにはいつも言う事は ない]
大事なお爺ちゃんがぁ、
ゼロを追っていったみだいだねェ
――…、面白いことでも言ってるかい?
だけどさ…、そろそろォ
"本物様"のどっちかには―――退場願いたい、よねェ。
[冷静に場数を見据えて][静かに、囁く中性的な聲]
んフ、
ふふ、くっくっく―― あハハハハ!!
[面白いこと――問われれば響く嗤い声]
アハハ、 じいさん、僕らに魂を売るんだと。
ローズマリーと、ハナと、クラリッサを守る為に、ね。
僕が、君が、人狼だと知らずに――。
そしてハナさえ、何故か嘘をついた。
[フィリップを人狼だと声高に叫んだ老人の意図も知れよう。]
そのくせ、
フィリップが殺されなかったことに ホッとしてるんだ。
[必要ならば詳細も話し、
実に人間らしいね、とこらえきれぬ嗤いが尾を引く。]
おやおや、随分と
[愉しそうな嗤い聲が返ってきて]
[祖父が言った事を聞けばこちらも同じく嗤い聲をあげる]
[ひとしきり嗤い終えれば][少しだけ低い聲で――]
…、そう、
じゃあ、有り難く 売ってもらおうかァ。
やっぱり、ゼロもボクも この身体を選んで
――― "正解"だったみたいだねェ。
うん、 良い体を、選んだみたいだ。
いつもとは状況が違うんだ、使える駒は、使わないと。
[訪れるブローリン。
"本物様"の片方に、入り交じる警戒と好奇。]
そう、"意味"を与えてあげないとねェ。
[くつり][含み笑いを浮かべて、言葉を囁く]
―― クラリスは、元気ィ?
ん…… 心はすごーく、衰弱しているよ。
――ああ、
今まさに、 "余計なこと"を 口走ったね。
[ブローリンと共にいる、とは言わない。
ただ、追いかけると言ったのなら予想はつくのかもしれない。
これ以上を口走るなら、彼女には"眠ってもらおう"と
場を静かに見遣る。]
[エイトは静かに裡の聲に、舌打つも]
[まだ余裕の笑みを浮かべる]
余計、…?
―― ゼロ。
[静かに、けれど常より力を込めて呼ぶ仲間の名]
[こちらからは命令はしない、けれど]
気をつけんだよォ。
――本当に、この子は 美味しいなァ。
でも、おやすみ、クラリッサ。
[視てやると、言われて考えたことが、
自らを知る恐怖だなんて。
本人ならば、きっと想っても口には出さない。
けれど、心の声をそのままに、ゼロは零す。]
――ひとまず頑張ってみるよ。
さて、どうなるかな。
[仲間の声――"本物様"との状況は芳しくない。
けれど焦りはしない。
人間の、駒もあるのだからと――たかをくくって。]
[誰に余計な事を言ったかまでは解らず]
[まさか、本物の1人にその事を告げているとは]
[ゼロの相変わらずの緊張感の薄い口調もあって気付かない]
[もとより、ゼロを信頼しているから]
[きっと―――平気だろうと]
["おやすみ"という言葉を聞くに至る]
ふふ、…
さてと ボクも ――― 気を緩められないねェ
ゼロは、
どっちの本物様を…食べてみたいィ?
―― 若い方が美味しそうだけどね…、ふふふ。
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うぇえ?!
[間抜けな声が出た。 覚えていないけれど、シメオンが言うのだからそうなのだろう。 「寂しい」は一番初めに捨てた筈なのに。 願っても焦がれても、満たされないだろう諦観。 だからこそ、自分で自分が意外で恥ずかしい。 そこに持ってきて無意識の行動を見透かしたような言葉>>99には、かなり狼狽した。]
だッ…… や、いや、ンな心算は、なかったんだけど、そのっ ――ごめん、巻きこんで。
[しゅーん、と、怒られた犬のようにしょげ返った。]
(111) 2012/06/17(Sun) 17時半頃
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エイトのヘマなんて、考えられないね。
そうなったら心中するしかない。
[心中などという言葉も、けらりと笑って話せば日常。]
……――新しい楽しみが出来てしまったよ。
フフ、内緒だけどね。
[ブローリンに視られる。
エイトが知ればほぼ確実に、彼を殺すだろう。
けれど、密かに懸想していた相手から、
人狼だと告発された時の宿主を見たい―――
危機よりもそんな欲求が、押さえ切れない。]
[だから――]
食べたいのも、面白そうなのも、
きっとシメオンさ。
クラリッサよりも大切な彼が死んだらフィリップは
じいさんから人狼と告発された中、どうするのかなァ
ってね。
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そうだ、トリ―――――
え?
[悲鳴ははっきりと聞こえた。 シメオンと顔を見合わせる。]
クラリス?
[開いた扉から流れてくるのは、喉が詰まりそうな匂い。 鍵を閉めたローズマリーの元に駆け寄った。]
(115) 2012/06/17(Sun) 18時頃
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ゼロを殺させなんて、しないさァ。
…おや、
その愉しみはボクにも後でお裾分けしてくれるゥ?
[やっぱりゼロとは質は違う人狼でも一番大事なところで"趣味が合う"]
おーけェ。
じゃあ、今晩の獲物は…決まりだァ。
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いつも艶っぽくてエロい唇が紡ぐのは、彼女の親友の名。 仕事帰り、何度かお茶をご馳走になった>>2:211。 年下の欠食児童をさりげなく気遣う優しさは、彼女の従兄と同様で。]
……そうだオッサンは? 知らせ、ねぇと……
[従妹の死を発見したのが彼自身だという事を知らずに問う。]
(118) 2012/06/17(Sun) 18時頃
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[遮られるという事は、遺体が悲惨な状態である事を窺わせた。]
オッサンが追ったって事は…………もう、知ってんだな。 そっか、そりゃ、キツいな…………
[彼にとって一番見たくなかった「死」だろうに。 顔が歪んだ。]
(121) 2012/06/17(Sun) 18時頃
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フィリップは、クラリッサに話の続きを促した。
2012/06/17(Sun) 18時頃
――駒が多いにこしたことはないけどね。
ハナは……結局、加護の力を誤ったのかな?
それとも、じいさんの言うように"知恵おくれ"ゆえかな。
[ハナの大人びた側面は想像もしていない様子で
もう一人、嘘をついた少女の真意を不真面目に考えるけど]
お裾分け、したいねェ。
――どれくらい時間がかかるものなのかわからないけど。
[ともらすは、ブローリンの加護の力。]
ルーカス、グロリアより、
今回は "あたり"だったね―― フフ、愉し。
[嗤う声はやがて泣きつかれて眠る宿主を見て*嘲る*]
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見えてるモンが多いのって辛ぇよな……。 シメオンも、オッサンも。
[ローズマリーに促されて食堂に向かう。 横を歩く幼馴染が背負う重さをパンのように半分こ出来れば良いのに。]
……頼るしかねぇってのも情けねぇなぁ……。
[自嘲は口内を苦く染めた。]
(124) 2012/06/17(Sun) 19時頃
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[せめて、自分と引き替えにでも護る事が出来れば良いのに。 特別な力なんて、狼の餌、まるで罰ゲームだ。]
(126) 2012/06/17(Sun) 19時半頃
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――む。……んだよそれ。 人の気持ちも知らねぇで……
[拗ねたように小さく呟いた。 死なせたくない。どうすれば良いか分からない。もどかしくて悔しい。 そのままシメオンを見ずに食堂に着いた。]
(128) 2012/06/17(Sun) 19時半頃
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さァ、ね。
どちらにしろ、人ってのは
真実がどうであれ 大切な人を護るためならァ
嘘をつけちゃうのさぁ
[それすら利用しようとするのは、エイトらしさとも言えるが]
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