263 【突発】創世虚構アポリア【人狼騒動RP】
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[ 彼女が人であった頃の私を知る由がないように
私もまた、彼女が生粋の 人狼 であることを想像はしなかった。
「自分を生かすために死んでいったみんな」という言葉から、なんとなく事情は察するけれど ]
……それなら尚更、生きなくてはね。
[ 強い意志が感じ取れる声色に、頷いて
問いかけには静寂を保つままに応えましょう。 ]
―――死に場所を探しているの。
そうね、そういう意味では貴女の言う通りよ。
生きていることに、疲れてしまったから。
[ 誰かの――仲間のために死ねるなら構わない、と
笑いましょう。 ]
人間は。自分に都合が悪いことを、受け入れられないんだもの。
仕方がないわ。
[ 到底無理な夢物語。
共存出来るなら今頃、こうなってはいない。 ]
ええ。すべて貴女の望むままに。
なら、情報を知っていそうな人から殺しましょう。
そうね――ずっと部屋から出てこない彼とか。
[ 漏れ聞こえる言葉の数々から、彼の知識は把握出来る。
多くが彼らに渡る前に、さっさと片付けてしまいましょう。
――こんな思考。獣に塗れた私の頭。
悲しくないといえば嘘になる。
けれど、けれど、しかたがないの。
「一緒に」と言う貴女に、息を少し詰まらせて。 ]
……なら私も、頑張るわ。
貴女と抜け出せるように。
[ 生を望まぬ人狼の口約束なんて、たかが知れているけど。
仲間のお願いを無下にするほど
冷たい心を持っているわけでもないの。* ]
……うん。
[それなら尚更。
静寂に浮かぶ泣きそうな笑みは聲には乗らない。
そうして、アタシ達だけの紅い海に何でもないことのように落とされた波紋。]
死に場所を………
[ぎゅっと痛いくらいに胸を掴む。
嫌でも判ってしまうそれはアタシの中、故意に目を逸らし、深奥に蓋を閉めて隠しているもの。
生きてと最後に託された思いの鎖に。]
やめてよ。
これ以上アタシは………
[込み上げる感情を抑えれば。]
残されて生きていくのも楽じゃないのよ。
[歪んだ苦笑を浮かべ。]
そう、だよね。
ニンゲン同士、別にそんなに仲良しでもないのに、こういう時になると途端に種で区別して執拗に追いつめてくる。
みんなも、アタシ達と一緒に閉じ込められている段階で気付かないのかな。
戦う相手間違ってる。
[呆れて何も言えないくらい。
言ってるけど。]
あ、アタシも気になってた。
あのサイモンってヒト。
うん……、もしかしたら気付いているかもしれない。
早い目に口を塞いだほうが良さそう。
[幸い彼はいつも一人でいるから、機会に困ることもなさそう。
彼女の提言に肯定を示せば。]
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