69 La Bataille Royale.
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周囲を見てよ。
(72) 2011/11/01(Tue) 18時頃
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生き残っている、人間を見てよ。
ぼくを殺してもこのゲームが終わらないなら。
本当に最後の一人まで殺しあわないとならないなら。
残った人間を、どう思う？
自分の目から見て、「殺せる」と思う？
「勝てる」って、自信、ある？
(73) 2011/11/01(Tue) 18時頃
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ぼくの腕輪は、誰でも殺せるよ。
(74) 2011/11/01(Tue) 18時頃
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取引しよう。
誰とは言わない。
ぼくは、望まれたら誰かをこの腕輪で殺す。
最後に「自分が勝てる」相手を残すのでもいい。
「守りたい人」を残すでもいい。
最後の最後は、腕輪の力なしで、殺し合ってもいい。
(75) 2011/11/01(Tue) 18時半頃
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ぼくが望むのは、智夜の生存。
彼女には手を出さないで欲しい。
(77) 2011/11/01(Tue) 18時半頃
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「友達だから」「大好きな人だから」
「だから、この人は自分を殺さない」
……なんて考えは、そろそろ忘れるべきじゃないかな。
親友の白夜と、友達の萌花ちゃんを殺したぼくが言うんだ。
……信憑性は、あるだろ？
(78) 2011/11/01(Tue) 18時半頃
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ぼくは、何も言われてないよ、薬丸。
先生は、ぼくを見て笑っただけ。
授業でヒントの部分を指で示して、「分かったでしょ？」って笑うあの顔。
あの顔で、笑って、ぼくを見ただけ。
(80) 2011/11/01(Tue) 18時半頃
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試してないけど……恐らく、選べると思うよ。
まだ一度しか、ふたつめのボタンは、使った事が無いから……。
(81) 2011/11/01(Tue) 18時半頃
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【悪い子を殺す】存在……ね。
……ぼくの何処に、その才があるって選ばれたんだろう？
ぼく、誰かの事を「いなくなってしまえばいい」とか「消えてしまえ」なんて思った事、一度も無いよ。
人を嫌いになるの難しいよ。
……ぼくは、何を『見られて』、この腕輪を渡されたんだろう……。
(83) 2011/11/01(Tue) 18時半頃
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薬丸。
望まれたら自殺も手伝うけど……。
薬丸は生きていた方が、いいんじゃないかな。
守るんじゃなかったの？
他の人を殺してでも、大切な人。
他の誰かに任せてじゃなくて、自分自身で、守る方がいいんじゃない？
萌花ちゃんとの約束を心配しているようだけど。
だいじょうぶだよ、萌花ちゃんは優しいから、待ってくれる。白夜も傍にいるんだろうし。
急がなくても、だいじょうぶだよ。
(85) 2011/11/01(Tue) 18時半頃
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『悪い子』だの『良い子』だの。
大人が決めたそれを、「馬鹿らしい」って笑って無視するのは、コドモのぼくらが得意なことじゃないの？
(88) 2011/11/01(Tue) 18時半頃
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……そんなに死にたいなら、殺すけどね。
禎人に殺されたいんだっけ？
ならそう運ぶように、努力するよ。
腕輪がいいなら、そっちでもいい。
……でも、見たよね。結構苦しむから、早く楽にさせて貰う。
……あぁ、そうだ。
萌花ちゃんを楽にしてくれて、ありがとう。
ぼくが、最期まで責任持とうと思ったんだけど、震えて、早く動けなかったんだ。
(91) 2011/11/01(Tue) 18時半頃
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うん、そうだよ、優花ちゃん。
ぼくが、人を殺す腕輪を持ったもの。
萌花ちゃんを殺した人間。
(92) 2011/11/01(Tue) 18時半頃
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さぁ……どうだろう？
ぼくが死ねばこのゲームが終わる保障は、何処にも無い。
逆を言えば、ぼくが死ねばこのゲームが終わる可能性も、あるかもしれない。
ぼくが出せる取引の条件は腕輪の力ぐらいだしね。
(98) 2011/11/01(Tue) 19時頃
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……変わってないよ。
怖くて、話してる今も、震えてる……。
(99) 2011/11/01(Tue) 19時頃
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ぼくが望むのは、智夜の生存。
(100) 2011/11/01(Tue) 19時頃
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それだけだよ……。**
(101) 2011/11/01(Tue) 19時頃
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……っ……。
……さぁ、誰にしようか。
ぼくは、智夜さえ生き残ってくれれば、それでいいんだ……。**
(108) 2011/11/01(Tue) 19時半頃
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烏丸くんが、「殺人腕輪」の持ち主、か……。
これで、パワーバランスがまた、変わった。
味方につけるべき人、殺すべき人、見極めないといけないな。
メモはまだ、切り札として残しておきたいな。
「人を殺す腕輪」なんて非常識なものが、素直に受け入れられるこの状態。……「人を助ける腕輪」だって信じられるはず。
さて……。
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……何だかもう、言葉が出てこない。
智夜、ありがとう。
もっと早く腕輪の事、伝えられたら良かったんだろうけど――パワーバランスとかの話も聞こえていて。
三人を巻き込んじゃうの、怖かった。
結局巻き込んじゃってるけど。
結局――白夜も、萌花ちゃんも……。
…………。
うん、でも。
この腕輪が、智夜に行かなくて良かった。
(125) 2011/11/01(Tue) 22時半頃
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空気を読める人間を排除――ううん、「殺す」べき、ね。
乱暴な話だと思うけれども、禎人。
ぼくみたいに、強くない人間は、巧く周りを見て生きないと駄目なんだよ。
空気を読む、って言うか、呼吸を合わせて生きないと、すぐにおいてけぼり。
そうしないと駄目な人間もいるって、覚え置いてくれると嬉しいな。
(129) 2011/11/01(Tue) 22時半頃
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さて……。私の腕輪……。
この「能力」をどう話すべきか。
チャンス持ちの烏丸くん。
彼をなんとか利用できないかな？
ちーちゃんを握りさえすれば、私の思い通りに踊ってくれるはず……。
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周りを何も見ず、生きていけたら楽なんだろうけどねー。
(131) 2011/11/01(Tue) 22時半頃
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あと、この腕輪、殺すボタンは使わない事も選択出来る。押さなくてもだいじょうぶだよ。パスが許される。
ぼくは萌花ちゃん以外に毒を使ってない。
殺した人間がいるなら、今更隠さずにちゃんと申告するよ。
(133) 2011/11/01(Tue) 22時半頃
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ぼくは死の立候補とかはする気ないけどね、南野サン。
ぼくは智夜の生存の為に名乗りを上げた。腕輪の事、隠しきれないと思ったしねー。
うん、そう。
ぼくが、“チャンス”持ち。
見る？ ちょっと形違うでしょう、腕輪。
(135) 2011/11/01(Tue) 23時頃
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ぼくが答えるね、優花ちゃん。
ぼくと智夜が二人で残るなら、ぼくが死ぬよ。
たった一人の勝利者には、智夜になって貰う。
(136) 2011/11/01(Tue) 23時頃
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フィリップは、サイラス ……あー、うん、総司、まぁ、それなりに空気読んでた、かなー。
2011/11/01(Tue) 23時頃
ん……。なんだろ、これ。
……スピーカー？
……っ？！ まさか、私の集音マイクとセットになる……もの？
でも、烏丸くん、私の独り言聞こえてる気配、ない……。
……っ、これか！ ON/OFFスイッチ。
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そう、それが「殺す」ボタンだよ、南野サン。
小さなボタンだよね……。これで、人が死ぬの。押すのもそんな抵抗無いんだ。かち、って。
それだけ。
……うん、怖いよ。
ずっと、怖かったよ。
このボタンを使ってしまう可能性が、ぼくの中にあるのが、ずっと、怖かった。
これを押してしまえば、何の言い訳も出来ないものね。ぼくの殺意が、これを押すんだもの。
(144) 2011/11/01(Tue) 23時頃
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かもね。
最後にふたり残ったら、ぼくは、智夜を説得する。
……薬丸だって、そうするんじゃない？
大切な人と二人残って、どちらが死ななきゃならないとしたら、ね。
(146) 2011/11/01(Tue) 23時頃
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