1 とある結社の手記:6
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[そこに独語のようなカルヴィンの呟きが聞こえる。]
お前の父君ならば…誇りを持てとお怒りになるだろうな。
[偲び笑うような、からかうような笑い声が続いた。]
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[キャサリンの手>>76は、優しく少年の頭を撫でる。 其れは心を落ち着かせてくれるようで、 しばし彼女に身を任せた]
お化け……怖く、ない…?
[続く彼女の言葉>>79に、きょとんと瞬く。 そして次の告白を聞けば、思わず言葉を失った]
…………!
[それは、恐怖から――ではなく、純粋な驚きから。 一瞬唖然とした後、ごくりと唾を飲み込む。 キャサリンの視線は、広間の中をゆらゆらと揺れている。
ということは、つまり]
(84) 2010/02/21(Sun) 21時頃
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…………。
[おずおずとキャサリンに近づくと、 車椅子の影に隠れるようにしゃがみ込んだ。 そこからそっと顔を出して、彼女と同じように広間を見つめる]
……此処にも、お、お化けさんが、いるんですね…。
[小さな小さな声で語る彼女。其れを聞きながら、はっとした。 『霊がみえる人居たら……怖いって思う?』]
ぼっ、僕は、怖くないです。 キャサリンさんのこと、全然怖くないです。
キャサリンさんが怖くないって言うなら、お化けも怖くないです。 …た、多分。
[最後の一言は少しだけ自信なさげだったけれど、前半は本心で。 しゃがんだまま彼女の手をそっととって、頷いた]
(85) 2010/02/21(Sun) 21時頃
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――――…いいえ。僕も同じです。
[不愉快そうな声に、返る真っ直ぐな声。
何処か自分に言い聞かせるような態でも、
あったかもしれないけれど]
僕は生きて此処を出ます。
そうして、父に、会いに行くんです。
[何処か夢を見るような風にも、呟いて。
それに伴う犠牲のことを、今はどこかに押し隠して]
……サイラス先生は、命拾い…?
[彼の思考の先を問うように、繰り返す]
ウェーズリーさんは、誰を調べるのでしょうね。
[黒い気味の悪い封筒を思い、小さく息をついた]
[からかうような声が聞こえれば、あわあわと口を噤んだ]
………っっっ!
別に僕、平気ですから。全然、平気ですからっ。
[頑張って弁解しようとするが、
どう見ても余計にボロが出ている]
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灰色お化けさん。どうして、彷徨っているのでしょうか。
…寂しいのかな。
[魂を映すことのない瞳は、広間の宙を見つめ続ける。 けれど相手からの悪戯めかした言葉>>87には、 どきりと肩を震わせた]
…………っ!!
[握り返された手にも、きっと振動は伝わった筈だ。 照れたようなバツの悪いような表情を浮かべた後、 けれど相手とあわせる様に、小さくくすくすと笑った。
それから少年も、真面目な調子に戻り。 彼女の顔を見つめた後、差し出された小指に視線を降ろした]
(88) 2010/02/21(Sun) 21時半頃
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[笑い声が聞こえる。]
成長してみせることだ。
少なくとも…。お前は確かに人狼に、成ったのだから。
…占い師のどちらかは偽物だ。
襲うときが限られているのならば、俺達に都合の悪い奴から殺す。
だが…その見極めが難しい。
[次の夜。その標的を決めかねている苛立ちが隠せない。]
小僧 カルヴィンは、病人 キャサリンとそっと指切りをする。
2010/02/21(Sun) 21時半頃
………っ。 は、はいっ!
[自分を《人狼》になったと認めてくれる声。
どきりと波打つ心臓の音]
どちらの占い師さんが本物か、ですか…。
つまり、僕らを人間だって言うか、
僕ら以外の人を人狼だって言い出したら、
その人が嘘吐きさんってことですね。
[頭の中を整理しつつ、ふむ、と頷いた]
うーん…。
[郵便屋と薬屋。
二つの顔をぐるぐると思い浮かべてみるけれど]
………もし、見分けがつかなかったら、どうします?
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此の世に未練……。もしそうなら、なんだか、
[「可哀想」と言いかけて、言葉を止める。 魂に手を伸ばそうとしても、 少年には其れが何処にいるのか分からない]
……あ。もしかしたら、キャサリンさんを 守ってくれているのかもしれません。きっと、そうです!
[ふと思いつき無邪気に笑う。その方が素敵に違いないと]
内緒、ですね。
[指を絡め終えれば、相手の真似をするように片目を瞑った。 マーゴの元へ向かう姿を、静かに見送る。 マーゴのことは心配だったが、 仲の良い彼女が見てあげたほうが安心できるだろうと]
(93) 2010/02/21(Sun) 22時頃
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そう言うことだ。
その偽物が俺達に協力するつもりなのか。それが解れば上々だ。
だが…見分けが付かないなら。殺してみるしかないだろうな。
そう言う意味では…
今のサイラスを敢えて生かす理由は無い。
[前言を翻すような事を言う。
他人の運命を手の上で転がすようで、転がされている現実を感じていた。]
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―広間・コルクボードの前―
[キャサリンとの会話のおかげで、 随分と心が落ち着いてきた気がする。 漸くコルクボードの前までやってくると、 改めて張られたメモを見上げるのだった]
…メアリーは、人間。
[その結果に、納得するようにうんうんと頷く。
そしてもう一つ、思い出すこと。 一日に一人、処刑すると宣言した結社員の話]
……………。
[この中の、誰かが。 ぞくりと背筋に寒気が走り、息を呑む]
(103) 2010/02/21(Sun) 22時頃
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[手が微かに震える。けれど、これは発作の類ではない。 ただの、恐怖。だから大丈夫。きっと、大丈夫。
ぎゅっと手を握り、一つの人影を探す]
……ラルフ、さんっ。
見てください。 雪だるま…無事だった、みたいです。
[彼の傍までやってくると、窓際の雪だるまを指差す。 暗くならないように、努めて明るい調子で、微笑む]
ウェーズリーさんを、探すんですね。 僕も一緒にいても、良いですか?
[断られなければ、ひょこひょこと、彼の傍を付いて回るだろう**]
(107) 2010/02/21(Sun) 22時半頃
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[結社員の言葉を思い出す]
……駆除。
…………人狼は殺意を持っている、ですか。
こんな所に閉じ込めなければ、
僕は誰かを襲う心算なんてなかったのに。
[それはそれで、自らの緩やかな死を意味していたのだが。
少なくとも親しんだ村人達を襲うことなんて
考えもしなかっただろう]
………変なの。
[言い表わせない複雑な感情は、
ぽつりと一言の言葉として零れ出た]
……襲う。
サイラス先生を、襲う―――…。
[ヤニクの言葉を思い出しつつ、呟く]
…………。
僕、ウェーズリーさんを、探してみますね。
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[ラルフ>>120に一緒に探そうと言って貰えれば、 ほっとしたような表情を浮かべる。 ベネットの元へ一度向かう姿を見送り、彼が戻ってくると 思い切って腕を伸ばしてぎゅっと手を繋いだ]
……キャサリンさん、ちゃんと喜んでくれましたよ。 ラルフさんのおかげです。
[えへへ、と笑いを零しながら、ゆっくりと歩く。 少年の視線は、静かに床を眺めている。 やがて顔をあげないまま、ぼそりと呟いた]
あの、料理……。 良かったら、今日、教えてくれませんか?
[彼にだけ聞こえるような、小さな声。 手に込める力だけ、僅かに強くなる]
(138) 2010/02/21(Sun) 23時半頃
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もしかしたら、明日には―――…。 僕、いないかも、しれないし。
[一日に一人処刑する、と結社員は言った。 それにこの中に人狼がいるのならば、 明日もサイモンと同じように、誰かが――…]
…いなくなっちゃうかも、しれないし…。
[口元にだけ、頼りなく浮かんだ笑み。 顔はやはり俯いたまま。涙の溜まった目は、上げられない]
ラルフさんは、何が一番、怖いですか?
僕は、…………。
[先の言葉に詰まり、黙り込む]
(139) 2010/02/21(Sun) 23時半頃
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[言葉を続けられなくなって、漸く顔をあげた。 涙の溜まった目でラルフ>>157をじっと見上げれば、 相手の困ったようすが瞳に映る]
……………。
[多分自分は、とってもしょぼくれた顔をしていたと思う。 そんな自分を励まそうとしてくれる相手を見れば、 申し訳なくて。…けれど、少し、嬉しかった]
…ふふっ。ラルフさんも、怖がりなんですか…?
[だから頑張って、また、笑おうとする]
なら、僕と同じですね。 僕も実は、怖いもの、たくさんあるんです。
…お化けとか。
[冗談めかして「秘密ですよ」と小さく付け足した]
(177) 2010/02/22(Mon) 00時半頃
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[誰かを守れないことが、一番怖いという青年。 やっぱり、彼は、優しい人だから。 握り返された手に込める力は、何処か、縋るように]
僕は、大切な人がいなくなってしまうのが、 ……………、一番怖いです。
[長い長い間を置いて、ぼそりと呟いた。 相手と同じようで、少しだけ違う内容の台詞]
ラルフさん。お願いです。 …いなくならないで、くださいね。
[薄っすらと笑ってそう告げて]
はい!僕、頑張りますっ。
[料理を教えてくれるとの言葉に元気よく返事をして、 彼と共にウェーズリーの所へ]
(178) 2010/02/22(Mon) 00時半頃
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……ピッパさんは、人間。
[ラルフとウェーズリーの会話を聞き、 確認した内容に小さく息をつく。 安堵したように手の力が僅かに抜けるのを、 ラルフは感じたかもしれない。
続いてウェーズリーに声をかけられれば、 はっと表情を綻ばせて]
あ、お返事…!はい。 後でフィリップさんとアーチを探してみます。
父さんからの、手紙も……。
[届いていると良いな、と期待を込めて、 鉄格子越しに窓の外へ眼差しを送った]
(188) 2010/02/22(Mon) 00時半頃
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ウェーズリーさんも、お料理上手なんですね。
[少年にとっては意外な事実だったらしく、 感心したように声をあげる]
味付けは、普通が、一番です。 ……普通が、一番です。
[大事なことなので、二回言いました。 別に昨日の夕食を意識したなんてことは、きっとないんです]
僕はあんまり包丁を使ったことも無いので、 皮むきのコツを教えて欲しいです。 皆で料理、頑張りましょう。
[郵便屋とラルフを見上げて、にこりと笑った]
(190) 2010/02/22(Mon) 00時半頃
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小僧 カルヴィンは、漂白工 ピッパ>>196の立候補に、一瞬顔が青褪めた。…ような気がするのは、気のせいだろうか。
2010/02/22(Mon) 01時頃
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[ラルフ>>193に撫でられれば、擽ったそうに笑っていた。 この一時ばかりは、幸せそうに―――…。
ピッパ>>196が片手を上げる様子には、 思わず一瞬身構えてしまう。 直ぐにはっとして、元の大勢に戻ったのだけれど]
……ほ、包丁、さばき、ですか。 た、確かに昨日の手付きは、お見事でした。
[ピッパの調理風景を思い出しながら、 強張った笑顔でこくこく頷く。 怪しげな調味料が登場するまでは、確かにとても上手だった。 だがしかし。もし万が一。 何かの間違いで、彼女が味付けを開始してしまったら―――?]
(208) 2010/02/22(Mon) 01時頃
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―広間→キッチン―
…………。
ピッパさんは昨日お料理作って疲れてると思いますし、 今日は男三人でがんばって見ます。 もし難しい所があったら、助っ人、お願いしますね。
[ピッパに深々と頭を下げてそう告げると、 ラルフ>>206の後を追うようにしてキッチンへと向かう。
頭を撫でられればもう一度、子供っぽい笑顔を覗かせた**]
(216) 2010/02/22(Mon) 01時頃
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ウェーズリーさんは、ピッパさんを調べたみたいです。
……人間、だそうですよ。
――…さぁ、
どうしましょうかね…。
[じっと伺うように、郵便屋の男を見つめていた**]
[ピッパに語った後、それを継いで囁きに述懐が漏れる。]
カリフは俺に興味を持った。
他にも俺のような人狼が居るのなら、強力な手駒になると言う。
なかなか面白い話だと思ったが、力を手に入れた人狼の集団をいつまでもカリフは信用しないだろう。だから「未だ見付からず」と手紙で毎年報告してはぐらかしている。それだけだ。
カルヴィン。
お前にその気があるなら、いつでもバグダドに連れて行ってやる。
カリフに気に入られれば、万軍を指揮するも栄華を誇るも求むるがままだ。
もっとも…、その前にまずカリフの褥に呼ばれるだろうがな。
[そう意地悪く笑って、ラルフに懐く様を揶揄した。]
それにしてもメアリーもピッパも人間か。占いは正確だ。
[皮肉めいた声。]
少なくとも…
偽物も身を捨てて俺達に尻尾を振るつもりはないらしい。
まあいい。
これで確信の無い疑惑が漂う。
処刑された者の正体も判らぬまま右往左往しているなら、それほど分は悪くない。
その間に邪魔な奴から殺せばいい。
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―キッチンに行くちょっと前・広間―
[フィリップの声>>249に気づき、はっとする。 「ちょっとすみません」と断って、彼の元へと足を向けた。
新しい手紙に書かれているのは、ラルフと作った雪だるまのこと。 手紙に綴る内容は、あえて、明るいことだけを―――…]
宜しくお願いします。 アーチ、沢山お仕事させて、ごめんね。…ありがとう。
[極彩色の羽根をそっと撫でて、 ポケットからビスケットの欠片を取り出して差し出してみる。 それから風が強まり始めた窓の外を見やった]
でも、アーチ、偉いね。 此処から出られるのに、ちゃんと帰ってくるんだもの。 ……やっぱり、フィリップさんのことが好きなんですね。
[フィリップの方を向きつつ、静かに目を細めた]
(268) 2010/02/22(Mon) 13時頃
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―キッチン―
[話が一段落付けば、ラルフとウェーズリーと共にキッチンへ。 紅茶を淹れる位ならば慣れているのだが、 料理をした経験が少年には殆ど無くて。
…どの位酷いかと言えば、 緊張のあまり包丁を両手で握ってしまう程度の腕前である。 彼は何を切ろうとしていたのだろうか]
………ええと、持ち方は、こう。 それで、こうして―――……。
[真剣な様子で二人の話を聞き、 教わりながらゆっくりと料理の仕方を覚えていく]
……………。
[此処から出て使用人に料理を作ってやることが出来るだろうか。 ふいに浮かんだ不安をかき消すように、緩く一度首を振った]
(271) 2010/02/22(Mon) 13時頃
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