情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
[とたとたとた。
裸足の子供が室内を走るような音がする。
足音は、飴のそばでいったん止まってから、また走り出す。
家の、中ほどへ、向かうように。
開いた戸
『みぃつけた!』
『次はおねぇちゃんの番!』
とたとたとた。
家の中を、裸足の子供が走り回るような音がする。
何度か襖や戸を開け閉めする音がして、それから、静かになった。]
[ ほんの一瞬。すぐに表情を変えてしまったから、その視線に捉えられたのも一瞬、の、はずだ。
笑みが見えた。
夕顔にはおおよそ浮かべる事に出来ない類いの笑み。
ぞわ、じわ、じとり、
ぺたりと背筋に張り付くような感覚は、まだ雨も降りはじめていないのにはやい気がする。
今のあたしよりも少し年下、
だけど、ずっと昔はずっと年上、
緋色の花嫁の笑みは、笑みが、
心を捉えて離さない。
息が詰まるような心地に目を瞠る。
きれいなきれいな、およめさん。
ここにいるのは夕顔だ。
夕顔、夕ちゃんのはずなのに、
ここにいない姿なのに、あの娘は、 ]
[ いない――…?
表情が夕顔に戻って、漸く解放された気になる、いや、されていない。囚われている。]
おねえちゃん?
[ 自分に勿論姉はいない。だがなんとなく、そう口が動いた。]
『もう いいかい』
『まぁだだよ』
『もう いいかい』
『もう い い か い』
『も う い い よ 』
────め か く し
お に さ ん
て の
な
る
ほ
う
へ────
[ 視覚と聴覚が、何かに囚われ、
少しだけ下を向いて、ぐるぐると頭の中で渦巻く 声を 姿を
反芻している。
紫陽花へ向かうような視線は、
少しの間、どこにも向いていない。]
[ 綺麗な、およめさん。
紫陽花の季節に輿入れしたならば、
彼女は幸せになれたのだろうか。]
[ 耳に幽かに届く、沁みるような声。]
[ ぱん、と軽く小さく、聞こえないくらいの音で、手を打ち合わせた。]
![]() | 【人】 懐刀 朧――雷門の家―― (144) 2019/07/06(Sat) 01時頃 |
![]() | 【人】 懐刀 朧たえは……おたえは、帰っとらんのか。 (145) 2019/07/06(Sat) 01時頃 |
![]() | 【人】 懐刀 朧……俺にも飴なんか。 (150) 2019/07/06(Sat) 02時頃 |
![]() | 【人】 懐刀 朧足音? (151) 2019/07/06(Sat) 02時頃 |
『 お
に さ
ん
こ
ち ら
て
の
な る
ほ
う へ 』
[転がった琥珀色を、幼い子供が攫って行った。]
![]() | 【人】 懐刀 朧――雷門宅―― (168) 2019/07/06(Sat) 18時半頃 |
![]() | 【人】 懐刀 朧……どういうことや。 (169) 2019/07/06(Sat) 18時半頃 |
寂しいな、寂しいな。
ここにおるのにな。
おたえちゃん、ちゃぁんといい子で、帰って来たんにな。
[そもそもお山の神様なんて、
人の子なんぞに興味なんてないんやけどな。]
なぁ?
![]() | 【人】 懐刀 朧よかないわ。 (181) 2019/07/06(Sat) 20時半頃 |
![]() | 【人】 懐刀 朧[理由をつければいくらでもあるだろう。 (195) 2019/07/06(Sat) 22時半頃 |
よかったねぇ、おたえちゃん。
じぃちゃんも、おたえちゃんに。
会いたい、って。
『もう いいかい』
『もう いいよ』
『も う い い よ』
『も う い い よ』
雷門じぃちゃんのこと、
呼んどるよ。
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
sol・la
ななころび
下記の場所以外では、人狼議事内キャラチップ
の利用を許諾しておりません。ご了承ください。
議事総合トップ
人狼議事lobby
人狼議事morphe
人狼議事cafe
人狼議事perjury
人狼議事xebec
人狼議事crazy
人狼議事ciel
SoyBean
Sangria
@hello_giji
@7korobi