214 サンタ養成学校卒業試験
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[根に持つ男は嫌われるぞ、と横目でちらり。>>277 自分のことは棚上げだが、言わなければ気付かれもしない。]
当然だ。凍死されては卒業どころの騒ぎじゃなくなる。 はっ、筋力のなさを露呈したな。
[とはいえ、本当に倒れられたら運べるかどうか定かではない。 鼻で笑っていれば髪が引っ張られ、ぐりんと揺れ動く視界。 缶を持つ姿には、引っ張ることはないだろうにと不平を溢し。]
何とも年上面だな、同輩の癖に。 夜が明ける間くらいは覚えておく。
[だが、髪を引っ張られた恨みは忘れてなんかやるものか。 作業場に戻るであろう彼の背中に手を振り──。 軽く握った雪玉を投擲して、逃げ去った。*]
(283) 2015/01/27(Tue) 02時頃
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[さて、残りは二本。正確には以下略。 渡すべき相手は未だ空の上で、楽しげな空中遊覧の最中。 邪魔をするのも悪いからと、練習場の入り口に佇んで。
低空飛行を続けるミナカタは見えたり木々に隠れたり。 姿を見る度に、何かを探す仕草も今は見られない。>>190 あれば逆に、何を馬鹿な真似をとつついてやるだけだが。
きゃあきゃあと燥ぐ声はモニカのもの。>>246 まさかソリに乗って危ない飛行を、との危惧は一瞬。 ミナカタの隣に座る姿に、良かったとひと安心。
──そうか、二人乗りという手があったか。 あれならば彼女も、時折馴鹿に自由を許す自分も楽しめる。 自分の力だけで解決しようとした頭の硬さに目眩を覚え、石段にへたりこんでは己の未熟さを嘆くばかり。>>1:260
それを掻き消すような、雪に似て、温かい光の粒子。>>231 降り注いできたひとつを摘まんだ振りをして、口に運んで。]
(289) 2015/01/27(Tue) 02時半頃
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……甘い。
[味を感じはしなかったが。何となく、そんな気がした。
腰を下ろしたまま、頭に白花を咲かせたまま。 ポケットから、半分しか形を成していない紐を取り出した。
何か嬉しいことや、発見がある度に織っていった。 白、赤、桃、橙、黄、青、藍、水色、緑、黄緑、黒、灰。 使った色は12色。級友達より細めの糸で、紡いだ思い出の刻。
完成させるなら、今しかないだろう。 悴む手に叱咤を入れ、皆が降りてくるまで指を動かす。 カシャ、と先端に括り付けたナンバーが揺れる度に頬を緩め。]
(290) 2015/01/27(Tue) 03時頃
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お帰り。テッド、イアン、モニカ。 馴鹿と……ミナカタ。
[降りて来た彼らを迎えながら、残った二本を手渡した。 テッドには活発な赤三本と、癒しの緑と黄緑を一本ずつの紐。 イアンには緑を三本と、理知的な青と水色を一本ずつの紐。]
動いたら腹が空いた。 残ってないか?
[部屋に戻れば甘味はあるが、外での級友からの甘味は別腹だ。 まだ甘味が残っているならモニカに分け前を強請りつつ、 何か言いたげなミナカタの視線には、ぺしりと腹に拳を付け。
急に動いた所為で落ち掛けたガーベラを、慌てて*押さえた。*]
(291) 2015/01/27(Tue) 03時頃
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懐刀 朧は、メモを貼った。
2015/01/27(Tue) 03時頃
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