155 楼夢館
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かしこまりました。
では直ちに手配致しましょう。
[そう言って、手早く携帯電話を使ってタクシーを呼び出した。
程なくして、タクシーが表に止まった連絡が入る。]
…タクシーは表に停めているそうです。
[彼にそう告げた。]
すまないな……いや、ありがとう
[救急の番号は知ってはいたが、タクシーの番号は知らなかった。
酷く手間を掛けたことに感謝の言葉を述べると――]
いいえ、お気になさらず。
俺達使用人の事はこき使ってくださって構いませんよ。
[そう言って微笑みかける。]
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[ジャニスが、散歩をしてくると言った。]
かしこまりました。 お気をつけて。
[そのまま彼はタクシーに乗り込んで行くのだろうと思いながら、彼を見送る。
それからその場を去るマユミに一礼した。]
(157) 2013/12/12(Thu) 01時半頃
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――もしも、
もしも、世界中が紙でできていたなら、
海が、みんなインクだったなら、
いったいぼくらは、どうして生きれば良いんだろう
[また歌うようにして、部屋を出る。暖かいパンとスープが欲しい。
そうだ、厨房へ行こう。一言口を聞けば、きっと誰かが慌てて用意してくれる。
かあさん、ここは素敵な所です。あなたが言った通りに。
寝床は暖かいし、食事はおいしい。
それに、なんだって、あなたもここにいるようじゃないですか。]
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