231 獣ノ國 - under the ground -
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ああ、必ず…
[一度、嘘をついたなら、エゴで、嘘をついたなら、せめて…突き通す、責任がある]
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[腹を刺されうめき声を上げる警備員から刀を抜けば 払ったはずの血の馨がまた着物に滲む。
彼は踵を返し、大扉前にて しゃがみこんだフィリップを見下ろした。]
なんてざまだ。 ……姫君の手を引くなら 最後まで引いたらどうかな。
[淡々とそれだけ云って、 彼は大扉のセンサーに指で触れる。 「外」の匂いがふわりと満ちた。
梟はどうしていただろうか。 その黒曜のうつくしき瞳を見たならば。 「はやくいきなさい」と静かに促しただろう。]
(44) 2015/07/17(Fri) 00時半頃
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[どうか、どうか。 彼らがオルフェウスのように振り返ることなく 地上へ向かってほしいと ――そう、願うばかり*]
(45) 2015/07/17(Fri) 00時半頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2015/07/17(Fri) 00時半頃
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[二人とも「どうして」と重ねたから、 彼は小さく肩を竦めた。]
いきていたいんだろう。
[なぞるのは尚、 鮫に投げかけられたあの言葉>>250だけ。
フィリップ>>48が我に帰って 梟>>49の掌をとるならば 彼の出番は終わり ――きっと長話は無用]
はやく。
[君達は。まだ、未来があるはずだ。 そう思いながら再度促せば、 彼らは行ってくれただろうか。
その背を見送ることぐらいはできればいいけれど。*]
(53) 2015/07/17(Fri) 02時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2015/07/17(Fri) 02時頃
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[ゆうらり、幽鬼のように血塗れた刃を持ち 外の風に着物の裾を靡かせた。 >>57 こちらに頭を下げたマユミの絹糸のような黒髪が揺れる。 彼はそれを無表情で見届けると、 大扉をくぐる彼らの背を見送る。]
(58) 2015/07/17(Fri) 11時頃
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[投げかけられた声>>63がある。 それに一つ、首を傾げた。 なにかを言いかけて口を開いたが、それもすぐに閉じて]
さようなら。
[彼はフィリップに向けてそれだけ言うと 二人の獣人が去った後、 彼は蹲る警備員の傍へと歩いていった。*]
(64) 2015/07/17(Fri) 11時頃
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[第三棟の少しはずれ。]
やぁ……すまないね。 だけどそんなに痛いのかい。
[蹲り何事かを言う警備員を見下ろし、 血塗れた小刀を掌で弄んだ。]
昔から「警察」には恨みがあるから 少ゥしばかり深く刺してしまったかもしれないが ……にしても、刃渡り五センチだよ?
[気狂いと罵られてはにっこりと朗らかな笑みを深め 彼はそれから監視室の方へ向かった。 監視カメラにはがらんとした施設内が映っている。 机の上においてある手紙をぺらりと捲れば それはノアのものだった。]
(67) 2015/07/17(Fri) 12時頃
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――シャイだねえ。
[別れの挨拶くらい、とは思ったが、 すぐに口を閉ざして、小さく肩を竦める。]
……いや、
[忘れてしまえばいい。ここであった嫌な事は。 そうして”良いこと”が少しでもあったなら それは覚えていきていけばいい。
あの学者の顔を思い出しながら エゴイスティックにそう思って、 彼はからん、と刃を投げ出した。 ]
(68) 2015/07/17(Fri) 12時頃
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常々不思議だったんだよ。 ……ここを創った御仁は、 一体、何を考えていたんだろうかと。
[聴くものもいないが、ぼやく。 ムーンストーンに一つ触れ、]
『……沖に出たらば暗いでせう、 櫂から滴垂る水の音は……、』
[いつかどこかで読んだ詩を、口ずさんでいた。**]
(69) 2015/07/17(Fri) 12時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2015/07/17(Fri) 12時頃
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