人狼議事


207 Werewolves of PIRATE SHIP-2-

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[その死体を食い千切った。]


 ……船長……あんたが…謝る必要なんて。

[紅い聲が何を語るのか、殺さないと言われても
まだ何処か不安が残っていた。

だが……初めて聞いた彼の謝罪に絶句し、
屈むその背を見つめた。]


[食い千切った肉を咀嚼し、飲み込む。]

 なるほど……これは美味い。
 これでは思わず粗相してしまうのも分かる。

[本当に、舌に染み渡る味に笑みが漏れたほどだ。]

 …ミナカ。私達は仲間だろう?

[それは同じ船に乗っているというだけの意味ではない。
ミナカを、死神の死出の旅路に同行させてやると受け入れた時と同じ微笑みを浮かべた。]


 !? ……駄目だ、あんたまで……ヒトでは無くなる。

[船の仲間であるはずの、肉塊を食い千切る姿に
慌てて駆け寄り止めようとした。
そこに恐怖も怯えも無く、ただ純粋に、彼が船を、仲間を
ヒトを裏切る事になる行為を止めたかった。]


 ……船長……あんた……馬鹿だろ……。

[肉を食い千切り、咀嚼する音を間近で聞いた。
間に合わなかったと悲しむより早く、
浮かんだ笑みと掛けられた言葉に泣きそうになった。

ギリ―に頭を撫でられた時と同じように
受け入れられ、赦された事を喜ぶ赤子の感情と。
ヒトを止めたのに、仲間を殺したのに。
仲間と言ってくれた事への感謝と、喜びに。]

 ……連れて行ってくれ……死神の元まで一緒に。

[泣きそうな笑みを浮かべたまま、最初に受け入れてくれた時と
同じ笑みに近寄ると、血で汚れた唇を舌で舐め取った。
まるで仔犬が親に甘える様に。]


[船底の牢へ向かった道化とミナカの聲は、ここまでも届いていた。


 ───ただ、男には到底理解できなかった。

 仲間だとか。
 落ち度だとか。
 人でなくなってしまうだとか。

 その身に、より強い力を、恐怖を、畏れを得ながら、何を嘆き、思い悩むのか。


 生粋の獣には、理解できるはずもなかった。]


 誰が馬鹿だ。

[照れ隠しにムッとした表情を浮かべてみせるが、今にも泣き出しそうなミナカの声の震えに表情が崩れそうになる。]

 って、待て。近い近い。

[急に唇を舐められ思わず仰け反る。

本当に彼は仔犬のようだ。
ミナカは大の男のように見えるが、匂いが、本能がこれは庇護すべき仔だと教える。
だから拒絶するのもどうかと思い、唇は舐めさせないように避けつつミナカの頭をぎこちない手つきで撫でた。

そういえば狼は雄も子育てに参加すると聞いたな、と遠い昔のことを思い出す。]


[現在、優先すべき“命令”は、船長の聲と定めて。
仔犬が見つからぬよう、
仔犬が殺されぬよう、
あの仔が行きられるよう、
男は足りない頭を動かし、知恵を絞った。

そして。
真実に近付きそうな者を殺そうと思い付いた。
真実に近付きそうな者を探す頭が自分に無いなら、
可能性を感じる者の傍に在ろうと決めた。

例えば、利口な航海士の傍に在ろうと決めた。

その時が来たら、殺すために。]


【人】 墓荒らし ヘクター

[ジェレミーが淡々と推理をするのを受けてグレッグが証言をする。
ホレーショーやグレッグは酒盛りをしていたらしい。>>124>>132
気の良いお人よしであるホレーショーや、それを慕う子分である彼らに積極的に疑いを向ける気持ちは今の所無かった。

自分の後ろに隠れたニコラスも、危なっかしい挙動は多いが
人を殺すとなればもっと目立ちそうな気がする。]

ねェもんはねェんだよっ、このアル中が。
部屋に戻りゃ別だけどな。

[不安そうな顔で縋るニコラスに情けねー顔してんなと鷲頭噛む手を強めつつ>>145(男なりの気遣いだ)
それこそ、もっと他に疑うような奴は居そうなものだ。
馬鹿正直に自分には出来ると申告するヴェラや、
何食わぬ顔で作業に勤しむリー。
それに、場を仕切って推理を進めるジェレミーも]

…怪しくねェとは言い切れねぇけどな。

[小さな声でぼそりと零した。]

(153) 2014/12/12(Fri) 00時頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[と、セシルと目線が合う>>149
物言いたげな様子で名を呼ばれれば疑問を浮かべ]

なんだ。何か用か。

[甲板の輪から離れ、彼の方へと歩み寄った。
彼が事情を話すならそれを黙って聞くだろう**]

(158) 2014/12/12(Fri) 00時頃

墓荒らし ヘクターは、メモを貼った。

2014/12/12(Fri) 00時頃


[あの瞳……暖かな海のような碧色の瞳、が
“その時”は光を失くしてしまうのかと思うと。

鈍い痛みが身体の何処かを蝕んだ。]

 ゥ゛ゥ゛ ア゛

[深層から湧き出し漏れるものは
言葉にならぬ、泣き声のような鈍い響き。

常々、名と顔を知る者がいくら死んでも
男が表立って感情ひとつ見せぬのは、
この痛みの正体を知らないからでしかない。

知らぬものは、無だ。
この無知な頭は、そう決め込んでいる。**]


[普段ならこんな事を口にするどころか、
思う事すら無いと言うのに。

絶望と呼ばれた道化師の思わぬ姿に、
緊張が緩んだ様に破顔する。

結局唇は舐める事は出来なかったが、
近くで嗅いだ道化の化粧の匂いに少しだけ顔を顰めた。]

 仲間と言ってくれて……ありがとう。


[それでも頭を撫でる手の優しさに目を細め、
それを暫し堪能する。

まだヒトを越えた孤高の命として、誇り高く生きる術を
知らぬ仔犬にとなった今なら判る。

ヴェラと出会った時に呼び覚まされようとした感覚。

彼は目の前の男とはまた別の、
誇り高きいつか目指すべき頂きを前にした本能だったのだろう。]


 ……ギリ―……泣いている? 俺のせい?

[唸り聲が聴こえた気がして顔を上げた。
昨日ぎこちなく頭を撫でてくれた主が悲しんでいる。
そんな気がして問い掛けた。

船長と言い、ギリ―と言い。
普段の彼らとは違う姿。
自分のせいかと船の天井を突き抜けて
甲板にいるだろう彼を思う。]

 ……ギリ―。

[想像通り、自分が原因だとしたら。
名を呼ぶ以外出来なかった。]


[そうして思う。

ヴェラもまた違う姿を見せるのだろうか。

それとも、もっと孤高の本当に美しい狼の姿なのだろうかと**]


 む……

[ミナカの礼にどう答えていいか分からず視線をうろうろとさせる。

私は誰をも信用したことはなかった。
強いて言えばギリーだけが心の許せる相手だった。

恐怖で結びつけられた船員たちとの関係は、いつか捨てられるのではないかいつか裏切られるのではないかと疑い合う関係で。
互いに隙を見せないことで保たれる関係だ。

だから……可哀想な仔犬の泣き聲を聴いた時、
むしろ仲間になりたいと思ったのは私の方だった。
いや、それともミナカをこの船に乗せた瞬間からか……?]


 ……。

[自分に撫でられて目を細めるミナカをじっと見つめる。
今までよほど寂しい思いをしてきた仔犬なのだろう。
私はミナカを抱き寄せるとその背中を優しくぽんぽんと撫でた。]

 私は、母も父も私が幼い頃に死んでしまったから
 父性だとか母性だとかいうものはよく分からないが…

[不器用ながらもミナカのことを慰めたかった。
狼なのだし先程のように唇を舐めるようなスキンシップが妥当なのだろうかと真面目に検討する。

牢の血生臭さに満たされた鼻先には、まだ人が人を殺す上層の惨劇は伝わって来なかった。]


 Quand le vin tiré, il faut le boire.

[無意識にマザータングを頭の中で紡いだ。]

 ワインを抜いたら、飲まなければならない。
 そういうことなのか……?

[仔犬を護りたければ犠牲にしなければならないものは多いのかもしれないということを私は予感し始めていた。]


 こいつの名前はドジスンだったか…美味しそうだ。

[先ほど覚えた肉の味を思い出し密かに唾を呑む。*]


【人】 墓荒らし ヘクター

[少し離れた場所でセシルから事情を聞けば>>160険しい表情を浮かべ、分かったと頷く。]

風が?………そりゃまた、難儀なモンだな。

[水や食料の備蓄はまだあるんだろうが、それでも有限ではない。
只でさえ疑心暗鬼に塗れ殺伐とした船内に、物資が足りないかもしれない、逃げ場がないという事実は動揺に益々拍車をかけるだろう。
少し俯いて考えた後、ぽつりと呟く]

――まるで、狙ったみてぇな状況だな。
血に飢えた邪神様が、俺たちに殺し合え、とでも言ってんのかね。

(188) 2014/12/12(Fri) 13時頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[皮肉気に哂って、見定めるようにセシルを見た。
一味の中では比較的気性が大人しい、若い男。
彼が下手人である可能性とて別段捨ててはいない。
大人しそうな顔をした奴が本当にそうであるとは限らない。
――が、取りあえず今ここで何かをするという気にはならず]

………テメェは、よく本だ何だ読んでるだろう。
人狼ってのがどういうモンなのか、聞いたことはねぇか。

[ふいに気になってそう尋ねる。
反応を聞けば、輪の中に戻っていくセシルを見送った*]

(189) 2014/12/12(Fri) 13時頃

[近寄ってきた道化の「美味しそうだ」という呟きに、一瞬だけ、瞳が紅く揺らいだか。]


 殺した理由は聞かなくていいのか。


[短く問う。
 尤も、脚色ない事実のみを伝えるだけなのだが**]


 理由?

[胡乱げな視線をヴェラに向ける。]

 お前があえてこいつらを攻撃したのか?
 違うだろう。

[混乱に乗じて人を切り刻むのを楽しむような性格とも思えない。大方突っかかってきたのに反撃したというところか。]

 それに……少し思うんだ。

 適当な下っ端に罪を押し付けて
 人狼騒動を終わらせるのもいいが、
 仲間じゃない者を一掃して
 仲間だけになるのもいいじゃないかとね。

[それは欲望か防衛反応か。
もう疲れたのかもしれない。恐怖し恐怖させる関係に。]


[血染めの甲板に失意が胸の内を満たしていく。

私は密かに船員たちのことを大切に思っていた。
それは確かだ。

だが本性はこんなものか。
皆恐ろしいと思うものは排除せずにはいられないのか。
それならこれまで通りの航海を続けたところで、
いつか私のことを裏切ろうという者は現れるだろう。

それだったら、仲間以外などいらない。]


【人】 墓荒らし ヘクター

[セシルと話した後。
周囲からやや離れた場所で手摺に手をかけ、一服した。

仲間殺しは重罪だ。
無法者の集まりだからこそ、集団で動くために戒律を敷くことの重要さは、曲がりなりにも昔船を率いていた者として身に沁みているし、今まで副船長としてそれを忠実に守り、破る奴には制裁をしてきたつもりだ。

とは言え、倫理観や情に照らし合わせて仲間を殺すことが赦せないだとか、そういった感情は余りなかった。
自身が生き延びるために道化についたのだから、
彼が船の支配者たる以上その法に従うのは当然。
それだけの話だ。

逆に言えば、その秩序が崩れかけているこの状況下で
どうすべきが最善なのか測りかねているのもまた事実だった。]

(218) 2014/12/12(Fri) 18時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[禄に手掛かりもない状況で下手人を見つけ殺せと命じられ。
間違えれば今度は加害者として責を追求される。
それだけならまだしも、下手人は人狼とか言う怪物なのだと言う。

憶測にしか過ぎないと口では言い、
居ても居なくても些細なことだと同意はしたが>>99
明け方の聲と、食いちぎられた遺体を思い返すたびに、
ざわざわと嫌な感覚が膨らんでいくのを感じる。

捕虜の思念を通して感じた”ソレ”の気配はおぞましかった。
あれは人を喰う化け物だ。放置してはいけないものだ。
優先的に殺さなくてはならない。
例えその過程で他の数多の命を奪っても、
その結果仲間殺しと剣を向けられようと。

そうしなくてはそれこそ命を脅かすと、本能が告げる。]

(219) 2014/12/12(Fri) 18時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[とは言え、そいつが誰なのかと言う目星は禄についていない。
風が止まってしまったことも含め、問題は山積みだ。]

―――あー、めんどくせェな…………

[ちっと舌打ちをして煙草をもみ消し、緩やかにその場を動き出す。元々あまりごちゃごちゃ考えるのは苦手なのだ。

と、誰かの銃声だか剣の音だかを合図に、わっと甲板内が騒ぎ始める。
お前がやったのだろう、それともお前かと口論は白熱し、
掴みかかる者や同士討ちで倒れる者も居た。]

(220) 2014/12/12(Fri) 18時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[どうやら船の連中は己と同じかそれ以上に短気らしい。
いつもならうるせぇ黙れと一喝するのだが、今回は止めることもなく。
流石に自分に因縁をつけてくるような下っ端はいなかったが、
誰かに吹っ飛ばされて飛んできた邪魔な奴や、
死にきれずに喚いている者は頭をカチ割って黙らせた。

一人、また一人と屍が増えていく。
あれこれ考えるまでもなく、一度堰を切ってしまえば
秩序も何もあったもんじゃねぇなと
皮肉気に笑みを浮かべ槌を振るった。]

(221) 2014/12/12(Fri) 19時頃

墓荒らし ヘクターは、メモを貼った。

2014/12/12(Fri) 19時半頃


 大丈夫か、ギリー…!

[ギリーが刺されたのを見て思わず聲を出してしまった。表情には出てなかったと思いたい。]


【人】 墓荒らし ヘクター

[こうして恐怖に怯え、暴れ出して自滅するような連中はどうでもいい。生きようが死のうが、それこそどうでも。
そいつらの中に下手人が居ればめっけもの、といった所か。
ふと第二甲板へと降りていくリー>>203の嘲笑うような声を聞いて、ちらりとそちらを一瞥する。]

―………

[例えば彼があんな力を持つ、あるいは手に入れたものであるなら。
不仲であったルイスのことは嬉々として手にかけようとするだろうな、と思った。
元々あったんだか無かったんだか分からないような
戒律を守るような自制心なんて簡単に振り切れて
それこそ愉しむように。]

疑わしきは、か?

[吐き捨てるように低く呟くと、その後ろ姿を見送った]**

(227) 2014/12/12(Fri) 20時頃

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