25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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「此処は”何”のお祭りか」か。
知ったような口だなロビン……
[歪む口元は酷薄な哂い。
彼が獣だというのならば……]
…余計な事を、外に流すな。
[それをこちらで呟いたからにはそれなりの理由もある。
霞のほうを僅かにらんだが、結局はため息に変わった]
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いえ、此方こそ楽しませていただきました。 ありがとうございます、夜光殿
[>>114の声に振り返る笑ってこたえて ……それから次いで、琵琶の音がした方へ]
それにしても霞月夜殿。水臭いではないですか。 旧き仲なのに今まで声をかけてくださらないとは。 こちらは、視界がこうである故に 音がなければ気がつけないと言うのに。
(119) 2010/08/03(Tue) 03時半頃
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ひとの裏も見えぬものに、意味などわかるまい。
――存外に、小心よの。
[恐怖と怒りと羞恥
憎しみ、悔しさ、幾つもの波に呑まれ
小さな冬の白はあっという間に攫われて――――
朱が言の葉紡ぐに至った経緯など、話してもせん無い事。
擦れ混じる声音でからかいの言葉を送った**]
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霞月夜殿も色々忙しかったのでしょう、御気になさらず。 また、開いた時間にでもあわせましょう?
[霞月夜のその後については 立場が変わったことは耳していたが まさか、相手がそう思っている由も知らず。 彼に集まる人の声に短く言葉は止めて
>>127には「そうでしょうか?」と 軽く受け止め笑いながら舞台を降りる時 騒ぎの中心だった花の声に包帯の奥で眼を瞬かせた]
…いえ、こちらこそ、舞台を占有してもうしわけない それに、あれしきで邪魔となるほど やわな舞い手ではありませんので御気になさらず
(134) 2010/08/03(Tue) 04時頃
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記者 イアンは、舞台から降りれば主を必要とせぬ身、酌もせず気ままに酒を飲もうと
2010/08/03(Tue) 04時頃
[さて、餌食に喰らわれたは、虎の親か虎の子か…。]
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何、そんなに大掛かりな芸をするところだったのか? 舞に関してはいつでも構わないですよ。 大概稽古してるか寝てるだけですので。
[包帯で視界を覆っているから、その毛の色も 風変わりな衣装も、荷も知らない。 微か画材の臭いが届くなら、口にはせぬが興味深げに思う]
私はイアン=薗。ご覧の通り舞手です。 とは言っても、私は主を欲しておりませんが。
[聞こえた声にそう返して 手探りで杯を得、屋敷のものに酒をもらう]
(148) 2010/08/03(Tue) 04時頃
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[霞の言葉にふと思い出す。
虎の主を食った時には、花は食われた男のそばには居らず。
ただ、つまらぬ食事であったことしか覚えていない。
味はまあ、それなりでもあったが]
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[上がり難そうな舞台。] [その言葉が耳に入れば肩を竦めて。 派手にやり過ぎただろうか? 興が乗ってしまったとはいえ引くべき立場である 主を求めぬ花としては苦笑せざるを得ない]
……あまりに、寂しいようでしたら 私が責任もってまた舞います。
[そうもつげながら]
(156) 2010/08/03(Tue) 04時半頃
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[届く溶き油の臭い。月瀬の言葉に 合点がいって頷く。]
なるほど、なかなか祭には確かに難しそうですね。 年単位とは驚くばかりです。
[月瀬の言葉に明るく笑って。 ただ>>157の言葉には驚くばかり。 そう言えば、先程から聞こえる声は そういえば本郷と呼ばれていた花主のものか ブスと呼ばれるその姿を見たことはないので まさか間逆とは知らず、おやまぁと思いながら]
(159) 2010/08/03(Tue) 04時半頃
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そのようですね。なかなか元気がいい。 ……失礼ですが、確か、本郷殿でしたか? そう呼ばれているのを耳にしました。
[口元に酒を運びながら、 何か、硬い音もする方へ向きながら口にする]
(162) 2010/08/03(Tue) 04時半頃
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私が主に引き取られたのは 彼よりももっと幼い性分の頃でした。
……丹精こめて育てるのを好む花主が 現れると良いですね 本郷殿は完成された花のほうがお好きで?
[小さく笑いながら率直な評を聞いて 手癖なのだろう、硬い音が響く]
立場は違えど同じ祭に参加する同士 名を間違えて覚えているのでは頂けませんので 確認させていただきました。 それとも、何か、なければ不味かったですか?
[逆に問われて軽く眼を丸くする。 とは言っても包帯の奥だが。 そうして、ついで自分の名前も青年は告げて]
(165) 2010/08/03(Tue) 05時頃
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記者 イアンは、奏者 セシルの筆がカンバスにて鳴らす音がこぎみ良いと感じた
2010/08/03(Tue) 05時頃
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成程、手をかけて育てたい、花ですか。 何かしら御眼鏡にかなう要素があればと ……罵り蔑み育てるのですね。なかなかのスパルタだ、本郷殿は
[そのようには育てられなかっただけに 本郷の言いうようにまた一つ笑う。 新しい花が必要でないと聞けば「左様で」と それは、此方も気楽だと内心思いながら 独特の音を聴きつつ酒を舐める]
おや、お詳しい。 現実は昔左右で分けたほど家も残っておらず、 そも、奏者と舞い手が分業化したのもあり 舞は左右拘らず憶えど、楽はからきしですが。 ……先程も止めに動いておられましたが 舞がお好きなのですか?
[キャンバスの音は次第に乾いた音から変化する 多分に絵の具が折り重なっているのだろう 視界を覆っているので絵自体は見えないが]
(171) 2010/08/03(Tue) 05時半頃
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花主の花に対する考えも多々あるのですね。 …花主も主である以前に人であり当然のことですが 花だから、主だからと分けられた世界に住むと どうもその辺りが鈍くなっていけない。
[あの人と他の花主…他の花主を十派一絡げだなと 自分を振り返り苦笑して。]
一番熱心に止められているように聞こえたもので [舞の途中だった故仔細までは覚えてはいないが 音は揉み合っていた様子だった]
成程、舞殿が在るお屋敷に、舞の得意な花、ですか 本郷殿の前では滅多な舞は舞えませんね ……して、その花は今は何を?
[過去形と、先の新しい花はいらないと言う様子 思い出しながら、何か切り落とすような音をきいた]
(173) 2010/08/03(Tue) 05時半頃
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記者 イアンは、酒を飲みながら宴にいる*
2010/08/03(Tue) 06時頃
記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/03(Tue) 06時頃
[途中、すごい眼つきで退席したロビンに向けられる感想。ちいさく、なるほど、と呟いた。]
確かにあの物言いは特殊だな。
花なのに、あそこまで花らしからぬのも不自然といえば不自然だ。
折りあらば、話してみるかね。
[顔で逃げられなきゃな、と付け加えつつ…。]
花、らしからぬか。
[花のありよう、あるべき姿も人それぞれ
深く追求するでなく、ふぅん、とかえし]
ああ、彼の言の意図が黒かどうか
お互い確認しよう
……なんだ、顔に傷でもおありで?
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― 本邸大広間 ― [花の芸の数と、花主の思考…には ”そうですね”と言って酒を舐めて。]
……仮にも花としてなんらかの芸を 舞台で行うためのモノ 早々酷くふざけた流れを差し挟むでもなく また、案外そう言った流れも舞うには難があって 逆に面白いものが出来るかもしれません
なんて、今聞こえる彼の芸の様子で そう思うだけで、結果論ですが
[からからと、酒の陽気さと 花を求めぬと言う花主に対して 主を求めぬ花の気楽さでのたまったが 次いだ言葉には一度包帯の眼差しを彼に向けて]
(189) 2010/08/03(Tue) 08時頃
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……左様でしたか。これは失礼致しました。
[静かに首を振って。 ……彼がそれ以来花を手にしていないと言えば 亡き主一人を主とし後は散るつもりの自分と 亡き花の後花を育てぬ本郷殿 何か不思議なものですねと、ポツリ零して]
……酒の毒にあたりました。 失礼ですが、私はしばし暇を。 また祭で……
[実際には肌の色も赤くなく酒の毒に当たったようには 包帯をしていても見えないが。 祭の主の要らぬ介抱を断りながら 青年は耳では捉えられぬことはわからないまま 大広間を後にした*]
(190) 2010/08/03(Tue) 08時頃
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[顔に傷、と言われて噴いた。
そうだったと、こいつは眼を隠してやがる。]
ああ、それはもう酷い傷だ。顔全体がひしゃげてやがる。この世のものとは思えんぞ。
ほれ、見たくなったか?
[下品な笑い声]
それは、まことなら下手な花より
人の記憶にも残ろうぞ。
……そうだな、まことかどうか確かめてやろうか?
[まるで子供に良い子にしろと脅す風だ。
なれば、此方もからかう様に
売り言葉に買い言葉を花で笑いながら返して]
それとも、触れて見聞でもしようか?
その傷が何処まで刷衛殿を覆うものか
記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/03(Tue) 08時半頃
さすがの花だな。
ならば確かめてみるがいい。
見ずに我の醜さがわかるほどなら、
俺はこの顔をなお、愛おしく思うことにしよう。
[こいつは面白いといった口調で。]
まぁ、潜入で助けがいれば呼べ。
わかっているだろうが、力もそれなりにあるぞ?
まずは刀か。
ではのちにな。**
己の醜さを愛でるか?
なかなか面白い趣向よ。
触れてつまらぬ顔ならどうしてくれようか
[こちらもクスクスと愉快気に哂い零す]
……私を運べるほどにははわかっている。
研ぐに慣れても、切るに慣れぬなら逆に呼べ。
獣狩の舞なら幾度も舞った。
[主の好んだ武舞の動作は、
時に太刀を、時に鉾を獣の血で赤く染め上げた]
退屈な宴はもう座した、適慮向かう
[舞台の上にいた時、興が乗ったのは本当だが
こうして狩に思いをはせればそれは色褪せて
包帯の奥、紅が更なる朱をと*瞬いた*]
つがいで飼うのが無理ならば、共に血肉となってもらうも一興か。
それならば、彼岸でも共にあれようて。
主にはぐれた花の如く、迷い出る事もなかろう。
この手を離れて行くならば
たれかの元へたどり着く前に
そう、いっそその翼を手折り――縊り殺してしまえばいい
[少年の自覚は無きままに
浮かぶほの暗い朱]
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― 大広間 → ― [大広間を出ると、ゆるりとした動作で包帯を外す そうすれば眼前に広がるのは豪華な屋敷の廊下。
普段はそうやって現実を追い出すが、 袂に入れた手紙、それが知らせることの時は 現実を受け入れるかのように包帯を外す。
通りかかった屋敷のものに 最初から外せばよろしいのに と、言われて浅く笑む]
(283) 2010/08/03(Tue) 15時半頃
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― 廊下 ― [歩数と視界の見せる屋敷を一致させるように歩く先 祭りの前にいた場所……表座敷の方角から 高嶺の姿を見かければ朗らかに笑いかけて。]
高峰殿、童花にはお会いできましたか? ……私は酒毒にあてられました。
[先程ロビンのところへ案内…云々が聞こえていたから そう語り掛けながら赤を細めて。 高嶺は包帯のない祭り衣装の青年の姿をどう思ったか]
散る花の舞台、いかがでしたか? 成長期の花たちと 今は主となった旧友の琵琶の音も交えて 私は大変楽しく舞わせていただきましたが…… ……次の宴では、私の得手の舞でも お見せいたしますね? では、風に当たりに行きますので、失礼。
(284) 2010/08/03(Tue) 15時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/03(Tue) 15時半頃
[遺しておきたいものと
食らってしまいたいものと
己の感覚にとってそれらは違うもの]
…傍に置くに値しないなら、ただ食えばよいまでの事。
[そうして、生きているのだから]
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ええ、この祭りに参加した理由が どうやら遂げられそうとわかりましたので。
[一身上の都合、そう答えていた祭りの目的と覆う理由 重なって遂げられれば、包帯は何時も外した。 ……相手が見詰る赤を細めて、 心から嬉しそうに笑む。 相手の手には朱が散る布。 高嶺に見たところ怪我はない。]
――……左様でしたか… 舞を見てもらえなかったのは残念です。 次の機会は是非。
[見送られながら華やいだ笑顔を残して。 緩やかな足取りは本邸から花主にあてられた棟へ ゆっくりと進んだ*]
(295) 2010/08/03(Tue) 16時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/03(Tue) 16時頃
[屋敷の構造を把握しながら
通信を介し、雇い主であるセンターに
極秘裏で屋敷の封鎖と
豚狼を捕らえる手はずを整えていく。]
――シュレーゲルは今は宴で最後の愉しみといったところだ
彼を狩るのも任せてもらおうか?
……わかってる、情報を吐くのなら殺さぬよう自重する
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