275 突然キャラソンを歌い出す村
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佐倉チアキが?
一体誰が、…
君たちの、どちらか…?
いや、君は違うな? あげない、っていった方の、君は…
だとしたら、……
[考える、保健室、気付いていた、
もしかして……]
掛布さん……?
[確証はなしに、呟く。フェルゼが女言葉を使っているならそれはそれで笑うけど。それよりはそちらの方が可能性は高かった。]
さくらの、血…
[人を食べた事なんてない。
味の想像だってつかない。
…ヒューは人を襲った事は無いと言っていた。だから、その彼の血を受けたなら、もしかして衝動はないのかもしれない、と、少しだけ期待していた。けれど、……
だめだ、どんな味なんだろう、と。
思考が纏まらなくなっていく。
獲物だと言った声は、忘れられないと言った。]
――― ね、…
ヒロインの味って、…どんな、味だった…?
[応えてくれるかも解らない問いかけを、宙に 放る。]
看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2018/04/02(Mon) 08時頃
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──佐倉の家──
[一般的な一軒家、その庭先に花旋風が吹く]
(@18) 2018/04/02(Mon) 12時半頃
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[庭の一角、花をつけない庭木を囲むように 桜の花びらがくるりと逆巻いて、]
…〜〜太刀浦の、おおばかものぉぉっ!
[語気を強めた幽霊が、目いっぱいに叫んだ。]
(@19) 2018/04/02(Mon) 12時半頃
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(〜乙女の作法〜二番) ♪ 夜の決闘 譲れぬ矜持 戦に赴く者の背中が負う責
従者の忠誠受け取ることが 主の務めと わかっています
怖れも何も知らぬふり 包んで ただただ微笑み浮かべ
(@20) 2018/04/02(Mon) 12時半頃
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♪ 男がこれと定めた生き様を 見届けるのも ──乙女の作法
[憤懣やるかたなしの態で、ふわりと幽霊そのもののように浮き上がる。そのまま壁を突き抜けて、]
覚悟を決めて 臨みましょう
(@21) 2018/04/02(Mon) 12時半頃
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[壁を抜けた先の部屋には、ミライっぽい端末が並んでいる。 その中心にいる(何故か)スカートをはいた>>28 青年の背中に幽霊は頭からどしんと衝突した。]
〜でも、 っ
[相手の様子にかまわず。背中から抱きつく腕に力をこめた。]
(@22) 2018/04/02(Mon) 12時半頃
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[聞こえないだろう声には震えが強い。 聞こえない筈とみているからここに来たのだし。]
私のためにボロボロになった従者を! ──〜良く尽くしてくれました、と 笑顔で褒めて迎え入れねばならない 主の側の気持ちなど!
朧さんも朔も! ぜんぜん……っ 考慮、にいれて っ くださらっない、では ありま せんか……!
(@23) 2018/04/02(Mon) 12時半頃
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[そうして泣いてしまって赤くなった鼻先をこすりつけながら、これは朧に言わなくて良かったと頭の一部で思った。]
……っ 朔 の、わからず 屋。
[── 頭にきている半分以上は、彼の腰にいる方に向いている苛立ちだからだ。思い出した。 自分が、あの刀に朔を"憑けた"のだ。]
(@24) 2018/04/02(Mon) 12時半頃
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[人の身としての命数が力尽きても尚、 太刀浦の護りとして、佐倉を護るものとして 彼が、後世を見守って行けるように。]
(@25) 2018/04/02(Mon) 12時半頃
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どうっ せ、なにも 言わないのでしょう
[朧の意思を、誇りを、想いを自分が知る朔なら邪魔はするまい。もとより櫻子が預かり知らぬところで狼退治に勤しんで、体をボロボロにしていた男だ。そういうところ、朧によく似ている。]
っ ぅ、〜〜〜〜〜〜〜っ
[ちょっとはこの場にいる一番末の佐倉の子のように、甘えることを覚えてくれたらいいのにと思いながら、泣き声を押し殺した幽霊はぐりぐりと背中に額を押しつけた**。]
(@26) 2018/04/02(Mon) 13時頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2018/04/02(Mon) 13時頃
[ 少し、胸が高鳴って、
少し、……… 息苦しい 心地が増した。 ]
[そう、それは、無自覚な衝動。]
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──佐倉家──
[借りた背中は最初、緊張に固まって感じられた。とはいえ、それに気づいたのは、その緊張が解けた後のことだったけれど]
、 … すいませ
[ひとしきり吐き出して泣いてしまえば気持ちも収まる。まさか子孫がこういったことに慣れているとは思わなかったが、あまり慌てないでいてくれたのは助かった。離れようとした頃合いに、ふと袖に手が触れて青年がくるりとこちらを向いた。]
…っ?
[そのまま、やわらかく抱きしめられる。]
(@27) 2018/04/02(Mon) 21時半頃
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あ、あのっ?
[つい驚きはしても動揺は薄い。家族のような感覚の方が強いのだ。]
…
[背中を軽く叩かれて、慰めようとしてくれているのかと判じて慌てるのはそこで止め]
はわ───っ!?
[しかし、ふわりと足が浮いたのにはよりびっくりして 咄嗟に落ちないように首に手を回した>>241]
(@28) 2018/04/02(Mon) 21時半頃
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[♪♪♪ DARLING DARLING 離さないでね]
(── 目が回りそう!)
[DARLING DARLING そう 世界は貴方を中心に回ってる ♪ DARLING DARLING 近づく距離に 心臓が跳ねるの ♪♪♪]
(@29) 2018/04/02(Mon) 21時半頃
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[ふわ…っとダイニングテーブルに黒髪が広がる 流石に押し倒されるまで行くとは思わずに えっ と幾分慌てた声が漏れた。 驚いて、影になった顔を見上げる]
(顔が……いい……!)
[贔屓目もたぶんにあるが、若干混乱しながらも女泣かせのイケメン面に感心してしまった。その間に、するりと距離が開く>>242。]
[驚いて、悲しいも悔しいも忘れている間に 女物のスカートをはいて、おたまを口にした青年が 情熱的なキメのポーズをとる。]
…
[最初にきたのは虚をつかれた感覚で]
(@30) 2018/04/02(Mon) 21時半頃
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っ ふ あは、
っ あははははっ
[次に来たのは笑いの波だった。]
(@31) 2018/04/02(Mon) 21時半頃
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あはっ、あはは どうして きれいに型ができて ……ふふっ
ふ、ふふふっ だめ むりです ずる い……っ とまらな…… ふふっ
[おなかを押さえても漏れる笑いが止まらない。 誤魔化し芸は見事に幽霊にも通じたようだ。]
(@32) 2018/04/02(Mon) 21時半頃
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[笑っている間に、そっとミライっぽい板が差し出される。 和製ヴィジャ盤こと、こっくりさんだ。 >>244]
…
[その意図を察するのは早かった。 まだ震える手で、置かれている指を動かす。]
(@33) 2018/04/02(Mon) 21時半頃
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『 げ ん き で ま し た 』
『 あ り が と う 』
(@34) 2018/04/02(Mon) 21時半頃
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[そう文字で伝えてから、一度手を指から離して 少し高いところにある青年の頭に伸ばした。]
…ほんとのほんとにですよ?
[幽霊は孫をいい子いい子をするように、 彼の頭を軽く撫でやった*。]
(@35) 2018/04/02(Mon) 22時頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2018/04/02(Mon) 22時頃
どんな味?
まあ、気になるわよね。
ふふ、そうね――…
♪
私ははまだ怖かった
自分を突き動かす獣欲が
あの子を疵付けるのが怖かった
抗えなかくて 一本目
走る電流 脳髄揺さぶった
甘くて甘くて甘くて甘くて
目の前が真っ白になった
おそるおそる 二本目
怖かった さっきまでと違う
愛して愛して愛して愛してた
あの子が美味しくて怖かった
♪
否定しなきゃと 三本目
口に広がるあの子の味
好きよ好きよ好きよ好きなの
抱いているかのような恍惚感
もう止まらない 四本目
焦らすように 嬲るように
舐めてしゃぶって噛んで飲んで
落ちる涙すらもソースみたい
ああもっと もっとよもっと
噛みしめさせて 五本目その先も――…
……そこから先は、私は知らない。
確かめたい 確かめたいのよ
あの先にどんな味が待っているのか
んっ、 ……
ふ ふふふ
[ああ。思い出すだけで 世界が蕩ける。]
あの子を疵付けるのが───…
[その感情が、恋慕からくるものだなんてまだ知らなくて。
しかし恐れる声色の震え、増えていく本数、脳裏に浮かぶ映像。]
こわくて、でも途中からとまらなくて……
指から1本ずつ、けれどさいごには………
[知りたい、その味を。知りたい、知りたい、知りたい、でも怖い。]
嗚呼、────…… いいな…………
[蕩けるような声色に、焦がれるような、声色で。]
[そう、集中している。無意識に。
抑え込むことに。───でなければ、きっと、………僕はこのまま、彼を食べてしまいそうだから────……]
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