19 生まれてきてくれてありがとう
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― 翌朝・自室 ―
ん―――ぅ
[翌朝。 憔悴しきった眸を指先で擦る姿が在る。 微かに眠気を感じてはいるが、 今は意識を手放す方が、怖い。
暫くは、動けそうに*無い*]
(86) 2010/07/07(Wed) 15時頃
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漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2010/07/07(Wed) 15時頃
深い樹海の中
冷たい城の中
百年の孤独
血塗られ閉ざされ
いばらの道
―――"Sleeping Beauty"。
生まれた女の子は可愛らしい少女でした。
王様は12人の魔法使いを呼び、祝福を祝いました。
しかし呼ばれなかった13人目の魔女は
呼ばれなかったことに激怒し、
「王女は錘が刺さって死ぬ」という呪いを掛けてしまいましたが
まだ魔法をかけていなかった12人目の魔法使いが、先の魔法を修正し「王女は錘が刺さっても百年の間眠るだけ」という呪いに変えることが出来ました。
王女を心配した王様は、国中の紡ぎ車を燃やしました。
王女は無事、順調にに育っていきましたが
15歳の時に一人で城の中を歩いていた折、
城の塔の一番上で老婆が紡いでいた錘で手を刺し、眠りに落ちてしまいました。
呪いは城中に波及し、そのうちに茨が繁茂して誰も入れなくなりました。侵入を試みた者もいましたが、鉄条網のように絡み合った茨に阻まれ、入ったもののが突破出来ずに皆落命してしまいます。
お姫様は眠り続けます。
周りに茨を巡らせ、誰も受け入れないかのように。
そして長い時が経ち、
ある王子様が茨の難関を突破してお姫様の元へ辿り着き
王子様の口付けで、お姫様は目を覚まし
そして二人は幸せに暮らしました。
めでたしめでたし。
お姫様は何も悪くないの。
罪などないの。
ただ、魔女の仕業で眠りを余儀なくされただけ。
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