47 Gambit on board
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サイモンは、いささか、偏りすぎだ。
もうランドルフと決め付けた物言いは、いらぬ。
そう、簡単に決まってはいけないものなのだよ。
だからこそ、決まったものの覚悟は確固としたものになる。
[その背後、また現れる影もあるだろう。
気配に警戒をみせるが…彼も、5番も、考え同じくのものと知れば、帽子を被りなおす。]
サイラス師団長。
君は情報のプロだろう?
だったら、我らだけに通ずる無線など用意できないかね?
[そして、そう提案した。
そう、ここは同志と呼べるのではないかと。*]
ボクは帝国の害になる事はしない。
お前はどうだ?
[うっかりと漏れたらしい通信に、キリシマへと憤りを向けたが]
――…ごめんなさい。
この程度なら影響は出ないと思う、けど。
気をつける。
[静電気弾ける音に冷静さを取り戻し、乱れかけた能力制御と感情を押さえ込んだ。]
[だが、能力者であるからこそ、柔い考えでは困る。
サイモンの目を傷つけたことは、確かに損失になるだろう。
だが、わが国の技術、7番部隊の本領があれば、その再生は不可能ではないだろう。
サイモン君には、少し、頭を冷やしてもらうべきだ。]
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― 宮廷 ―
…………。 騒がしい、ですねえ。
[宮廷の門を潜ってすぐ、張り詰めた空気に気づく。 門の番をしていた者が強張った表情で事件を告げようとしたその時 ミケの声で伝えられた円卓会議への招集。>>52]
何か、あったのですね。 わかりました。すぐに会議室へ向かいます。
[書庫でサイモンが襲われ負傷した状態で発見された事と前後の様子について、簡単に聞き出すと、頷いて足早に会議室へ向かう。 門から見える中庭に、まだテッドやヘクターの姿があれば彼らに頭を下げて。
途中、書庫の方からイアンの姿を見つけ、声をかける。]
(101) 2011/03/23(Wed) 20時半頃
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ああ、バーンフィールド師団長。 ……書庫で、ジャーヴィス師団長が何者かに襲撃されたと。 詳しいお話を伺っても宜しいでしょうか。
[会議室へ続く廊下を、共に歩きながら、彼から状況(>>30)を改めて聞く。それから、一つ小さな声で尋ねた。]
ジャーヴィス師団長の傷の様子は、どうでした? ああ、傷の深さではなく…… 凶器の見当はつきましたか。
[彼がわからなければ、改めてゲイルに尋ねる事につもりだったが。]
(102) 2011/03/23(Wed) 20時半頃
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会議後に? ええ、それは構いませんよ。
[>>68 会議後の誘いはそう言って微笑した。
程なく会議室に到着し、10番の席に着く**]
(104) 2011/03/23(Wed) 20時半頃
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≪ あ、聴こえてた? ごめん。 ≫
まったく悪いと思わずに、謝罪を送る。
≪ 害になること、ね。 ≫
≪ …………、
する気、は、ないよ。 ≫
憤り露わにするナユタの様子に、本心透けぬよう、言葉を選ぶ。
やはり、非常時以外は遮断しておくべきだろうか。
―書庫―
[かたり。サイラスとイワノフが会話をしている最中。
書庫の入り口近く、音が鳴る。
てらいなく姿を現せば、警戒をする気配]
此方へ。今なら手薄です。
幾ら記憶の操作が可能とは言え、余り能力の痕跡を残しては不味いでしょう。
[それだけを告げる。特に自分の考えも述べない。
昨日の会議での発言、特に咎める様子も見せなければ、意思は似たようなものであると知れるか。
異様に耳の良い者の存在も知っている。名を呼ばず、サイラスに、イワノフに、視線だけを投げ退室を促しながら。
一歩、室内に踏み入る。
用意していた書簡、痕跡残らぬようハンカチで挟んでいたそれを、机上に置いて。]
[もちろん、その意識が簡単に戻らぬことも知っている。
それほどまでに眠ってもらわねば、困る。
いずれ皆に知れることになったとして、
ローレンス、またはレドフォードが皇帝となったとき、
その地位がいかに重いものであるか、それを知らしめたい。]
恋文のようなものです。
[もし内容を聞かれれば、そんな答えを返したろう。
中身を確認しようとしたなら、それを止める事は無い。]
[そうして、気配を探りつつ、自身の来た道引き返す。
話す事がありそうであれば、人の居ない事を確認済みの部屋へ誘い。
通信機を、と言うイワノフの言葉には、サイラスを伺うように見た。]
込み入った話があれば、また。
……耳の、酷く良い者も居ます。
名で呼び合うのは、避けた方が良いでしょう。
[提案をして。幾らかの言葉は交わしただろうか。
一度自室へと戻って行ったのだった。*]
…――。
[感情は伝わって来なくとも、まるで悪びれていないのは分かった。
周囲に分からぬようキリシマを睨む。]
そう…、敵でないならいい。
敵になるなら潰すけど。
[それが本心かどうかは推し量れず。
念押しをすると睨んでいた目を逸らす。]
[勿論。わざわざ書簡を残したのには、その意見を述べる為と言う狙いもあった。]
≪ ……敵、になる予定も。
味方になる予定も、ないよ。いまのところ、は。 ≫
睨まれたのは気にしながらも、其方は見ることなく。
…………。
敵で無いなら、いい。
ボクはそう言った。
[しかし、味方になる気もないというのに暫し、考えて。]
≪ なにも。 ≫
それだけは、確りと。
国の為。
それは、キリシマには無い思想。
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― 会議室 ―
脅迫状……ですか。
[会議が始まってから暫くは沈黙を保っていたが、 ズリエル、それからディーンの話を聞いて眉を寄せて指を組む。 >>80 ミケの問う言葉に、頷いて。]
外部犯の可能性は低いと見ていいでしょう。 宮廷への出入りも制限されていますし、当然、警邏も普段よりも強化されています。ましてや、選帝資料のある書庫は現在、十五師団長以外の立ち入りを禁止されています。侵入するのは困難でしょう。
それに……私は直接拝見していませんが、 ジャーヴィス師団長は瞼を一直線に斬られていた、と伺っております。 皆さん周知でしょうけれども、彼の能力は幻術。目を攻撃されるのは能力にとっても致命的です。 第一師団長ともあろうお方が、見知らぬ人間相手に簡単に隙を見せるでしょうか。
……油断があった事は咎められるべきでしょうけれども。 油断するに値するだけの相手であった、と考えられます。
(127) 2011/03/23(Wed) 22時半頃
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……そう。
貴方はよく分からない人だね。
[確りとした答えに素直な感想を述べ。]
[ディーンの宣言を受けて、瞬きを一つ。
湖水の奥で考えたのは。
己の言を受けての宣言と言う事であれば、恐らくは囮になる意図のものだろう、と。]
≪ きみほどじゃないよ? ≫
言われたことが心底不思議で、こちらも素直に応える。
[なぜ、大戦が血濡れの道で
和平が理想の道、になるのだろう?]
[大戦の先、統一を全うすれば
国境戦のない安寧になるのではないだろうか?]
[和平が成り立っても、
永遠に国境戦は、なくならない。]
[ガーランドの言葉に、
昨日のユ=シハの言葉も思い出し
静かに鳶色を伏せる]
なにが?
[更にわけが分からなくて、きょとんとした声を返す。]
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― 少し前 ―
なるほど、鋭利な"何か"…… 薄い刃物……ということは、ナイフやダガーと言った類でもないのでしょうね。 剃刀であるとか、あるいは―― カマイタチ。
[>>131 イアンの答えに頷きながら、聖典を撫でた。 風を操る能力者は、十五師団長の中には居なかったが 類似した"奇跡"は、書の中にあった。]
ありがとうございます。 詳細はガーランド女史にも伺ってみましょうかねえ。
(143) 2011/03/23(Wed) 23時半頃
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[>>138 ミケの視線と問いに、そう言っていた事を思い出し頷いた。]
確かに……私が聖典を媒体に使用できる"10の奇跡"の中に、 真空の刃をつくりだすものがありますが ただし――それは、瞼だけを器用に斬ることができるようなシロモノではありません。
(144) 2011/03/23(Wed) 23時半頃
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この、『よくわからないの』、が、
とりあえず容疑者から外れるであろうことだけは、判る。
というのは、せめてもの救いだろうか。
などと、思っても送信されないように気をつける。
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