17 吸血鬼の城
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>>135
[首を傾けて。
そっと、サイラスの顔に、手を伸ばす。]
わたくしは、今 …
―― 十分に、幸せですよ?
[微笑みは変わらぬまま。 柔らかな口調で、付け加える]
―― それに、私の時間ももうすぐ終わると、
分かっておりますから。
(141) 2010/06/23(Wed) 02時半頃
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>>147
[抱きしめられて、ほんのすこしだけ目を丸くして。
微笑んで、その腕をサイラスの背中に回す。]
―― あなたで、よかった、と…
[ここで出会ったのが。 この身体を、作り替えたのが。
囁いた口に、冷たい唇が触れて――
―― 陶然と瞼を閉じて、その身を委ねた。 ]
(152) 2010/06/23(Wed) 02時半頃
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>>149
――あ…っ…… …
[唇が離れて。 見つめる青が、黄昏の色に変わっていき――]
サイラス、さま―― …。
[立ち去っていく彼を見ながら どうすることもできず、ただ、立ちつくしていた。]
(157) 2010/06/23(Wed) 03時頃
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[記者を連れ歩きながら
知人に先立たれ独り生き延びてきた過去を振り返る。
若いうち、未だ人と己の区別がつかなかった頃
幾度求めた手を振り解かれたか
幾度理由も無く虐げられたか
あまりに遠い昔の話は、霞がかってしまって
鮮明なのは、此処数年の出来事]
[未だ、城で宴を催す前の事だった。
食事の度に夜の街を彷徨い
月明かりの下、白薔薇の庭園でひとりの娘を見つける。
儚い夢のような娘だと感じた。
其の理由は直ぐに知れる。
警戒心も無い様子で、語りかける声
ならばと、正体を明かし
其の身に永遠をくれてやろうと誘いかけた。
美しい華が、枯れる前に散るのが惜しいと思う。
珍しいことだと自嘲した]
[喜ぶかと思った娘は、首を縦には振らなかった。
思い通りにならぬ歯痒さ。
彼女もまた私のものにはならぬと言う
拒絶した彼女に
気付けば牙を立てていた。
血を分け与える行為は、微妙な匙加減が必要なもの。
女の血を吸い尽くす手前で止め
命の散りかけた其の身を次は己の血で満たす。
人ならざるものへと変わっていく
其の身で受け止めきれぬほどの快楽が
彼女の記憶を何処かへ飛ばしてしまったのか]
[意識を飛ばした娘を連れて、城へと戻り
熱が出たのか毒を中和すれば良いのかと、
下僕に薬を買いに走らせる。
今思えば愚かなことだ]
……私のローズ。
永遠を生きるもの。
共に――…
[翡翠の瞳を再び見る事が出来た其の時から
刷り込みのように、幾度も繰り返す言葉。
ぴたりと止まった彼女の聲
城主は甘く優しく囁き続ける。
錯覚も永遠に続けば、其れが真実となるだろうから*]
――…うそつき。
[死を望んでいた白薔薇に対する聲は
震えの混じる情けないもの]
――……聲が、
聲が、震えておいでですよ、お嬢様――
[半覚醒のなかで囁きに応じる聲。
常の柔らかな響き、
けれど、どこか硬質な――]
[――新たな聲が聞こえた。
自らが招いた事だというのにそれが怖ろしく哀しい]
――……、
[逡巡するような間が生じた]
貴方の気のせいよ。
[沈む聲がそう答えた]
ああ……
[目覚めの吐息がひとつ]
――気のせい……
左様でございますか、ならば結構、
――お可愛らしいことですね?
[囁くそれは、砂糖菓子のような甘い聲]
[城主の甘く優しい囁きが鼓膜を震わす。
幾度となく繰り返された言葉がじわと染みて]
やはりお兄様にお任せすれば良かった。
[求めた白薔薇の変貌に女の心は追いつかない]
お兄様――…
私はまた、間違えてしまったのでしょうか。
[甘い白薔薇の聲に心が震える]
可愛くなんて、ない……
偽りは、…やめて……
[これは違う。
違うのだと自らに言い聞かせながらも
途惑いは隠せず上擦る音色]
[上ずる声音を聞けば、吐息に笑みが混ざる]
……ああ、ではどんなお言葉でしたら、
信じていただける?
あなたのお望みのままに、
謳って差し上げますよ、お嬢様――……
[その声は耳触りだけは、まろやかでやさしい**]
[ふと、
声が増える
増えた。]
――……セシル?
[声ならぬ聲が混じる。
よく知ったおと
瞼を閉じれば、其の先に
手元に置きたいと思った蒼天は色を変えて]
ふ……ふふ
[吐息の間で笑みを浮かべ、可笑しなことだと囁き零す]
私のローズ
お前の望みは叶っただろう?
……セシル……目覚めたか
[愛しい
そんな感情が魔物に存在するものか。
是は執着
朱に交わり染まる蒼がただ惜しいだけ
胸に渦巻く甘い痛みの説明を
誰も城主に授けてはくれぬ**]
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― 白薔薇の間 ―
[サイラスが座っていた椅子に、腰をかけ サイラスがそうしていたように、薔薇に手を伸ばして――
しかし、その刺に触れる事は出来なかった。]
わたくしの血は、流していけない―― 「そのとき」まで、決して…
[繰り返し言い聞かせられた言葉を呟いて。 ぎゅっと、自分の身体を抱く。]
(193) 2010/06/23(Wed) 10時頃
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わたくしは、毒…だから――
[逃げるように去っていったサイラスの姿が 胸を酷く締め付ける。
人と触れあう事を避けてきたこの身体。 決して、誰も触れようとしなかった、この身体を 抱きしめてくれた、腕。
でも。その人もやはり去ってしまった。]
愛して…いただけないのですか……?
[俯いた、目蓋が熱い。 胸の奥が、痛い。]
(194) 2010/06/23(Wed) 10時頃
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[懐の、固い感触に気付いて。 そっと、硝子の瓶を取り出す。
手の中で傾ければ、さらさらと崩れる、淡いすみれ色。]
―― サイラス様は、わたくしに……
[もっと幸せに、と言った、その声。潤んだ青の瞳。 立ち去っていく間際の、苦しそうな、貌――
気付けば隣に、小さな匙をもった影がいて。]
……ありがとう…。
[匙を取って、瓶の蓋を開け 薄紫をひとすくい、口に含む。 舌の上に、苦さがじわりと広がっていく。]
(195) 2010/06/23(Wed) 10時半頃
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……サイラス様。 わたくし、あのお方を、殺めます。
そうすれば、あなたはもっと自由に、なれますか…?
[運ばれてきた水を口に含む。 苦みが、流れて消えると共に、心が、晴れていく。]
わたくしに、残された命を、 ――あなたのために、使いたい…。
[それは、"お勤め"を果たす事でもあり。 自分が生まれてきた意味でさえあった。
ゆっくりと立ち上がり、白薔薇を一本手にとって、 棘に気をつけながら、胸元に挿す。
そうして、確かな足取りで歩き出した。]
(196) 2010/06/23(Wed) 10時半頃
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[重なり響く己の名の音]
おはようございます、旦那様――…
嗚呼、心根のかろやかなこと、
―――…私は、今まで何に捕らわれていたのでしょう。
[失われたのは闇にあって尚、善美に焦がれる心
枷なき薔薇は、棘を恥らうこともない]
ふふ……
つまらぬひととしての未練に囚われていたのかどうか
私はお前で無い故に、わからぬが。
良い目覚めを迎えたようだな
私の――…白い薔薇。
[蒼天は地に堕ちた。
胸を鳴らすこれは、其れを惜しいと思う何か。
けれど淫猥に囁く声音に曇りは無く
新たな眷属を歓迎している]
[響く声、
そして、フロレスクは完全に落ちたか。
と、思えど、
それをもう何かいう資格はまるでない。]
――……
[声は出さぬが気配は伝わっただろう。]
はい、目覚めはとても心地よく、
感謝しております、旦那様――……、
[惜しまれたものを省みることはなく、
声はまどろむような甘えを滲ませて]
[何処かで己の名を呟いたような、声に]
――ああ、そうだ。
あなたへの感謝も、まだでしたね……?
きちんとお礼に伺いますよ。
[暗き空を見て、どくり、と身体がうずく。
いや、そこから落ちれば、人ならば命がない場所に
惹かれるのは、なぜか。
いや、違う、飛べるような気がした。
さきほど、飲んだ狩人の血が、
一層力を高めたのだろうか。]
――……ッ
[ふと響いてくる白薔薇の声。
微かに目を見開く。]
感謝?
[テラスで結果佇みながら…白薔薇の妖艶な声に眉を顰めた。]
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