47 Gambit on board
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[響く音が耳につく。毀れる小声も。
感度いい耳は、人の拾わぬ音も、拾う。]
[だから、最初に視線を投げたのは
……シェルべり第3師団長。]
[彼は事を急ぎ進めることに
賛同しかねた人物……だったか。]
……………
[では、彼自身は、どう、思うのか。]
[滲む感情を静かに見つめながらも
ただ、鳶色は思いながら……視線を円卓に戻す。]
[視線を感じる。]
[周囲を見渡すマイコフの視線は
特には注意するもの……ではなかったが]
[もう一つ……
視線の色は己には薄灰にしか、見えない。
そこに赤がなければ、あるのは青。と、知らなければ
赤以外の色は、よく、わからない……。
ただ、そこにある感情がわからぬほど
”人”に疎いわけでは、ない。]
[けれど、その視線を受けても
鳶色の奥、燻るものは、ない。
定まらぬ鳶色は
静かに、その視線を受けるのみ、であった。]
[それは、己が人間兵器でありながら、一兵ではなく
前線を護る立場を任じられてる故の……]
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[腕に喪章を付けて黙祷の後再び席についたなら卓に両肘をつき、 組んだ両手に額を押し当てた姿勢でサイモンの言葉>>#2を聞く。 押し黙ったままの表情は両手の影となり見えるのは堅く結んだ口元のみ。
警戒目的の駐屯だが、何があるかはわからない。 なぜ前線部隊である第8師団が向かわされているのかを考えたら、 あまり暢気に構えていられるわけではないのは自明。
二人の皇子がそれぞれ違う思惑を持っていることは知っている。 亡き皇帝の後をどちらに託したいのか、胸の裡では大筋決まっていた。
意思だけ伝えて任地へ戻れるなら戻らせて欲しいと思うけれど、 師団長の任に着いてからまだ2年…こういう場所での発言は慣れていない。 それに、師団長としての不適格と思われるのも癪であり]
(71) 2011/03/21(Mon) 14時半頃
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[他の師団長達の言も耳に入れて7日の長短を思ったとき、 第2師団長の声>>51が耳に入って顔をあげる]
もし、我が国が和平路線を選択したとして、 対外的な実力行使を主にする師団を自衛目的ですら 維持しないのであれば自分は賛成しかねますがね。
[静かに己が部隊の存在を主張しつつ円卓をぐるりと見回した]
いずれにしても、皇子お二人のどちらかにこの国を託すのは些か…。
[両方がそれぞれの役目を負いながらではダメなのだろうかと]
(72) 2011/03/21(Mon) 14時半頃
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[第二皇子を推す、と言うベネット>>62の方へ首を向け、 その言葉を思案するように目を閉じる。
率いる部隊が戦の中でしか存在意義を認めぬと言うのなら、 推すべきはそちらかもしれぬのは一理あり。 しかしむやみに軍事侵攻を掲げる事も賛同しがたい]
さすがに継承権剥奪は物騒だとは思いますがね。 新たな火種になりかねない。 あぁ…ユ=シハ殿がおっしゃる事もその通り。 いずれにしても火種となりうる可能性があるなら、 むやみに油を注ぐのは如何かと自分は思いますが。
(73) 2011/03/21(Mon) 14時半頃
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[険しい表情のまま首を左右に曲げてポキポキと鳴らし、 円卓をもう一度見回して]
んまぁ…今日のところは亡き陛下を偲ぶためにも キリのよきところでお開きとしませんか、皆さん方。
[左腕の喪章に右手を添えて、軽く笑むかのように口を歪めた**]
(74) 2011/03/21(Mon) 14時半頃
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[円卓のほぼ正面から向けられた視線と声に顔をあげ、イアンの言を受け取る]
ああ、そこは己…自分も考えているところですよ。 現状…警戒中の隣国や部隊の者に与える影響を思えば 安易な破棄縮小は避けたい。
それに今までの経緯も鑑みれば、 和平を選んだからと突然手の平を返すように手を引いたのでは 集中砲火を浴びかねんことは考えねばならないでしょう。
和平路線を選択するなら、即破棄縮小しない事が確約出来ねば 自分は賛同は出来ませんよ。
[そう言いながら胸の裡に矛盾する感情が湧くのを感じた。 虫のいい話。本当にその通りだ]
(77) 2011/03/21(Mon) 15時半頃
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軍縮に賛同出来ない理由をもう一つだけ言わせていただくならば、 サウザニア王国の動向の事もあります。
不可侵条約やコリーン様の御身もあるとはいえ あの国と同等の軍事力を維持し続けなければ、 いずれ危機に陥ることになるかもしれません。 皆さんお分かりでしょうが。
[一度閉じた口をすぐに開く。 決して自軍の事のみを懸念しているわけではない、と]
(78) 2011/03/21(Mon) 15時半頃
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―――…。
[ぴこり、と動物の耳であるかのように制御装置が周囲の磁場の変動に反応し動く。
強力な磁場の妨害を受けず。
むしろ磁場変動を利用しての通信。
ゆらりと議論に沸く円卓のメンバーを眺めていた蒼灰がその元を探す。]
………だ ……れ………。
…こ …此処に …居る、師団長の誰か……?
[組み込まれた特殊回路。
その存在は知らないが、通信にあわせノイズ混じりに問い返す。]
僅かに、黒を見開く。
誰かへ向けて発した心算はなかったのだが、
独り言のような呟きに返ってきたのは、確かな応答。
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[イアンの言葉に小さく頷いて]
論点がずれてしまったようで申し訳ない。 まずはこの国を託すべき方を選ぶのが先決か。
[険しかった表情を解くように額をこする。 ちらと隣のキリシマに視線を向けて、同じように飲み物を口にした]
(85) 2011/03/21(Mon) 16時頃
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イスカ……?
キリシマ師団長?
[再びの通信にノイズがだいぶ消える。
伏せた蒼灰を瞬いてそちらに視線をやる。]
祖父から聞いた覚えはある。
同一の回路同士にしか発生しえぬ周波数
共振現象(feed-back)
それが起こる相手が、一人だけ居ると
≪ エンライ ――――……、 ナユタ ≫
≪ きみが。
そう、なのか。 ≫
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……?
[隣のキリシマがびくりとしたのを視野の隅に置いて首をかしげる。 取って食われるとか、そんな風に思われている…わけはないだろうけど]
酒の方がいいな。
[口にした飲み物に不満を呟く。 その声はもしかしたら両隣には聞こえているかもしれないが、 不謹慎だと怒られるのは、*慣れている*]
(100) 2011/03/21(Mon) 17時頃
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[視線が絡む。]
なにがそうなのか、は分かりませんが。
今、そちらにあわせ通信を送ったのはボクです。
新しい通信機か何かのテストで?
こんな時に。
[通信妨害の存在である自分が何故通信が可能なのか。
素直な疑問を発しつつも、見詰め合うのが不自然にならぬよう目を伏せ視線を外した。**]
≪ おじいちゃんの技巧を身に付けているね。
それはイスカと同じ。
だからこんな、在りえない通信が出来る。 ≫
キリシマの発するそれは、声というよりも言葉、
音というよりも信号、そのもののような。
受信するナユタにとっては奇妙な感覚かもしれない。
おじいちゃん……?
ボクの制御装置。
此れは第9師団の技術により作られたと聞いている。
その時にこの機能も?
このボクでも通信が可能であるのならば有用だけれど。
[脳内に直接響いてくるような奇妙な通信に不思議な感覚になる。]
[人間兵器が、人間兵器としてのみ
見られているのならば、
選帝権をも持つ、師団長に
人間兵器が配置されるのは何故か?]
[過去、ドナルド前師団長が
口にした言葉を、イアンは思い出して、いた]
≪ それを創ったのは先代だから、
意図的にそうしたのかどうかは、わからないけど。
直接通信ができる相手がいるのは、イスカも助かる。 ≫
≪ ……ほとんど、接点、ないけど。 ≫
ふうん。
ボクは帝都に戻る事すら数年ぶりだし。
知り合いも少ない方ですから、偶然かな。
筆談だけでは不便でしょうし。
話すのはボクも苦手ですが、通訳しましょうか。
[流石に謎の文字を書いていたとまでは知らないが、イアンとのやり取りを思い出して、申し出てみる。]
≪ ん。そうだね。
必要なときは、お願いするよ。 ≫
しかしそんな機会は少ないだろう、などと、
見当違いな方向へ思考を巡らせつつ。
[そして、ディーンごしにまだ席は立っていないだろうサイラスの姿も見る。
さて、この情報士の考えは如何だろうか…と。]
バーンフィールド師団長へ書いた紙。
『ほりゅう』と書いたんですか?
通じてないようですけど。
[常に通訳必要なのでは、と思い浮かびつつ確認してみる。]
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[隣のキリシマの元にイアンがやってくる>>117。 声の出ぬキリシマに筆談をもちかけた、ようだが…]
……ぐっ。
[キリシマが記した蛇ののたくったような字>>124に驚き、 そしてそれを受け取ったイアンを見上げ…ありがとうという言葉>>130に 思わず口許を押さえた。
あの字が、わかったのだろうか…。 会議室の戸口へ向かうイアンの背中に向けた視線はいまだ驚きを残していた]
(157) 2011/03/21(Mon) 22時半頃
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