人狼議事


208 【突発誰歓】ーClan de Sangー【R18薔薇】

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 どうやら君は私と同じ存在のようだ。
 助けてもらった恩もある。君を私の城に招待しよう……*


 ―はじめての食事―

[吸血鬼の手料理は最初それはそれは酷いものだった。
満面の笑みで出された炭化した魚のなれの果てを、
『やっぱり俺は此処で死ぬのだろうか』
曇り顔になり見つめて]

 料理なら俺が……。

[作った方がマシだろうと謂いかけて、
彼の、料理中の真剣な横顔と今目の前にある笑顔に、
結局それ以上言葉を続けることができず、
肩竦め嘆息することになる]

 有難う。食べる。

[出会ったときの、孤独な眸。
思い出してしまったのだから仕方ない]


 ……だ が、不味くて死にそう だ……っ。

 次はまともなもの作ってくれ……。

[不平不満ははっきりと、口付けた後で主張した*]


【人】 宝飾交易 黍炉

ー自室ー

[三度目のノックが吸血鬼の部屋に響く。
一時に皆で来れば良いのにと思ったのか、それとも未だにクランに人の残っていることを不可解に感じたのかは定かではないが、吸血鬼は僅かに眉を顰めた。]

 入れ。

[吸血鬼は椅子に座ったまま、入室を許可した。自らドアを開けようという気は毛頭無いようだ。]

(43) mikenek 2015/01/01(Thu) 14時半頃

【人】 宝飾交易 黍炉

 そんな囀りを齎す為だけにここまで羽ばたいて
 きたのかい、美しいカナリアよ。

[戸を開けて入ってきたニコラスの髪が流れる様を追い。]

 さあ。
 ただ、独りの日々を思うととても寂しくなるから、
 これが楽しいという事だったのだろう。

[静かに瞬きをする。

永遠を望むことの何が悪かったというのだろう。
悲しいこと、寂しいことは嫌だよ。

ただ……少しばかり疲れた、と吸血鬼は思った。
永遠に完璧な世界を保ち続けることに。]

(45) mikenek 2015/01/01(Thu) 15時頃

【人】 宝飾交易 黍炉

 私を喜ばせるため?

[吸血鬼はただ我が子に死なれるのが悲しいから薬を与えただけだ。それが自分のためになるのかと吸血鬼は初めて自覚した。]

 さあ?君にとっての正解など私は知らないな。

 ただ選択肢を私に委ねるようでは、
 それこそ君は人形扱いしかされないであろう。

[吸血鬼はそう言い放ってから、ニコラスの薄い色の瞳を見つめて躊躇いがちに尋ねた。]

 我が子達は、
 私と一緒にいても幸せではなかったのかな……?

[今まで聞いてみようとも思わなかったその質問を尋ねる気になったのは、吸血鬼の内でも何らかの変化が起こったのか。]

(53) mikenek 2015/01/01(Thu) 16時頃

ー羊飼いの或る日ー

[道をゆくと右手に広がる草原に羊の群れと白髪で老年の羊飼いがいるのが見える。眩しい日光に顔を顰めながらその牧歌的な風景を通り過ぎる。

夜にその道を戻る。草原からは濃厚な血の臭いがした。
私はそこをそのまま通り過ぎようとしたが微かな呻き声が聞えた。その声は確かに「助けてくれ」と言っていた。

私は草原に足を踏み入れて声の主を探し始めた。
声は最初に聞えてから途切れた。
もう死んでしまったのだろうか?

辺りには羊の死体が転がっているようで避けながら歩く。
人間なら、すわ野党にやられたか狼か傭兵集団かと推理するところであろうが、吸血鬼である私にはそんなことは興味なく、ただ救いを求める声の主を探す。

やがて胸から大量の血を流して仰向けに倒れている人間を見つけた。まだ息はあるようだがこのままにしておけば死ぬだろう。勿論草原は街から遠く離れており、医者など近くにいる訳はない。]

 助かりたいのか……?


[私はこの者の命を救えるかもしれない方法を一つだけ知っていて彼にそう尋ねた。その者はもう声も発せなかったが、瞳が問いを肯定するかのように一回だけ瞬いた。]

 では……

[私は彼の元に屈み込む。

危険過ぎて我が子にはとても試せない方法だが、
死にかけなら死んで元々だろう。
私の血を大量に流れ込ませて治癒能力を上げさせるのだ。
大抵は拒絶反応が起こって命を落とす。
だから我が子達には一晩に薬は一錠だけを厳守させている。

だが生き残れればクランに入ったばかりのチョウスケよりも血が濃くなるだろうなと思いながら口を開け牙を剥き出す。
牙を自分の舌に立てて傷を作り、それから、胸から血を流す老爺の口を開けさせて唇を合わせた。

彼の舌に噛み付き吸う。
やがて吸血鬼の血と人間の血が咥内で混ざり合い、血流の道が出来る。老爺の体内に向かって吸血鬼の紅い血が注ぎ込まれ始めた……

その吸血鬼の試みが成功したか否か。
それは現在吸血鬼の傍らに白髪の執事が控えていることから察せられる。*]


【人】 宝飾交易 黍炉

 そうか。

[ニコラスの答えを全て聞いて、吸血鬼は静かに。]

 私と同じように永く生きれば……
 私の気持ちを分かってくれる者が増えると
 思っていた。

[吸血鬼が口を開くたびに白い牙が照り返す光がちらつく。とても悲しそうな口調なのに、吸血鬼は無表情を保っている。]

 人間の真似をして、
 ただ一緒にいれば家族なのだと思っていた。

[吸血鬼は椅子をぎしりと軋ませると、立ち上がる。]

 おいで、ニコラス。

[吸血鬼は小さく名を呼んでニコラスを近くに来させる。彼が近づいて来たのなら、差し伸ばした手を彼の頬に添える。]

(58) mikenek 2015/01/01(Thu) 21時頃

【人】 宝飾交易 黍炉

 私は我が子の血を吸ったことはないし、
 人間を死なせるまで吸血したこともない。

[だから、彼を苦しませないようにするならこの部屋を汚すことになるだろう。彼のシャツの首元のボタンを解いて邪魔をするものがないようにする。]

 おかしいな、君さえいてくれれば私は孤独ではないのに。
 私はどうしてこのような事をしているのだろうね。

[吸血鬼は自嘲するように呟くが微笑みすらその顔にはない。
吸血鬼の長い爪がニコラスの白い喉元に当てられる。]

 すぐに終わるから、目を瞑っていなさい。

[吸血鬼の爪は、何よりも鋭い刃物となって、
美しい金髪の我が子の首を真っ二つに──

          ──裂いた。

            ──紅い華が咲く。]

(59) mikenek 2015/01/01(Thu) 21時頃

【人】 宝飾交易 黍炉

[吸血鬼はもう鳴かないカナリアの血に塗れながら、彼が息をしなくなるその瞬間までその身体を掻き抱いていた。*]

(60) mikenek 2015/01/01(Thu) 21時頃

【人】 宝飾交易 黍炉

 済まない……。

[ニコラスの最期の礼に、
吸血鬼は彼の首を掻き切った後で答えた。

吸血鬼は悲しそうな顔も
微笑みも浮かべていなかったが。

涙がその頬を伝っていた。]

(63) mikenek 2015/01/01(Thu) 21時半頃

 この私に次があると思うのか……ニコラス。

[また誰かと共にあることを望んでいいのだろうか。*]


【人】 宝飾交易 黍炉

ー中庭ー

[吸血鬼は今では血だけではなく泥に塗れていた。
ハワードの申し出を断り、代わりに新しい服を用意させに走らせて、墓穴は一人で掘っていた。]

 ニコラス……安らかに。

[人間を弔う方法など吸血鬼は知らないが、吸血鬼なりの弔いの気持ちを込めて墓穴に寝かせたニコラスの死体に囁いた。]

(66) mikenek 2015/01/01(Thu) 22時頃

【人】 宝飾交易 黍炉

[白い月だけが吸血鬼と喪われた吸血鬼の子の二人を見ていた。*]

(67) mikenek 2015/01/01(Thu) 22時頃

 ……愛して、る。

 愛してる、……クアトロ、

[ひゅ、と、息を一つ吸う音の後。]


 ……、……ボリス、……?

[確かめるように、名前を呼んだ。]


 ……、っ…ひゅ

[返される言葉は『初めて』の『愛してる』。
 返されたことのない、愛の囁き。]

 ん?
 ……はは、うん…ヒュー。

[呼ばれる名は二つ。
 どっちも呼ばれて嬉しいだなんて、贅沢であろうか。
 幽閉される前のものだった【ボリス】も
 この施設に来る前に殺されたはずの【クアトロ】も
 愛しい彼が紡ぐなら。
 零れ落ちそうになる涙が、薄っすらと青い瞳を滲ませた。]

 …ヒュー、―――愛しとる よ。

[やがて繋がる為に、一つになる為にと
 指を抜いた場所に硬い熱を宛がいながら、囁いた。]


[かつて、誰の腕で抱かれたのか。
それらを覚えていられないのは、これが最後になるように。
これからは、言葉の一つ一つを覚えていられるように。

そういう決心では、この行為は『初めて』となるのではないだろうか。
そんな思いつきを口にしては、甘いと笑われてしまうだろうか。

涙を薄ら滲ませるその頬に、そっと指を添わせる。
唇を、寄せて。]

 ……ごめん、
 愛してる、 ……ありがとう、

[宛てがわれる熱を迎え入れるように、息を深く吐いて。
自ら唇を寄せれば、目を閉じた。]


[もう二度と『忘れてもいい』なんて嘘は吐かない。
 自分が傷付くのも、彼が傷付くのも。
 そんな永遠は、嫌だから。

 はたりと、耐え切れず涙が落ちた。
 ただ一度だけ情けない顔を晒したのは
 彼がごめんなんて、有難うなんて謂うものだから。]

 ……阿、呆。

 もう…忘れんな。
 忘れんく、しちゃるけ。

[頬に添えられた手に手を重ね、指先を絡めたなら。
 ぎゅ、と強くその手を握る。
 もう二度と離さないと、謂えない代わりに強く。]


 ヒュー…、っ

[力を抜くように吐かれた息にあわせて、腰をぐっと進めた。
 熱の切っ先は、慣れているだろう『初めて』のそこへ
 ゆっくりと押し入っていく。

 吐き出す吐息は、甘い。
 繋いだ手は離さずに、もう片方の手で頭を抱きしめた。]


 ……何泣いてんだ、ばか、……

[青を滲ませた雫が、頬へと触れた掌へと落ちる。
掌を滑らせるようにその雫を拭えば、身体を寄せて刺青の瞼に口付ける。

その涙に濡れた掌は取られ、指と指が絡みあい。]

 ん、……忘れない、……忘れないで、……思い、出していくから、

[過ごした時間の、一つ一つを。
少しずつでいい、思い出していきたい。
その決心を、誓うように、掌を握り返す。

指が快楽を齎していた時間は、本当に僅かだった。
指の代わりに押し入る熱に、く、と喉が反る。
それを捕まえるかのように伸びてきた手に導かれるように、再び顔を寄せて。]


 ……は、ァ、……ぁっ、 あ、 
 な、ァ、……はい、 った、……?

[震えた声で、問いかける。

背に回したままの片方の腕に、力を込めれば口付ける。
暫くは動かないでいて、と、小さな声での『お願い』を。
そうして、暫しの後に動いていい、と掠れた声で呟いた。]


 だ、れが …泣いとるか

[落ちた雫は頬を伝い、掌を濡らす。
 【4】に寄せられる口付けに、瞼を一度だけ閉じた。
 涙を拭う掌に掌を重ねて絡め。]

 …ン。
 一緒に、思いだそな?

[忘れてしまった時間を、少しずつ。
 たくさんの景色を見ながら、一緒に、二人で。
 握り返された手に、唇は柔らかな弧を描く。
 掴まれているのは掌であり、もっと更に奥。
 とくとくと、鳴り響く鼓動。

 赤い頭を捕まえて、顔が寄せられたのなら
 仰け反りかけた喉に唇を添えて。
 愛しさに、何度も薄い皮膚を啄ばんだ。]


 …、ッ …ん……全部。
 わしら…繋がっとる …よ?

[は、っと熱い息が洩れる。
 まるで包み込まれるような下肢の熱。
 小さな『お願い』も、まるで煽るようにしかならず
 繋がる中でひくりと動いてしまうのは、仕方がないことだろう。
 それでも掠れた声が許可を出すまで腰は動かさなかった。]

 ……動く、ぞ。

[一呼吸、熱の篭もる囁きを落とせば
 もっとと強請られた場所を擦り上げるように
 ゆさゆさと腰を揺らし始める。]


[繋いだ指先から抜けそうになる力を、必死に留める。
反らせた首元へと唇が降る度、その指先は幽かに跳ねた。

全てを納めたと、その声に数回に分けて息を吐き出す。
意図的に動いていない、そうはわかっていても内側の動きに身体は震える。
時折、きゅうと裡を締め付ければ、あ、と短く声を漏らした。]

 ……ん、……動いて、 ……動いて、いいから、

[滅茶苦茶に、とも、好きにしろ、とも口にしなかった。
口にせずとも、きっと応えてくれるだろうからと。
揺する動きに、応えるように腰を動かして。]

 ……は、 ……あ、っ、あッ、あ、 ぅ、ッ
 んっ、 ……っは、 くあとろ、……クアトロっ、

[的確に擦り上げていく動きに、高く跳ね上がる声。
触れられずとも、自らの熱は先走りを零して。
両の足をその腰へと絡めれば、もっと深くを求めるように、全身でその身体を抱きしめる。]


[絡んだ指先を軽く擦る。
 口付けに跳ねる指先に、きゅっと力を入れて絡めて。

 零れる吐息も、裡を締め付ける動きも
 短く零れ落ちる声も昂ぶりをただ促すだけで。
 動くのを我慢しろだなんて、酷な『お願い』をするものだ。]

 阿呆、んな……煽ん…な──、っ

[壊してしまうつもりはない、けれど止められそうもない。
 淫らに動く腰使いに煽られて、次第に息は荒くなる。
 打ち付けたい、突き上げたい衝動。
 抑える気など更々となくて。]

 ひゅ、ぅ…ッ!
 ……は、っ…、ヒュー…っ

[動けば動くだけ、締め付けられる感覚に中へと滑りを溢していく。
 彼の茎からも雫が溢れ出したなら、それも繋がる場所へと伝い
 摩擦の痛みを和らげる潤滑剤になろうか。]


 …ヒュ、ー……っ、く
 か、わえ……ヒュー、 …ン──

[高い高い声は普段とのギャップで直ぐ傍の耳を擽る。
 揺らす腰へと絡む足。
 肌が打つ音と水音、彼の嬌声の三重奏に
 たまらず呼吸を奪うほどに、深く激しい口付けを落とす。

 可愛い、愛しい、愛してる、すきだ。

 子供が主張するような、幼稚な言葉しか思い浮かべられない。
 想いを言葉にする代わりに、彼が悦ぶように
 自らの腰を揺らして打ちつけ、熱い息を注ぐ。]


[打ち付ける音が、耳に届く。
鼓膜を震わせた音が、頭を痺れさせる。

ただでさえ頭が追い付いていないというのに、その口付けにより酸素の供給が阻まれれば更に、追い詰められることとなるか。
身体に浮いた汗は、背で滲んだ血液と混じりあい、シーツを赤く汚していく。
精の独特の香に混ざる、赤い鉄錆の香り。]

 ……っ、ぅ、 ん、 んン、っ、

 っは、 くあとろ、 ……ッ、……い、きそ、

[そう口にしていながらも、既に何度か達していたのかもしれない。
熱く融けていく思考。
それでも裡の動きを察せば、更にきつく、きつく抱き締めて。]

 ッ、 ん、 っぁ、 あ、 ――――……、

[一際大きく身体を跳ねさせれば、咥え込んだ茎ごとを締め付ける。
しゃくり上げるような呼吸を繰り返せば、最も大きな波に耐えるように。
内側へと精が注がれるのに、そろそろと身体の力を抜いた。]



 ……もう少し、このままで、

[背に回していた掌を頬に添え、小さな声で囁く。
絡めた指からは、既に力は抜けていただろう。

それでも、腰へと絡めた足は解かれない。
呼吸がある程度まで落ち着けば小さく頷き、その腰を解放しただろう。*]


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