180 FESを迎えし戦場-漆黒たる年代記-
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[《血と炎、そして狂気が彩る紅い力》と、 《感情の欠損が彩る白い無力》が
混在するその子供の運命を選ぶ、選択を**]
(377) 2014/06/08(Sun) 03時半頃
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――――――・・・。
[興味がなさそうに吐かれる煙。
他の者の顔と名前が一致しないことはもちろん。
その名前を覚えることすら興味がないようであり。]
――――――・・・ふぁ・・・
[小さく欠伸をした声が漏れた。]
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― → HF: 帝舎斉花の世界-セイカノセカイ- ―
[主を迎え入れたその世界-ハコニワ-は、ドーム球場一個分程度の容積しか持たない。]
[空に浮かぶ天体は無く、星と呼べるのは足元に広がる限られた地面のみ。]
[夜しかないその世界を照らすのは、金の焔を灯して燃える7つの石のみ。]
[数多の世界の中でも格別に狭く歪なここは、《救えなかった世界》の成れの果て。]
[最後に残ったごくごく僅かな欠片と核-コア-を継ぎ接ぎして形作った、元勇者の箱庭。]
[今は43(0..100)x1人の住人が住んでいる。]
[彼らは食事を摂らないし、言葉を喋る事も無い。眠りもせずにただその辺を彷徨いつづけるだけだ。]
[よく見れば、その頭には貌も無かった。]
(378) 2014/06/08(Sun) 03時半頃
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[住人のうち、1人の形が急に崩れた。]
[もう1人、彷徨っていた住人が急に転び、そのまま動かなくなった。すぐに地面の染みへと変わる。]
[気付くと世界のどこか、地面が蠢く。]
[2人の住人がひり出され、プラスマイナスゼロだ。]
[ゴーン、ゴーンと鐘が二度鳴った。]
[繰り返される光景は、幾多の世界にFESが迫ろうと変わらない。]
[いつだって、帝舎斉花の世界-セイカノセカイ-は変わらない。]
(379) 2014/06/08(Sun) 03時半頃
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……、……
[小さな世界の中央、ぽつりと置かれた椅子に斉花は腰を落とす。]
[世界を救えなかった時、元々異世界の住人だった自分だけが生き残った。生き残ってしまった。 元居た世界――新川県御嶽市に戻ってからも、最後に創ったこの箱庭には毎日欠かさず訪れている。 救えなかった罪を、悔いるために。]
[セイクリッドレティーシャの罪の象徴たるこの世界は、帝舎斉花が死ねば観測する者が不在となって廃棄される短い世界だ。]
[帝舎斉花は、寿命を迎えるまで一つの世界を守れなかった罪を抱えながら、この世界と共に朽ちる最期を迎えるつもりでいた。]
[けれど。カリュクスとの遭遇によって。 世界が滅ばない《√》が在り得た事を知ってしまった。 ならば――]
(380) 2014/06/08(Sun) 03時半頃
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『アレ』さえ手にすれば…この世界を生き返らせる事だって――……
[如何なる犠牲を払っても。 如何なる物を犠牲としても。 それは、《世界を救えなかった勇者-Lost Brave-》が動く理由足り得よう。]
(381) 2014/06/08(Sun) 03時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2014/06/08(Sun) 03時半頃
[その時だ。俺は ぴく り 。と]
――――――…… … … 。
[まさか。まさかとは思うんだけど。
名前を返された二人はいい、後ひとりも、未だ気配が明確に伺えないからいい。
最後のひとり、随分と、息を潜め、俺達の様子を淡々と伺っているのだろうかと。
俺はそう勝手に自己解釈していたんだ。けど]
――――… 寝ぼけてるだけっ!?
[今、こいつ欠伸した!確かにした!!。
名前もわからない。顔も明確に特定不可。正体知らないそいつは、確かに今欠伸を漏らした]
ちょ、ちょっと、 おき …!!
[声だけで騒いでも、まあ身体をゆするよりはずっと効果薄だろう。
まさかその人物が、あの食堂で欠伸してたのは、俺の知らない事]
――――――・・・。
ごちゃごちゃうっせぇな。
オレの睡眠を邪魔したらブッ殺す。
テメェはちょっと黙ってろ。
[名乗ってはいたが、最早記憶という海の深く底に沈んだ――――否、正確にはその海にすら入れていない男の名前を呼ぶこともなく。
もう一度の欠伸の後――――暫し沈黙。**]
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┗┫┗┨┳┥ @たれ
[星式――この箱庭に於いては有効なそれを紡ぐと、この世界の光源、金色の焔を纏う七石のうち二つが斉花の手元へと飛んでくる。]
――……、ッ
[その石のうち一つを手で掴む。 肉が焼ける音と匂いにも構わず、それを口に運び――]
、ッ あ
[呑み込んだ。]
(382) 2014/06/08(Sun) 04時頃
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あ┗┓ああ ┝┓゛あ うああ┗┓┗┓あああ!!!
[身を内側から灼かれる苦痛にのた打ち回る。 落ち着くまで10分以上の間、独りの世界に絶叫が響いた。]
う が、 ああああ…… ハ、 ァ、
[どうにか一つを自分の腹に抱え終えたところで、すぐさまもう一つを掴んで、やはり呑み込んだ。]
―――――……!!!
(383) 2014/06/08(Sun) 04時頃
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[自身の振るえる力はこの世界に依存する性質の物。 故に、ここの外……館や他の世界では雑魚相手にも逃げ惑う事しかできない。]
なら……ならば、よ。
自分の中に世界を宿してしまえば良いじゃない……!
[世界の核-コア-の一部がただの女子高生の身に定着するまで、苦しみは続く。**]
(384) 2014/06/08(Sun) 04時頃
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な っ!? こいつ横ぼ… … !!
[最近、ワガママ王子を筆頭に横暴な人間をよく見る気がする。もちろんこいつもだ。
俺の世界にある学園にいる奴らも、ひとくせ所か五癖六癖ある人ばかりだけど!]
っん の ッ …… …… っ!
[直接姿を探して叩き起こす選択肢。少し考えたけど。
……本気で殺しにかかられそう、それは流石に洒落にならなかった……**]
うるっっ さいのよ……!!!
人が苦しみに耐えてるってのに、さっきからうるさいったら!!!
集中が…ッ、 散るでしょうが……!!!
30分間黙ってろ!!!
[苦痛の色が混ざった声も横暴だった。**]
[…嗚呼。横暴種-シーザー-、追加一名様らしい]
―――― …… …… …… …… …… 。
[自覚はある、元々俺は口数の多い奴だ。会話は好きだし、己の格言作るのも結構大好きだ。
けど苦痛交じりの凄い鬼気、いや勇気-ブレイヴキリング-迫る声で、黙れと命令された勢いに負けて、俺も口を閉じた。
……少なくとも、28分位は持った**]
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―食堂―
いつものことだ。 さして気にするほどのこともない。
[ 正装の男は、こともなげに謂った。 奇妙に優雅で、そして浮世離れしたような佇まいで、警戒されているのを分かっていながら覗き込むのをやめない。]
さて、もし館主だったらどうするつもりか? 御前と、“ 御前が体を貸し与えている誰か ”も、同じことをするだろうか?
[ 愉快そうに、笑み混じりに問いかけた。 ]
(@21) 2014/06/08(Sun) 09時半頃
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――などと。
まあ、違うのだがな。
[ 正装の男は唇を笑みの形とする。 形良い顎に添えた指先に、いつの間にか“ 吸いかけの ”煙草が挟まれている。 それは、つい先頃まで海賊の青年が咥えていたものと相違ない。]
(@22) 2014/06/08(Sun) 09時半頃
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火事を起こしても館は燃えんぞ?
[煙草を吸うような所作をして、 出会い頭にやられたように 正装の男は海賊に息を吹きかける。
但し、それは煙ではなく 館で初めに漂っていた馨しい紅茶のような香りである。>>0:@14 反応をゆるりと眺めてから、正装の男は問う。]
さて、御前は此処で暫し午睡を貪るつもりかね?
(@23) 2014/06/08(Sun) 10時頃
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――ホール――
ほう? それはよろしくない。 気休めになるかどうかもわかりませんが、こちらをどうぞ。
[取り出したのは、斉花やカリュクスに渡したものと同一のピルケースだ。 彼が受け取るかどうかは、変わらず彼次第なのだが。]
蒼天、ダンさんでしたっけ? お強いようですが、戦士には休息も必要です。 栄養剤のようなものですから、おひとつ。
[にこり、と笑む姿は随分信頼度の薄い――胡散臭い、ものだったか。]
(385) 2014/06/08(Sun) 10時頃
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扉の向こうは、随分とひどい有り様のようですね。 弱ったな、僕、あまり一人では戦えないんですよ。
[とはいえ、今の男の探し人は蒼天ダンその人ではない。 話を終えたつもりで、ふらりその場を立ち去ろうと**]
(386) 2014/06/08(Sun) 10時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2014/06/08(Sun) 10時頃
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― 空間移動中 ―
さて、どうしたものか。
[馬車は地獄を脱出していた。
魑魅魍魎は自分とダンで大分倒したからか。 あの地の主は大変だろうと僅かに同情し。]
何も情報がないままでは、悪戯に『アレ』を探して回るしかないが……
(387) 2014/06/08(Sun) 11時頃
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――ガ、コン。ガコン。ガシャコン。 ――ゴ。
[歯車が回った。回りきった]
(388) 2014/06/08(Sun) 11時頃
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ヒィィィィィ……―――――
(389) 2014/06/08(Sun) 11時頃
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キィィィィ―――――ン……!
[それまで何があろうとも微動だにしなかった遺跡が、微振動を始めた>>147]
(390) 2014/06/08(Sun) 11時頃
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― 館外 ―
[巨大構造物全体が、赤と青に淡く光る。ルリイロカネの活性反応だ。その化学反応に呼応するように、その身を覆う蔦がするするとほどけていく。そしてさらに――生していた苔が全て、蛍色の光となって、まるで燐光の様に剥がれ浮かびあがる]
ズズズズズズ……。
[そして――構造物はその両端から、腕を動かし始めた。その姿は、まさしく巨大なロボ。剥がれた苔の下から、その機体番号が露になる]
(391) 2014/06/08(Sun) 11時頃
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Trunitos - Toltonis - Tristonitrus - T3
[トルニトス。それがこのくろがねの希械の名称である]
(392) 2014/06/08(Sun) 11時頃
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[事ここに至り、魑魅魍魎の類が機体の周辺に群がり始めた]
――――。
[だが、彼らに傷一つつけられるはずがない。動き始めたトルニトスに、勘の悪い魑魅魍魎は踏みつぶされていく]
(393) 2014/06/08(Sun) 11時頃
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[頭部LEDが黄色と緑に明滅した。何らかの推論機関が稼働している]
――――。
[ヴォン、と機体周囲にホログラフメッセージが展開された]
INFO : Update Complete. All World detected. WARN : Primary -> Noise clear. WARN : Weapon 4, Limitter OFF.
Open Weapon 4. SatelliteQuasar open fire.
(394) 2014/06/08(Sun) 11時半頃
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[くろがねの希械は、全ての世界が滅びた最後の世界、いわばすべての世界が一つになった世界で生まれた]
[故に、三千世界の 差 はこの希械にとって無いも等しい]
(395) 2014/06/08(Sun) 11時半頃
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[そして、兵装4:サテライトクエーサーは、反射衛星砲による通信攻撃である。そう、通信攻撃である]
――――。
[細かな説明はカットするが、この希械は、該当世界の技術レベルによるが、全世界に同時砲撃を行えるという事だ!]
(396) 2014/06/08(Sun) 11時半頃
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