238 聖痕の空〜Knockin' on heaven's door〜
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[仰代の言うこと>>204はもっともで、 とてもではないが論理で対抗できそうにはなかった。 証拠は、と聞かれても土御門を信じるという前提にしか成り立たないもので、きっと疑心暗鬼になっているのだろう彼女にはその声は届かない。 言葉に詰まり、あとかうとかいった単音しか紡ぐことができなくなってしまう自分が悔しかった。]
…ちょ、カイル…!?
[そんなときに響く爆音に、思わずきゅっと目を閉じ、 次に開いたときには血塗れの男>>219の姿。 医者でもなんでもないが、確信する。 ――きっと並みの方法では助からない、と。]
(318) 2015/09/17(Thu) 23時半頃
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[そんな相手の術は止めるべきだ。 命をかけるだなんて演技でもない、そう思って走り出そうとするもときすでに遅し。 桃色の龍>>237に姿を変えた彼は、空に上がっていく。彼の名前の由来がわかった気がして、ただただ呆然とする。 しかし自分の名前>>251が呼ばれるとびくりと意識を引き戻して話を記憶する体制に変わる]
あ、はい。ど…どうも…?
[カイル、と呼びかけるべきか迷っては、その言葉は止める。 真っ向から対立する意見>>253>>259には口を挟まず、じっくりと思考を重ねる。 メモのこと、大須賀のこと、ロボットのこと、2人の言い分。
考えるうちに目の前では様々なことが起こっていたであろうが、思考の大半は内なる回路に託されていた。
そのうち、龍も消えて聖痕だけが>>274跡に残る。 それが意味することは、つまりは龍山の消失]
(319) 2015/09/17(Thu) 23時半頃
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[空を仰ぎ見る聖女>>289に、今一度問いかける。]
……ねえ、麗亞チャン。
(320) 2015/09/18(Fri) 00時頃
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天界の扉を開くって何のこと。
大須賀クンをそこまで信じる根拠はどこにあるの。
疑いが確定していなかったカイルを 殺す必要はあった?
アタシの中でさ。カイルはそういう術系は疎かった気がするんだ。 そうなると、雨に対して潔白を証明できてないのって これでキミとひぃチャン…日向チャンだけなんだけどさ。
あの雨が、キミが降らせたんじゃないって 日向チャンが降らせたって、確たる証拠は?
[そこに向けたのは疑いの目。 命をかけてまで伝えようとした龍の彼の言葉はきっととても重い。
だからこそ、きちんと確かめようと二つの足で立って向かい合う。 今しがた仰代が龍山に攻撃して死にいたらしめる姿は見てしまったゆえに、癒ししかないだなんて言葉は取り合うことはできないだろう]
(321) 2015/09/18(Fri) 00時頃
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全部、ちゃんと答えてッ!!
…答えられないのなら、 アタシもキミを信用できない。 だから、みんなに言うよ。 カイルを殺したのは麗亞チャンだって。
今見たこと、思ったこと全部。 …伝える。
[自分は確かに大須賀の怪しいところも平和的解決法も導くことはできなかった。 しかし彼女はどうであろうか。
自分の中でどうしようもない不満と焦りと疑心暗鬼が爆発して、 問いかけるというよりはむしろ、 問い詰めるという形になってしまうのはやむを得ない。
いつもの平和を愛する彼女であったなら、 万が一冤罪であっても許してくれるのではないだろうか。 そんな甘えもひそりと含ませつつ、目の前の彼女の反応を、一人待つ]
(322) 2015/09/18(Fri) 00時頃
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さぁ……言い伝えどおりでしょう。 それ以外は、何も。
[問いかけに、ゆるゆると首を振る。 その後の問には傾げ]
いいえ?大須賀様を信じたのではありません。 骸となった菖蒲様に、彼女が裏切り者だと言う龍山様。 その龍山様の手にある、菖蒲様の聖痕……彼は、それが託されたものであると仰っておりましたが、信じられると思いますか? 裏切り者が、何故敵対する者に痕を遺す、など。
[そう言って、疲れたようにため息を吐く。]
(323) 2015/09/18(Fri) 00時頃
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― 神宿『オスカー』 ―
……古の破壊獣をやられたのは痛かったな。
[エレベーターリフトも再び元のように偽装されていた。 とは言え、大破どころか完全破壊されたあれを回収する気にもならず。
かと言って二号機とかの用意がある訳でもない。]
(324) 2015/09/18(Fri) 00時頃
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私は、大須賀様を信じたのではなく、私の目に映ったものを信じたまでです。
それと、貴方様視点ではそうかもしれませんが、私にとっては、雨の首謀者が私かひなちゃんか、など絞れていないのですよ。 貴方様がどこまで誰とお話ししたのか存じませんが、それを混同なされぬよう。
[疑いの目に、真っ向から見返す。 何か、そこに問題でもあるのかと問うように。]
(325) 2015/09/18(Fri) 00時頃
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[器はあるのに、証が無い。 その辛さや痛みは自分には分からなかったが、あればあるで辛い物も、無ければ無いで、酷く辛いのだろうと。 捨てたくて仕方の無かった黒が彼に掛けた言葉の意味には、ほんの少しの羨みも混じる。]
アイツは逃げんさ。 しっかり自分の立場を理解して、 その上で護りたい物を、護ろうとしてる奴だから。
[今は黄色を纏う彼を見据えて、話したのは、見守る者≪大人≫の立場から。]
あっちはアンジェ・ロイスのアホが居る。
それに、 幸々戸の長男が相当御冠だし、な。
[もう彼を痣無しとは、呼ばなかった。 自分は彼の式とは相性が悪い。なら、自分は参戦しない方がいいだろう。 土御門や蝶野の仇は、一先ずあちらに任せるとして。]
(326) 2015/09/18(Fri) 00時頃
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仰代を探すぞ。 あいつには、聞きたいことが山ほどある。
[これの正体がなんにせよ、可愛い日向に得体の知れんブツをつけたままでは居させられない。 未だ疑い晴れぬ儘なら問い詰めて、少女の聞いた声通り裏切りの声が彼女なら、 その先は、恐らく自分の得意分野となるのだろうと。
大丈夫と言った少女の頭を、もう一度、優しく撫でた。]
(327) 2015/09/18(Fri) 00時頃
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待て、一緒に……。
[はっと顔を上げて、友の背中>>317を見る。 止めたくとも、追いかけたくとも、今は体が動かない。 式鬼紙《シキガミ》に命じ無理について行けば、きっと彼は自分を守ろうとするだろう。]
休んだら。 すぐに、行く。 アイツ、殴る出番くらい残しとけ。
[気を付けろとは敢えて言わない。 信じて、今は翼の無い背を見送った。]
(328) 2015/09/18(Fri) 00時頃
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