238 聖痕の空〜Knockin' on heaven's door〜
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あら、悲し……、っ
[向けられた銃口に、目を見開く。 咄嗟に障壁を貼り、防ぐも、その場凌ぎのそれは薄すぎた。]
…………あら、あら、まぁ……
[頬に触れ、指についた赤を舐める。 再び指がそこに触れれば、綺麗に消えてはいるが。]
酷いわ……女の顔に傷を付けるだなんて……
[手を翳す。 男を挟むように出現する、あまりにも巨大すぎる盾。]
(246) 2015/09/19(Sat) 18時半頃
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―――――――ディバインクラッシャー
[少々、余裕を持たせすぎていたようだ。 壮絶な笑みを浮かべ、男を押し潰そうと盾が閉じる。**]
(247) 2015/09/19(Sat) 18時半頃
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――ッ?!
[日本刀で白鴉の銃を受け止めた。
そして、使い古された無銘の日本刀は見る見るうちに輝きを取り戻していく。 そう、有機生命体の如く。 過剰回復《バイオレンス・ヒール》の力はそれだけではない。 溢れる力が大地に降り注げば、そこに若葉が芽生え。樹が生まれていく。]
……規格外だな、とんでもない。
[日本刀は新品同然になった後。 塵に還っていくのだった。]
(248) 2015/09/19(Sat) 19時半頃
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[背中の羽根で天に舞うと距離を取って。 さて、あの威力をどうしたものかと考えていた。
まあ、あんな攻撃力だがそれはそれで戦いようはある。 次から次へと天使の羽根を舞い散らせると。 彼の過剰回復《バイオレンス・ヒール》に対する煙幕として使っていた。
任意の攻撃だとしても、発動させる時に羽根が飛んでいれば。 それが再生して邪魔ぐらいはできるだろうと。]
(249) 2015/09/19(Sat) 20時頃
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すげえ。
[振り抜かれる白鴉の銃>>220。
それを受けた大須賀の日本刀>>248は瞬く間に輝きを取り戻し塵に――いや、原子へと還っていく。 そして、光の軌跡の消えた後にはコンクリートを突き破り新たな生命が芽吹いてさえいる。]
(250) 2015/09/19(Sat) 21時頃
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……大須賀ぁ、ボクを忘れんなよ。
[ごうと風がうなり、舞う天使の羽根を散らす。 式鬼紙使いの左右に浮かぶのは無数の切り紙の蝶。]
――式鬼紙《シキガミ》 風華-フウカ-
[一羽の蝶の周囲に風が渦巻き。 再び空気の塊が発射され、羽根を巻きこみ落とし、散らす。 秋津ほどの威力もなければ、細かい制御もできないが、舞う羽根を散らすだけならば十分。]
(251) 2015/09/19(Sat) 21時頃
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羽根はボクが散らす。 任せろ。
――…ボク達で、越えよう。
[死に急くように守るのではなく。 共に並び立ち、戦う為に命を預ける。]
(252) 2015/09/19(Sat) 21時頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/09/19(Sat) 21時頃
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[>>248彼の持つ日本刀が 男の過剰回復《バイオレンス・ヒール》によって塵となる。 そう、この力は無機物にも通用する……男はこれを狙っていた!]
………お互い様、だろ
[規格外という褒め言葉に呼応し それから男は、狙撃銃を白鴉へと喚び戻した。
これでお互いに獲物はない。]
(253) 2015/09/19(Sat) 21時頃
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おいおい、大須賀家の人間が こんな小細工使って、満足すンのかよ?
思い出せねえなら、俺が思い出させてやる―――
[>>249天使の羽が舞う。 一瞬、少年の姿が見えなくなるが >>251それも蝶達によってあっさりと散り果て]
―――サンキュー、リッくん!!
[そう、友に一声かけ]
(254) 2015/09/19(Sat) 21時頃
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――――――『さっさと殴れ』!!!!
[>>1:88白銃から解放された男の疾さは音速を超える。 >>1:243以前に何処かで見せられた家訓を思い出しながら
男は、その身体に向かって 疾さを力と変えた拳を思い切り振り抜く!!!]
(255) 2015/09/19(Sat) 21時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2015/09/19(Sat) 21時頃
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――なっ
[風華-フウカ-で羽根が散らされていく。 そして、飛んでくる彼の一撃>>255
だが、その一撃こそが。 彼を目覚めさせる。]
(256) 2015/09/19(Sat) 21時頃
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ああ、忘れていたよ。
[口の中を切ったのか、血を一度天空に吐き出すと。 四枚羽根の機構部分を使った推進力で一気に加速すると――]
(257) 2015/09/19(Sat) 21時頃
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――――――『しっかり殴れ』!!!!
[加速した勢いのまま。 目の前の彼に拳を叩き込んだ。]
(258) 2015/09/19(Sat) 21時頃
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………ッ、は、 お目覚めかい、 傷だらけの灰色天使《キル・ミー・エンジェル》
[>>258腹にまともに拳を喰らい 男はごぼりと口から血を吐き出す。
直ぐさま治す事も出来たであろうが それをしなかったのは、その拳が語る声に、耳を傾けたいからだ。]
(259) 2015/09/19(Sat) 21時半頃
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――――――『すかさず殴れ』!!!!
[殴られたままの男ではない。 殴られた反動を力と変え さらに重い一撃を叩き込む―――!!!]
(260) 2015/09/19(Sat) 21時半頃
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ッ、 ぅ
[…ああ、回復されンのは、厄介だ、なあ。 転がった地面の上で消える傷跡>>246を眺めて、遅れてきた自身の身体の痛みに小さく呻く。
数本折れたか。 激痛を叫ぶ腹部に手を這わせても、あっちのように治癒が働く訳でもなく。 それでもまだ両の指が動く事を確認すれば、立ち上がり今一度銃を握りしめるのだ。
不味い状況だ。 だが、あっちでドンパチやってる白供には頼れん。 大須賀は大須賀で妙な玩具を出しやがるし、下手をすれば此方より苦戦しているかもしれない。 故に救援は呼べず、呼べぬと言う事は今の頭数で押すしかない。 それでも手負いの者しか居ないこの盤面、ひっくり返すには、些か火力が足らなさ過ぎる。]
そりゃあ悪かった、な。 次はきちんと、心臓狙ってやる。
[鉄の味を感じながら軽口を吐いても、あの障壁を何とかしない限り心臓どころか顔にも届かん。]
(261) 2015/09/19(Sat) 21時半頃
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[…――となると、七緒と日向を逃がす、か。 んで、二人を逃がして、自分はここ。 しかし時間稼ぎの薪にはなれても、彼女達が最終的に逃げ切れるのかどうかまでは分からなくて。
自分らしくない計算に、弱った三黒の血を恨んだ。 あれほど手放したくてたまらなかったこの血脈が、今は酷く惜しい。]
(262) 2015/09/19(Sat) 21時半頃
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[己がつまらぬ思考を回したからか、撃ちこんだ事にあちらがとうとう怒ったかまでは知りはしない。 だが突如出現した巨大な盾>>247を目の前にして、思考を切り替えない者が何処に居ようか。]
だっ、から、 何が癒しと守護の…!
[走るか、飛ぶか。 そのどちらも間に合わぬ事を瞬時に理解すれば、逃走の道は切り捨てた。 女と同じように手をかざし、皮膚を焼きながら大地から沸き上がるのは炎の塊。
しかし、炎の威力が足らぬ事も、男は同時に理解している。]
レッド――…!! ≪紅の
[沸いた炎を封じ込める様に盾が閉じ、神聖を孕んだソレが消え去る頃には、 黒い鴉は今度こそ、地に落ちた。]
(263) 2015/09/19(Sat) 21時半頃
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――――――『せっせと殴れ』!!!!
[口の中がまた切れた。 しかし、鉄錆の味をものともせず。
再び拳を叩き込んでいく。 その拳に、彼なりの想いを込めて。]
(264) 2015/09/19(Sat) 21時半頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/09/19(Sat) 21時半頃
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[この時、男達の動きは常人の目で追えるものではなくなっていた。
>>252しかし、彼には全て 手に取るように見えていたのだろう。
男は知らなかった。
幸々戸の弟は聖痕を受け継いだ当主であり 幸々戸の兄は――――理眼-リガン-の継承者であることを。]
(265) 2015/09/19(Sat) 21時半頃
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『それから話は――――聞いてやる』!!!!!
[ カ ア ァッ ―――――!!! ]
[>>264頰に鈍い痛みが走る。 だが、それが逆に男を目覚めさせたのか
男が最後に繰り出した拳は光の軌跡を描き 少年の身体にぶち当たると同時に、弾けた。]
(266) 2015/09/19(Sat) 21時半頃
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………どうして、こんな事してンだよ
オースカくん
[男の背には翼が輝く。
彼が焦がれ、望み、求めた ―――何一つ淀みのない白い翼が。]
(267) 2015/09/19(Sat) 21時半頃
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『それから話は――――聞いてやる』!!!!!
[クロスカウンター、殴られると同時にこちらも拳を叩き込んだ。 そして、彼は語りだしたのだった。]
(268) 2015/09/19(Sat) 21時半頃
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何度も言ってるだろう? ――俺の、俺達の悲願だからだ。
[天の門を開いたその先に。 自分自身が天使となるその道があるのならば。
そこを目指すだけだった。]
説得なら止めておくのだな。 どうしても止めるのならば……こっちだ。
[拳をもう一度彼の目の前に。]
(269) 2015/09/19(Sat) 21時半頃
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[次々と拳が飛ぶ。
白鴉の銃も機械群も。 真なる始まりの天使《トゥルーピュアエンジェル》も。 傷だらけの灰色天使《キル・ミー・エンジェル》も。
全てをかなぐり捨てた、拳と拳の語り合い。]
(270) 2015/09/19(Sat) 21時半頃
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[その神速の語り合いを
世の理を視る理眼-リガン-の継承者はその眼に焼き付けた。]
(271) 2015/09/19(Sat) 21時半頃
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ばっかだな。
[呟いて、少しだけ笑う。 殺し合いであった筈なのに、何を楽しそうに殴り合っているのやら。
それでも。 その馬鹿な天使の背を預かるのが今の役目だ。 海神-ワダツミ-と風華-フウカ-の二種の式鬼紙《シキガミ》を、事態の急変に備え控えさせる。]
(272) 2015/09/19(Sat) 21時半頃
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[>>268互いに互いの拳を食らった男達。]
だから、何の為に門を開けたいのかって話だよ。 ………あれが見えねえ訳じゃねえだろ。
[そう言って、天を指す。 そこにはこの戦いで犠牲になった者達の聖痕《魂》が輝いていた。]
説得で聞くような連中なら 最初からこんな事しねーだろ。
[拳を目の前に出されても、男は笑うだけだ]
(273) 2015/09/19(Sat) 22時頃
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ただの俺の興味、だよ。
[ピュア・ブルーは瞬き それから真っ直ぐに少年に向けられた。]
(274) 2015/09/19(Sat) 22時頃
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天の門の先に俺達が求めたものがある。
[実験体を使い―― 外部から血を入れる事を厭わず―― 天使を倒すために近代科学を求め―― 遺伝子操作を次世代の当主に施して――
それでも届かなかったのだから、だから――]
それを信じているから、だな。
(275) 2015/09/19(Sat) 22時頃
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