3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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――ただの、化学教師ですよ。
さっき? 皮膚は硬化もしますが、このようになるには組織から変化しないと無理でしょう。 この空間の影響なのでしょうね。 どういう原理なのかはわかりませんが、そもそれを追求するのが間違いなのかもしれません。
お節介、でしょうか。 貴方は、クラスメートが同じ目にあっていたら見過ごしますか。 今までの三年間、ともに学んだクラスメートを。 いや、人にもよるのでしょうけど。
[全員がそうではないだろう、けれど。少なくとも教師である自分は、生徒の不調を見過ごしてはならない。 それは、どの生徒に対しても同じで]
(731) 2010/02/28(Sun) 13時頃
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[――…
ケイト。
ケイト。
――それは誰の 名前だったか]
――…、 …?
[思考を途切れさせる、誰かの声。]
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[この状況下、従妹であるマーゴを追わないのは、追えないのは、何故と考えるまでは至らない]
ケイトは、どこにいるのでしょうね。 もし、「彼女の体」のことを言うのであれば、校舎内にそれはあるのでしょうか。 何年前になくなったかにも寄るとは思いますが。 普段使われているところに、死体はないでしょう。 それとも、この空間だから見つけられるのか。
考えていてもわかるはずもありません。 日誌なら、用務員室でしょう。 卒業アルバムは図書室にあったかと思いますが、古いものまであったかどうか。 どちらにしても、まずは下に。
……音楽室にはよらなくて大丈夫ですか。
[階段を下りようとして聞いた]
(734) 2010/02/28(Sun) 13時頃
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ケイト――……。
[頭に引っかかる。今までの生徒に同じ名がいなかったわけではない。 あの容姿。 思い、出せない――]
……。
[考えれば、ノイズが酷くなる。頭痛と吐き気もより増して、空いた手で蟀谷を押さえた]
(746) 2010/02/28(Sun) 13時頃
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―保健室を出て直ぐ―
[ごぼごぼと水の中で何かが暴れるような音。
常とは違い届くのはその音だけ。
問いかけられてもしばらくはその音以外何も聞こえないだろう。]
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[セシルの声に顔を上げた。消える、音]
大丈夫ですよ。 これは恐らく、貴方の爪と同じ。 なら、どこにいても変わらない。
[階段を降り始める。今度のノイズは、なかなか減ってはくれなかった]
(752) 2010/02/28(Sun) 13時半頃
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マーゴは、心配ではありますがオスカー・ファイルヒェンに頼みましたから。 誰かが傍にいてくれるなら、あのこは大丈夫です。
[耳許で鳴り響くノイズ。それを破ってケイトの声は響く。 外界の音は、小さく、声がかかればわかるように、セシルの口許を見た]
(756) 2010/02/28(Sun) 13時半頃
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[唇の動きが読めるわけではない。 だから、その言葉>>755には返事はしなかった]
――ケイト。
[代わりに、耳許で囁く声の主の名を呼んだ]
何の用です。貴女は、貴女を探して欲しいのでしょう。 なら、ヒントくらいつけるものですよ。
(757) 2010/02/28(Sun) 13時半頃
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[繰り返される言葉。顔を歪める]
だから? なんだと、いうのです。 ……貴女が生徒なら。 私は貴女を探しますよ。
[セシルの呼びかけが微かに届く。辺りを伺うような視線に首を振った]
わかりません。声だけかもしれません。貴方には、届いてないのでしょう。
ケイト、貴女が本当にやりたいことは、見つけてもらうことですか。遊び相手ですか。
(764) 2010/02/28(Sun) 14時頃
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遊ぶ? ……貴女の「遊び」は命を賭けた遊びなのでは、ないですか。
[響く笑い声。呻くものより不気味に思えた]
(770) 2010/02/28(Sun) 14時頃
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探しますよ。 それが、戻る道なら。
貴女を見つけたら、もうこのような騒ぎは起きませんか。
声だけなら、昔からしていた。 全て貴女の声かどうかはわかりませんが。 でもそうだというのなら、貴女を見つけたらこんなことはもう。
[一段下がる。声は耳許でやはり響く。セシルを見た。何か言っているけれど、聞こえない。 聞こえるのは、ノイズと、ケイトの声。そして、自分の声]
(775) 2010/02/28(Sun) 14時頃
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……! なっ――!!
[一瞬視界に映ったのは]
貴女は、……。
サイモン…。なんてことを。 彼は、まだ生きているのですか? それとももう。
(776) 2010/02/28(Sun) 14時頃
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――ケイト。
……ケイト。
――鬼も
…ケイトを探す?
――何処に居る?
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[セシルが何かを言っている。けれども、聞こえない。 一歩離れ、サイモンのことを聞かれたことは、わかった]
サイモンが、囚われているようです。どこにかはわからない。生きているのかさえも。
[影は元に戻る]
遊び終われば? ……それを貴女は楽しいと、思っているのですか。
[離れた分を一歩進む。やがて、外界の音が戻ってくる。ゆっくりと]
(786) 2010/02/28(Sun) 14時半頃
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ふざけてる
―――ふざけてる
鬼は、 鬼を、
――鬼。
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[哂い声が、遠ざかる。気配もなくなった]
行ってしまった。
[先ほど見たものを思い出すと寒気が奔った。 セシルの方を見るとそちらへと向かって降りる]
ええ、ふざけています。 どんな事情であれ、いまここにいる人の命を弄ぶのは、許されない。
[戻ってきた音。今度はセシルの声もちゃんと届いた。 離れようとする様子に目を細める。けれど言及はせず、後を追う様についていく]
(796) 2010/02/28(Sun) 15時頃
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ケイトが在学中なくなったのであれば、卒業アルバムは難しいでしょうね。 載っていれば顔と名前で一致するとは思うのですが。
[窓から見える北棟のほうを見る]
どちらにしても、ケイトの顔を見た者で卒業アルバムは探すしかないでしょう。 特徴だけ伝えても、何人でてくるかわかりませんから。
喉は、大丈夫ですか。
(806) 2010/02/28(Sun) 15時頃
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化学教師 スティーブンは、紐 ジェレミーの姿を長く見ていないことを思い出した
2010/02/28(Sun) 15時頃
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先ほど、音楽室で。 バーナバスとマーゴ、それにアトラナート先生にオスカー・ファイルヒェンも見ていたとは思います。
……それが正しいケイトの姿であればですが。
[喉元に当てられた手。見えた犬歯。血を舐める仕草。それらを思い出して、息を吐く]
貴方は、もう少し人を頼りなさい。
[それだけ告げた]
(814) 2010/02/28(Sun) 15時半頃
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化学教師 スティーブンは、2階までたどり着くと、ふと校舎の奥を見た
2010/02/28(Sun) 15時半頃
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[ノイズは、死体の音を伝える。異形の者たち。 大きくなったそれは悲哀のような、歓喜のような声を上げて]
……声、?
[外界の音はまだ弱い。ノイズが大きくなれば、それに反比例して小さくなる。 それが交差する一瞬、耳に届いたのは生徒を呼ぶ声だった>>813]
セシル・シェリー、向こうで、誰かが。 いや、この声は、アトラナート先生。 メアリー……メアリー・ガーランド?
[姿を見た気がする]
血を吸うこともですが。他にも。貴方は一人になろうとしすぎる。 日誌を見に行かれるのなら、バーナバスに伝えてください。2階に、いると。
また後で。必ず、用務員室にいてください。それが、貴方を一人でいかせる条件です。
(823) 2010/02/28(Sun) 15時半頃
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――っち、 ……
…鬼を選んだんなら
鬼に協力すればいいものを…!
[ケイト。――忌々しげに呟いた。]
[苛立つ
迷う
鬼になりきれない鬼
鬼の中にひとり
人の中にひとり
――異質存在。]
( クスクスクスクス )
( クスクスクスクス )
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余計なお世話を、したがるのが教師ですよ。
[声のするほうへと向かう。理科室、ではない。更にその向こう。 後からついて着ているセシルを見て少し、意外そうに見た。 家庭科室の、ドアを開ける。中に入れば、今度は確かに隣の部屋から聞こえる声]
アトラナート先生?
[声をかけて準備室のほうへ]
(833) 2010/02/28(Sun) 16時頃
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―南棟2階・家庭科準備室―
[命取りといわれると困ったように眉を下げた。
扉が開かれて、白い煙が噴出す。否、粉末]
……消火器ですか。
[眼鏡が白く染まる。落として、今度は庇いながら中を覗いた]
アトラナート先生、無事ですか。 それに、メアリー・ガーランドも。
……酷い、状態のようですね。
[白い消化液を被った異形の姿。死体だろうか。二人のほうへ手を差し出した]
(842) 2010/02/28(Sun) 16時頃
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化学教師 スティーブンは、奏者 セシルの様子に、何かあれば手をお借りします、と声をかけた(07)
2010/02/28(Sun) 16時頃
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[セシルが目を逸らすのが目に入る。 中からかかった声にそちらを向くとグロリアと、抱えられる形のメアリーが目に映った]
わかりました。 メアリー・ガーランド、大丈夫ですか。
[メアリーのほうへ手を伸ばした。グロリアから受け取る形で肩を貸す]
ここはもう、閉じておきましょう。
[準備室を出てメアリーの髪と顔についた消化液を払った]
(854) 2010/02/28(Sun) 16時半頃
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[廊下から響く声は、僅かに届いたが]
メアリー・ガーランドは、突然ここにたどり着いたのでしょうか。 それとも、自分の足で? [メアリーについた粉を払うと、グロリアを見る。変わりない、ように見えた]
突然なら、驚くでしょう。 なんにしても、ここには人が入らない方がいいかもしれません。
セシル・シェリー?
[セシルの様子に首を傾げた。虚ろな薄紫が映る]
(865) 2010/02/28(Sun) 16時半頃
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