3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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…生徒会長くん いまさらね
彼のいろ、わたしも、もう見てる。
君が ひかり にかざしたでしょう?
あかでもなくあおでもなく
にているかしら ね
うすむらさきに
――、……
――…、 何…?
[薄紫。半端者の色。でも。声は。]
[バカって言うな、と。]
褒めてるんだけどな。
[ある意味では。
やはり彼の身体の変調は 知らない。]
うす むらさき?
似たような色って、他にもあるの、かな。
ただ……
[鬼 の 印がないだけ。]
『彼は 鬼 を みつけようとするんだ。』
まぁ、バカなんだけど……
[軽く返したつもりでも、ちょっとだけ、怖くなる。
なんだろう、こう、本当に頭が悪くなっていってるような……。
まさか誰が誰だかわからなくなるようなことはないと思うのだが……。
あんまり触っていないビー玉の表面はかさりとした感触で、
でも赤の中に見えるのは黒い星。]
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―北棟―
皆で帰りたいと思っているのは、みんな一緒。 そんなの当たり前じゃない。 一人で先走っちゃ駄目…失敗するわ。
[>>693 それは自身の悔恨でも、あったのだけれど告げて]
[>>696 フィリップわずか強張ったのには気付かない。 異変がその身に起こっていても、彼と話すのはどこか日常の延長のような気がしてしまう]
足元、気をつけてね。 ……わたしも気をつける。
[慎重に階段を降ってゆく。 人に注意するときは、自分の足元が少々おろそかになっていたけれど]
(704) 2010/03/02(Tue) 12時半頃
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……あんまりご自分のこと、
ばかばか言わないでください。
[ふ、 と 息を吐いて 嗤う。]
『凄いね、さすがは元・生徒会長。』
[聞いた、苛めていたと言う様子など微塵も感じさせないし。]
『よく……こんな状況で、平静で居られるね。よっぽど 鬼 みたい。』
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―北棟廊下―
[階段を下れば、渡り廊下はすぐそばに]
――…あら、君は違うの?
[>>702 何かを吐露してしまいたそうな、 ラルフにはそれだけ向けて。
>>705 フィリップの問いには悩ましく]
……そう、ね。 わかる、と思うのだけれど。
あの子。 長いこと 私のなか にいたから。 まだ忘れ物、残っているし。
[とぷん、と 生ぬるい やみ が波打つ]
(712) 2010/03/02(Tue) 13時頃
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ああ、すいやせん。
[バカって言葉は控えようと……。]
……――
ばかばかいってると、
ほんとうにばかになるぞ。
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――そこまで危なっかしくはないと思うんだけどな…
[>>708 昇った時のオスカー達との会話を思い出して、 ほんのり拗ねた口調になれば、>>@66 ひびく。
指先が つま先が しんと 冷えて つめたく 凍てついて。
やみは また つめたくなる。寒くて。身を抱える]
……今、聞こえた。 あの子聞いてたのかな。君の こえ も。
(716) 2010/03/02(Tue) 13時頃
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[冗談に聴こえないかもしれない。]
[密かに思い悩んだ。]
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―渡り廊下―
その自覚はいいけど、ちゃんと大人を頼りなさい。 甘え下手は損をするわよ。
[>>719 曖昧な答えには何も触れず。 ディーンの意識が戻る気配はないだろうか、 顔を覗き込んでは見るのだけれど。]
え?ぼーっとなんてしてないでしょう? ――もう、手当てしてあげないわよ。
[>>720 言葉とは裏腹に、その瞳は和らいだ。
あの子の忘れ物、軋むように痛む胸。 大人びた気遣いを見せる少年にそっと告げる言葉は。]
――…とても、さみしい気持ち。
(724) 2010/03/02(Tue) 13時半頃
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―南棟1階廊下―
つめたい、って やみのなかは、つめたい…って
せんせ、って呼んで。 そう、いうの。
[>>721 さみしそうに、そしてかなしげに。 それは自分の感傷にも近いかもしれないから、 言葉にはしなかった。
保健室前に人の姿が見える。 近づいてもその人影は譲り合うようにして、 中に入ることはない。なんだか不審に思った。]
(727) 2010/03/02(Tue) 14時頃
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そう、『させない』
『だっテ』
僕『タちが 送ってあげルから 』ね……。
『鬼 だから』
[鸚鵡返しに繰り返す。少し無機質さを伴う闇色の声。]
『見つケた子 送る ん だ』
[隠れ鬼。見つけられた子は どうなった?
でも、ケイトは見つけられていない 子。
全員見つけたら 遊び が 終わる。]
[送っても、それは 何かを隔てて 別の場所かもしれない。
けれど。]
『そう……』
皆『一緒なら』寂しく『ないだろう?』
[闇色の声は 優しげに 殺す ことを 救いのように。]
…――淋しく、
ない、 そう…か
[薄紫が、揺れる]
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―保健室前―
…もう。
[もう一度だけ怒ったふりをしてみせて、 良くない、言われた言葉にディーンの意識が落ちる様を思い出して少し不安になった。
>>729 少年の言葉は優しげに聞こえる、やみ はゆれて]
そうね、見つけてあげないと。 つめたいところに一人きりなんて。
[あんな目に逢わせる、 そう、彼をすでに失っている、でも]
さみしいままは可哀想だものね…
(733) 2010/03/02(Tue) 14時半頃
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あ、スティーブン先生、ミッシェルさん。 怪我人だから通してくださいね?
[ミッシェルとスティーブンは、 やはり扉の前を譲ってくれただろうか。 引き戸を開ければ、白いカーテンごしの人影が揺れて。
耳に入るのは >>730>>731 少女の切なげな喘ぎ声]
…え?
[開いた扉の前で固まった]
(734) 2010/03/02(Tue) 14時半頃
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うん、…一緒ならきっと、さみしくない わ
[ やみのつめたさは かわらなくても ]
――… そうか。
――… …そうだな。
[ぼんやり呟く。
――外界、騒がしいl声。]
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――また、ってどういうこと? あ……や、やっぱり注意しないと駄目よね。 ここは学校だし、保健室でこんなこと……
[おろおろと狼狽していれば、 >>736少年が室内に入ろうとするので]
ちょっ、だめよ、フィリップ君!
[明らかに青少年に見せるものじゃない、と。 引き止めようとして、手を伸ばせば、一歩中へ]
(738) 2010/03/02(Tue) 14時半頃
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理事長の孫 グロリアは、動物の鳴き声が 聞こえた気がした {1}
2010/03/02(Tue) 14時半頃
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