人狼議事


162 絶望と後悔と懺悔と

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[なのに今、真弓の手はひどく冷たい気がする。
 謝罪に首を振り、手の甲をさすっていると、
 彼女を連れて行こうと、後から人がやってきた]

 だめ。

[それを制する自分の声も、どこか冷たい気がした。]

 ……大丈夫、真弓ちゃん。
 いなくなったり、しないよ――大丈夫。

 だから、行って、おいで。

[しかし、家族に傾ける時には変わらず温かく。
 安心させようと、一度手を握って、湯に向かわせた]


[給仕から血を差し出されることがなくなり、
 周囲に『動く血』が放たれるようになってから、
 一時、少年はぴたりと食事をやめた。

 狩りやすいと見なされ初めに与えられた子供達を、
 決して襲おうとはしなかったのだ。

 耐えて、耐えかねて、初めて意志で手に掛けたのは、
 いつだったか家族の陰口を叩いていた大人の男だ。
 卑怯にも足音を殺して後ろから襲った。

 初めて命を選んだその日、意外と呆気なくて
 誰にも何も言えなかった]


【人】 FSM団 ミナカタ

 ……あぁ、そうだな。

[>>371始まりの夜のことを口にするサミュエルに頷く。
あの夜の怒りは決して消えない焔となって、未だにこの胸の中に燃え続けている]

 何の為、だ――?
 そりゃあ、あの金色をブチ殺す為に決まってるだろうが。

 ……お前、何が言いたい。
 回りくどいのはタチじゃねえだろ。

[しゃがみ込み、言葉を紡ぐサミュエルを睨みつけた]

(384) 2014/02/09(Sun) 18時頃

[故に、己の周囲に大人が配されるのは早かった。
 体が変わった分、箍になるのは心の方で、
 敵意を向けて来る者の方が襲いやすかった。

 ――故に、己にとって『人間』は、
 己と家族に敵意を向けて来る者なのだと、

 少しずつ、少しずつ――

 染み込んで、そして上達は早かった。]


【人】 FSM団 ミナカタ

 楽しそう――、だと?

 ……どういう意味だ。

[仲間の思いもかけない言葉に、眸に怒りのいろが浮かぶ。
今の周を形作る根底を、あの夜の真実を知るサミュエルだけは
知ってくれていると――そう思っていた]

 俺が遊んでるとでも、言いたいのか!?
 おい、サミュエル、待ちやがれ!!
 
[言葉の真意を問い質そうと、伸ばした手は届かない]

 クソ、何だってんだ!!

[サミュエルが姿を消した方を睨み、忌々しげに地を蹴った*]

(385) 2014/02/09(Sun) 18時頃

FSM団 ミナカタは、メモを貼った。

2014/02/09(Sun) 18時半頃


【人】 FSM団 ミナカタ

―むかしばなし―

[周の何気ない問い>>248
不思議そうに首を傾げたリカルダの表情が、みるみる曇っていった。
どうやら、何か拙いことを口にしてしまったらしい。
だが詫びるにせよ、どうせよ、自分の言葉の何がいけなかったのかが分からない]

 おい、リッキィ――

[尋ねようとするが、リカルダは拒絶の言葉と共に駆け去ってしまう]

 どうしたってんだ、待ってくれよ……おい。

[慌てて小さな背中を追いかけた]

(386) 2014/02/09(Sun) 18時半頃

[やがて黒百合から本格的な訓練を受けるようになる。
 披露された怯える人間達に、眉を顰める少年は
 畏れ多くも、儀式を施した主に口を挟んだ]

 ……それは、――いやです、

 自分の罰、は、自分で…………っ!

[言うが遅いか、問答無用で刺し貫かれる少女に、
 今度こそ言葉を失った。
 強くかぶりを振る。

 嫌なら真面目にやることだと、真紅が笑っていた。]

 それなら、――お願いが、ありま、す。

 うまく、できたら…………外に出させてください。


[願いが興をそそったか不興を買ったか。

 いずれにしろ、手を変え品を変えて賜る洗礼を
 死にもの狂いで受け入れる以外に道はない。

 敷かれた道を斃れるまでゆくしかないのなら、
 それはただ、家族のためにゆきたい、とだけ]


[されど、柊。

 心の臓を服従に巣食われながら、

 鬼を刺す木は雪深く、息をひそめている**]


【人】 FSM団 ミナカタ

[リカルダが駆け込んだ、彼女のベッドのある部屋。
その扉の前で、呼びかける]

 ……おい、リッキィ、話を聞いてくれ。――入るぞ。

[許しが出るのなら部屋に入り、そうでないのなら扉の前に立ったまま]

 あのな、リッキィ、俺も大概、無神経だから、……お前が何で怒ってるのか良く分からねえ。
 けど、理由を知らないで、上辺だけで謝るわけにもいかねえだろ?

 だから、今すぐじゃなくてもいいから、落ち着いたら、理由を教えてくれよ。勿論、俺だってきちんと考える。

[取り合えず、言いたいことはそれだけだ、と背を向け]

(391) 2014/02/09(Sun) 19時頃

【人】 FSM団 ミナカタ

 それと、な。

 ……俺みたいな野郎の手を取ってくれる物好きなんて、
 お前以外にいるわけねえだろ。

[そう付け加えた*]

(392) 2014/02/09(Sun) 19時頃

【人】 FSM団 ミナカタ

―現在・帝都守護部隊養成所―

 おい、サミュエルの野郎を見なかったか?
 ……そうかい、見つけたら話があると伝えてくれ。

[噛み付きそうな勢いで他の隊員にサミュエルの居場所を尋ねるが、彼の居場所は分からなかった。
一方的な言葉の真意がどこにあるのだろう]

 クソ、あの野郎、なんだってんだ。

[毒づきながら、自室、食堂、道場――と捜し歩く]

(395) 2014/02/09(Sun) 19時頃

FSM団 ミナカタは、メモを貼った。

2014/02/09(Sun) 19時頃


― それから ―

[金髪と黒髪によって僕らは新しい世界に迎え入れられたけど、
新しい世界の全てが僕らを歓迎したわけじゃなかった。

なんでこの人たちは怖い目で僕を見てくるの?]


……っ

[彼らは街の子達のように僕をからかう真似はしない。そっちの方がわかりやすいのに。

でも、彼らの中には僕が訊いたら答えてくれた人もいた。
僕らは“始祖様のお気に入り”だって。“選ばれた”んだって]

そんなの、どうでもいいじゃん……。

[僕はそう言った途端余計怖い顔で睨まれた。だから部屋に逃げ帰って泣いた]


[僕はただひとつのことを僕自身に化していた。


――決して誰かに助けを求めてはならない。


肌触りのいいベッドの中で泣くことはあっても、ここにいない誰かに助けてって言うのだけは我慢した。
ここに連れられてきゅうけつきになったにーさんやねーさんにも弱さは見せられなくって、
そういうのをずっと抱えたまま、僕は時を刻んでいった]


[きんいろは手が届かないものの象徴と思っていた。
瞳の色が、綺麗なその色に。それが間近に、あって。

内心に押さえ込んでいた恐ろしさと絶望感で、かみ締めた唇は深く切れた]

…ありえないなんて……

[ありえないのだと言葉を続けようとして立てられた牙
その後、祝杯をあげるまでのことはよく覚えていない。
ただ、その瞬間発狂したように叫んだことはしっかり覚えている。

目の前にある杯を映す目は赤い。血を見て、喉がなったことに酷い嫌悪感と…]


【人】 FSM団 ミナカタ

―養成所の庭―

[>>399庭の片隅にある訓練所には不似合いな小さな畑で、サミュエルの姿を見つけた]

 なるほど、
 ……考えてみりゃあ、ここが大本命だよなぁ。

[特別措置で与えられたらしい畑に、時間を見つけてはやってきて
せっせと野菜の面倒を見るのが、サミュエルの楽しみだ。
孤児院時代から続く彼の趣味を思い出すまで、かなりの時間を費やした。

そんなことにも思いが至らないとは、相当頭に血が登っていたらしい]

 ……あれだけ、お前が丹精してるんだ、
 不味いわけねえだろ。 

[サミュエルの後ろに立ち、彼の独り言に答える] 

(400) 2014/02/09(Sun) 19時半頃

【人】 FSM団 ミナカタ


 で、さっきのアレ、……どういう意味だ。

[サミュエルの後ろに立ったまま問いかける。
だから、彼がどんな思いでいるのかは窺えない。

既に怒りは去っていた。
ただ、自分を良く知るはずの彼が、
何故、あんな発言をしたのか真意が知りたかった]

(401) 2014/02/09(Sun) 19時半頃

[その後、血を口にする過程は他の家族とそう変わらなかった。
拒絶して、もがき苦しんで、そして口にした赤は生臭い鉄の味。
そしてそこからこみ上げてくるものに吐いてはまた求めて、極限状態になった時、ついに「家畜」に手を出した。
端から見れば、まるで獣が人に襲い掛かったようにも見えたらしい。

その初めて牙を立てた家畜は…どことなく、「誰か」に似ていた]


【人】 FSM団 ミナカタ

[サミュエルが背を向けたまま零すは、悔恨の言葉。>>402
彼が語り終わるまで、口を挟まずに耳を傾ける]

 ……馬鹿か、てめえは。
 
 サミュエルは悪くねえ。――悪いのは、俺だ。

 だって、そうだろ?
 あんとき、……俺が下らない喧嘩なんざしなけりゃ
 お前も理依も家でチビ共と飯食ってられて、あんな化け物共に目を付けられることなんざ、なかった筈だ。


 だから、――死ぬべきは俺の方だよ。

[>>403ゆっくり振り向くサミュエルの双眸をじっと見詰めて、答えた]

(405) 2014/02/09(Sun) 20時頃

[それから悟る。あぁ、もう「戻れない」のだと。
紅い血溜まりに映る自分は双子の弟そっくりだった

自分が離してしまった小さな手。その時の弟の顔が今でも責めてくるようで。
おいて逃げて、再会した時のサミィの顔。]

……。あぁ、ごめん……。ごめん、ね……。

[そこからぱきりと張り詰めていた自分の何かが壊れてしまった。
自分を苛んでいた彼はもういないのかもしれない。
自分は殺されない。なら、せめて果たせない約束であっても守らなければいけないのだと]


【人】 FSM団 ミナカタ

[静かな怒りの言葉は核心を突いた。
やはりサミュエルは、周のことをよく知っていた]

 ……それを言うなら、お前だって同じだろうが。
 分からないとでも思うのか。

 俺があんぽんたんなら、お前は馬鹿野郎だ。

[そう言い返すが、戦って死ぬつもり、という言葉は否定しない]

(407) 2014/02/09(Sun) 20時頃

【人】 FSM団 ミナカタ


 ……見ろよ、この畑。
 
 お前は俺みたいな、他人を傷つけるだけのろくでなしと違う。
 きちんと生きていけるヤツだ。

 そんなヤツをこんなことに巻き込んじまって、赦されるわけ、ねェだろが!

[本当はサミュエルにも、他の皆にもこの戦いから降りて欲しい。
けれど、それは今更叶わぬ願いだ]

(408) 2014/02/09(Sun) 20時頃

FSM団 ミナカタは、メモを貼った。

2014/02/09(Sun) 20時半頃


[最初に僕が手にかけたのは小さな子供だった。

僕は喉が渇いていたから、ぶつかっちゃった子にほんのちょっぴり血を分けてもらおうととした。はいどうぞってされるはずなかったのにね。

僕は背を向けて逃げた子を追いかけて――そこから先は覚えていない]


ごめん、ごめんね

[僕は“食事”を終えた後その子の亡骸に向かって何かを謝り続けた。

それから僕は背後から一瞬で音もなく忍び寄るやり方にこだわりだした。
せめて痛いって思うことのないように、断末魔の悲鳴をあげることのないように……]


[新しい世界は鳥かごの中みたいだ。エサは自分で取ってるけどそれだって籠の外から運ばれてきたんだし。

僕は彼らを本気でエサだなんて思ってない。絶対に。
だけど僕自身がどうしようもなく怖くなる時はあるんだ。


床に広がった血だまりに映る僕の顔が、笑みを浮かべているように見える時*]


[怯えさせぬように微笑んで、
白い手が“獲物”を捕らえる、模倣の狩りは簡単だった。
吸血鬼だとわかっているだろうに、人は外見に油断する。
餓えなければ、殺さぬように血を奪うことも出来た。

それは命を奪わぬ優しさだったのか、
あるいは制御の学習に過ぎなかったのか。
単純に亡骸が目の前に横たわるのが不愉快だったのかもしれない。

その時奪った命は青年のものくらいだ。
武器もち抵抗するものと、
自分の体に触れようとしたものと。

前者はともかく、
後者は最初の食事と同じように原型を留めなかった。
もう自分のしたことに悲鳴をあげることはなかった。
それは遠くで聞こえていたような気がしただけ]


[自分には約束があった。必ず生きて戻るという約束。
だから、今はそれだけが縋れる唯一のもので。

まずはやっと言葉を話せるようになったくらいの小さな子供を食った。次に、アヤくらいの女の子からマユミくらいの。
そして初めて自分の意思で武器をもって殺したのは柊くらいの少年から始まり、零瑠や直円くらいの少年と青年の狭間の人を殺した。

どんな形であれ生きるためにはコロサナイといけなかった。
いつしかそれが、いつも口にしていた四足の動物から人間になっただけなのだと認識し始めた

多分、それからは…「吸血鬼」として与えられた場に相応しい技量と知識を躊躇いもなく受け入れていった]


[家族の様子を訪ねて回ると、リカルダは決まって
 大丈夫だと主張して振る舞った。
 少しでも笑顔が増すように、時々手を握った。

 最後まで耐えた真弓は砕けてひかる氷になった。

 理依や直円を訪ねる事は出来ただろうか。

 零瑠が血を見て倒れなくなったと聞いて、
 少年は少しの安堵を抱いたけれど、
 彼自身は、それをどう思っているのか。]


FSM団 ミナカタは、メモを貼った。

2014/02/09(Sun) 21時頃


[漆黒の少女から施される
戦闘訓練には理不尽なルールが付随した。

 特に理由も無く少女は殺された。
己が口唇を噛んだのは、明乃進が言葉を失って、
落胆したように頭をふったからだ。

――悲鳴はどこか遠くで聞こえ続けている。]


─ねぇ、マユミ。

[それは戦闘訓練が終わった頃のこと。殆ど喋らなくなった自身が、珍しく声をかけた]

マユミはいつも優しく殺すね。
それはなんで?情けとか、そういうもの?


【人】 FSM団 ミナカタ

[さらにサミュエルに言い返そうとして]

……俺がお前らの希望?

[耳に落ちた思わぬ言葉>>409に瞬き、口を閉ざす。

こんなろくでなしの姿が、誰かの支えになっているのだと。
馬鹿野郎でも、後に続く子供たちの範になっているのだと。
このお節介な仲間は、そんなことを言うのだ]

 ――……。

[座り直すサミュエルの対面に、自分もまた腰を下ろし、その言葉を静かに噛み締める]

(414) 2014/02/09(Sun) 21時半頃

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