1 とある結社の手記:6
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きみは自らの正体を知った。さあ、村人なら敵である人狼を退治しよう。人狼なら……狡猾に振る舞って人間たちを確実に仕留めていくのだ。
どうやらこの中には、村人が7人、占い師が1人、守護者が1人、霊能者が1人、半狼が1人、人狼が2人いるようだ。
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逃げろ。逃げろ!おまえらだけでも逃げろ。
(0) 2010/02/19(Fri) 03時頃
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[サイモンは机に座り、頭を抱えている。 その彼から発される言葉に、ローズマリーは眉を寄せた。
逃げろ。──逃げろ。と、そう繰り返す相棒に
やっぱり、占い師の力は、自分にはよくわからない。 と、そう顔に出して、サイモンを一瞥した。]
(@0) 2010/02/19(Fri) 03時半頃
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…どういうこと?
[それに対して、ふぅっと溜息をついたサイモンが、 説明するために、口を開くまでを待つ**。]
(@1) 2010/02/19(Fri) 03時半頃
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[ ―翌日、集会場・広間― ]
皆、話がある。
[サイモンは、やってくれば【皆を集めて】説明を始める。
居る人はそのままに、居ない人は呼んで来た。
起された人間も居るかもしれない。]
この集会場での下調べが完了した。
この中に【2人の人狼】が紛れている。
それが誰かはこれからまた調べさせてもらう。
だが俺は二日後まで占う事が出来ないのでそれ以降になってしまうが。
…悪いな。
ここで人狼の数が0だったとしたらすぐに解放してやれたんだが、
2人も居るのなら見逃す事は出来ない。
(#0) 2010/02/19(Fri) 03時半頃
あと二日我慢してくれ。
因みに今日から【集会場の外には一切出れなくなる】。
それと―――、
[先ほど思った、おかしい事がある。あれは恐らく。]
この中に【占い】の能力を持ってる者が居るはずだ。 通称は占い師だな。
相手を人間か、人狼か。判断をつけれる人間だ。
我々結社の手伝いとして名乗り出て欲しい。
(#1) 2010/02/19(Fri) 03時半頃
だが、手伝いをするなら俺とは別の場所で、だ。
同じ能力を持ったもの同士が傍に居ればどこか調子がおかしくなるからな。
それと占い能力を持つものが居たから言っておくが、
もし他に【霊能者】と言う能力者達が居ればその者も名乗り出る事。
こちらは…まあ、能力の説明は省くが、心当たりがある者が居ればと言う事だ。
後は…【狩人】と言う能力者が居ればひっそりと俺には伝えてもらいたい。
だが他のやつらには話さない方が良いとは言っておく。…人狼に襲われないためにもだ。
―――以上だ。
(#2) 2010/02/19(Fri) 03時半頃
では俺はこの事を本部に連絡してくる。
その間に質問や名乗り出るものが在れば【コルクボード】へ貼っておいてくれ。
もし俺宛の内密ごとなら俺の帰りを待つんだな。
もしかしたら、帰りは遅くなるかもしれない。
最悪2日後まで帰ってこれないだろう。
その場合はローズマリーか、他の者に
メモを取りにこさせるから返信についての心配は要らない。
では、解散。
[そう言えば、サイモンは返事も待たずに集会場を出て行った。]
(#3) 2010/02/19(Fri) 03時半頃
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─集会場、広間─
[椅子に座って、手に持った猟銃はを杖代わりのように、 持ち手に両手を乗せて、サイモンを見送った。]
……慌しぃんだから。
[夜の間に、集会場の入り口は補強され、 獣でも易々とは破れない錠がかけられている。]
(@2) 2010/02/19(Fri) 03時半頃
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皆、説明は、きぃたわねぇ? じゃぁ──『大人しく』しててくれると助かるわぁ。
[ちゃら──。と、入り口の鍵を持つ女は、そういうと 冷たく鈍い銀色の鍵を鳴らして、席を立った**。]
(@3) 2010/02/19(Fri) 03時半頃
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―集会場、広間―
[藍色の制服の男は、往来の困ったような表情でサイモンの話を聞いていた。]
変死体の噂は届いていましたが、まさか本当に人狼ですか。
[くすんだ金髪がはみ出た帽子を、目深に被り直す。 目尻の皺が、何を思ってか一層深くなった。驚いている様子はない。 別段疲労していなくとも、「疲れたのか」と度々人に聞かれる、うだつの上がらない男。 実直にただ職務だけを全うしている。村人の印象としたらそれくらいだろう。]
困りましたね。 私も手紙を配達しないと帰れません。 そうでなくとも、帰してはくれなさそうですが。
[ローズマリーの手中にある銀を見届け、肩を竦めた。]
(1) 2010/02/19(Fri) 06時半頃
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私は普段はただの郵便屋ですが、ね。 手紙を届けるべき相手が正しいか見極めることができます。 私が人狼宛の手紙を持っているということは……?
[ちらり。二通の封筒。 結社員宛のものと違い、どことなく不吉な黒い紙に、赤字で「人狼へ」と記されている。]
サイモン君の言う占い能力にあたるのではないでしょうかね。
(2) 2010/02/19(Fri) 06時半頃
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カルヴィン君ごめんね。 お父さんからの手紙はまだだったよ。
[無用に怖がらせてしまったことを詫びる。 目はもう開いているかさえ解らないほど細められ、大きな皺のようだ。 微細な金の睫毛は瞬くと完全に埋没してしまう。 ローズマリーの言葉(>>0:@56)には、ゆっくりと否定の意味で首を横に振った。]
人狼宛が二通。結社員宛が一通。それだけです……。
しばらく仕事は相棒に任せて、 ここで人狼が退治されるのを 待たないといけないようですね。
宿舎から、荷物を運んで貰えますか。
[曇った窓硝子を袖で拭いて、外の風景に色のない視線を彷徨わせる。 温められた室内の空気、吐く毎の息も色はない。**]
(3) 2010/02/19(Fri) 06時半頃
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[「人狼宛」の手紙が来たと聞いたとき――――…、
心臓が止まるかもしれないと思うほど、ぞくりとした。
―――――もう、ばれたのかと思った]
―深夜・自室―
[そうでなくとも、薄々は感じていた。
あの、見慣れた村の夕焼けを見上げながら。
縁起が良いと言われている流れる雪雲を見つめながら。
少年は、ずっと考えていたのだ]
………きっと。
[きっと、生きて帰ることは出来ないのだろうと]
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…占い師。 占い師なあ。
[不機嫌そうに目を細め、懐から透明な液体の入った小瓶を取り出し弄ぶ。]
人間と人狼を見分けるクスリなら持っとる。 実家に伝わる秘伝のアレでな、足りんようなったら作れるで。 …占い師、なあ。そう呼ばれるのはなんかピンと来んわぁ。ウチのこれはクスリやし。
[ちらと、郵便屋の男を一瞥。]
ふうん、あんたも占い師なんやね?
[ちゃぷん。手元の瓶から小さな水音。**]
(4) 2010/02/19(Fri) 09時半頃
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−集会場・広間−
『アッラーよ。忌むべき悪魔より我を助け給え。 一日が経った。 今のところ、私に疑いの目を向ける者は見当たらないようだ。 私は、この感謝と安堵の思いをアッラーに捧げよう。 しかし、私の憶測通りならば… いずれこの手記も血文字のような内容になるだろう。私は怖い。 その日が、一日でも遠く短い未来であらんことを。それにしても…(中略』
[サイモンの話を聞きながら、平行して手帳にペンを走らせていた。 やがて席を立つローズマリーにふと顔をあげる。微かな香気が鼻腔をくすぐる。 すこし考えるような素振りを見せて、またペンが走り出す。]
(5) 2010/02/19(Fri) 10時頃
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『…これほどまでに能力者が多いとは。
最悪の憶測は、得てして最悪の現実を呼び寄せるものらしい。
たかだか1日の観察では到底見分けが付かなかった。
しかし彼等は間抜けなのか。私の前で能力を明かすなど。失笑を抑えられない。
それとも…これは罠だろうか。
まあいい。それはそうと…』
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『中略)ローズマリーはほんとうに佳い女だ。 その魅力は、後宮のどの女にも見劣りはすまい。
いつか、平安の都バグダドへの帰参が叶えば、この手記をカリフに献上しよう。 これを読む貴方の顔が、嫉妬と欲情に歪む様を思い浮かべると 不本意な虜囚となった我が心身が僅かに慰められる。アッラーは偉大なり。』
[手帳に書き付けた内容を読み直して思わず失笑してしまう。それを慌てて咳払いで誤魔化して、手帳を閉じる。そして結社員の話を聞いた皆の表情を探るように、辺りを慎重に見渡した。**]
(6) 2010/02/19(Fri) 10時半頃
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−自室−
[窓から射し込む光に身動ぎをして、いつもと変わらない時間に目を覚ます。]
雪…積もってるかな?
[鉄格子の嵌められた窓から外を覗けば昨晩新しく降り積もった雪が見える。 ベッドから抜け出し身支度を整えていれば、結社員の声が聞こえる。]
…………?
[不安を覚えながらも昨晩の兄の言葉を思い出し「大丈夫。」小さく呟いて部屋を出る。]
(7) 2010/02/19(Fri) 11時頃
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[隣の部屋でまだ寝ているだろう兄を起こす為に扉をノックし]
兄さん!いつまで寝てるの? また昨晩、遅くまで…。
[いつもと同じように兄の布団を捲り、いつもと同じようなやり取りを交わす。]
結社員の人が呼んでるみたい。 早く下、行こう?
[兄の身支度が整えば揃って広間へと。 他の者へ常と変らない挨拶を交わし、空いてる椅子へと座り、結社員の話に耳を傾ける。]
(8) 2010/02/19(Fri) 11時頃
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[作り話だと思っていた話が目の前にいる男は現実だという。 そして数日間は帰れないのだとも。]
この中に人狼が2人…?
[その場にいる人達の顔を見回し、兄の顔を最後に見る。 顔見知りの者ばかりで人狼がいると言われてもぴんとこないまま。 ゆるゆると頭を振り]
な…何かの間違いとかじゃないのかな?
[それでも人狼を見分けられるらしいウェーズリーとサイラスが出てくれば、落胆の溜息。 サイモンの話通りに進んでいくのに兄の手をきゅっと握る。]
(9) 2010/02/19(Fri) 11時頃
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占い師が2人? 物語と同じなら…占い師は1人なはずじゃなかったっけ? でも…2人いるならすぐ帰れるかな。
[自宅にある「人狼」を題材にした物語を思い出し、占い師だという2人の顔をきょとりと見る。 人狼が見つかる=この場にいる誰かがいなくなる。という図式は頭の中に出来上がってはいたが、少し勢い良く頭を振り考えを打ち消した。]
お腹…空かない? 何か作ろうかな。 皆も食べるよね?
[うーんっと伸びをしてキッチンへと。 常と変らない手際で朝食の準備を始める。**]
(10) 2010/02/19(Fri) 11時頃
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―一階・自室―
[見慣れぬ天井をぼんやりとみつめ、ゆっくりと身体を起こす。 車椅子に移りカーテンを開ければ、ふわり雪が舞っていた。 黒檀を細め、嵌められている鉄格子に白い手を伸ばす。]
ふふふ、 貴方も閉じ込められちゃったの…?
[誰への問いかけか。 幼い頃、生死を彷徨った頃からの遣り取り。 親しい友人も、父ですら知らないそれに、一度も畏怖を感じたことはない。]
分かりました。すぐ行きます。
[遣り取りを遮るような結社員の声。 薬を確認した後に、広間へと向かう。]
(11) 2010/02/19(Fri) 11時頃
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―広間―
[空いてるスペースに車椅子を運びながら、昨夜居なかったウェーズリーに軽く頭を下げる。 そして暖炉の傍に車椅子を止めて、結社員の話に耳を傾ける。]
この中に人狼…? だって、此処には知ってる人しか……
[メアリーの声に重なるように呟く。 揺れる黒檀は、広間に居る面々を一つずつ映し出すのだが。 たとえ見知らぬ者が居たとしても、結社員の話を信じることはできなかっただろう。 自身にとって、人狼は御伽噺の中の存在。]
……っえ?
[そして占い師だと名乗り出た二人に、黒檀を瞬かせる。 驚いたのはその数ではなく、結社員の話が真実だと思わせる能力に。]
(12) 2010/02/19(Fri) 11時半頃
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―朝・広間― ……けほけほっ。
[広間の隅の椅子にぽつんと腰を降ろし、 口元を押さえながら小さな咳を零した。 温かいセーターを着込んでいても、朝の空気は肺に冷たい]
この、中に……?
[二人の人狼が居るとサイモンは言った。 丁度、ウェーズリーが持ってきたという手紙と、同じ数。 これは果たして偶然なのだろうか。それとも―――…]
…外、出られない…。
[続く説明を聞きつつ、ぽつり]
ゆきだるま……。
[本当に小さな声で呟き、しょんぼりと肩を落とした]
(13) 2010/02/19(Fri) 11時半頃
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えっ。ウェーズリーさんが、占い師さん……?
[郵便屋の宣言>>2に、きょとんと顔を上げて瞬く。 視界に昨日の不気味な手紙が映れば、 また少しだけ肩を震わせて]
あ、いえいえ。父からの手紙は、もしかしたら もう少し遅くなるかもしれないと、思っていましたし…。
いつも寒い中、手紙をとどけてくださって、感謝しているんです。 ありがとうございます。
[昨日とってしまった非礼な態度を詫び、力ない笑みを浮かべる。 毎日家の前に郵便屋の彼がやってくるのを楽しみにしているのも、 その仕事に感謝しているのも、全て本当のことだ]
(14) 2010/02/19(Fri) 11時半頃
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あ、あれ。サイラス先生も、ですか……? …その薬って、お酒じゃ、ないですよね。
[なんとなく反射的に場違いな疑問を口にしてしまい、 はっとして緩く首を横に振る]
占い師さんは、別のグループに行ってしまうのでしょうか。 もしそうならキャサリンさんの、発作が…。
[占い師がいるならサイモンとは別の場所で手伝いを>>#2、 との言葉を思い出し、心配そうにキャサリンを見やる。
否。其れ以上に。 人狼が本当にこの集会所内に、それも二人もいるということ。 そして数日間閉じ込められたまま、出られないということ。 更に、人狼を見分けられる能力の存在。 御伽噺のような出来事は、どんどんと現実に迫ってくるようで。
―――つまり、これから先、…]
(15) 2010/02/19(Fri) 11時半頃
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