人狼議事


217 【突発誰歓】幸福の壷【十二支騒動記】

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【人】 留守番 ジョージ

―悪夢の果て―

[光が、見えた気がした。
 暗闇の中で光明が。

 それは新しい道を示すもの――…]

(0) k_karura 2015/02/19(Thu) 00時半頃

【人】 留守番 ジョージ



[…――だった、はずなのに。]

(1) k_karura 2015/02/19(Thu) 00時半頃

【人】 留守番 ジョージ

聞い―――…

(2) k_karura 2015/02/19(Thu) 00時半頃

『――終いだ。』


『なにもかも、終いだ。』


【人】 留守番 ジョージ

[襖にかかっていた指が離れる。
 離れて、身が落ちて。

 鼻と額を床に打ち付けた。]

……ぇ。  な

[亥の身体は―――動かない。**]

(3) k_karura 2015/02/19(Thu) 00時半頃

[粉々になった眼鏡の欠片。
 あれは鏡だ。

 映して、反じて、封するもの。

 黒亥は消える。意識が途切れていく。
 形は崩れ、意識は溶ける。]


[否、還るだけ。


 元の闇に還るだけ。

 何も変わらぬ、何も求めぬ、何も 何もない、暗闇に。



 かえるだけのこと。]


[夏の陽も、

 赤金の視も、


 白金の言も。]


[届かぬ場所に、


   *かえるだけ。*]


【人】 留守番 ジョージ

―むかし―

[上佐川次郎とは上佐川の支流のこと。
 治水ままならぬ頃、雨が降ると鉄砲水を呼び起こし、その真っ直ぐな進み具合が猪になぞられた。

 いつしか幼猪として祀られ、今に至る。

 ――故に。]

かみさま。
次郎と太郎は兄弟なのでしょう?

今度、戌の席にくる方の名前は、タロという名なのでしょう?

なら……

(30) k_karura 2015/02/19(Thu) 15時半頃

【人】 留守番 ジョージ

[名前を変えられるなら。
 『時雨ジロ』と改められたら。本当の兄が出来ることにならない?]

……うぅん、なんでもないよ、かみさま。
おやすみなさい。

[お願い事は、閉じた殻の中へ。**]

(31) k_karura 2015/02/19(Thu) 15時半頃

[嗚呼、口惜しい、口惜しい。

ようやっと器を手に入れたのに。
ようやっと報復が叶うと思うたのに。

また、暗闇の中で眠るのか……――。]

『辰星……――』

[ようやっと、同輩の名を思い出せたというに。
また呼べぬ、呼ばれぬようになるのか。]


[嗚呼、嗚呼、忌々しい。
ただの眠りのみならず、今度は呪詛も掛かったか
嗚呼、前より忌まわしい物が増えておる。]

『……だが、汝が犯した罪は変わらぬ』

[深い深い眠りにつく直前。悔し紛れに返す呪詛。]

『罪を償え 南方螢惑……!!』

[忌まわしき名を持つ巳の男。壺を割りし、負の者。
お前がいなければ、この様なことはなかったのだ。
最後にそう囁くが、それがしかと声になったか否かは、判らぬ侭。*]


【人】 留守番 ジョージ

[亥は泣いていた。

 涙を溢していた。
 どうして? ――理由はふたつ。

 最長の老辰が涙しているから。



 けれど嬉しさに、泣けはしない。]

ぁあっ、ぅ……

(47) k_karura 2015/02/19(Thu) 23時頃

【人】 留守番 ジョージ

[待って。行かないで。

 黒亥の尾を掴んだかに見えた手の内には、
 形あるものはなにも残らず。

 喪失。
 そう、これは喪失感が流す涙。

 辰星の代わりに、零れる雫。]

(49) k_karura 2015/02/19(Thu) 23時頃

【人】 留守番 ジョージ

[何かしてあげられると思った。
 小さな手で、ようやく、ようやく。

 自分にも出来ることがあるんだとおもった。
 皆のために、出来ることがあるんだとおもった。

 それに。
 居るだけで悪だなんて、決めつけないで。
 僕は――…] 

(51) k_karura 2015/02/19(Thu) 23時頃

…―――――

[辰星は眠る。
 代わりの涙は天に流れ、地に流れ。

 安らぎの闇に浮かぶ星とならん。


 夏日と、また名を呼べる日を想い描いて。]



 当然だ 馬鹿野郎
 


[込み上げるは何の香りか。冬の香り。]


『…――忘れろ。忘れて良い。』
『我の事など、忘れてしまえ―――』

『此方に引き摺られるな。』

[忘却を望み、星は―――墜ちる。**]


【人】 留守番 ジョージ

忘れるなんて――…っ!

[出来ないと、思ったのに。
 呪は祝になるか。

 亥はきょとりと瞬き、落ちていた眼鏡を拾いあげた。]

(54) k_karura 2015/02/19(Thu) 23時半頃

/*
[この牙を向ければ独占できる、と。
 叶わなかった願いのために。

 黒亥は、黒蛇に呪いをかけた。


 断ち切れぬ絆があると、知れず。


 成就せぬ願いとは、知らず。**]


[背負う覚悟を決めて歩む巳の男。
嗚呼、吾は結局、報復ができなんだか。
誰にも…… 何も……――。]

『かなしい、なぁ……』

[居るだけで罪だと言われし己。
封じられるその身を恨み、嘆いて、哀しんで。
それでもまだ、誰からも見てもらえず、忌み嫌われ。
何時しか恨みは外へ向き、人を呪い、更に恨まれ。
それを繰返し繰返し積み重ね。]


[嗚呼、結局己は何をしたかったのか。]


[火の星を冠し、夏の陽の如く激情に流されし者。
智恵を持ち、能力あるはずの者が最後に願いし事は。]

『淋しい……――』

[忘れないでくれ。
同じく火の星を冠する男に対し、小さく小さく囁いた。
届いたか否か。其を知る前に、赤く黒い火の星は燃え尽きた。*]


【人】 留守番 ジョージ

[呼ばれて、抱き締められる腕の中は心地好かった。
 かみさま、かみさま。
 大好きな匂い。ぽかぽかとしたお陽様の匂い。

 涙の跡の残る頬を押し付けて、亥は目を瞑る。]

あ。

――かみさまぁ?
喉が渇いたのではありませんか?

(59) k_karura 2015/02/20(Fri) 01時頃

【人】 留守番 ジョージ

[気遣う亥の言葉に神はうんと頷く。
 冷たい水をお持ちしますねと、頷き返し。
 亥はぺこんと頭を下げて膝から辞した。]

え、と。

[朝露を集めた水瓶を求めて奥に向かう。
 足音はぱたぱたと。
 先に人が居るとは思わずに、覗いた間に、あっと声をあげた。]

さく―――ちゃ?

(60) k_karura 2015/02/20(Fri) 01時頃

【人】 留守番 ジョージ

ひゃあぁっ!

[老辰とは思わずに、亥は驚きに腰を抜かす。
 鼻からずり落ちた眼鏡。

 仮面の脇から流れる黒髪で別人と知るも、
 開けた口はそのままで震え]

あ、あの、え……う、から だ?

[外れた仮面。正体が知れてもドキドキは止まらない。]

(62) k_karura 2015/02/20(Fri) 01時半頃

【人】 留守番 ジョージ

え、櫻ちゃ。なにかあった?

[寅の質問の意図が分からなくて。
 ぱちりぱちりと瞬く。

 奪われたのは視線だけではなく、眼鏡そのもの。

 すんと香るのは、鉄に似た。]

 

(64) k_karura 2015/02/20(Fri) 02時頃

【人】 留守番 ジョージ

[老辰の仮面は重く感じる。
 これを顔に被ってみようと動かしても、バレた時が恐くて肩を竦ませる。]

櫻ちゃ、ん。これ辰お爺様のじゃあない?
あ、借りたのなら別に良いけど……

[外した仮面の素顔を見たことがなくて。
 良いのかなと別の方向に首を傾げ。]

あ、僕の眼鏡……っ
えと、その……うん、眼鏡姿も似合ってる、よ。

(65) k_karura 2015/02/20(Fri) 02時半頃

【人】 留守番 ジョージ

 うぅん、見たことはないよ。
 辰お爺様は見せてくれなかった。

 見るものじゃないよって、笑って止めるの。


 …――今の櫻ちゃんと同じだね。
 同じ笑い方をしてる。

[身体は平気かと問いた言葉。
 皆から離れた場。

 仮面。笑顔。]

(68) k_karura 2015/02/20(Fri) 12時頃

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