256 【突発RP村】胡蝶の夢
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信徒 オーレリアは、メモを貼った。
ゆら 2016/11/18(Fri) 01時頃
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[ 今、頬を伝う雫は、 あなたの為に流れるものと、 どうしたら理解して貰えるのでしょうか。
此の、錫色に映るのは、 獣ではなく、小さな怯える子でありました。 私は、神ではありません。 ─── … 赦す、赦さない。 それを決めるのは、私ではないのです。]
……トレイル、私は、 あなたが知りたいのです。
───── あなたの、本当の、想いを。
[ 腕の中で抵抗する彼は、男にしては弱々しくて、 けれど、私にとっては荒いものでしょう。 腕に力を込めて、よりきつく抱き締めます。]
(21) ゆら 2016/11/18(Fri) 18時半頃
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[ 髪留めが緩み、はらりと髪が流れます。 私にとって、初めて見るトレイルの姿。 きっと、これ以外にも、私の知らぬ彼が、 まだまだたくさん隠されているのでしょうね。
私に降り注ぐ雨は、>>2 …… あたたかく、感じました。]
ね 、私の胸なら、 いくらでも貸してあげるわ。
[ 抵抗は、落ち着いていましたでしょうか。 私は、雫を掬い取るように、 親指で目許を撫でましょうか。*]
(22) ゆら 2016/11/18(Fri) 18時半頃
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[数々の村で、人を食べては捜査をして、証拠を握り潰し、あるいは別の犯人を仕立て上げ。
仲間と共に村人を食いつくしたこともあった。
人は人の死を一大事だと叫びながら、牛を食い鶏を絞め鹿を撃つ。
ジェフに理解できなかったのは、たまに本当に、自分たちがしたのではない殺人のあること。
食べるためでもなく、ただただ感情のままに。
何かを命を奪って平気な顔で。
むしろ自慢げになる者すらいた。
殺すために殺すくせに、牛や鶏や鹿を悼まないくせに。
なぜ人狼を悪とし、憎むのか。
自分たちにとって人は、君たちの牛や鶏や鹿なのに。]
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[ 耳に突き刺さる声も、暴れる身体も、 私を振り払うまでには至らなかったのです。 キャサリンを組み敷いた彼ならば、 私のような、何もできぬ女など、 軽々と振り払えるでしょうに。
ぽつと、呟かれる音に、私は耳を傾けましょう。]
どうして、 …… かしら。 …… そうね、私も、 罪の意識があるのかもしれません。
[ 私が、ローズマリーに明かさなければ。 私が、真っ先にあなたの元へ向かっていれば。 貴方の命は、救われたのかもしれません。 …何度でも、あなたを助ける機会はあった筈。]
(27) ゆら 2016/11/18(Fri) 20時頃
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[ 小さな頃から、慕ってくれていました。 名を呼ばれて、振り向いてみれば、 そっぽを向いてしまったことを覚えています。 キャサリンのように、姉とは呼んでくれなくて、 寂しく思っていたことは、胸に秘めておきましょう。
ゆると眸を細め、止まぬ雫を、 袖口で拭い続けたのでしょうね。]
トレイル、ねえ、トレイル … ごめんなさい、貴方を助けてあげられなくて。
[ 赦しが欲しいわけではありません。 赦されたくないのは、全てを背負うつもりで、 それでも、背負うことのできぬ、 情けない自分自身を戒める為でしょう。 胸の内を明かす彼の願いは、>>26 私の胸に、ずしんと重く響くでしょう。]
(28) ゆら 2016/11/18(Fri) 20時半頃
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[ 私も、あなたと共に、 あなたの未来を、見たかった。]
(29) ゆら 2016/11/18(Fri) 20時半頃
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[ あの日、夢を語ってくれた少年は、 黒き翼をはためかせるのでしょう。 家族を想う、大切な心は、 いまでもまだ、失われていないと思えばこそ。 彼の、本当の願いを、祈りを、 天に届けられたら 、 ──── 。]
トレイルッ 、あなたの、夢は、 いつか必ず、── … 叶います 、! だから、夢を、 諦めないで ……
[ すうと、霞に混ざる姿。 いずれ、完全に消えてしまうその前に。 私は、彼の瞼にそっと、唇を落としましょう。
天に昇る鴉は、まるで神を顕すようでした。 *]
(30) ゆら 2016/11/18(Fri) 20時半頃
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[その時だった。
ふつりと糸が途切れるように、
大切なものが途絶えたのを、俺は確かに感じた。
それは声ならぬ声で繋がる同胞であったからなのか、
理の通じない霊魂だからなのか。
貴男に迷惑をかけた未熟な若い狼には、分からなかったけれど。]
ジェフ……!!
[今や赤い囁きを耳にすることが出来た彼女にも、
命を絶やしてしまった貴男にも届かない声で。
俺は、確かに貴男の名を呼んだ。]
[ヒトの乙女の腕で涙を流した俺は
その瞬間だけは確かに
貴男の仲間であった、一匹の人狼として。
……貴男の死を嘆き、哀しんだのだ。]
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[ 全てが、終わる …… ───
其れは、この人狼騒動の終焉でした。 トレイルの言葉を聞けば、>>40 私は安堵と、… そして、懸念がひとつ。 そろりと消えゆく腕の中の存在が見せる、
最期は、 笑顔 でした。
その笑顔に、何れ程の想いが込められていようか、 私には計り知れぬこと、でした。 けれど、…… 彼の魂の幸福を、 祈りながら、見送るのでした。]
さよなら、トレイル ……
[ 空っぽの腕の中に向けて、 私はぽつりと言葉を綴りました。]
(43) ゆら 2016/11/18(Fri) 23時半頃
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[ 人狼は、すべて、居なくなり、 平和な修道院が取り戻されたのです。
… けれど、もう、林檎を収穫することは、 みなとともに、しあわせを感じることは、 二度と、出来ぬのでしょうね。 何より、 …… ─── 私にはもう、時間がないのでしょう。
トレイルが消えていったように、 己の身体も、色を失ってゆくのが分かります。]
…… ───
[ 掌を、開いて、閉じて。 目蓋を、そっと、伏せましょうか。]
(44) ゆら 2016/11/18(Fri) 23時半頃
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[ ─── ただいま、と聞きたかったと。 せめて、貴方の生を、知りたかったと。 下がる眉尻は、あげられそうもありません。]
…… さようなら、私の、故郷。
[ 私の身体は、淡く静かに、たったひとり。 空気の中へ溶けてゆくの、でした。*]
(45) ゆら 2016/11/18(Fri) 23時半頃
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─ 現世 ─
[ ── はらりと、流れ落ちては、 ぼんやりと視界に映るのは、真っ黒なわたしの髪。 ゆると、目蓋を上下させましょう。 掌を持ち上げて、じ、と眺めます。 全身は生成りに覆われていましたから、 夢の中の、黒い私とは、違います。
深く刻まれる、わたしの 夢 ? ううん、此れは、 私の、 わたしの。]
…… ──── 前世 、?
[ ぱちぱちと、火種がはじける音がして。 辺りを見渡せば、幾人かの姿が目に映るでしょう。 窓枠を揺らすのは、私たちを閉じ込めた吹雪です。 いまも、あのときも、 …… ]
(48) ゆら 2016/11/19(Sat) 02時半頃
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[ 何処か、懐かしささえ覚える景色。 いいえ、 ── この景色を、私は知っています。]
…… 。
[ わたしは、私とは違います。 何方が夢なのか、まだ夢を見ているのかと、 区別のつかぬ心地もあるでしょう。 けれど、胸にぽっかりと空いた穴は、 確かに、此処に在りました。]
(49) ゆら 2016/11/19(Sat) 02時半頃
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[ わたしは、ごく平凡な家庭に生まれました。 両親は、敬虔な信者ではなく、無宗教。 わたしが、祈りを捧げるのは、 試験の山かけの時、遅刻ぎりぎりで電車に駆け込む時、 翌日の天気が晴れになってと、願うときくらいでした。
だから、ゆめのような、お伽話のような、 不思議な力を持つ、彼女とは違います。 わたしには、そんな力などありません。
…… ある日のこと、です。 友人と、卒業旅行をするとして、 パンフレットや雑誌を眺めていたとき。 わたしは、この修道院の写真を目にしたとき、 胸の奥が燻ぶるように、熱さを持つのでした。 友人たちにお願いをして、此処へ来たのでしたっけ。]
(50) ゆら 2016/11/19(Sat) 03時頃
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[ ふるり、寒さが背筋を走りましょう。 わたしは、毛布に包まり、睫毛を震わせて。 あの、優しい語り手の声を、 あの、キャサリンの声を、 頭の中で、なんどもなんども、思い起こします。 わたしの、今は。しあわせ、だけれど。 オーレリアの、最期の願いは。]
……… 。
[ わたしは、唇だけで言葉をかたどります。 ─── 愛しい、かれの名を。]**
(51) ゆら 2016/11/19(Sat) 03時頃
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信徒 オーレリアは、メモを貼った。
ゆら 2016/11/19(Sat) 03時頃
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[ 『 ─── … 美歌、 』
わたしは、顔を持ち上げてみましょうか。 目の前に在るのは、共に旅行をする友でした。]
… ん、りんちゃん、おはよ。
[ へにゃりと頬を弛めて、 ぎゅうと、彼女の腰に抱きつきます。 腹部に顔を埋めると、温かな人肌を感じられ、 凍えるようなあの日から、 離れられるような気がしました。
ただ、これがわたしの前世として、 これが私だったとして、その後は … ? 私の去ぬ“ 未来 ”は、どうなったのでしょうか。]
(60) ゆら 2016/11/19(Sat) 18時頃
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[ 十二分に、友から体温を得られれば、 わたしはのっそりと、腰を持ち上げましょうか。 食堂の片隅からは、周囲の様子が見て取れましょう。
丁度、同じくらいだったでしょうか。 扉を開けて外へゆく男性の後ろ姿を、>>57 目に留めますが、声をかけるなどはしませんでした。]
…… あっぷる、ぱい。
[ 目の前にある机に、指を添えます。 古さを感じるものの、キャサリンの並べる食器は、 この卓の上には、飾られてはいないのでしょうね。 わたしの大好物の、とっても甘いパイ。 其れは、遠い昔のわたしから、 嗜好が受け継がれていたのかもしれません。]
(61) ゆら 2016/11/19(Sat) 18時頃
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[ …… なぁんて、]
そんな、お伽話みたいなお話し、 …… あるわけ無いよね。
[ まるで、夢の中の話が、 己自身と同一化しそうになります。 わたしの隣に並ぶりんちゃんは、 不思議そうな表情をしていました。 変なことを言って、ごめんねと、頭を下げます。]
(65) ゆら 2016/11/19(Sat) 21時頃
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[ わたしは、りんちゃんと掌を重ねます。 指を絡め合わせて、さっきのお兄さんが出たように、 扉をぐっと開いて、石造りの床を鳴らすのです。
建物の中は、古くありますが、 やはり何処も見覚えがあるのです。 二階へ続く階段を目に留めれば、 スカートの裾を揺らして、一歩踏み込みましょう。]
…… っ、
[ …… 息が、吸えません。声も、出せません。 産まれた頃から、首筋に遺されていた痣。 熱く、灼けるように、傷み始めました。 手で、きつく押さえて。 其の場に、ちいさく蹲りましょう。*]
(68) ゆら 2016/11/19(Sat) 21時半頃
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[ 美しい歌を歌えるように、 …… そんな、願いが込められていたのだと思います。 けれど、わたしの唇は、歌を唄えないのです。 …… じ、実際には歌うという行為はできますが、 ひとに聞かせられたものでは、ありませんでした。 学校の音楽の成績は、酷い有様でしたから。
わたしが、食堂を出る間際。 リュックを背負う同じ国から来たであろう 旅行者とすれ違いましたでしょうか。>>69]
こんにちは、
[ ぺこりと、頭を下げましょう。 自国の言葉では、歌うようには綴れませんでした。 返事はあったかしら? 背後で、扉の閉まる音がしました。*]
(73) ゆら 2016/11/19(Sat) 22時頃
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(……よかった。)
[その足で立ち、息を吸い、誰かと会話する生者として当たり前の姿。
それが嬉しく感じるのです。心の奥で俺が、笑うのです。]
[——その次のページは、赤黒い何かに染まっていて、
辛うじて読み取れる走り書きが、ちらほらと散らばる。]
やっぱり、上手くできなかったみたい。
もっと練習しなきゃ、ダメなのかな。
お父さんとお母さんを混ぜ合わせてみたのに、弟も妹もできない。
どうすればいいんだろう。
私、嘘つきじゃない。人殺しでもない。
教えてくれたことを信じていたのに、何がいけなかったのかな。
ローズさんなら教えてくれるかな。
知るのが、こわい な
[それから、花屋で笑っていた看板娘は忽然とその姿を消す。
行方を知る者は、果たしていたのかどうか。
今となってはもう分からない。]
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[ りんちゃんが、わたしの手を引いて、 個室へと連れて行ってくれることでしょう。 其れは、私の部屋だった筈の場所でした。 私の遺骸は、もう存在はしません。 わたしは、くたりと横になって、 りんちゃんの掌を、ぎゅうと握り締めるのでした。]
…… ごめんね、 ごめんね
[ 此れが、追体験というものなのでしょうか。 しあわせな想い出を、 最期に黒く塗りつぶされてしまった、 わたしの、オーレリアの、記憶。]
(92) ゆら 2016/11/20(Sun) 00時半頃
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[ 次第に呼吸は治まるでしょうか、 迷惑ばかりを、友にはいつもかけてしまいます。 天井を見上げてみますが、 いまは暗く落ちてくることは、ありません。
あの日、帰りを待っていられなかった私を、 聞けなかった言葉>>47に、 ──── おかえりなさい、を返せぬ私を、 ただ。ひたすらに、悔いたことでしょう。 生きて、しあわせを掴んでくれたでしょうか。]
… 貴方がしあわせなら、 わたしもしあわせ、なのです。
[ 神に祈りを捧げるなんて柄ではありません。 それでも、祈らずにはいられないのでした。]**
(93) ゆら 2016/11/20(Sun) 00時半頃
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[ 少し休んでしまえば、再び院内を歩き回りましょう。 向かう先は、通いなれた聖堂でした。 足を踏み込むと、其処には男性二人組が、 そして、熟した女がひとり在るのが見えましょう。>>95 わたしたちは、彼女の傍へと頭を下げて座ります。]
初めて此処へ来ましたが、 …… わたしもとても、懐かしい。
[ 何気なく聞こえた言葉に、拙い言葉を並べます。 はたと、隣を見てみますと、 涙の滲む老婆の姿に、わたしは狼狽え、 ポケットからハンカチを取り出して、 彼女へと差し出しましょうか。]
(102) ゆら 2016/11/20(Sun) 08時半頃
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…… おばあさん、泣かないで ?
[ と、眉を下げて見詰めました。*]
(103) ゆら 2016/11/20(Sun) 08時半頃
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