94 眠る村
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ありがとぉ、…ハナ。
ううん、お母さん、かなァ。
[くつくつと嗤いながら]
[呪われなければこの青い炎で焼かれない]
[エイトは新しくひとつ学んでいく]
家族、か
最高だねェ…
シメオンには少しだけ早く眠ってもらって
余計な事を言わないでもらいたいよねェ。
[ふふふ、と嗤いながら]
[彼と親しいフィルはどういった声を上げるのだろうと想像する]
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[燃える] [燃える]
[青い炎]
[幼い少女が、燃えてゆく――]
ハナ、ちゃん
[光景に目を奪われて咽こむ声>>2は聴こえずとも]
(12) 2012/06/18(Mon) 00時頃
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[大股で、傍に在るブローリンの言葉。 正面から、見据えられて告げられる言葉。]
…―――――――、 うそ
うそ、 うそ
うそだ、 やだ、やだ、
嘘って言って、 嘘って言って
ねえ、
[蒼ざめた顔で、全身から、 結果を拒絶する。 よみがえる光景は、 赤い、赤い―――――]
(15) 2012/06/18(Mon) 00時頃
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――どうしたの?
怖い声だして。
[言いながら、鎮める手立てを自分なりに考えるけれど]
お裾分け、できちゃったね。
[そんな言葉しかでなかった。
まいったなァ……反省はすれど、軽い。]
なに、本物様にみられてンのォ?
[冷静さをやや欠けた聲]
言わなかったな、ゼロ。この事を。
[けれど]
――― ふふ、
[次に嗤って]
そうだねェ。
[お裾分け、には柔らかい口調に戻る]
[本物を本物だと思わせなければいい]
[それだけだと、冷静なエイトにまた戻る]
えーと、なりゆきで。
[恋人に言い訳する浮気男のような言葉を吐きながら、
笑い声が聴こえたことに くす、と笑い]
いざとなったらエイトが何とかしてくれるかなって。
目の前に美味しそうな餌が転がってるとさ、
我慢出来ないんだよね。
[食べたい時に食べる――過日話した言葉の通り。
エイトが何とかしてくれるという甘えは信頼の証。]
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違う、――…、
[違わない。 かもしれない。かもしれない。かもしれない。 それが、現実と突きつけられただけ。]
ぅ、 ぉえ―― っ、
[激しい吐き気。 信じていたブローリンからの受け容れられない現実と。
――フラッシュバック。 ラディスラヴァの、赤い寝顔、血なまぐさい臭い そしてその、味に。]
(18) 2012/06/18(Mon) 00時半頃
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私を、 殺すの……?
みんなで、 私のこと、
[目は中空を捉え、何も見ていない。 ぐるぐると、映像と言葉が娘を支配する。]
殺す、のね……
[最後は語尾のあがらない、声。 身を抱き、がたがたと震え、涙が浮かぶ。]
(20) 2012/06/18(Mon) 00時半頃
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まぁったく…ゼロは、手がかかる。
[そういう口調は責める色を滲ませない]
…けど、
ボクはそこの"本物様"を 赦さないよ。
[食欲とは違う、殺意を確かに向ける]
――だめ。
今日は、シメオンだよ。
アレは冷静で頭のいい子だし、何より信用されてる。
ハナが人間とわかれば一気に敵が増えるだろうね。
[――もっとも、赦さない、ということが
今日の餌のことではないかもしれないけれど。]
…解ってるさ。
ったく、1日1人なんて 面倒なことしてくれる。
[シメオンを喰らう事に反対はしない]
[フィルと一緒に戻った彼]
[明日の朝が、愉しみだと思えば嗤えてくる]
次さ、次の話だよォ。
まぁ、呪えれば いいけどねェ。
さて、と
[眠ったふりを演じきれば、力が満ちていくを感じる]
――― 狩りの時間が、近い。
何があってもみんな 眠ってしまえ。**
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[浮かんだ涙がぽろぽろと零れたのは、 ブローリンに浴びせられた、 人狼、という言葉。]
……、こないで
[ふらり、立ち上がって、後ずさり。]
しにたく、ない ころしたく、ない
[それが、人狼――噛み締めた唇が、 ブチ、と音を立てて血がにじむ]
じゃあ、 じゃあ 一体、 どうしたらいいのよおおおおおおおおおおおおお!!
[心が壊れてゆく―― 人狼の、望む通りに。 想いの行き場を失い、発狂したように叫べば*宿の外*]
(23) 2012/06/18(Mon) 01時頃
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あハ――… コワレタァ
[愉悦を含む声。]
とどめをさしたのは、ブローリン だよ。
あとは、夢の続きを見せてあげようね。
それでコイツはおしまい。
[けらけら嗤えば、満ちてゆく力。
――今日も悪夢は*宿主を襲う*]
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[宿を飛び出し、何かにぶつかる。 相手を見上げるその瞳はおびえきっていて――…]
……―――ゃ、
[霧にまかれぬようと伸ばされた手に後ずさり、逆へと駆ける。
――――――意識が途切れ、かくりと落ちる膝。 地面に落ちる身体は、けれど落ちきる前に耐えて止まる。]
……と、やっぱり、"正解"だったね。 いいものが見られたよ。
[娘が浮かべることのない、嘲るような笑み。]
(28) 2012/06/18(Mon) 08時頃
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次は悪夢の続きを見にいこうか。
――――― 一部始終見せてあげるから、 今度は失神しないでね?
[話しかける声色だけは、優しい。 くるりと宿に向きを変え、足取り軽く向かうのは、 手を握りあい眠りに落ちる*幼なじみたちの元*]
(29) 2012/06/18(Mon) 08時頃
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そぉみたいだねェ。
[ ゼロの言葉に、くっくっ、と喉を鳴らす音]
かわいそぉな、クラリス…
なんておいしい子なんだろうねェ
[おしまい、と簡単に言うゼロの言葉にまた嗤って]
[エイトはまだ裡で、宿主と静かな戦いをしたまま]
ふふ、
[霧が――― 村を支配する]
眠れよい子よ 庭や牧場に
鳥も羊も みんな眠れば
月は窓から 銀の光を そそぐこの夜
眠れよい子よ 眠れや
――― ねむれ
[宿の一室、フィルと先に眠ったシメオンがそこにいて]
この宿に固まってくれたおかげでェ
苦労せずに狩りができちゃうって
――― 気付かないなんて、ばかだねぇ
[女の身体をしたままエイトは冷ややかな言葉を落とし]
[それから、迷うことなくシメオンの腹部へ喰らいつく]
[顔はシメオンだと解るよう残して]
[はらわたを喰らえば、紅い唇をにたりと歪めて]
わかい男の子、ってェのも
けっこういけるもんだねェ
[それから血の匂いもすべて拭い、元通りの女の姿]
["人狼"と思った演技をし続ける相手――恋人の元へ戻る]
[寝具に横たわり手を繋ぎ直す]
[毎晩、繰り返す]
[重なる加護の力]
[エイトはお伽噺など知らない]
――きっと望めば何だって手に入ったろうに。
[美しい容貌、白い肌、柔らかな声……とても可憐で
――――――――秘められし魔力は、魔女のごとく。]
臆病すぎて、何一つ手に入らないなんて、ね。
[御伽噺は知らない。
心を壊された娘に、なににも手を伸ばさなかった娘に、
そんな結末は残されない。
昨夜の悪夢。
手をつなぎあい眠る、固い絆を弄ぶように
その顔も、つないだ手も、残したままにむさぼる――己。
眠ることを赦さずに、意識を持たせたまま味わった肉の味。]
………――遊びはおしまい。
[堪能しつくし、満足げにつぶやき考えるのは*この後のこと*]
そういう子ほど、…案外、欲深いからねェ
[くつくつと含み笑いを伝えながら]
[ゼロがようやく代わるのかと解る]
ふふ、
[エイトは忠実に偽りの宿主を演じる]
[だからこそ、きっとまだ気付かない]
[気付いたとしたら、きっと]
[それは宿主の最悪の結末となるだけのこと]
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―木陰―
[ナタリアがよくうたた寝していた場所に座り、 木々の間からさす木漏れ日を眩しそうに見上げる。
いつも清潔な香り。 湯浴みをした記憶はなくとも、血を洗うための清めは必須。 ――ラディスラヴァの呉れた娘の気に入りの香りは ゆるく香り、ほの甘くさわやかな*だいだいの花*]
(45) 2012/06/18(Mon) 13時頃
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…煩いよ、ローズ。
いい聲で啼いてくれないなら
その口、塞いじゃうよォ。
[裡で叫ぶ宿主へ冷たい言葉を落とす]
[あくまでもこちらが上だという態度]
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しにたくない、ころしたくない――――か。 ……君はもう死んではいるんだけどね。
[昨晩うずまいていたクラリッサの感情。 彼女の魂はもう、成り代わりが起こった時に消えてしまった。 人狼の魂に間借りして生きてるだけ――それは果たして生か。 それとももはや、ただのゴーストか。]
しにたくないって逃げたくせに――― …………―――だなんて、ほんと、君らしい。
[すくり、立ち上がると、ゆうゆうと伸びをして店に歩く。]
(51) 2012/06/18(Mon) 18時半頃
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