198 かるらさんのうなじ争奪村
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[胸に抱いたぬくもりは、夢の終わりとともに消えて 腕の中には何も、何も残らずに。余韻だけを残す。
落ちた鬼灯。 ――そこに、光は宿らない。]
ニコル――……、 お前はまた、ひとりになるのかな。
……――俺の、 せいだ。
[孤独ではないと、告げた言葉は溶けるだろうか。 白を捧げたなら、言葉は消えてしまうから。
彼の呉れた、秘めた思いも。]
(7) 2014/10/09(Thu) 07時半頃
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[赤い椿。 白い椿。
記憶を対価に、彼は何か得ることができただろうか。 赤――もしも記憶を得られるのなら、失うものは?]
あー…… サイッテー
[髪をつかもうとして、手を止めればだらりとたらして。 それでも、泣くことはできなかった。
浮かべることができたのは、さびしがりやの顔*だけ*]
(8) 2014/10/09(Thu) 07時半頃
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にゃーぅ。
[夢の中、響く声があります。
祭りの夢から消えた人の足元に、赤い獣がちょこんと座り込んでいるのです]
にゃー。ご気分如何。
夢の中は楽しかった?
おにーちゃーん
[ぼふ。赤いけもけもが布団の上に正座してニコライの顔を覗き込んでます]
うにゃん。
[れろん]
[ニコラスがお布団から出るときにおっこちました。ぼて]
はうっ!
にゃー……
うへへへ落っこちても僕はしにましぇん!にゃう。
お元気?お元気?
ここ君の家???
[ぽーんとその腕の中に飛び込みます。
あたしをだきしめてー!]
はぁい!カミちゃんでぃっす!
忘れちゃいやよこんなプリティなあたし!
[うにゃうにゃごろごろ甘えまくりました。
だってお祭りの時、とっても寂しそうだったからです]
改めてお祭り楽しかった??にゃんにゃん。
多分にゃの?
んー、お祭り、つまらなかったのかしら。
君のお部屋綺麗ね〜。
僕のお部屋汚くてダメだわー。
はっ!初めてってことはアタシが最初の女ってやつ!?きゃー!!
[赤面してます。妙にハイテンションです]
多分元気だったりお祭り半分だけ楽しかったり…
うにゃ〜、僕一杯準備したのに〜。
プロデュース力たりなかったのかにゃ。
次は失敗しない!多分!
ご参考までに何がつまんなかったのかしら。
にゃん。
そうなのよ!頑張ったのよ!
エキストラも沢山よ。
[あの妖怪どもはエキストラでした]
友ちゃん?あー、あの子は好きにやってるぽげだし、いいんじゃないかにゃー。
ど-せ…うにゃっ
[次は彼、とはまだ言わない方が楽しそう。お口チャック]
まー人ってムズカシイよね。
足りるって言葉を知らないぽげだし?
[ひとしきり撫でられてごろにゃんして、
お着替えをじーっっっ]
色白いいにゃー僕真っ赤。
お出かけ?お出かけ?
いくー!!
[ぴょんとその肩に乗って運ばれる気満々でした]
どこいくのー?
つってもここも夢のなかにゃけど。いきたいとこいけるにゃよ。
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[ニコルが座っていた場所に、ひとり座る。 和太鼓の賑わいの傍。 けれど、賑わいから一歩引いたその場所。
賑わいの傍に或るのに、少しばかり、寂しい―――]
ここで、 ひとりで、 ……夢から醒めるつもりだったの?
[誰かの傍にいるのに、孤独であるのに似て。 苦い思いは、誰のためにか。
しばらくは、その場所から ひとり、丸い白い月を眺めて。]
(17) 2014/10/09(Thu) 12時半頃
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[マサルが一人涙していることなど知らず どれくらい、永く そうしていたのか。 そも、時間という概念に意味はないのだが。]
……――マサル ?
[そっと、離れて。 社の方へと歩み、みつけた影。 涙の跡はもうなくなっていたか。 夜が隠してくれているのか。
あったとしても、聞けない けれど。]
(19) 2014/10/09(Thu) 13時頃
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悪い、 ちょっと
[語らず、その背に]
ちょっとだけ、
このままで――
[すがるように。 泣けなくて 吐き出せないのが つらい**]
(20) 2014/10/09(Thu) 13時頃
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僕美白成分足りないのかしら…。
うん、エキストラはあの白い子のファンクラブ!皆のアイドルなの。
友君のことはまぁ、うん。
君が気にすることじゃにゃいと思うのよ。
高いとこ?高いとこ??
何これたのしそーぅ
[ゴンドラは初めてでした。
夢の中ですから、きっと彼の記憶なのでしょう]
面白そうなの乗るんだねぇ。
人間って飛べないからこういうので楽しむのね。
うん、満喫満喫。
[お膝でごろごろ。彼のお膝はとても居心地がよくてうつらうつらしそうです]
[高いところに運ばれていくにつれて、
景色が小さくなっていきます。
指差される先の港に見えるガントリークレーンの光が蛍のようです]
きれーい。いいなーいいなー!
お空、素敵。玲君が星好きなのも僕分かる!
なぁに?陸ちゃんのこと気になるの?
伝言だけなら届けるにゃよ。
夢から醒めちゃったら忘れちゃうからね。
今のうち後悔ないようにしとくといいにゃ。
うにゃうにゃ**
あの子?あの子はね。
お人形さんだったの。
好きな気持ちとね、大事な気持ちをね、沢山もらって、あんな風になったんだって!
でもね、代わりにその子を大事にしてた仔が死んじゃったの。
持ってた黒い包みが多分、その仔の死体ー。
だから、今度はチミたちの気持ちの花をもらったら、生き返らせられるとか思ってんじゃないかにゃ。
僕実際どうだかしらないけどね〜
でも生き返れちゃったらファンクラブの皆がお通夜状態になっちゃうにゃん。
そうね、僕あの子キライ。
自分のこと棚に上げてるとことかにゃ。
玲君とは話してないの?
イイオトコになってたにゃんよ。
にゃー。あのね。
チミ、赤い花を持って帰ってきてたけどね、
白い椿をあの子に渡しちゃってるから
持ってかえれる記憶は恋心だけなの。
祭りの中で誰に恋したとか、そういうのは忘れちゃうの。
[流石に申し訳なさそうな面持ちで語るのでした]
だって、15年待ってたんだもん。
ヒトだって大事にされて愛されないと大きくなれないでしょ?
[到着した場所でそよそよ風にお耳をひこひこさせています*]
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[どうした、と、かかる声に唇はうっすらと開いたけど、 音をもらすことはなくて。
苦しいのは、俺じゃなくてニコルだと――息を吐く。]
……――あぁ、
ごめ、
[気遣わせてしまっている。 そりゃそうだ。 何も言わずにこんなことされたら誰だって。
わかっていても、顔を上げられなくてひそりと苦笑い。]
………悪い、もすこしだけ。
てか、サンドバッグするんなら、 俺でしょ。
[それは冗談めいた口調。]
(25) 2014/10/09(Thu) 18時半頃
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[気のすむまでこのままでも。 申し訳ない気持ちもあるし、ありがたくもあるし]
……うん、 サンキュ、 せっかく祭りなのに、 悪いな。
[声はなるべく平常通りに。 言葉に甘えて、しばらくそうして。
少し落ち着けば、背を離し、大丈夫、と笑う。]
さっき さ、 ニコルが"帰った”んだ。 ――あの子にお花、渡したんだってさ。
……白い方。
(26) 2014/10/09(Thu) 18時半頃
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[少しの間。 言葉を選ぶようでもあり、考えているようでもあり。]
――白を渡すと、祭りのことは忘れるらしい。
ひどくね?
[ニコルは白を渡してしまったから、また、ひとりだ。]
それだったら迷わず赤渡すわ、って思ったけど 多分、赤も、何か失うんだろーな。
[片手を首に添えて、傾げるように。 うつむくまではいかずも目は合わせられなくて。]
(27) 2014/10/09(Thu) 19時頃
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まあ、 皆とこうやって話が出来るだけでもたのしーのに ひどい、っていうのも我が侭かな。
――マサルとサシとか、普通じゃなかったろうし。
[へらり、笑う。]
白は心友へ、赤は恋する人へ。
――白がここでの、俺たちとの記憶だったら、 ――赤は 恋心、とか?
[悪戯げに、冗談を口に乗せる。]
(33) 2014/10/09(Thu) 19時半頃
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サミュエルは、ようやくマサルを見て、また、へらりと笑った。
2014/10/09(Thu) 19時半頃
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あは、 そーだな。 カミちゃんのお願いじゃなかったらバックレてるわ。
[いつも通り、笑う。マサルは、何も聞かない。 言う通りじっとしてくれて、笑えば笑ってくれて。]
マサル―――
[正面から、胸板に、コン、と頭を乗せて]
ありがとな……
[みっともないところを見られて――照れ隠しに。 顔をあげればまた、一歩離れて。]
(37) 2014/10/09(Thu) 20時頃
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