人狼議事


208 【突発誰歓】ーClan de Sangー【R18薔薇】

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:

全て表示


 薬、飲んどらんかったんか…?
 でもお前、あれは…──

[飲まなければ体調を悪くしてしまうのではないかと。
 思い至ったところで、そうまでしても記憶を留めていたいと
 きっと彼は思っているのだろうと気付く。
 今までなかったその変化に、心配とない交ぜになる感情。]

 無理は、しなよ?
 思い出したらまた、書くんはしちゃるけ。

[微かに笑う彼の顔。
 愛しい彼へ向けるのは、心配そうな表情。
 それでも、応えるように微笑んで。]


 すまん、の。
 たぶんわしの感覚、可笑しいんじゃ思う。
 もっとなんぞ…かけれる言葉……あろうに。

[友を糧に自分が生きたと謂う記憶。
 その告白を受けながら、返した言葉が死者に対する感謝だなんて。
 どこか可笑しいんじゃないだろうか。

 けれど思わずにはいられなかった。
 口にせずにはいられなかった。

 命を殺めた重さを肩代わりすることは出来ないのだとしても
 少しでも、彼の『重荷』を軽くしてあげたかった。
 それがエゴでも構わない。
 肩を抱く力は必然と強くなった。]


ー初めてのくっきんぐー

[古城にかくまった我が子はやがて空腹を訴え出した。
私は血液さえ摂取すれば人間のような食事を摂る必要はないので、どうすればよいのやら焦った。

人間は何を食べるのだろう。
確か聖書にはパンだとか魚を食べるとあったような……。

その日、久方ぶりに人里に下りた。
人間の振りをして市場でそれらしい物を買ってみる。]


 ええと、確か人間は魚を焼いて食べるのだったか……。


[無事に古城まで戻ってきた私は買ってきた食材たちを顰め面で睨みつける。
私が古城に住み着いて以来初めてその城の台所の炉に火が灯されることとなった。]


 出来たぞ。

[我が子が食べられ易いようにしっかりと真っ黒になるまで焼いた。これにはあの子も喜ぶだろうと私は満足げに笑って頷いた。*]


[思い出すのは、赤い赤い色。
 見知らぬ男に刺された脇腹から出た、自分自身の血。
 引き抜いて、その刃で【5】の命を絶つ。
 血に濡れた手は『誰か』の首に手をかけて、ゆっくりと命を奪っていった。]


 なぁ。
 愛してるよ。

 俺はお前を───『愛してる』んだろ?


[謂い続けた言葉こそ、重ねてきた愛こそ贋作。
 『愛してる』だなんて思ったこともない。
 男は拾われ、ただ捨てられただけの絵を描く道具だった。
 金を稼ぐための道具だった。
 『誰か』を満たすための道具だった。
 ならば最期まで満たしてやろう、贋作の愛で。]


 
 
 
 (赦せないだろ、『愛してる』なら───)
 
 
 


[呼吸を奪えば虚ろになっていく瞳。
 恐怖をない交ぜにしたそれを見詰めながら、涙のひとつも溢れなかった。
 人を殺めることに、躊躇も罪悪感も何もなかった。
 真っ直ぐに彼を見下ろして、首を絞めた。





 指先が震えていた理由は、今でもわからない──*]


[彼の命がなければ、自分は生きていられなかった。
きっとそれは間違っていない、けれど、自分の行いが正当化されるわけではない。
得られたこの地での、“人並みの幸せ”を、素直に享受できなかった理由は、きっとここにあったのだろう。
罪を犯したものが、幸せを得られる筈がない。
だから、かつてと同じように、日々を無意味な雑用に費やしてきた。
それが得られた安寧への、せめてもの対価だと思っていた。

薬の事に触れられれば、少しだけ目を伏せて。
それでもその顔を見上げて、笑う。]

 ……薬、飲まないで過ごすのは怖ぇよ。
 けど、……そろそろ、逃げるのを辞めたい。

 この傷はちゃんと痛いんだって、思い出したい。

[そう言って、シャツの上から包帯に触れる。
薬を抜いていけば、いつかこの傷も塞がるのだろうか。
心がその場で留まり続けないのと、同じように。]


[命を繋ぐために、命を奪った彼と
 ただ断つために、命を奪った男と。
 似ているようで真逆の罪。
 告げることに怯えが、恐怖がなかったはずがない。
 悟られないように、肩を抱く力が籠もる。

 見上げてくる顔が笑うから。]

 ……、…そか。

[逃げるのを辞め、痛いんだと思い出したい。
 そういって触れる包帯に目を移す。
 唇は少しの間、口篭る。

 その決意を、聞かせてくれたのはどうしてなのか。

 ただ、忘れないように?]


―    ―

[最初は、妙に煙いと思った程度だった]

[――村に異形が紛れ込んだのだと噂が広がり、屋敷の主が歪なものを“飼っている”事を知る者が火を掛けたのだという。
 二人に状況を教え先導していた主は、焼け崩れる階段に巻き込まれ姿を消した。最早下には降りられぬと手に手を取って奥へと駆け戻り、いつか主と共に紅葉を見た窓から二人で身を乗り出す。けれど炙られた瓦の熱さに、きちんと立ち上がることが出来ず――]

[屋根から転げ落ちる前に、長髪の男に抱き留められた]


[男は片手を差し伸べ、屋敷の外へと二人を誘う。
 火柱と化した屋敷を一度振り返り、己はその手を取った]

[けれど片割れはその手を払ったのだ]

[煙が辺りに立ちこめる少し前、参休が手習いする傍らで片割れは何時もの様に外を眺めていた。きっとその時村人に追われる“異形”のことを視界に収めていたのだろう。
 長髪の男に向ける瞳は、男を迫害する人間達と同じもの]


[そうして紐は断ち切られ、参休一人が時の流れから転がり落ちた]*


【人】 理性子 参休

― 自室 ―

[――クランに残るのは、ここに居着いてからの記録だけ。主とライジ、その二人と海を越えた頃の事は記憶にも記録にも残っていない。
 けれど部屋のあちこちに残る赤黒い日記達が、意識の端に残るものを繋ぎ合わせるとどうなったのかは十分に示してくれた]

……

[赤茶けた染みに覆われた文字をゆっくりとなぞる。
 半紙の量から推察した時の流れ、薬を抜き血を流して尚餓えが訪れないという真実、かつて繋がれていた片割れの存在。会いたいと焦がれても到底戻れないという事実が、血の流れるに任せて何度も意識を刈り取っていた]

[ただ――胸の奥が時折疼く理由を教えられた所で、あの頃よりも記憶の滲んだ今となっては寂寥を覚えるだけだ]

(13) vdspuren 2014/12/31(Wed) 00時半頃

 ……うん、

[短な相槌に、自らも頷き返す。
口篭る様子に、やはり負担だったかと不安げな色を滲ませる。
包帯に触れる指先は、視線を感じれば自然と力が籠もるか。
見上げていた視線を逸し、瞬いて。]

 お前が、忘れないって、言ってくれたから。
 ……俺は、思い出したい。

[決意のように、そう言葉にする。
そして、意を決すように、唇を開いて。]

 けど、……一人だと怖いから、傍にいて欲しいと、思った。
 ……誰でも、じゃなくて、お前に。

 ……迷惑か。

[手を伸ばし、その掌へと重ねて。
祈るように目を閉じる。]


 …、……。

[相槌と相槌。
 けれど逸れた視線。
 暫くの間の沈黙は、きっと不安を抱かせる。
 それは男にも、彼にも。

 ───打ち破ったのは、彼の唇であった。]

 ……そ、れ  は

[一瞬、いや何度も、聞き間違いか何かではないかと。
 もしくは頭が都合のいいように解釈しているのではと。
 けれど彼へと向けた視線は、彼の赤色を瞳に映す。

 掌へと重ねられる、掌。
 閉じられた瞳。]


 ……阿呆。

[迷惑なわけがない。
 負担なわけがない。
 伝えたいのに無駄に喉が渇いたようになって
 言葉のひとつ、唇が紡ぐことが難しい。

 まだ指先は震えている。
 それでも、彼の手を握り返して。

 顔を寄せて、閉じた瞼の上に口付けを落とす。]


 それは『お願い』で、ええんよね?


[不器用な言葉で、問う。]


 傍に、居らせてくれる?
 誰でもじゃなくて、『わし』を。

 青空だけじゃない。
 星降る夜も、霧雨の朝も。


 ───隣に。


[下手でもいいなんて、謂わずとも通じるだろう。
 ヒューのその横に描いてほしくて。
 何色を乗せるのかが、見たくて。
 自らの手で、記憶を、カンバスに刻んでほしくて。]


 
 
 何度でも、謂わせてくれる?

 ヒュー、『愛しとる』って。


[スケッチブックに書かなかった言葉。
 思い出せるようにじゃない。
 忘れないようにじゃない。

 贋作でないその言葉を
 この先、いつだって、囁きたかったから──…]


[そうして手招きの後、青いカンバスの前、彼の膝の上に座ることになるか。
彼よりも体格は劣っている、けれど決して小さな身体ではない。
重くないかと問うより先、伸びてきた筆に身体は硬直する。

それは、思ったよりも軽く、簡単に折れてしまいそうだと思った。
恐る恐るといった風に筆を握れば、包まれた掌に導かれるままにカンバスに色を置いていくだろう。
一色、一色。
はじめは荒かった絵も、細部が書き込まれていく内に精密なものへと変化していく。
硬直していた身体から、だんだんと力が抜けていくかのように。

青い空、揺れる赤い髪、肌に微かな古い傷跡。
もしかしてを問うより先に、彼の描きたかったものの事を語られれば、口を噤んだ。

そうして絵は出来上がる。
清涼な青空の中佇む、一人の青年の姿を。
驚くほどに鮮やかな手付きで描かれたそれを見ていれば、筆とパレットとを差し出されるか。

きょとん、とした顔でそれを見下ろすも、その内に意図を察して困ったように眉を寄せる。
それでも、手を伸ばして受け取って。]


 ……後で、ちゃんとフォローしてくれよ。

[浮かべた苦笑の顔のまま、受け取った筆とパレットとを両の手に持ち向き直る。
朧な記憶とはいえ、人の顔の造形までは忘れない。

とはいえ、それをカンバスに描いていけるかといわれれば、また別の問題になるのだが。

ゆっくりと、ゆっくりと、色を選び、色を置いて。
歪に、それでも、描き進めて。]

 ……おう、何遍だって、聞くから。
 俺が忘れても、……忘れなくても。

[そう告げて笑えば、筆を“ボリス”へと返すだろう。
子供の落書きの方がずっとマシであろうそれに、改めて向きあえばじっと見つめて。]

 なぁ、
 ……絵、教えて?

[“お願い”、と、付け加えて笑った。*]


[膝の上の体は決して軽くなどないけれど
 それでもその体を後ろから抱き締めていた。
 硬直している時も、肩から力を抜いた時も。

 やがて描き上がるのは歪な橙。
 落書きのようなそれに、また笑みが落ちる。]

 初めての割には、うまいもんじゃで?
 でも、教えようかのぉ。

[忘れても、忘れなくても
 嫌になるくらい愛を囁きながら。
 それを聞いてもらいながら。

 受け取った筆でカンバスに記すのは“Boris,Hugh”
 筆をそっと置いて*]


ー島国での或る日ー

[人よ月の紅い一夜に外を歩くなかれ。

充分注意をしていたと思っていたが吸血の瞬間を町人に見られてしまった。
暗闇の中で提灯に照らされた顔が驚愕と恐怖の表情を浮かべているのが見える。
遠く、ブケだったかアキンドだったかの屋敷の二階の一室にも灯りが灯っているのが星明かりのように見えた。
身を翻し晦冥の中に姿を消すと、背後から町中の人間を起こして呼ばわろうとする絶叫が轟いた。

“化け物だ、人の血を吸う妖が出た”

命を奪うまで紅い命の源を貰ったことはないというのに。]


 この国の人間は月の無い夜には
 家に火を放って灯りとするのか……?

[いつの間にか先ほどの屋敷は煌煌と燃え盛っており、
朔の晩をまるで紅い月のように照らしていた。

物陰に隠れて様子を見ていると、二階の窓から二人の人間が身を乗り出すのが見えた。
それはいかにも頼りない危なっかしさで、誰かが手を差し伸べてやらねば今にも命を落としてしまいそうに見えた。

そう考えるや否やこの身は既に動き出しており、
あっという間にその屋敷の元へ。
そして二人が転げ落ちるその寸前に
抱き留めることができた。]

 大丈夫か?さあ、安全なところへ行こう……

[屋敷に火が付けられたのを見て、きっとこの二人も自分のように迫害されているのだと思った。
だから手を差し伸べた。二人を虐める屋敷の中から早く連れ出してやらねばならない。

一人は、その手を取った。]


 君の手は温かいのだな。

[我が子と比べて私は笑いを漏らす。
だがもう一人の手の温度は痛かった。

彼に向かって差し伸べた手は払われたのだ。
私を見て叫んだ町人のように、
彼はその顔に恐怖を浮かべている。
そんな視線には耐え切れない。人間の顔だ。

二人を繋ぐ紐が目に入った。*]


ー海辺の或る日ー

[今朝の浜は何と騒がしい事か。
先ず喧噪が聞えてきて「こんな朝っぱらから月がどうとか何言ってやがんだ、妖め」と怒鳴る声もした。
どうやら一触即発の空気。其の騒ぎの方を見やるとどうやら何者かが村人たちに囲まれているようであった。
血を吸う化け物、などとの声も聞える。

唯事ではないように感じられて近づくと、
人々の頭の間から紅い瞳の人が見えた。
とても寂しげな色を湛えた紅いお月様。]

 待ちな!

[彼の事が他人事に思えなくって、
人の波を無理矢理掻き分け、
彼の前に立ちはだかり盾になる。]


 此の人が何をしたんだか知らないけどね、
 金をやるから見逃してやっておくれよ。

[自分は何を言ってるんだか。
赤の他人の為に金を使うだなんて。
其れでもあっしは有り金全部渡して紅い瞳の人を助けてしまった。

落ち着いて彼に向き直ってつくづく見ると、長い黒髪がなんとも美しい長身の異国人だった。
彼がぼんやりと此方を見る視線が気に喰わなかったので、思わず眉を顰めてこう言った。]

 別に勘違いするんじゃあないよ、
 浜が騒がしかったから黙らせただけだ。

 ……ほれ、怪我はしてないかいぼんやりさん。

[手を差し伸ばしてやる。
あんまりにもぼうっとしてるから下手すると一日中其処にいる侭かもしれないと思ったのだ。

すると彼はやっと事態を理解したかのようにおずおずとあっしの手を取った。
見れば誰もがはっとするような美しい見目をしてる癖して抜けてるものだと、あっしは思わず笑みを漏らした。]


[その瞬間とても厄介で、けれどもこの上なく優しい妖に魅入られてしまったのだとも知らずに。*]


ー海辺の或る日ー

 うん?

[浜辺を歩いていると人間の血を吸うという妖の人相(?)書きにお前が似ていると言って呼び止められた。
あっという間に周りを数人に取り囲まれ厳しい視線が向けられる。
血を貰う際には命までは奪わないが、立ち塞がる者には容赦なくその胸に紅い花を咲かせてきた。
この者たちも同じようにすればいいだけだ。
別に悲しいことなどない……]


 こんなに月も紅いから、愉しい夜になりそうだ。


[人間たちにとっては不気味な印象を与える程に穏やかな笑みを浮かべてそう言い放つ。
私の瞳に浮かぶ満月は紅く染まり、人間達を手にかけようと]


 “待ちな。”

[血に塗れた月見が訪れようとしたのを紅葉の紅が止める。

剣呑な空気を押し止める声が響いた。見ると赤毛の者が私を囲む輪を割ってこちらに向かってくる。
人間たちの眉が釣り上がり「赤毛頭が」などの文句を吐く者がある。

赤毛の者は私の前に立つと、くるりと向き直り人間たちを睨みつける。見ていると彼は懐に手を突っ込んで金子を取り出し突き出した。
周りの人間達は彼の金子を入れていた袋が空になってしまうまでそれを受け取ると、去っていった。

どうやら彼は私のことを助けたのだと一拍遅れて気づく。
何しろ「助けてもらう」なんて体験は初めてだったから。

赤毛の者は私に向き直ると、顰め面で「別に」とか「勘違いがどうの」と言いながらも最後にこちらに手を差し伸ばしてきた。
手を差し出されるのも初めてのことで、私は戸惑いながら彼の手を取った。すると彼はふっと微かに微笑みを浮かべ、その紅い髪が揺れる。

同じ紅でもその椛の如き紅のなんと優しげなことか。
その心安らぐ紅をずっと眺めていたくて、気がつくと私はこう口にしていた。]


情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


トップページに戻る


← ↓ ■ □

フィルタ

注目:参休 解除する

生存者
(9人 135促)

参休
9回 注目

種別

通常
内緒
仲間
死者
舞台
背景

一括

全示
全断
反転

ツール

クリップボード

ピックアップ

>>【】
(0.109 CPUs)
SWBBS V2.00 Beta 8 あず/asbntby
あっぱれ、うっかりアイコン by 小由流
人狼議事キャラセット by りりんら
管理 sol・laななころび