94 眠る村
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[夜がふける――― 村に再び白い霧が覆う]
ふふ、
[忠誠的な嗤い聲が][ひとつ]
[まだ、知らない]
[加護の効力がどれ程か]
ゼロ、
[夜になって呼ぶ名前は]
[そうでなくてもエイトが呼ぶ名は][いつも同じ]
――― 狩りの時間だよ。
[白い霧が加護を塗り潰すよう眠りを誘う][――誘う]
[寄生した女の身体を眠りから起こす]
[食事にありつける喜びから、口がにたりと嗤うを隠さない]
―――――エイト、
夜がきたね……
[迫る狩りの時間。]
[霧が濃くなるのに気づくモノはいるか。
起きている者のその日の加護が尽きばあとは――――]
さァ、どこまで耐えられるかな。
[寝たら死んじゃうよ?
とわらう声は無邪気にも近い。]
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―宿―
[ブローリンとクリスから話を聞く間も手は繋がれたままで] [それが嬉しいけれど、恥ずかしさも混じる複雑な面持ち]
[遅れてハナとフィリップが戻ってくれば、出迎えて荷を渡す]
…、ふふっ
[>>3返事を聞けば目を細めて笑みを浮かべる]
ええ。 わたしは、嬉しいわ。
(9) 2012/06/16(Sat) 00時頃
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[クラリスやフィル、からかうシメオンの様子は自然と目に入って]
若いわねェ。
[ふふ、といつもの笑みを浮かべる目許にはもう涙はなく] [ケヴィンに椅子を引かれればそこへ促されるまま座る]
…、ハナ?
(17) 2012/06/16(Sat) 00時頃
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え、ハ…―――っっきゃ!!
[妹の告発に碧の眸を瞬く間もなく] [椅子ごと引かれ恋人に守られる形]
(31) 2012/06/16(Sat) 00時半頃
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[エイトは裡で泣く魂の声へ 嬉しそうに耳を澄ませる]
面白いことになったねェ。
…――悪いけど、寝てもらうよ。
せっかく面白いことが起こってるんだから。
[宿主を寝かすも起こすもたやすいこで。]
んー、
――――――どう想う?
[楽しいことは見守っても、考えるには能動的じゃない。
けれど信頼する仲間に尋ねる声は、"興味"]
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ぁ、…ま、待って。 ―― ハナ、…ハナっっ!!
[どこか様子が変だった妹を追いかけようとする] [足元に広がる妹の絵、赤い月の絵][思い出す祖父の話]
なん、で
[クリスはケヴィンにとって、大切な人] [手を繋いでと][言ってくれていたのに]
―― ッ、ケヴィン…! まって。
[遅れて夜の闇の中へと飛び出す] [大切な人を失う怖さが何より、耐えられないから]
(41) 2012/06/16(Sat) 01時頃
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……ぇ、
[その途中][急にかくん、と膝が折れる] [夜の冷えた村の道端――碧の眸が最後に見たのは*白い霧*]
――― …ナ、
(43) 2012/06/16(Sat) 01時頃
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[寄生主を適当に眠らせ、店の外にも霧を広める獣の力]
要はさ…
これもまた、加護、なんだろォ?
[くすりと嗤いながらゼロへと抽象的な言葉を返す]
ちょっとイカれた、ね。
加護、かァ……
[考えるようなそぶりも刹那、けらけら笑って]
――フ、あハハ、ご先祖さまも、とんだ加護を授けたもんだ。
[ひとり、またひとり、眠ってゆくのを感じる。
狩りの時間――本当の加護を知るのは*これからだ*]
― 夜 ―
[時は満ちた―――]
[抗える者などない深い霧]
ハナのおかげで人が散ったねぇ。
[クラリッサはゼロ、
ローズマリーはエイト、
ハナは夜の闇の中。]
とりあえずおなかすいちゃって、さ
―――――我慢できそうにないから
[客室で眠るラディスラヴァと、この場にいるヨーランダ。
ひとくちめ、と称し選んだのは―――]
[眠る墓守の少女の腕をつかむ―――]
やっぱりほっぺかな。
[舌なめずり。
どのタイミングでクラリッサを起こしてやろう―――
そんな悪趣味な考えがよぎった時]
………――――、
――――……??
[ヨーランダの刺青から起こる、呪縛。
食らう対象が固定された、と、この時初めて知る。
彼女の力ではない――これは、加護。]
……………エイト、
どうやら"ご先祖様"をみくびっていたようだよ。
[一晩に一人しか、喰えない。
それはエイトにも伝わったことだろう。]
もっと吟味したらよかったなァ――……
ヨーランダだけ、になっちゃった。
[緊張感のない悩み。
場所うつした方がいいかなァ―――とささやき、深い眠りにつく墓守の頬を*なめた*]
― 夜 ―
ハナはほんと、
おいしそうだねェ。
[霧が村を覆ったのち、女を眠りから覚めさせる]
[わざと起こして、これから起きることを全て見せるため]
ゼロ、…
[空腹を訴える仲間の聲は少し離れた場所]
[霧の中、ゼロの気配、獲物の気配を探る]
――― ッッ
[ばちり][電気が走ったかのような痛みが襲う]
[それが拮抗する今の現状を表すような]
ふふ、
―― …あぁ、
[加護だと、ゼロからの言葉からも伝わる]
随分と悪足掻きをするねェ
[慎重な人狼は些か苛立ちすら滲ませる聲]
いいさ、…順に殺せばいいだけ。
それだけの事じゃないかァ。
ハナは いい子だから
…さいごにしてあげようか。
[思考するエイト][加護と力、それを利用できないかと]
とりあえず今は、
その女で腹を満たそうか。
―――… ね、ゼロ。
[―――皆が目覚めるより前のこと]
[ヨーランダをどう喰らったか]
[それは、見つけた人と人狼だけが知ること]
やっぱり、女の子は美味しいねェ
[くつりと含み笑いを浮かべる赤い、唇]
[それから、何事もなかったかのようにケヴィンの傍へ戻りゆく]
[そして、眠ったふりをしたまま耳を傾ける]
[寄生主の祖父のついた嘘][孫を守るためのものだろうと]
ふふッ、
ぁは あははは。
ゼロォ、聞いたぁ?
随分と面白いことになってきた。
やっぱりこの女にして―――良かったなァ。
加護なんかよりもさァ、
たいせつなものを護りたい思いの方が――勝るかな。
[くつくつと内側からの魂の叫びをあざけ笑う]
あぁ、でも それなら
1人ずつしか殺せないっていうなら
嘘は、――― イイね。
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どうして、…
[人は嘘をつくのだろう]
―― 嫌、…
[それはきっと][ 大切なもののため ] [ケヴィンの上に柔らかな身体を委ねたまま深い眠りに落ちて]
…っくしゅ!!
[恋人の胸の上で、朝の寒さで目が覚める]
(73) 2012/06/16(Sat) 13時半頃
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[碧の眸はまだ眠ったままの恋人を眺める間は少しだけ長い]
…わたし本当は、しってるの。
[ぽつりと小さく呟き落す言葉はは恋人にだけ告げる] [それからまた緩く、徐々に強く下唇を噛んでから]
" "
[声にも言葉にもならず唇だけが何かを模る]
(74) 2012/06/16(Sat) 13時半頃
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[それから胸元の刺青に触れると―――また]
のろ、い?
[>>#7力のない自分でも、たおせる力が備わっていると解る] [ゆっくり身を起こして、ハナの姿を探そうとした時] [>>60 祖父の言葉が 耳に飛びこんで][眸はゆらりと揺れる]
どうし、て
[それ以上言葉は続かない][ただまた横に引かれる唇]
(75) 2012/06/16(Sat) 13時半頃
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[だからこうしてエイトもまた真実でもある][偽りを吐く]
ふふ、
[フィリップが人狼と聞いてゼロの寄生主はどんな声を、顔をするか]
[それはそれで、"おいしそう"だと細く嗤う]
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― →森 ―
ッ、
[そのまま、足に力を込めて森へと一気に駆ける] [どこかにいるだろう大切な妹の名を、叫ぶ]
ハナッ!! …ハナァッ!!!
(78) 2012/06/16(Sat) 13時半頃
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―森―
ハナ!! …よかった。
[>>80声とその姿が見えれば足は更に早まる]
どこも怪我してない? だいじょうぶよ、ハナ…
[膝を落とし、妹の身体を抱き寄せようと手を伸ばし]
―― ハナは、お姉ちゃんが 守るわァ。
(81) 2012/06/16(Sat) 14時頃
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―森―
ハナっ…!
[小さいとはいえ10歳の身体は思うより力強い] [それでも癖っ毛をふわりと一度撫ぜてから]
えぇ わたしは、平気よォ。
ありがと、ハナ。
[身体を離しにっこりと笑みを向けて]
みんなのとこ、戻れる…?
(86) 2012/06/16(Sat) 14時頃
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あらあらァ
[頭を撫でられると碧の眸を瞬かせる]
ハナったらすっかり お姉ちゃんねェ。
(89) 2012/06/16(Sat) 14時頃
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