人狼議事


151 雪に沈む村

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【人】 伝道師 チャールズ

[脱出をしてきましたから。どことなく得意気なアリスにチャールズはぱちりと目を丸くする。脱出。つまり、あの高い塀を越えて、一人で町までやって来たという事だろう。執事の目を盗んで。]

──ふっ、…はは、そうですか、それはそれは…!

[思わず笑いが漏れてしまう。お目付役は今頃さぞかし心配しているだろう。だが、小さなレディにとって、きっとこれはとんでもなく大それた脱走劇なのだ。大人の足で30分も掛かるかどうか、だとしても。]

あの御屋敷からの脱出では、さぞかしお疲れでしょう。
……お母様に会うのは、少し温まってからにしてはどうです?
御茶をお淹れしますから、さあ。

[丁寧に御辞儀をした彼女に近付いて、膝を付く。視線を合わせるように身を低くして、ふわふわとした髪や羊毛に纏い付いた氷の破片を払ってやった。
アリスが拒まなければ、まるで御伽噺の騎士のように、恭しく手をとって暖かな暖炉の傍の椅子まで案内するだろう。]

(16) 2013/11/20(Wed) 02時半頃

伝道師 チャールズは、メモを貼った。

2013/11/20(Wed) 02時半頃


【人】 伝道師 チャールズ

ふふ、勇敢ですね、アリス君は。
でもね、次に一人でお母様に会いに来るときには、先に手紙を下さい。なにせ、君は素敵なレディなんですから。
お姫様の脱走劇には、手助けをする騎士が付き物でしょう?
──よろしければ、このチャールズが御迎えに上がります。

[勿論、誰にも内緒で。
伸ばした人差し指を唇に当て、内緒話をするみたいに小さな声でアリスに提案し、微笑んでみせる。
小さなレディが納得してくれれば、塀を越えるという危険を侵させる事も無くなるだろう。──ああ、でも、騎士役はクシャミに任せた方が良かったのかもしれない。
少し思うが、それは後で考えれば良い事だろう。

冷えてしまったアリスの膝にブランケットを掛けてやり、彼女の好きな紅茶を用意する。
好みは変わっていないだろうか。 考えながら温めたカップにダージリンを注いで。

五年前。母の死に、痛ましいほどに打ちひしがれていたアリスが、今こうして元気そうに訪ねてきてくれた事が、チャールズには心から嬉しかった。**]

(20) 2013/11/20(Wed) 03時頃

伝道師 チャールズは、メモを貼った。

2013/11/20(Wed) 03時頃


――……ピーターに。オセローね!宜しくですの!

[ 戯曲の事はお嬢様には想像出来なかった。
ただ、お館様の書斎にアンティーク代わりに置かれていたオセロ盤で、何度か爺と暇つぶしに遊んだ程度だ。
四隅だけは取れるのに、何故か負けてしまうという謎の才能を発揮していた。]

お爺様…じゃなくって…――オセロー、

[呼びなれた名前も、この秘密の囁きでは【オセロー】とコードネームで呼び合う事にした。お嬢様自身がそう決めたルールなのだから。]

ピーターは洞窟の奥に住んでいる、すっごく大きな龍らしいわ!
知ってた?!こんな田舎のどこに住んでいたのかしら?!

[ ピーターから聞いた知識を嬉しそうに再度復唱する。
ピーターの微妙な心中なんて、お嬢様には当然察する事も出来なくって。ピーターとしては居心地悪い気分になったかもしれない。

お嬢様としては単純に、…そう。それこそいつもの調子で。
いつも自分の話を優しく聞いてくれるお爺様に、報告しているだけの、それだけの行為だったのだけれども。]


【人】 伝道師 チャールズ

はは、もう少し若ければ是非ともそうしたいところですがね。
私は馬役としておきましょうか、ナイトはクシャミ君にお任せします。

[アリスの問いに声を立てて笑う。勿論、塀を越える気など無いわけだが、演出として必要ならそうしようか。名前を出した彼なら、上手くやってくれるだろう。当然、苦労が絶えないであろうお目付役への配慮はチャールズがするので問題無い。

カップに口を付けるアリスに楽しげに答えて自分も席に付く。
次いでクシャミの所在を問われれば、散歩に出掛けた旨を伝えた。今朝はサイラスと山際の森で出会ったようだし、おそらく町の方だろう。
おおよそで彼の縄張りパトロールに当たりを付けて口にし(この予想もあまり外した事は無い。なにせ、獣人であっても猫とはそういうものだし)、温まったのか仄かに頬に赤みが戻った彼女を、穏やかな眼差しで見つめた。]

お会いする為に風邪など引いては、お母様も悲しまれます。
十分に温まってから、会いに行きましょう。

(23) 2013/11/20(Wed) 09時頃

伝道師 チャールズは、メモを貼った。

2013/11/20(Wed) 09時頃


【人】 伝道師 チャールズ

どうでしょうか、よれよれの老いぼれかもしれませんよ。
クシャミ君はあれでいて、なかなか漢気のある子ですから。立派なナイトになります、きっと。

[アリスの褒め言葉には少し苦笑を返す。なにせ自分は人間としては高齢も良いところだ。その点クシャミはアリスと歳もそう離れてはいないし、命を救って貰った恩を忘れてはいない。小さなレディのナイトとしてはぴったりだろう。

それから、勧められるままにジンジャークッキーをひとつ、礼を述べてから摘まむ。馴染みの味はピエールのところのものか。──そういえば、頼んだ品物を後で取りにいかなければならない。

ぼんやりと思考を巡らせていると、アリスが墓地の場所を確認してくる。>>25
チャールズは頷いて立ち上がると、微笑んで再びアリスへと手を差し出した。**]

ええ、庭の少し奥に。雪も積もって来た事ですし、御案内致しましょう。

(32) 2013/11/20(Wed) 14時半頃

伝道師 チャールズは、メモを貼った。

2013/11/20(Wed) 15時頃


[自慢げにオセローに自分のことを報告し始めたチェシャに、ピーターは頭を抱える]

(ひいぃ、もうやめてくれよ)

[耳まで真っ赤になるほど恥ずかしかった。
よりにもよって、あの老龍に対してキャッキャとピーターの凄さを報告するとは。
……チェシャ、恐ろしい子]

ご老体。笑っておるだろう。

[やっとのことで捻りだした言葉には、威厳もへったくれもなくて]

チェシャ、我のことはあまりやたらと口外するでないぞ。
我は隠居の身。あまり世間にその正体を知られてはならぬ。

[などと適当なことを言いつつ、なんとか話題を逸らそうとする]


伝道師 チャールズは、メモを貼った。

2013/11/21(Thu) 00時頃


……そうなの?……そっかー、……そうね。
もしピーターの事がお父様にばれたらきっと、血相を変えて狩りに出かけるかもしれませんわね!
……返り討ちにされそうですけれど。

[ か弱い羊が何匹群れたところで所詮は羊。
ピーターにとっては烏合の衆だろう。
マシュマロのように、ぽいぽいっと次々に羊が口の中に吸い込まれていくのを想像する。ぶるぶる。羊がまるでゴミのようだ。
恐ろしくなってきたので話題を変えようか。]

ピーターやオセローはどうしてこの村に来たの?
それとも、昔からずっとこの村で暮らしているのかしら。

[季節が穏やかで、料理と空気が美味しい事くらいしか取り柄がないこの村。
もっと街中に行けば、華やかな劇場や美術館や露店だって沢山ある。尤も、お嬢様自身も数える位しか連れて行ってもらったことはないが。
時折、お父様に連れて行かれる城下町は、キラキラと輝いていて。
いつか一人前のレディになったら、そういう世界で華々しく踊りたいものだ――…

そんな憧れを胸にして、二人に問う。こんな片田舎のどこが良いのだろうか。]


【人】 伝道師 チャールズ

──教会・少し前──

[俺だって若くはねぇよ、もう。赤い髪の男が、先ほど何気無く落とした言葉を思い出し、チャールズは僅かに表情を曇らせる。

龍族の寿命やその魂の在り方は、個体や種族で様々であるという事は聞き及んでいる。
長さは違えど、人間同様に一度きりの生を全うする者。或いはその魂が燃え尽きるその時まで、転生を繰り返す者。自然物や現象の様に、ただこの世界に在り続ける者。

神話の世代から続く彼等は、等しく稀有な存在。実際、その在り方は、生き物よりも神に近い。
その思惑や意思を読み解く事など、人の身である己にはとても出来る事では無いけれど。]

──種火は、燃え盛る明かりにも、焼き尽くす業火にもなりましょう。だとしても、元を正せば同じ種火です。どれほど形が違っていても。

[少なくとも、その恩恵を受ける我々にとっては。
暖炉の中てぱちりと爆ぜる炎を見つめ、穏やかな声音で呟いた。淹れたての紅茶を、すいとドナルドの前に置く。]

──どうぞ、ごゆっくりなさって下さい。お出掛けになる時はカップは其の儘で結構ですから。

[言い置いて、傍のアリスの手を取り、庭から続くささやかな墓地へと向かった。]

(69) 2013/11/21(Thu) 00時半頃

[ まるで自分のことのように自慢げに話すアリスの声を聞いていると、男も若返ったかのように錯覚してしまいそうだった。
枯れ木のごとき肉体と、木枯らしのような魔力。
そんな己の魅力など疾うに尽きている。龍族のもつ華々しいイメージは、幼い(――老龍から見れば、だが。)彼に譲ることにした。]

ほう。それはすごいですな。
龍族は強い生命力故に、多くが強い魔力を持ち、
悠久の時を過ごしていると聞きます。
さぞやピーターは威厳ある龍族なのでしょうな…


[もっとも、格式や序列を重んずるカル…否、ピーターのことを考えると、あまりチェシャの言葉に乗るものよろしくない。
勿論、ピーターが苦々しく口にした言葉()に隠された心境も分からない老人…オセローではなかった。]

否、何を笑うことがある。
チェシャ嬢から、『自慢の友人』に関するお話を聞いていただけだよ。

[結局、茶化し半分誤魔化し半分の返事を返すのだった。]


凄いですわね!そんな龍がこの村にいたなんて!
そんな凄い龍とメーがお話しているなんてっ。流石、メーね!

蒼い目をキラキラと輝かせて、オセローに答えた。龍と話せるなんて。まるで著名人にでも会ったかのような感動を覚えた。
まさか、そのオセローまでもが龍だとはお嬢様は露も知らない。]

それだけ強い魔力をお持ちなら……魔法とかももちろん使えるのかしら?
例えば、……
メーをお姫様にするとか!
カボチャを馬車にしたり。ネズミを馬に変えたり。

[ガラスの靴は履けないので飲み込んだ。それにしてもお嬢様は龍を何だと考えているのだろうか。]


【人】 伝道師 チャールズ

─教会・裏庭─

[アリスを伴って裏庭に出ると、歩くものの居ないそこは既に降り積もった雪で銀色に染め抜かれている。
歓声を上げて真っさらな雪の上に足跡を着ける少女に、自然と眦が下がる。

先を言っては足跡を見比べてみたり、ちいさな手で握った雪玉を此方へ放ってみせたり。
なんともまあ愛らしいはしゃぎっぷりに、チャールズは目を細めて後を追う。

ほら、気を付けて。時折足下の注意を促しながら、新雪を踏みしめて進む。そう広くはない裏庭は、そのまま墓地へと続いている。
やがて辿り着いたひとつの墓石の前で、彼女は恭しく御辞儀をして見せた。>>53

亡き母に語りかける声は、今は涙を含んではいない。以前ならば、いつ溢れてしまうのだろうと心配しただろうけれど。

冷たい石の上に積もった雪を、そうと払い落とす少女の背を、チャールズはただ、静かに見守っていた。]

(74) 2013/11/21(Thu) 01時頃

伝道師 チャールズは、メモを貼った。

2013/11/21(Thu) 01時頃


【人】 伝道師 チャールズ

そうですね、……もう、五年。

[さくり。さくり。新雪を踏む足音を鳴らしてアリスが傍に歩み寄る。此方を見上げるその背は、いつの間にこんなに大きくなったのだろう。
子供の成長は何と早いのか。時を忘れかけたチャールズは、いつもそれに驚かされる。
そして何よりも、彼女の母が幼かった頃に、アリスよく似ていた。
重なる面影に、自然口元は綻んで。
濡れるのも厭わず雪の上に膝を着く。視線を近くして、すっかり冷えて赤くなった、少女の小さな手を取った。両手で温めるように包み込んで、その手に額を寄せて目を伏せた。

(──大丈夫。君のかたちも魂も、間違い無く引き継がれていますよ。この世界に。)

(だからどうか安心して。ちゃんと、ひとつ残らず、覚えていますから。君の事も、君の大切なこの娘の事も。)

遠く、忘れ去られた古い国の言葉で、神ではなく故人への祈りを口にした。
彼女の手が体温を取り戻すまで、と。チャールズは、目の前のアリスの手を握ったまま、話し掛ける。]

君のお母様に、ちょうど君と同じくらいの年頃でしたでしょうか、…こうやって温めて貰った事があります…今みたいな、雪の日に。

(91) 2013/11/21(Thu) 02時頃

【人】 伝道師 チャールズ

……ええ。君と同じで、とても可愛らしくて、結構なお転婆で、──大切な、友人でした。私と、アリス君みたいに。

[チャールズ。自分の名前を呼ぶ、少しツンとした愛らしい声。思い出すのは容易で、懐かしさに胸が軋む。
温まった小さな手が、慈しむように雪を払い、その暖かな羊毛で包んでくれようとする。
ほら、こんなところまで彼女そっくりだ。寂しがりやで、気が強くて、とても優しい、羊の女の子。

そうして、アリスの口から紡がれる問いに、チャールズは静かに、ゆっくりと頷いた。]

勿論。勿論です──君が、大きくなって、愛する人が出来て、子供を産んで、──いつか、永い眠りについても。
今度は、君の愛する子供と、この村を見守って行きます。ずっと。

[こう見えて、昔から物覚えだけはとても良いんですよ。ボケ老人にはならないと、天に誓っておきましょうか。
冗談めかしてひとつ笑うと、腕を回して温めてくれている少女をそのままひょいと抱き上げた。目線の少し上になったアリスは、どんな表情だろうか。
少女を抱きかかえ、教会の裏口へと歩きながら、続ける。大丈夫ですよ。]

(93) 2013/11/21(Thu) 03時頃

【人】 伝道師 チャールズ

ちゃんと、覚えていますから。ひとつ残らず。
だから、安心して生きて──大丈夫です。

[強い力も、空を飛ぶ翼も、有益な魔法も。自分には何ひとつ無いけれど。
この村で出会った全てを忘れずにいる事。
それこそが、唯ひとつ許された、チャールズが永い長い生を人間として生きていく「理由」だった。**]

(94) 2013/11/21(Thu) 03時半頃

伝道師 チャールズは、メモを貼った。

2013/11/21(Thu) 18時頃


【人】 伝道師 チャールズ

はい。君も、良い冬を。

[軽くハグをして教会を出て行くアリスを見送った。
次に会うのは一年後だろうか、きっと彼女ならまた元気な姿を見せてくれるだろう。
軽く息をついて、数人分のカップを片付けると、部屋の片隅に吊ってあった外套を羽織った。ピエールの所に頼んだ品物を取りに行かなくてはならない。

あまり積もってしまうと、チャールズの足では歩き回るのが困難になる。
万全であれば走ることすら出来るのだけれど、ここのところ義足の調子がどうにもよろしくない。義肢のメンテナンスには山を抜けた人口の多い街まで行かなくてはならない。歩くのに不便がある訳では無いし、この冬は諦めて、大人しく短い春を待つのが得策だろう。

サイラスとドナルドも出て行った後だろうか。まだ居るのなら挨拶をしただろうし、居なければ留守の旨が書かれたメモを入口に貼って、チャールズは足早に村中への通りを歩いて行った**]

(103) 2013/11/21(Thu) 19時頃

【人】 伝道師 チャールズ

──……! カルヴィン、どうなさったのですか…!

[町中へ向かう途中。足早に歩を進めるチャールズの肌に、ざわざわと引っ張られる様な気配が走る。
肌を刺す寒さとは別の、もっと直接的な何か。これは、もしや、そう思い立ち止まって首を巡らそうとしたタイミングで、斜め後ろから声が掛かった。

そちらを見れば、見知った小さな人影が、身体を引き摺るようにして歩いてくる。
調子が悪いのだろうか、苦笑いするカルヴィンに、すぐさま駆け寄ってその肩を支えた。]

(105) 2013/11/21(Thu) 20時頃

【人】 伝道師 チャールズ

ああ…、今年の冬は冷え込みが急でしたからね。
御辛いでしょう、そろそろ出歩くのを控えないと。

[素直に体重を預けるカルヴィンを>>109支えて歩き出す。衣服越しに身体が触れると、何とは無しに血がざわめく気配が濃くなる。
魔素が流れ出るような少年の存在感。もしかしたら、人の姿を保つのすらもう辛いのかもしれない。]

ふふ、流石に私に冬眠は出来ませんからねえ。

[自分のような中途半端な身の上を、それでも羨む稀有の存在が少し可笑しかった。
しかし、余りにも少年が辛そうで、先程アリスにしたように抱え上げてあげれば楽だろうか。
ふむ、と、ちょっと考えてカルヴィンの方を向く。抱っこでお連れしましょうか?真顔で聞いてみたが、果たしてカルヴィンはどう答えたか。チャールズに悪気は全く無かったのだが。]

(112) 2013/11/21(Thu) 21時半頃

伝道師 チャールズは、メモを貼った。

2013/11/21(Thu) 21時半頃


【人】 伝道師 チャールズ

トニーが。…そうですか。あの子も大きくなりましたからね…、支度だけは不自由のないように、してあげないと。

[トニーが旅に出る。その話をカルヴィンから聞くと、驚いて目を丸くした。
山間のこの村からは、隣の村へ行くにも決して楽な道行きではない。成長しているとはいえまだ子供である少年を思い浮かべ。チャールズは思案顔で、しかしどこか嬉しそうにそうですか、とまた呟いた。

こちらの提案に顔を真っ赤にして抗議するカルヴィンに、ああ、すみません、と笑って応じる。
年頃の少年に抱っこは不味かったろうか。彼が自分よりも長い時を生きている事は承知しているが、チャールズの態度は一貫して子供に接するそれだ。

おんぶをせがまれると、はいはい、と彼の前に屈んで背負ってやる。──仕方の無い子ですねえ。親戚の子供を甘やかすような口調で言った言葉は、カルヴィンにどう響いたろうか。背中に居るその表情を見る事は出来ないけれど。

少しずつ傾く陽の中、少年の住処へと歩き出す。雪の道の上に二人の影が伸びて落ちていた。]

(132) 2013/11/21(Thu) 23時頃

[ 逞しい想像力を働かせる少女に、思わずほほえましい気持ちになってしまう。
しかしながら、龍は魔法使いではない。
人間の中には魔力を持って術の行使を可能とするものもいるが…おとぎ話のような芸当は不可能だろう。]

チェシャ嬢、その物語の主人公は『灰かぶり』の名を持つ娘。
お嬢さんに灰をかぶらせるわけにはいきませんな。はっはっ。

[しかし、ピーターが本当にそんなことを(魔力ではなく労力をはらって)できたら、さぞチェシャは喜ぶだろうな、などと考えてみたりするのだった。]


【人】 伝道師 チャールズ

─日暮れ・村中─

[カルヴィンを送り届けた後、通りに戻ったチャールズは足早にピエールの店へと向かっていた。
途中、行き交う村人達に挨拶をし、冬を無事に越えらるようにと互いを労い、望まれれば祈りの言葉を贈った。

途中、ウォーレンの工房にナイフの手入れを頼んでいたのを思い出したが、徐々に傾きつつある陽に、それは後回しにする事にした。

御茶屋のソフィアや針子のジリヤにも出会っただろうか。
ピエールの店に着くと、そこでは随分以前に見掛けた事のある老人──バーナバスだったか。彼と、薄着のトニーが食事を取っていた。
ピエールが頼んだ品物の持ち帰りを準備してくれている間に、彼等とも二、三、言葉を交わす。
特に、初めての冬であろうトニーの事は心配で。(しかも彼は旅に出ると言うのだから、なんと一人で!)手持ちの銀貨を包んでやり、路銀の足しにするように言う。少年なりの考えで拒むかもしれないが、普段から何かと彼の世話を焼いているチャールズはどこ吹く風だ。

クシャミが着れなくなった衣類などもあるから、遠慮せずに後で取りにくる様に言い含めて。ピエールに礼を言って、店を後にする。]

(135) 2013/11/21(Thu) 23時頃

【人】 伝道師 チャールズ

──では皆さん、良い冬を。

[扉を締める前、振り返って告げた言葉は、白く曇って空気に融けてゆく。
外はすっかり夕暮れで、降り積もった雪がきらきらと灯り始めた街灯の明かりを照り返していた。]

(136) 2013/11/21(Thu) 23時半頃

伝道師 チャールズは、メモを貼った。

2013/11/21(Thu) 23時半頃


……むっ。そうね……
灰は被りたくありませんけれど…でもお姫様にはなりたくってよ!

[ オセローの揶揄にはツンっとした口調で返す。
女の子らしい欲望そのままを口にした。
誰も居ない広場で、唇を一人尖らせた。]

オセローも若返る事が出来るよう、ピーターにお願いしてはいかがかしら?

[尤も、悠久の時を生きた者にとって若返る事が必ずしも幸せとは限らないのだけれども。そんな事情はチェシャには解らない。]


[―――若返り。
かつては、それを望んだこともあった。
その渇望さえも、今や風化して記憶の砂に埋もれてしまっている。]

はっはっは。いいですな。若返り。
ですが、私はチェシャ嬢とお話できるだけで、
まるで己が若返ったかのように感じるのですよ。
それだけで―――既に魔法みたいなものです。

[そう、いつの時代にも芽吹いて間もない命がある。
それを見守って、長い時を過ごしてきた。]

ピーター殿、どうですかな。
私を一つ若返らせてはくれませんか。

[オセローは、冗談の一つでもこぼしてみたり。]


【人】 伝道師 チャールズ

─夜・教会─

すっかり遅くなってしまいました…、あの子がお腹を空かせてないといいのですが。

[荷物を抱えて白銀の道を歩く。あたりはすっかり暗くなり、気を付けないと靴が埋まってしまう程度には積もった雪に足を取られそうになる。

角を曲がると古びた教会が視界に入る。と、その扉が開いて今まさに人影が入って行くのが見えた。
歩く速度を早めて、その後を追う。良かった、どうやら沢山待たせたわけではなさそうだ。

まだ仄かに温かい室内に入ると、先に中で猫を撫でていた彼に声をかける。クシャミ君。外套を脱ぎつつ、先に戻れなかった事を詫びた。
自分の方が遅かったのだが、常からの癖で。フードに付いた雪を払ってやりながら、柔らかく微笑み掛けた。]

おかえりなさい。

(139) 2013/11/22(Fri) 00時頃

あら。オセローったら案外、口が巧いのね。……ちょっとだけ、見直しましたわッ。

[ 普段の老いた彼のイメージからは想像も出来ないような、口説き文句のようなソレに、少しだけ耳の先がピンク色に染まる。
囁き声だと尚更いつもより声に張りがあるため、小さなレディはドキドキさせられてしまうのだ。]

メーも……、貴方とお話出来るのが魔法みたいに感じているわ。
光栄に思いなさいっ!

[そう言って、ピンク色の耳はぴっと横に倒した。]

オセローのお若い頃とか全然想像出来ないんですけれどね。
……どんな、ご様子だったのかしら?

神父様のような、ジェントルマンだったのでしょうか。
ピエールのように、お節介なパパ?
ドナルドのように、逞しい肉体をお持ちだったのかしら。
サイラスのように、少し気障な感じでしょうか。

[思いつく限りの、”殿方”を挙げてみた。
実は長い前髪の下は、とんでもなくハンサムだったりするのでしょうか。]


【人】 伝道師 チャールズ

お腹、減ったでしょう?今日は、ピエール君のお店でスープを戴いてきました。パンを温めてきますから、テーブルの準備を御願いしますね。

[手伝う、と張り切った様子のクシャミにテーブルのほうは任せててキッチンに向かうと、荷物の中から湯気の立つスープの容器や焼いて貰ったパンを取り出した。
温め直した食事を皿に移し、手際良く、しかし少しも忙しさを感じさせない動作で並べてゆく。

食卓の準備が整えば、クシャミと向かい合って、ささやかながらも温かな夕餉の時間。勿論、暖炉の前を陣取った猫の分も忘れてはいない。

食べ始めて落ち着いた頃か、食後か。
クシャミの様子を伺いつつ、チャールズは話を切り出した。]

クシャミ君。君は、──この冬は、どうやって越すのか、もう、決めましたか?

(149) 2013/11/22(Fri) 00時半頃

【人】 伝道師 チャールズ

[チャールズの問いに、クシャミは何と答えたろうか。
ぱちぱちと爆ぜる暖炉の炎に目をやって、いつも通りの穏やかな声で続ける。]

以前、少しお話したかとは思うのですが。
私は冬の間は、村外れの時計塔──ほら、あの、村の入口にあるあれです。大体は、彼処で過ごします。
教会や皆さんのお墓を一年もそのままにしておく事は出来ないので、出入りはしますが。
その、大分雪で埋まってしまうので…、下手をすると出れなくなってしまうんですよ。

[教会から。苦笑して続ける。この村で初めての冬を迎えたのは随分昔の事だが。扉の三分のニ以上の積雪で、窓を割る以外に脱出の方法が無かったのは今では笑い話だ。
当時は死ぬかと思ったが。]

この暖炉の種火は消える事は無いので、ここに居ても凍えてしまう事は無いとは思うのですが。
食糧の問題も有りますし、歩ける雪のうちに近々向こうに移るつもりです。
それで、その、…君の寝床の事をお話したくて。
もし冬眠する場所をまだ決めていないのなら──私と、一緒に来ませんか?

(152) 2013/11/22(Fri) 00時半頃

【人】 伝道師 チャールズ

[ああ、勿論、どこか安心して休める場所が決まっているのなら、それで構わないのですが。
常より歯切れは悪かったかもしれない。
もっと早くにしておくべき話だったのだが、ぎりぎりになってしまった。

猫の獣人が冬眠をするのかはチャールズには分からない事だったが、一年という長い期間で困る様な事にはしたく無い。
自分は暫く、時計塔と教会を行き来する事になるが、冬が本番になればその往来も少なくなる。

彼が一年を安心して過ごせるよう。それが、今のチャールズの最も懸念している事だった。]

(153) 2013/11/22(Fri) 01時頃

伝道師 チャールズは、メモを貼った。

2013/11/22(Fri) 01時頃


伝道師 チャールズは、メモを貼った。

2013/11/22(Fri) 01時頃


【人】 伝道師 チャールズ

[チャールズの提案にクシャミはどう答えただろう。どんな答えであっても、チャールズはいつものように、穏やかな笑みと声で受け入れただろう。

村にひとつしか無い山道への入口には、これもまた古びた時計塔がある。チャールズは、長い冬をその時計塔と教会の行き来で過ごす。
出て行く者を見送れるように。
帰って来たものを迎えられるように。

勿論、冬の支度や寝床で頼られれば快く手助けを惜しまないだろう。
長い時をこの村で生きる彼にとって、この村の全ての人達は家族の様なものなのだ。

だからどうか、安心して良い冬を。
そうして、十年振りの冬の始めの夜は、彼の祈りと共にゆっくりと更けていった。**]

(158) 2013/11/22(Fri) 01時頃

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