78 光環の戦溟 ― bloody searoar wars ―
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えっ…? 太陽《とうさま》? 逃げろ、って……?
(1) 2012/01/29(Sun) 00時半頃
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[ パ ァ ン! ]
(4) 2012/01/29(Sun) 00時半頃
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[宙《そら》が、爆ぜる。
天は一際眩く辺りを照らし、夜の領域にもその光を届けた。]
(6) 2012/01/29(Sun) 00時半頃
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[南極星《セレスト》は、銀色の光を名残り惜しげに空に残しながら、東方――玉兎山の頂へと、落下した。]
(10) 2012/01/29(Sun) 00時半頃
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今度こそ。 お前達(すべて)に安ら静謐なる死を―――
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―東方/玉兎山の頂― [銀の光と声を虚空に散らせながら、南極星《セレスト》は南の空から落ちて。]
うわ、うわあああああああああああ!!!!
―― ぶ、つ、か、るぅうううううううう!!!
[玉兎山の頂、木々の葉を派手に揺らしながら地面へと衝突した。]
あ、あいたた、た……
(21) 2012/01/29(Sun) 01時頃
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うん…もぉ… 太陽《とうさま》ってば、唐突なんだから……
[白いワンピースの裾を叩きながら、南極星は立ち上がった。 地面から、木々から、雪のような白銀色の光がふわり、ふわりと立ち上っては、南極星の中へと消えていく。]
……ここは……地上?
[呟きながら周囲を見渡し、近づいてくる白犬と黒犬を見つけると――]
(25) 2012/01/29(Sun) 01時頃
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こんにちは、"命"!
[白犬と黒犬に向かって、笑いかけた。]
(27) 2012/01/29(Sun) 01時頃
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ねえ、そこの"命"
[白犬と黒犬の頭を撫でようと手を伸ばしながら、飛雲と桃乐茜にも笑いかけた。]
ここは地上? 地上なんだね? ――ああ、なんて素敵なんだろう。 空が、あんなに高いや。
[そうして、大きく深呼吸し、手近な樹の幹に触れ]
これは、樹? すごい、地上から見ると、こんなふうになってるんだ。
(32) 2012/01/29(Sun) 01時頃
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『我は世界に真なる宙《そら》を齎す者―――』
[うつむいた少女の、鏡のような床に映る顔だけが、口元が笑みに歪む。
少女の顔は、哀しげなままだというのに]
『あは、あはははははははっ
…運命は変わらない。
ラヴァ、いくら貴方が望んでも、貴方が拒否した仕事《終焉》は我《貴方》が遂行する。
運命は、変えられない―――その体、貰う』
[けたたましく笑う声に、少女は、ラディス、とつぶやいてぽたりと涙をこぼした。]
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……?
[>>31 飛雲の様子に首を傾げたが、南極星は笑みを絶やさない]
何者? ボクは、セレストだよ。 あそこから――[と、南の空を指さした。]落ちてきたんだ。
ねえねえ、君は、人間 なの? ボク、こんな間近で人間を見たの、初めてだよ!
[>>34 彼の怒号も意に介さない様子で、その口調は警戒のかけらも見せず、実に楽しそうだ。]
(45) 2012/01/29(Sun) 01時頃
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[>>47 拍手の音に、首を傾げてそちらを見る]
"お嬢さん"? ううん。ボクはセレスト、だよ!
そう、太陽《とうさま》が、ボクらだけは逃げろって言ってそれで……気がついたら地上に落とされてたんだ、けど…何か知っているの?
[問うた途端。 地面を突き破るような激しい轟音と、そして
ハッとして、己が落ちてきた空を見上げた]
(54) 2012/01/29(Sun) 01時半頃
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ええと、チョウヒウン。 ケンポウカ?
[>>58 桃乐茜の紹介に頷きながら 南極星は、飛雲を指さす。]
テリー。
[白犬を指さす。]
ドリー
[黒犬を指さす。]
ドロシー
[最後に桃乐茜を指さして、満面の笑みを浮かべた。]
(75) 2012/01/29(Sun) 01時半頃
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そっかあ、みんな人間かあ! ねえ、ボク、人間と友達になりたかったんだ! 友達になってくれるかなあ?
[しかし、彼女の問いかけには僅かに眉を寄せて>>62]
ボクは南極星《セレスト》。 太陽《サイモン》の子であり、星命流動《ティケイ・ストーム》の担い手である、双子星の一人。 普段はあそこ[と、再び南の空を指さす]にいて、地上を見守ってるんだ。
ボクにも、よくわからないんだけど ついさっき――太陽《とうさま》が言ったんだ。 『お前らだけでも逃げろ』って――
(76) 2012/01/29(Sun) 01時半頃
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[>>54 見上げた南極星が目にしたものは―― 火球が突っ込んだ紅い月の姿>>43]
あ、あれは、何? あんなの、宙(そら)で見たこと無いよ!! ど、どうなってる、の、シメオン! …あ、あれ?シメオンは…?
[双子の片割れを探すように辺りを探し始める南極星を、不審な動きと見たのか、>>53 唸り声をあげ、近づく白犬黒犬。]
(84) 2012/01/29(Sun) 01時半頃
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……どうしたの? 君たちは、何で怒ってるの?
[不思議そうに呟いた南極星の指先が、犬達の額に触れるか、触れないかまで近づいた時、キラキラと彼らの中から白銀色の何か―それは星命《テュケー》である―が南極星へと吸収され、二匹の犬は、戦意を削がれたかのように沈黙することになる。
白犬と黒犬をおとなしくさせ、南極星は主へと向き直った。]
びょ……病院? 病院というところに行ったら、シメオンに会えるかなあ?
(88) 2012/01/29(Sun) 01時半頃
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『さあ、終末《ハルマゲドン》を始めようか―――』
[それは隕石がヒトガタに変じる少し前。
どこからか顕在した7つの災いの匣が、少女の周囲をくるくると周回する。
その中の一つ―――第三の匣《BOX》は、隕石《ニガヨモギ》を鍵として開放されるものだった。]
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わあ、本当に? 嬉しい! ドロシーが、人間で初めての友達だよ!
[>>89 桃乐茜に握られた手を、握り返し、ぶんぶんと大きく振り回して]
うん、チョウヒウンも、友達だね。
[>>86 距離を取ったままの飛雲に、笑いかけたが。]
でも、逃げるって…どこへ? シメオンともはぐれちゃったし、地上は初めてだから、よくわからないや。
ねえねえ、ドロシーやチョウヒウンは、どこかへ行くの? シメオンが見つかるまで。ボクも、ついていっていいかなあ?
(101) 2012/01/29(Sun) 02時頃
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始まったか、終末《ハルマゲドン》が、安ら静謐なる死の宴が――――
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えええ〜? どおしてえ??
[>>100 飛雲の言葉に、南極星は思い切り頬を膨らませた。]
せっかくお友達になったのに、ここでお別れなんて淋しいじゃないか! ねえ、ドロシー。 ドリーもテリーもそう思うよねえ?
(115) 2012/01/29(Sun) 02時頃
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セレストは、勢い余って飛雲の包帯をつかんだドロシーの背にぶつかった
2012/01/29(Sun) 02時頃
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[>>118 擦り寄ってくるテリーとドリーの頭を撫でてやりながら]
ドロシーは友達になってくれるって言ったよ!
チョウヒウンは、人と関わると碌な事がないの? でも、ボクは、人じゃないから大丈夫だよ?
[首をかしげ、金色の瞳で彼をじっと見た。]
(131) 2012/01/29(Sun) 02時半頃
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……第三の匣《BOX》を貫いたな?
この私が、終末《ハルマゲドン》へ導くその匣の解放に気付かぬ訳がないだろう。
それはどちらかと言えば、私の"領分"だ。
[聖苑の中、空高く浮かぶ紅い月を見上げ、語り掛ける。
今はまだ、その声が彼女に届くことは無いだろう。
だから、その言葉に特に意味は無かった]
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[>>132 桃乐茜の言葉にきょとん、と目を丸くして]
そうなの?チョウヒウン――うわっ!?
[>>137 彼の方を向いた時、既に彼の体はバランスを欠いていた。]
えっ、なにこれ…うわあ!!
[靡いた包帯が足首に巻きつき、バランスを崩した。 白いスカートの裾が、ひらりと宙を舞う。]
わああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああ!!!
[山道を転がり落ちる飛雲に引きずられる南極星の体を、銀色の光が追いかけた。]
(150) 2012/01/29(Sun) 02時半頃
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[未だ同じく禍を成す者の声は聞こえない。
遠く―――遠くその存在を感じるのみ]
『創造主《おとうさま》。
貴方の望み通り我は世界を破壊する。
世界の一部たる貴方もまた―――破壊せねばなるまい?』
[いまはまだ表にでる時ではない。ただそう、囁く思念は、破壊を望む者には感じ取れたかもしれない]
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ドッガァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!
[>>144 飛雲に重なるようにして、大木に衝突する。]
ふわあ…吃驚したあ。
[衝撃に目を瞬いて、しかし南極星にはダメージは無いようだ。空から落ちて来ても無傷だったのだ。無理もない。 下敷きにした飛雲の顔を覗き込んで尋ねた。]
大丈夫? チョウヒウン。 シメオンが居れば、傷を治してあげられるんだけど…
(159) 2012/01/29(Sun) 02時半頃
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太陽《サイモン》の末裔がこんな形で妾の手元に転がりこんでくるとはな……
妾の費やした『運』、強ち悪い選択ではございませぬでしたわね……
[ドロシーは不敵な笑みを浮かべ、飛雲とセレストを追いかけている]
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それにしても…
[飛雲の瞳を見つめて、南極星は屈託なく微笑した。]
チョウヒウンは、変わった星命《ティケー》を持ってるんだね?
(161) 2012/01/29(Sun) 02時半頃
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ヒュー。だね。 うん。わかった!
[>>167 金色の瞳を細めて、頷いた。]
でも、運が悪い、かあ。
[飛雲と桃乐茜の顔を見比べて]
でも、ヒューやドロシーの星命《ティケー》は、もっと…星動力《イリアコトン》に近い感じがする。
[首をかしげてひとりごちたが、飛雲の誘いに破顔した。 金色の瞳が、黄水晶のように輝いている。]
(177) 2012/01/29(Sun) 03時頃
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ご飯!
地上のご飯って、どんなものだろう? 星雲とか、流星の欠片よりも美味しいかなあ?
えへへ。 ……セレストって呼んでくれたね。嬉しい。
[初めて名を呼ばれ、はにかんで頬を染めた。]
(178) 2012/01/29(Sun) 03時頃
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