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薬屋 サイラス! 今日がお前の命日だ!
………ははははは…っ!
なかなか味のある真似するじゃねえか、なぁカルヴィン。
いや、何て呼べばいいかね。
[噛み付かれた首筋から、血を流しながら。
不敵な笑みを浮かべた。]
いい勘してると言いたいが、元々は占い師を殺す心算で噛んだのかぁ?
いいぜ、きちんと人間だって言ってやるからよぉ。安心しなぁ?
オレだってこんなトコで死にたかねえんだ。
女共に媚売ってでも生き延びてやるさぁ。
お前の御蔭でようやく半端モノから抜け出せた。
感謝するぜぇ?
[流れていた血はあっという間に乾き、傷も塞がっていく。
痕跡など何も残りはしなかった。]
で、どうだった?
半分人狼の血ぃ引いたオレの味は。
なかなか味わえない美食だったんじゃねえかぁ?ひゃひゃひゃ。
[げたげたと笑う。笑い転げる。]
で、お仲間さんは誰だぁ?
………ああ、ヤニクだったのか。そいつはすまん。
わり。うっかり票を入れて殺しちまったわ、ははは。
[どっかりと自室のベッドに腰を下ろす。
まったく悪びれていなかった。]
さあて、オレは何て名前にしようかね。
あ、お前とアイツの名前は教えておいてくれよ。被ってない方がいいだろ?
さあて、オレの部屋に広がる血の染みを落とさにゃならんな。
染み抜きでも使ってみるか。
[夜が明ける、数時間前の出来事。**]
次は誰を喰う?
あんまり野郎は喰いたくないんだよな。筋ばってて不味そうだ。
ピッパとかどうだろうな。
喰ってしまえばもう不味い飯を食わされずにすむぞあはは。
キャサリンは最後まで残そうぜ。
最後の最後、オレの顔見て絶望した顔を見ながら喰いてえからなぁ。
名前の件だが。今後はメリクリウスとよんでくれ。
なかなか洒落た名だろう?
[部屋の血痕を落としながら、年若い相棒に囁いた。**]
[それからどれ程の刻が過ぎたか。
ドナルドに投票してしまったこと。
これからのこと。ぐるぐると考える。
こんな日がいったい、あと何日続くと言うのか。
…何日、続けられるのだろうか。
緩く首を振って、ベッドから身体を起す。約束の時間だ]
――――ヤニクさん。
ヤニクさん、そろそろ起きてください。
[いつもなら、直ぐに声が返ってくる筈なのに]
ヤニクさん。
[返事が無い]
…………………ヤニク、さん?
[嫌な予感が、過ぎる。
只でさえ白い頬は、余計に血の気が引いて青ざめて]
久しぶりの獲物だって、言ってたじゃあないですか。…ねえ。
………………………。
[ヤニクが取った一連の行動を、知らない。
だから、彼は異国の人間であるとはいえ、
きっと何とか生き残ってくれると、信じていた]
…………、あぁ。
[泣くことは無い。自分達は、人狼。
心のどこかで、処刑されても仕方が無いと、
思っていたのかもしれない。
だけど、胸の中にぽっかり穴が空いてしまったような感覚。
それはもう、埋めようも無くて]
さようなら。
[また、一人になってしまった]
―サイラスの部屋前―
[―――それでも、死ぬわけにはいかないから。
音も無く扉の前に立つ少年の目に、最早迷いは無い]
……サイラス先生。
[迷いは無いと、少なくとも自分では思い込んだ]
………………。
[思い出すのは、指きりの約束]
指きりげんまん、うそ付いたらはりせんぼんのーますっ。
[冷え冷えとした廊下に響く、掠れた様な歌声。
掲げるのは、絡めた筈の小さな小指]
――――…この場合、
約束を破ったのはどちらになるんでしょうね。
どう、思いますか?
[扉越しに、静かに目を細める。
彼には聞こえていない、独り言。
やがて少年は、静かに扉を押し開けて、薬屋の元へ]
サイラス先生。
[浮かべるのは、やはり静かな微笑で。
かたかたと冬の風が窓を叩くのに重ねて、別れの言葉を]
………………さようなら。
[小さな銀狼は真っ直ぐに、青年の首筋へと飛び掛る!]
[―――鮮やかな赤色が今宵も舞う。
昨日初めて人間を食べて感じたことであるが、
…やはり人間は美味しい。
そして其れ以上に、これ以上人間を食べずに生活していけば、
僕はきっと死んでしまう。
結社員は、人狼は人間を食べる衝動を抑え切れ無いと言った。
一度知ってしまった自分も、そうなってしまうのだろうか]
………………。
[ただぼんやりとした顔で、
血を流すサイラスを見下していたが]
[いたのだが。
―――――…彼が突然、喋りだした
……………っ!?
う、うひゃああっ。
…っお、おお、お化けぇっ!!?
[お化けというか、ゾンビかと思った。
思わずあげてしまった叫び声を、
囁きに留めることが出来た自分を、とても褒めてあげたい。
反射的に人の姿に戻り、ベッドの影に隠れて彼の様子を伺う。
半分だけ覗かせた顔は、明らかに動揺していた]
え、え、ええっ…?
サイラス先生。血が。凄く血が出てます。
[自分でやったにも拘らず、おずおずと心配の声を向ける。
けれどその傷はすっと塞がってしまい――目を見開いた]
…半端、者。
[漸く頭に冷静さが戻ってくる。
彼の言っている言葉の意味を繋ぎ合わせる、…なるほど。
ゆっくりとベッドの影から立ち上がり、にこりと笑った]
ええ。とっても、美味しかったですよ。
[笑い転げる相手に合わせるように、くすくすと肩を揺らした]
[悪びれない様子の薬屋
暫くの沈黙の後、緩く首を横に振る]
……………ふふ。まあ、仕方が無いです。
サイラス先生、僕達が人狼って知らなかったみたいですし。
僕も先生を襲ったんだから、御相子ですね。
名前……?あぁ、特に何も、決めていませんでした。
そっか。名前かぁ…。
[思案するように、ことりと首を傾けて。
メリクリウス
…なら、僕のことは、ユノと呼んで下さい。
宜しくお願いしますね。……メリクリウスさん。
[新たな相棒の名を呼ぶ声は、何処か嬉しそうに]
キャサリンさん、ですか。
ええ。そうですね―――…、キャサリンさん、
メリクリウスさんのこと、信じている風でしたものね。
[ふと気にかかった霊能者の件。
これは後で本人に確認してみようと、胸の中に留める]
…そういえば、鈍ってないんですね。言葉。
何だか少し新鮮です。
[相手の姿をちらりと見上げ、楽しげに笑った**]
[
次に食べる人、ですか。
メリクリウスさんの好きな人で、構いませんよ。
僕は暫くの間、食べなくても我慢できそうですから。
……ふふ。ピッパさんは、確かに。
あの料理のおかげで、
襲撃前に僕もヤニクさんも死にかけましたから。
[本気とも冗談ともつかない口調で、語る。
野郎は嫌
思い浮かべたのは、誰の顔だっただろうか]
【人】 薬屋 サイラス─朝・自室─ (56) 2010/02/23(Tue) 19時頃 |
【人】 薬屋 サイラス─広間─ (59) 2010/02/23(Tue) 19時頃 |
【人】 薬屋 サイラスまずキャサリンに。昨日言うてた痛み止め。 (62) 2010/02/23(Tue) 19時半頃 |
【人】 薬屋 サイラス…ん、ウチも無事にカルヴィンと会えて嬉しいで。 (63) 2010/02/23(Tue) 19時半頃 |
……ええ、また、会えましたとも。
[ちょっとだけ遠い目をした。
僅かに罪悪感を感じるのは、ご愛嬌である]
…ま、おまじないの種はとても単純だったんだけどな。
オレは『喰われても死ぬわけがない』んだから。
ははは。
ま、『こっち』で訛ってないのはあれだ。面倒臭いんだ、あれ。
[芝居するのも大変だぜ、とひとりごち。]
んな顔すんなって、ユノ。
近くにキャサリンがいるから、バレるかもよ?
[からかい混じりの囁き声。]
【人】 薬屋 サイラスええ色やろ。 (69) 2010/02/23(Tue) 19時半頃 |
【人】 薬屋 サイラスん?人狼から逃げた時の話か。 (75) 2010/02/23(Tue) 20時頃 |
【人】 薬屋 サイラスキャサリン、どないしたん?発作…とは違うみたいやけど。 (79) 2010/02/23(Tue) 20時頃 |
やっぱなあ。
若い女の肉食いたいよな。程好く柔らかく脂肪も乗ってて美味しいだろうさ。
…死に際の表情も、野郎のそれより見てて楽しそうだしナァ?
[そんな囁きをしているとどうも腹が減る。
涎を垂らしそうになって、慌てて飲み込んだ。]
【人】 薬屋 サイラス…ああ、そういえば。連れて行かれたのはヤニクやったんやね。 (82) 2010/02/23(Tue) 20時頃 |
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