3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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演劇部 オスカーは、温かさと、熱さの狭間。一つ、息を吐いた(04)
2010/03/06(Sat) 01時頃
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[抱き締めてくれる温もりは心地よくて。 けれど、腕に宿る熱は、酷く熱くて。 頭の中、コエがする。 『しっかり踏み止まりなさいよ』とか、勝手な物言い。 だいぶ、鮮明になってきたな、と、ぼんやり思って]
……行こう、マーゴ。 行かないと、探さないと。 ……終わらない、から。
[ふる、と首を振った後、小さく呟く。 やや伏した瞳は、静かないろを宿して]
(3) 2010/03/06(Sat) 01時頃
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……どうしよう、どうしよう
もうわたし せんせい でいられない……
――…、
……、
…せんせい……
[どうしたら。]
…… センセ。
無理、しないで、いいよ。
『俺』が皆殺すから。
[送る とは もう言わない。
もはや 闇 と 同化した 声。]
[護る、とは言わない。言えない。
彼のようにはなれないし。
どうせ 傷つけるしか出来ないのだから。]**
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─畑→北棟─
[一緒に行く、という言葉。少し、表情が緩む]
……じゃ、ひとまず、北棟、かな。 用具室。 大体の当たりは、つけられてるし。
[もう一度、周囲を見回す。 当たり前の喧騒の中の、異相。 ここに囚われちゃいけない、と思いつつ、歩き出す。 向かうのは、北棟。 後ろは、振り返らなかった]
それ、と。 話しておかなきゃならない事も、あるんだっけ。
(9) 2010/03/06(Sat) 01時半頃
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─北棟1階─
[伸ばされた手を握る。温かさに、また少し気が静まるのが感じられた]
……ん。ケイトの、事。 オレ、ずっと忘れてたんだけど……『知って』たんだ。 オレだけじゃなくて、ディーンも。
[ぽつり、ぽつりと話すのは、子供の頃の思い出。 通っていた幼稚園が高校のすぐ側で。 その頃は、校内に入り込んで遊んでいたりもした事。 そして、木の下でしか会えなかった、少し年上の少女がいた事。 少女を交え、四人で一緒に遊んでいた記憶を、話して]
だから、あの木にも、何かしらの鍵があると思うんだ。 ……ケイトを、見つけるための。
(15) 2010/03/06(Sat) 02時頃
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みんな ころして くれるの ?
白銀 も 紅玉 も 濃紺 も……
ちかいちかい まだちかくにいるよ
濃紺がちかくにいる
鬼ごっこしないの か な
逃げないの か な
はやく逃げなくていいの か な ?
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─北棟1階・東階段付近─
うん、伝説の木。 あの木の下で、暗くくなるぎりぎりまで、遊んでた。 あの頃は、なんであの子だけ帰らないのかなって、思ってたんだけど。今、思えば……。
[帰れないから、だったんじゃないかな、と呟いて。 羨ましい、という小さな呟きは上手く聞き取れず、え? と首を傾げたり]
ああ、そうだな。 用具室見つけて……取りあえず、それから。
[言いながら、廊下の先。東階段を見つめる。 用具室。過去にしかない場所。 ここで、何を見出せばいいのかと。 ふと考えたのは、そんな事**]
(21) 2010/03/06(Sat) 02時半頃
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(みんな)
(ころすから)
(あそびましょ)
(おにごっこ)
[半端な鬼は 狂いきれずに 其処に]
(おにさんこちら)
(こちら)
(殺すなら)
(ころすなら)
(いっそ)
(いっしょに。)
[――ぱきり、 と 裡が
澄んだ鉱石質の音で、 啼いた]
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─北棟1階・東階段付近─
[たどり着いた東階段。 そこでふと、考えるのは始まってからのこと]
……オレ。 何がしたいんだろ、ホント。
[グロリアが投げた言葉。 とっさに答えたのは、帰りたい、という一番の願い。 それは今でも変わらない。 帰りたい、かえしたい。 それだけは、偽りのない気持ちで。
ただ、そのための手段は。手段が]
(48) 2010/03/06(Sat) 15時頃
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[鬼だから殺したのか、という疑問。 それを、改めて自分に向ける。 動いていた時は無我夢中で。
殺したかったのか。 止めたかったのか。
自分で自分が嫌になるくらい、わからない。
わからないけれど、『事実』はそこにある。 喪われた、喪わせた。 それは揺らぐ事のないもの。
『遊び』に乗る気はなかった。 それ以外の方法を探そうと思った。 そう思って動いていたはず……なのに]
……わっけ、わかんな……。
(49) 2010/03/06(Sat) 15時頃
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[沈黙の後の唐突な言葉は、マーゴを戸惑わせるか。 それに向けるのは、困ったような笑み一つ。
緑色の絆。 今、一番大切と思えるもの。 独りでは支えきれない、心の弱さを支えてくれるもの]
ん、ちょっと、考え事してた。 オレ、何やってんだろな、何がしたいんだろな、って。
シュミの悪い遊びになんてのってらんねぇ、って思ってたはずなのに。 なんか、結局乗っかっちゃってて。
……バーニィさん、ころしちゃって。
なんか、情けないな、て、さ。 結局、止められなくて、途切れさせて。 ……なんにも、できてない。
(50) 2010/03/06(Sat) 15時頃
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[自己嫌悪を帯びた言葉が零れだす。 それは今までなら、他者に見せなかった部分]
……でも、さ。 できてない、できない、じゃダメなんだよな。
[譲れない事がある。 大事なものは護りたい。 それが、別の誰かの同じ想いを折ろうとも、ここだけは譲れない。 だから、そのためにも]
物凄くきついけど……今、やれる事、やらなきゃ。
(51) 2010/03/06(Sat) 15時頃
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[ケイトを『見つける』事。 それは、やらなきゃならない事だから。 夕暮れの木の下の、寂しそうな顔を思い出したから]
さって、それじゃ頑張って探そうか、用具室。
[決意を込めた宣言の後、一転、口調を軽くして言う。 手にしたヒントと、自分の感覚をあわせたなら。 怪しいのは、階段近くのどこか、なのだが。 見た感じ、それらしい入り口はなく]
……んー。
[腕組みしながら思案顔**]
(52) 2010/03/06(Sat) 15時頃
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演劇部 オスカーは、声をかけられ、はっとそちらを振り返り。
2010/03/06(Sat) 15時半頃
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─北棟1階・東階段─
[呼びかける声>>@10。 振り返った先の明るい様子に、一瞬言葉が失せる。 『……姉ちゃ、だね』。 ぽつり、と頭の中で半身が呟く。 それに、うん、と同じく意識の上で返して]
あ、そういう、わけじゃ。 て、手伝いって、なに?
[他愛ない問いかけには、とっさにこう返し。 後からやって来たセシルの視線には、何も言えずに、軽く目を伏せた]
(55) 2010/03/06(Sat) 15時半頃
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─北棟1階・東階段─
[やって来たチャールズの怪訝そうな問い>>#8。 悪印象上乗せ刷り込みはきっちりされていたから、一瞬身構えた]
あ、ええ、と。 暇、といえば、ひま、です。
[どこか上擦った声で言って、頷いて。 声を弾ませるケイトの様子>>@11に、少しだけ、やりきれないような、そんな気持ちを感じていた]
(58) 2010/03/06(Sat) 16時頃
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─北棟1階・東階段─
[薄紫の視線。柔らかなそれには、覚えがあって。 表情を変えられない自分の代わりにか、半身が泣いてる気がした。 以前はぼんやりとしていた半身の感情の動き。それが知れるという事は、それだけ近づいている、という事なのか]
ひとり、じゃ、ない、よ。
[色んな意味で。幼馴染以外は、ここに『いる』から。 つい、ごく小さくこんな言葉を返していた]
あ、人手が必要なら、お手伝い、しますよっ。
[チャールズの問いかけには、とっさにこう言っていたり]
(65) 2010/03/06(Sat) 16時頃
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……ん、まあ、ね。
[ケイトには曖昧な笑みで返す。 やりきれない思いは、自分と半身どちらのものか]
あ、用具室の場所は、知らない、です。
[チャールズと、ケイトの後を追って階段を上がる。 日誌にあった部屋。 ここで起きる事。 考えると、なんだか、痛い気がする]
(68) 2010/03/06(Sat) 16時半頃
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……中二階……。
[やっぱり、と。その言葉は、心の奥。 扉の開けられる様子を見ていると、腕に伸ばされる手。 それが届いたなら、反対側の手を、一瞬、重ねる。
過去は変わるのか、変えられるのか。
冷静に思考するなら、それは触れられない領域だろうけれど、感情は、どこかでそれを望んで]
あ……そだなー。 全然、わかんなかった。
[瞳をきらきらさせるケイトには、内心を何とか押し込もうとしながら頷いた]
(71) 2010/03/06(Sat) 17時頃
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静かだなあ…
もうなんにもいらなかったのに、
どうしてこんなときに、こんなところで、
手放したくないもの、見つけちゃうんだろ…
[どうして。]
[どうして。]
――――――どうしてだろう
[いたい。]
[こんなに痛い、のは]
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