21 潮騒人狼伝説
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愉しい?
フフ ソウ ミエルンダ
ダトシタラ
[暗い笑みを深めた。にた、り]
コレガ 美味ダカラ ジャナイ?
[間近に見た死に際の顔と断末魔。なんて心地いいものか。
女を抱いた時だってこんなものは感じない。
まるで大量のクサで完全にイってしまったかのような感覚に陥る。
「ヒト」の部分と「ケモノ」の部分がマーブル状に渦巻く。
そしてギャラリーの訝りも、疑心も、怒りも。
どれもこれもが言葉にできないほどの心地よさ。
「ケモノ」を出さないようにするのが精いっぱいで]
あぁ…イイ、なぁ…
ヒトが死ぬって ヨすぎる、ナ。
[恍惚とした声は酩酊状態。
意識しないと、口からその囁きが零れてしまう。
またこの旅館に赤い悪意があふれていく。
塚は、一体どれだけの何をこの不安定な「オオカミ」に与えるのか]
[その夜、狩りの現場に漂う殺気が脳裏によぎる。
「ケモノ」ではち切れそうな頭は簡単にその殺意に惹かれて。
大きな、赤黒い狼は眼を爛々とさせてその死体を見る。
ミッシェルが既にガストンを惨殺したその現場。
二人がいようがいまいがお構いなしに、わき目も振らずその死体の肉を弄んで、齧る。本当に食欲だけで動いているケモノそのものの態で。
既に美味い所は喰われてるし、引きちぎる程原型もとどめていない。が、今は赤や肉がなければ逆に渇望で「ヒト」を御せなくなるくらいに精神が切迫してる。
腹を満たすためというより、抑える為に、ただガストンを喰った。
……賭けは。このままならどうやら心配はなさそうだった]
「いなくなってほしくない」
ダレがいっていただろうか。今は脳裏にも浮かばない。
これでもヒトの中で育った身。もし、この限られた時間の中で
「人を殺してはいけない理由」がわかったら
「人を殺したくない感情」がわかったら
殺さないでおこうと、思ったけれど。
嘘と知りつつ、言葉を紡ぎ続けても、何もわからない。
どうしてわからない?
だって、殺さないと自分が死ぬじゃないか。
とても簡単なこと。
だから多分、このまま変わらない**]
[つかれた…憑かれたような声は不満げに]
お前の殺しカタはつまらなさソウダシサ…
…よケーな事、スンナ。
俺がコロす分。
ちゃちぃ覚悟でモッテイクナよ。
[悪態を着く顔はひどく歪む。リンダには、勿論見えないが]
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−回想・昨日、夕方−
は、はは、ははははは、、、、
[乾いた笑いが止まらなかった。 目の前には、自らの血で赤く染まったアイリスと、 無表情で返り血を浴びる2人]
嘘だろ・・・ なんで、殺すのさ・・・
[どこか心の片隅で願っていた希望は完全に打ち砕かれ、 絶望的な現実をまざまざと見せ付けられる光景]
アイリス・・・
[ふらふらと、事切れたアイリスの目前に立ち、 魂が抜けたようにぺたりと腰を下ろす。 周りの喧騒も意味を成さず、 只ぼんやりとアイリスだったモノを見つめていた]
(97) 2010/07/21(Wed) 14時半頃
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奇麗事、キレイゴトね・・・
[>>55 ベネットの釈明をうつろに繰り返し、 閉じこもった殻の中でぶつぶつとつぶやく]
誰も殺さないのがキレイゴトなら・・・ 誰かを殺して生き延びるのはなんなんだよ・・・ 誰もアイリスが人狼なんて信じちゃいなかったのに・・・ 単なるイケニエ、スケープゴートじゃないか・・・
[アイリスの死体が引き渡され、皆が沈鬱な足取りで戻る中、 キャロはアイリスを殺した二人のことを考えていた]
誰かを殺して生き延びていいなら・・・ あんたたちでもいいよね? それがアイリスの仇討ちになるよ、それでいいじゃない!
[アイリスを見殺しにした自分への無意識の自責からか、 「アイリスの仇討ちにサイモンとベネットを殺す」ことが 正義であるかのようにキャロの中で構築されていった]
(98) 2010/07/21(Wed) 14時半頃
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−回想・朝−
[アイリスの死を間近で見たショックで 一睡も出来ないまま自室で朝を迎えた。 また旅館が騒がしくなるのを感じ、誘われるように3階へ]
ああ、そうだよね。 続くんだね・・・
[302号室。 部屋をキャンバスに血で描き上げられた作品を見ても心は動かず、 ガストンの成れの果てを確認し、部屋を出て一人]
やっぱり、サイモン、なんでしょ?
[固まった思考で短絡的に犯人を断じ、 ふらふらとリビングへと降りていった]
(99) 2010/07/21(Wed) 15時頃
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[目を細めながら、周囲に感じるものに満足気に]
…ヒトってサァ…
案外、ケモノよりタチ悪くね?
殺し合い、してくれるンかなぁ。
独りになるまで、やっちまえヨ、なぁ?
[酩酊した声で呟く]
…あ、次サ。
コーチかイアン、食ってミね?
もっと面白くナリソウ。
[人狼を見極める術がなくなったら。
想像すると、ドス黒い悪意が思考に満ちた*]
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−食堂−
[テーブルに頭を載せ、何をするでもなくぼんやりと雨にけぶる窓の外を眺めていた。 ふと、自分以外の人の気配に気づき、緩慢な動作で頭を上げた]
リンダ?
[なんだか久しぶりに会うような気持ちで、ここで最も近しい人間のはずの幼馴染に呼びかけた]
(120) 2010/07/21(Wed) 17時半頃
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……知らないフリするって、面倒臭いな、
[囁きに嘆息をこぼす。
イアンが「視える人」であることなんて、とっくに知っている。
でもそれを知っている人は、まだきっと少ないから。迂闊に言えば、ベネットが情報源とばれてしまう。
酩酊した声には、正反対の冷静な声で]
そうだね。
その二人なら、コーチの方が、御しづらいと思うよ。
君が、イアンに「視られ」ないことが、条件になるけど。
君らの仲は微妙だったように思うけど。
今はうまくいってるの、
アイツの夢に男がデテクル可能性の方が少ないサ。
ジャー食おうカナ。
…あのオンナを殺さセルのも、楽しそうダケドなぁ
イアンの野郎が今日誰見たかに依るナ。
[散々お互いを見下しあう、ハンパなあの女
上手くしたらヒトの手でコロシテやれるかもシレナイ]
――昨晩・302号室――
[部屋に入ったときには、既にばらばらになった死体が転がっていた。
その断片を愛おしそうに貪る獣に、眼を細める]
……人間に、失望しちゃったの、
[夕刻の騒ぎを思い出して、問いかける。聞く耳など持っていないだろうけど。
自分はケダモノではないと言っていたミッシェルを思い出して、楽しげに笑う。
彼女をも見下すように、赤い瞳を描いていった。
いつになく興奮したベネットも迎えると、気づかれずとも楽しそうに手を振った。
その宴の一部になれることが、とても愉しい。**]
ダルい……
[幾分ぐったりした様子はウソじゃないらしい。
昨日は少し、ハイになりすぎたようで]
俺の手、肌色してルンだ。
昨日アカクした筈ナノニ。
おかしい ナァ…。赤に、戻らナイ…
[どこか、うわのそらで呟く。
塚が、死体が、赤が、毒気が、殺意が。
ココチヨスギテ、受け止める部分が、あふれそうで]
……水枕でも使う、
……肌色に戻ったのなら。
また赤くすればいいじゃないか。
落ち着かナイ。
肌色ハ、オチツカナい…
血のにおいがシナイここガ、落ち着カナイ。
……夜まで待てないの、
[囁きには、呆れた声を流す。
周囲を警戒しつつ、偽装の会話は解かぬまま]
……我慢できないなら、今から村人相手に脱出でも頑張ってみる、
[半ば冗談で言う。
自分としては、それでもまったく構わなかった]
…マテナイ。
町の連中…殺しにイッテモ、イイカなぁ…
[じゃないと…「ベネット」がケモノになる。
ソレくらい、抑えられない]
……僕もそれでいいけど。
でも。
賭け、ってのがあるんでしょ、
この町の連中にはカンケイないね。
コの場にいる連中、ダケ。
[もっと詳しく言えば、賭けの対象はリンダやレティ。
ある意味、「死んでほしくない」二人。
自分が殺すのだから]
…後で、クッテクル。ダメだ。アタマ、ぐらぐらする。
自警団の連中の、アタマくらいはミヤゲにやるヨ。
……って感じにボリスに当たってみたけど、手応えはなかったよ。
もしかしたら、疑われたかもね。
[さらりと言うも、あまり内心は穏やかでなく。
少し考えて、付け加える]
……僕を、あんまり庇わない方がいいかもね。
……。かばわないけど、サ。
お前いなくなるンかナァ?
お前居なくなったら、俺ハドメがきかなくなりそう。
……歯止めが利かない君、見てみたいけど。
そのときに僕がいなかったら、意味ないな。
[は、と息を吐くような気配を飛ばして、気合いを入れ直す]
ごめん、さっきの忘れて。
……人間なんかに、殺されてたまるか。
[吐き捨てるように、告げた]
じゃー、マエバライで見せてやるよ。
あとで、町行こウゼ?
自警団とやらをコロシテヤったら、
ちったぁ感謝されそうじゃネ?
あのえらっそうな連中。
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