94 眠る村
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[夜がふける――― 村に再び白い霧が覆う]
ふふ、
[忠誠的な嗤い聲が][ひとつ]
[まだ、知らない]
[加護の効力がどれ程か]
ゼロ、
[夜になって呼ぶ名前は]
[そうでなくてもエイトが呼ぶ名は][いつも同じ]
――― 狩りの時間だよ。
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……。
[人が増えた店内は少し居心地が悪い。 店で寛いだ記憶なんてないから。 勿論、クッキーには手を出さず、クラリッサの姿を見つければ顎を指して苦笑する。]
ここ来る度に怪我してる気ィすんな、オレ。 金ねぇし、後で部屋代もまとめて店の水回りの点検とかしとく。
[いつもは別の誰かに頼んでいるであろうメンテナンス。 その誰かがいない間位は仕事を貰ってもいいだろう、と。 ――それしか、返せるものがないから。]
(0) 2012/06/15(Fri) 23時半頃
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[白い霧が加護を塗り潰すよう眠りを誘う][――誘う]
[寄生した女の身体を眠りから起こす]
[食事にありつける喜びから、口がにたりと嗤うを隠さない]
―――――エイト、
夜がきたね……
[迫る狩りの時間。]
[霧が濃くなるのに気づくモノはいるか。
起きている者のその日の加護が尽きばあとは――――]
さァ、どこまで耐えられるかな。
[寝たら死んじゃうよ?
とわらう声は無邪気にも近い。]
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うぐ、
[シメオンの視線と言葉の含み>>6にひやりとする。 みんなにばれるじゃないか! と焦っているのは本人のみ。]
(10) 2012/06/16(Sat) 00時頃
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お、オネガイシマス……
[クラリスを忠犬よろしく隅で待っておく。 少々空腹を感じたが、3日位何も食べないのはいつもの事なので気にしない。]
……ん、
[差し出した顎。 鼻息コントロールが難しい。 てか近い。 何かイイ匂いするし――ヤバい。]
(11) 2012/06/16(Sat) 00時頃
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ばばばばばか言ってんじゃねぇよっっ
[音を立てんばかりの勢いで顔が朱に染まる。 目を逸らしても、ハグの仕草はばっちり目に入っていて、勿論そんな事できるはずもなくて、ああ心臓が煩い。]
(15) 2012/06/16(Sat) 00時頃
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――……?
[逸らした先、ハナの視線。
『ハナ、じんろ、さがすの。』>>1:313
――まさか、]
(18) 2012/06/16(Sat) 00時半頃
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フィリップは、シメオンのキスの仕草には気づかない。
2012/06/16(Sat) 00時半頃
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[視線を戻す。 顔を伏せたままのクラリスに、頭を掻く。]
――困らせたい訳じゃ、ねぇから。
[小さく返す。 食べ物の申し出には、平気、と短く断って。
ハナとクリストファーに、再び視線を戻した。]
(30) 2012/06/16(Sat) 00時半頃
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[心臓がさっきとは違う意味で鳴っている。 肩車の上で聞いた、小さな決意。 フィリップには、それが戯言とは思えない。
ハナは、「見つけた」のだ。]
(33) 2012/06/16(Sat) 00時半頃
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ハナッ!!
[立ち上がるも、小さな身体は遠く。 ドアと自分の間には、クリストファー。 視線を一度クラリスに落として、シメオンに流して。 ――追いかけるのを、躊躇った。]
(34) 2012/06/16(Sat) 00時半頃
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――――――!!
[向う脛の激痛にハッとする。]
クラリス、ごめんっ
[この場で小さなあの子を見殺しに出来る程、フィリップの想いは育っていなくて。 優先順位は、妹のようなあの子を、護る事。 弾かれたようにドアに突進する。 足の速さには少々自信がある。]
(38) 2012/06/16(Sat) 01時頃
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[エイトは裡で泣く魂の声へ 嬉しそうに耳を澄ませる]
面白いことになったねェ。
…――悪いけど、寝てもらうよ。
せっかく面白いことが起こってるんだから。
[宿主を寝かすも起こすもたやすいこで。]
んー、
――――――どう想う?
[楽しいことは見守っても、考えるには能動的じゃない。
けれど信頼する仲間に尋ねる声は、"興味"]
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[ケヴィンの意図>>36には残念ながら気づかない。 シメオンの命令は、自分にとってそれこそ赤ん坊の頃からの「絶対」なのだから。**]
(40) 2012/06/16(Sat) 01時頃
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〜〜〜〜ッ、トリッッ!!
[叫ぶ。 自分は、とても酷な命令をしようとしている。 小鳥の時から育ててきた、大切な大切な「親友」に。]
――クリスの、目を狙え。 足止めしてくれれば、追いつける。
[そんな事をして、鳥が無事で済む筈はないのに。]
(42) 2012/06/16(Sat) 01時頃
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[寄生主を適当に眠らせ、店の外にも霧を広める獣の力]
要はさ…
これもまた、加護、なんだろォ?
[くすりと嗤いながらゼロへと抽象的な言葉を返す]
ちょっとイカれた、ね。
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[後ろからローズマリーの声がする。]
ケヴィン! オレ達が行く、から。 あんたは彼女護れよッッ!!
[確認はしていないが、シメオンはついてきてくれるだろうと思っている。]
(44) 2012/06/16(Sat) 01時頃
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[鳥は何度も何度も挑戦する。 羽根が散らばり、血が滲んでも、何度も。
羽音を頼りに、主人は向かう。 加護の力――死を、願う為に。]
(47) 2012/06/16(Sat) 01時頃
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キィィィィィ―――――――――――!
[人ならざる力を帯びた拳は、鳥の胴体を捉えた。 村の誰一人として聞いた事のない叫びをあげて、極彩色は、地に堕ちた。]
(51) 2012/06/16(Sat) 01時頃
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フィリップは、クリストファーに話の続きを促した。
2012/06/16(Sat) 01時頃
加護、かァ……
[考えるようなそぶりも刹那、けらけら笑って]
――フ、あハハ、ご先祖さまも、とんだ加護を授けたもんだ。
[ひとり、またひとり、眠ってゆくのを感じる。
狩りの時間――本当の加護を知るのは*これからだ*]
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トリッッ?!
[悲鳴を上げる。 早く、追いつきたい、のに]
[急に足が覚束なくなった。]
……んだ、これ……、 クソ、 んな、時、
に……
(52) 2012/06/16(Sat) 01時半頃
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[これはおかしい。 きっとこれも、人狼の仕業なのだろう。 だとしたら、これで死ぬかもしれなくて。
振り返る。 幼馴染の姿を探した。 重い瞼では見えない方向に、手を伸ばし。 そこで、意識はふつりと切れた。**]
(54) 2012/06/16(Sat) 01時半頃
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― 夜 ―
[時は満ちた―――]
[抗える者などない深い霧]
ハナのおかげで人が散ったねぇ。
[クラリッサはゼロ、
ローズマリーはエイト、
ハナは夜の闇の中。]
とりあえずおなかすいちゃって、さ
―――――我慢できそうにないから
[客室で眠るラディスラヴァと、この場にいるヨーランダ。
ひとくちめ、と称し選んだのは―――]
[眠る墓守の少女の腕をつかむ―――]
やっぱりほっぺかな。
[舌なめずり。
どのタイミングでクラリッサを起こしてやろう―――
そんな悪趣味な考えがよぎった時]
………――――、
――――……??
[ヨーランダの刺青から起こる、呪縛。
食らう対象が固定された、と、この時初めて知る。
彼女の力ではない――これは、加護。]
……………エイト、
どうやら"ご先祖様"をみくびっていたようだよ。
[一晩に一人しか、喰えない。
それはエイトにも伝わったことだろう。]
もっと吟味したらよかったなァ――……
ヨーランダだけ、になっちゃった。
[緊張感のない悩み。
場所うつした方がいいかなァ―――とささやき、深い眠りにつく墓守の頬を*なめた*]
― 夜 ―
ハナはほんと、
おいしそうだねェ。
[霧が村を覆ったのち、女を眠りから覚めさせる]
[わざと起こして、これから起きることを全て見せるため]
ゼロ、…
[空腹を訴える仲間の聲は少し離れた場所]
[霧の中、ゼロの気配、獲物の気配を探る]
――― ッッ
[ばちり][電気が走ったかのような痛みが襲う]
[それが拮抗する今の現状を表すような]
ふふ、
―― …あぁ、
[加護だと、ゼロからの言葉からも伝わる]
随分と悪足掻きをするねェ
[慎重な人狼は些か苛立ちすら滲ませる聲]
いいさ、…順に殺せばいいだけ。
それだけの事じゃないかァ。
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