147 書架の鳥籠
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―サロン―
[さて、目覚めたときはサロンに移動していた。 目を開け、一息ぼーっとした後におもむろに立ち上がった。]
オレ、「あんなもん」見せられたら「亡霊」が 必ずしも悪者とは思えなくなったッスよ。 ある意味被害者なのかもしれないッス、魔女の。
[「あんなもん」とはシメオンのゲルト人形のことを 指しているのだろう。わなわな、と震えた後、 くわっ―……目を見開いた。]
でもよォ!オレだって生きているんだよ。 いくら身分が卑しくても、いくら何も持っていなくても、 オレは「ボリス・エポワス」として33年間、 汗も流し、涙も流し、血も流して生きてきたんだ!! それに―今のオレには友達と言ってくれた人の想いも。 オレは!「友達」の分まで生きないといけないんだ。 オレは生きて、カトリーナのことを覚えていないと!!
(0) 2013/10/08(Tue) 06時頃
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確かに「亡霊」もある種被害者かもしれないけど、 オレの、オレたちの魂を脅かすのであれば―……
オレは「戦う」ことを決してやめないッス!!
[ダァン!テーブルを力いっぱい叩いた。 叩きつけられた拳は、わなわなと震えている。 今、この男の心中にはどんな感情が渦巻いているのだろう。]
簡単に、「亡霊」のために自分の魂を人形にしたり、 ましてや喰わせてやる気は毛頭ないッス!! オレの魂は、オレたちの魂はモノじゃないッス。
[目の開き具合は最高潮に達した。]
(1) 2013/10/08(Tue) 06時頃
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オレたちの魂は、とてつもなく重いぞ!魔女ォ!!
[叫んだ。力の限り、大音響で叫んだ。
一呼吸。呼吸を整えて、椅子に腰かけた。 目はもとの糸目に戻っており、困ったような顔で頭を掻いた。]
で、どうするッスかね。オレ、難しいことはわからないッスけど。
[顎髭を撫でながら**]
(2) 2013/10/08(Tue) 06時頃
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石工 ボリスは、メモを貼った。
2013/10/08(Tue) 06時頃
――― 忠告はしたはずだよ。
[書架の中で本を読み進める2人の男女。
サロンから足音を消して書架の迷路で見つけた相手。]
手を、離すなと。
[二度目の忠告は、誰の耳にも届かない。
私は―――迷わず術を行使する相手を選び、そして **]
[―――人形に変わりゆくグロリアの姿。
魔女の願いを、また、叶える事となる。]
博打ではあったが、
どうやら私が勝ったようだ。
ふむ、運気はわれにあるのか――
それとも、これが等価交換というものなのか。
…、
[僅かに間を置いてから]
シメオン君。
敵討ちは 成功したよ。
ひとりじゃ ない。
[それは仲間に向けてでもあり、
自分自身にも言った言葉でもある。]
重い魂…か。
[ひとつ、またひとつと、奪っていった魂。
そのどれも軽いとは思ってはいない。
刈り取るたびに、
背に圧し掛かる。
けれど、それでも叶えられた願いのために
私は全てを背負うと覚悟を決めていた。
だからこの背を曲げる事は、しない。]
これが、ゲルトなのだな。
シメオン君。
…見るのは初めてだが、君によく似ている。
さて、…シメオン君。
君が追いつめられて悪足掻きしたように
わたしもひとつ、…そうしてみようと思うよ。
[負けられないのだよ、と。
何度か口にした言葉。
背が重い。生が重い。
だからこそ、――― ]
[もう、 シメオンの声は 返ってこない。]
[ 聞こえない。 ]
間違った事は、“言っていない”がな。
[嘘をつくのが、苦手な探偵はそんな弱音を呟く。]
守護者がまだ、…いたとはな。
[けれどそれがホリーと解れば、
声はやや低く、重い。
魔女がいかに、無邪気で残酷な生き者か。
痛いほど身体で感じていく。]
…、私は―――
どこまで人を騙し続ければ
どこまで彼らを人形にし続ければ
…いいのだろうな。
[返事はもう返らない。
ただの、独り言だ。]
[息苦しさを覚える錯覚。
それでも、まだ、魔女が叶えてくれた願いに縋ろうとしている。]
[幸せを、奇跡で手に入れようとした代償は、重い。
重く、圧し掛かる。]
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-サロン-
探偵って、明白なことをそれらしく言う職業なんスね。 いや、難しいことはわからないッスけど。
[>>11に対して、きょとんとした顔で。嫌みではない。 ただ、思ったことをそのまま口に出しているだけだ。 その後、いろいろなことが進展し、あるいは進展せず。]
ふたりの話をそのまま信じるのであれば、 オレから見て、旦那かニィさんが「亡霊」。 何も言わずに、言う機会もなかったから人がいるッスけど。
オレ、これ以上難しいのにはついていけないッス。
[ビッパとホリーを信じる構えということらしい。]
(61) 2013/10/08(Tue) 22時頃
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ボリスは、なかったから人→なかった人
2013/10/08(Tue) 22時頃
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お嬢さんがいなくなってしまったッスからね……。 もう、オレたちは「気持ち」を述べるしかないッス。
[ルーカスの方をちらりと見た。 糸目で感情の色は読み辛いが、心中察しているのだろうか。]
オレはあまり頭も良くないから、弁も立つ方じゃないス。 素直な気持ちを言えば、「亡霊」を、というよりも、 まず第一には生きたいッス。生きないと…という気持ちッス。
旦那のことも、ニィさんのことも正直よくわからないッス。 難しいことはよくわからないッスから。 オズの旦那はいろいろ考えてくれていること話してくれるけど、 ニィさんの方は……申し訳ないスけど、 自分の印象にはまったく残っていないッス。
(65) 2013/10/08(Tue) 22時半頃
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…負けるわけには、いかないのだよ。
[悪足掻きをすると決めた。
決めたからには、それを曲げないのが筋というものだ。]
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…………。
[ラルフの話を聞いて、ぴくぴくぴく、と 目の端が動いている。彼の話には自分との共通点が 多く感じられる。今は何も言わないけれど。]
(76) 2013/10/08(Tue) 23時頃
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…………ラルフ。
[ラルフの話を聞いた後で、自分の頭に手をやった。 思えば、ラルフのことも「名前」で呼び始めた。 鼻の頭が赤くなって、頬も少し赤らんでいる。]
苦労……ひくっ…………したんスね。
[糸目の端にうっすらと光るもの。]
(83) 2013/10/08(Tue) 23時頃
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ボリスは、ホリーに話の続きを促した。
2013/10/08(Tue) 23時頃
ボリスは、圧し殺したように、「うっ……ひくっ…………くっ……」などと言っている。
2013/10/08(Tue) 23時頃
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ええっ!?
[オズワルドの告白に、鼻を啜りながら反応する。 飛び出さんばかりに見開いた目は赤く充血している。]
えっ…………ええっ…………!? ラララ……ラルフ?
[口をパクパクさせつつ、ラルフの方を見る。]
(91) 2013/10/08(Tue) 23時半頃
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…私の嘘は、どうだったかな。
シメオン君。
[声は返らない。
ひとりにさせないと言った言葉。
それもまた、現状では、嘘に聞こえて。]
“次”もまた、私の番―――だったな。
[次も、あるのならその次も、
…魔女の願いを叶え続けるのは。]
サイモン君。
君が配ったキャストは快く思われていないようだ。
故に、私はね…
そんな彼らに私のことを、亡霊だと、言われたくないのだよ。
私は――探偵なのだから。
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え……だって…………
[さして難しくない、誰だって考えればわかる。]
旦那、狂人……ラルフ…………
「亡霊」?
(100) 2013/10/08(Tue) 23時半頃
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