94 眠る村
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[どうして解ったの][そうは続けず]
[エイトは静かに場の状況を見る]
死んだら、判る ね。
随分と酷い 加護じゃない?
[くすくす][静かにあざけ嗤う聲]
死ななきゃわからない、なんて―――
まったくもってひどい話。
[くつり、わらって]
迂闊、だなぁ……
うん、 エイトの勘はやっぱり正しかった。
――"本物様 のお出ましだ。
冷静に、なりなよ。
人間が誰かまでバラしたら、餌になるだけだよ?
[ブローリンより、ラディスラヴァを殺した方がおもしろい。
加護を持つ者を葬るより、優先される"悪い趣味"]
本物ねェ…
でも ハナが嘘をついていたのは本当
今更人間って言われてもさァ 信じるかな。
[静かに場の様子を確かめるよう囁き]
――― でも、あの本物様の苦しむ声は 結構、イイんだよね。
[だから 今晩の獲物は変えないと]
[こういった状況になっても"趣味が合う"]
ふふ、そうだねェ
やぁっぱり ゼロ、好きだよぉ。
お使い ハナは、メモを貼った。
2012/06/17(Sun) 00時半頃
ここでブローリンを選ぶ君じゃないよね、エイト――
僕も――――― すきだよ。
それにね、 彼が乱れたら
きっとクラリッサも面白いことになる。
ふふ、
[小さく嗤いながら]
せっかくなんだから加護とやらを
ぶっつぶしてこそ、だろォ
あぁ、とうとう…?
ク、ふふ、 イイね、愉しみだ。
[エイトは寄生主をしかと演じ続けながら][思考は冷静に戻す]
そろそろ、
――― また、夜がくる
加護の届かない、深い霧の時間さァ
[―――白い霧が、深く、深く 村を覆う]
さぁ、行こうか。ゼロ。**
………――――狩りの時間だ。
[村を覆う深い霧
起き上がり、笑み顔で舌なめずりする姿は
およそ宿主のを面影を*残さない*]
[エイトは少しの間、目が覚めても動かないでいた]
[目の前で眠る、寄生主の恋人の男の顔を静かに見つめる]
…、"へたれ"
[ぽつりと呟くその言葉は][どちらの言葉か]
[それでもやがて緩んだ腕の形を覚えながら身を、手を離して]
[裡で聞こえる魂の聲に、くつくつと嗤う]
そうだよ、きみの手で 殺しにいくんだ。
たいせつな …たいせつな、 友達をねェ
[煽るように囁けば、霧の中、獲物の元へと―――]
[やがて、食事を終えた獣は]
[狩り終えた獲物をそのままに、何事もなかったかのように振る舞う]
[ゼロの寄生主が見えれば]
[覆った口が、にぃ、と内で密かに歪む]
――あハ、
愉しそうだねェ。
[ここからでも、悔しがる声が聴こえる。
動揺を隠し切れないのは宿主――]
君は、
見ているはずだよ―― 昨日の、夜にね。
[ラディスラヴァの、死体を。]
[ "食事中"
ラディスラヴァの肉をかみながら、
そっと意識にゆさぶりをかけた。]
もっとも、君はすぐに失神してしまったけれど。
[口の中に、同じ人間の肉を入れたまま、
その血の香りを、全身で感じながら、
くぐもった叫び声をひとつあげ、 意識を飛ばした。]
なんて素敵な声だ、… ふふふ。
――― ごちそうさまァ。
[ゼロに向けて柔らかで、そして嬉しそうな聲を届ける]
――にげちゃった。
ざんねん、もう少し見ていたかったのに。
[くすくす、笑う。]
そろそろ、代わった方がいいかなぁ。
あまりに変な行動とられてもね。
[クラリッサなら、廊下から――死体を見ずに駆け出したとて、怪しまれないだろうか、と少し考えてはみるけれど。]
どこまで覚えてるんだろう、ね。
かわいそうに――…
自分がわからなくなっちゃったんだね。
[声には憐れみのかけらもない。]
おすそわけ、できたみたいで良かった。
[ごちそうさま、と嬉しそうな声に満足げな声。]
そうだねェ、
変な事を口走ったらさぁ
――…ゼロが、危ない。
[それでも、こちらからは代わるようにはいつも言う事は ない]
大事なお爺ちゃんがぁ、
ゼロを追っていったみだいだねェ
――…、面白いことでも言ってるかい?
だけどさ…、そろそろォ
"本物様"のどっちかには―――退場願いたい、よねェ。
[冷静に場数を見据えて][静かに、囁く中性的な聲]
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―回想―
[消える、消える、灰になる紅茶屋。 最期の瞬間、彼はいったいどうしていたか。 少女の大きな二つの瞳は、じいと彼を見つめ続けたまま]
―――――…、
[やがて、此方へ手を伸ばすシメオン少年>>4へ、 ちらと顔をあげるけれど、表情は揺らがない。 頭を撫でられても、次の動作で、乱暴に老人から引き離されても。 抵抗する素振りすらなく、 小さな体はくたりと押さえつけられた]
" "
[何かを呟こうとするが、 周囲の制止の声でそれは音にはならなかった]
(89) 2012/06/17(Sun) 15時半頃
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[特に痛めつけられることもなく、祖父の腕の中へ戻ってくる]
…………。
[この状況になってなお、自分をかばう彼の姿に。 むける眼差しはどこか困惑の色が混ざる]
(90) 2012/06/17(Sun) 15時半頃
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あっ…。
[彼がケヴィンに服の裾をつかまれて、 少女の身体もかくりと揺れる]
―――――…。
[やがて自分のことを人間だというブローリンに。 一瞬だけ向けた表情は大人びた、困ったような笑顔。 彼にとっては、憎らしかろう、憎らしかろう――――]
(91) 2012/06/17(Sun) 15時半頃
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[祖父と共に部屋に戻る。 やがて睡魔に襲われるがその直前。 既に寝入った老人の隣]
…ティモシーお爺さん。
可愛そうな人。 どうして、どうして、…そんなことをするの。
[彼を撫でる小さな掌は昔と変わらぬまま。 そのまま、深い深い霧の中**]
(92) 2012/06/17(Sun) 15時半頃
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