人狼議事


208 【突発誰歓】ーClan de Sangー【R18薔薇】

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[跳ね上がる声は、申し訳なさげに喋る普段のものと同一の喉から発されたかに思えぬほど甘く耳打つ。
声に揺れる腰ち握りこんだ手の中で硬さを増し先濡れする竿が、
己に更なる昂ぶりを齎す]

 ん。

[気配に応えるような声は、外にいる者の名であろうと推測する。
如何な用かと、鎖骨の赤に目が止まった頃には既に立ち去った後。
そういえば、己はこの者の名も知らないままだ。
いや、嘗ては訊いたのかもしれない。
何時からか、人の名を覚えることを止めた己の記憶にある名はニコラスとシュロのみ]



 無論、そのつもりだ。

[入れていいかとの問い掛けに、
答える間もなく、傷持つ腕が自ら後ろへと廻り何やら動く]

 それが素か?

[敬語でなくなった問いに微笑み]

 俺の名を知っているか?

[問いを重ね、片手をこの者が弄る同じ場所へ向かわす。
傷に触れ、指先に血を滲ませ、解そうとしている窄まりへ重ねる]

 無茶をするな。
 お前の血で濡らせば……ほら。

[指先で周囲を濡らし、涙溜め、試そうとしていた指を入れさせる]


 どうだ? 
 爪立てぬよう、ゆっくり掻き回すことだ。

[やがてそこが馴らされれば、座らせた姿勢のまま、
圧迫するように挿し入れて。

落ちぬ涙は乾いただろうか、更に潤みを増しただろうか、
腰を突き上げるよう動かしながら、指の腹で目の縁を擦る]

 ………、………ッ。

[徐々に己の呼気も荒く浅いものへと変わり、
血と汗の匂いが大気を湿らす。
どちらが先に達したか、己の精は脈動と共に内奥へと放たれる]


[シャワーを出して手を伸ばす。
 冷たい水が肌を打って、体温が奪われている。
 だからか、小刻みに震えているのは。

 流れ出る色は酷く澄んでいて
 洗い落としたい赤など滲みもしない。

 何故だろう。
 なぜ、手が赤いのだろう。]


[その手の中、弄ばれるように指が動けば、先走りが絡む音。
音が、耳の縁から脳の芯へと沁みていく錯覚。]

 っは、……はッ、……ぁ、 

[その視線が体を這う。
鎖骨の一点で止まるのに、薄ら、昨晩の断片を思い出すか。
指先の動きの仔細を、言葉のやり取りの全てを、思い出すことまではできず。

持ち上げた腰の下、窄まりに触れる熱の切っ先。
未だ硬く閉じた其処は、息乱れた状態では自らの指すら拒んでいる。
もどかしさに瞼を閉じるも、問いかけに視線ごと上げられる。]

 ……素、……なんだ、と、……思う、……

[そも、敬語が身につかなかった最たる理由は、かつて主人の前で口を開かなかった事にあるのだろう。
敬語も、読書も、上達しないままに。]


 ライジ、……

[記憶の覚束ないとはいえ、ここに居る者の名前は覚えている。
眼前の者が覚えておらずとも、自分は、確かに。

名を、という問いにそう答えたけれど、少しばかりの間を置いて。
思い出すのは、先程のやり取り。]

 ……ライジ、さま、?

[主人となると言うならば、そう呼んだほうが正しいのだろうか。
そっと、確かめるようにそう口にすれば、微か目を細めて首を傾ぐ。

傷へと触れた指が、滲む血液を拭い取る。
薄い肌に触れた事にすら、大袈裟に体を跳ねさせた。

赤に濡れた其処は、促されるままに指を受け入れていく。
爪を立てない、ゆっくりと。
硬く唇を引き結んだまま、小さく幾度も頷けば解す指の数は増える。]


[やがて、十分と判断されたのならば、腰を落としながらその熱を受け入れる。
指よりもずっと奥へと侵入するのに、慎重に事を進めようと試みるが、]

 ……は、 はッ、 あ、 ぁア、 ぁッ
 ―――-ッ、く、 あッ ……!

[滑らかなシーツの上、慎重に落とす腰が重力に負ければ、残りの分を一息に収めることになるか。
一際高く、高く上がる嬌声。
衝撃を緩和するように呼吸を試みるも、しゃくり上げるような呼吸では尚更に自分を追い詰めるばかり。

落ちた涙の粒に、その指は伸びる。
それでも、体の下、突き上げる動きに応じるように、腰を揺らす。
自ら悦い箇所にその切っ先をと、ただ快楽を求めるままに委ねる。

シーツへと突いていた掌は、無意識的にその腹へと移動する。
汗と混ざった血液が、腕を伝ってそのガウンを点々と汚した。]


 ……っ、ぁあ あ、 …… っは、 ……
 は、……ぁ……

[達したのだろうと察したのは、内に流れ込む感覚から。

見下ろした自らの茎は、区切りのように達した様子はない。
ただ、突き上げられる度に零れた先走りは、だんだんと色を濃くしていったのだろう。
二人分の体の隙間へと、溢れさせた白濁は添う。]

 ……ッ、ん、 ……ぅ、う、

[それごとを引き剥がすように腰を持ち上げ、内で達した茎を抜き取る。
傾ぎかける体。
それでもその体へと倒れずに支えたのは、支えておけと告げられたから。]


【人】 許婚 ニコラス

─昨日・昼過ぎの食堂にて─

何故覚えてないのでしょうね?
忘れてしまうというのは、きっと必要がなかったり、大切ではないからではないのかしら。

[外の世界とは何だったか。
兄との会話>>>>255>>256>>257の狭間に考えてはみたけれど。
己も思い出せないことは多いから、それは決して目の前の彼を責める意味合いではない。
未だ続く己の内側との会話の続きにも似ているが、それはただ繋がっただけ。
日々遠ざかり、整理されないまま消えて行く記憶の中に、本当に大事なものが混じっていたなら、この環境を怨んでいるのかも知れない。
けれど、それすらも判らないなら。
やはりどうでも良いこと、と。
視線を外してしまった兄へと語りかける様はあくまで柔らかい笑みを湛えたまま。]

(16) 2014/12/27(Sat) 13時頃

【人】 許婚 ニコラス

髪は気合いを入れてお手入れしていますから。
触りたいのならいつでもどうぞ。

[ジリヤに差し出されたエスカルゴ>>はやんわりと掌を翳して断り。
それでも食べろと言われれば食べざるを得ないのだが、彼の手によって遠くへと遣られたそれには、もう興味もなく。
きっと
ただ、常に気を遣っている髪の毛を羨んで貰えるのは気分が良いと、手が此方へ伸び始めるのを見れば少し傾ける様にして兄へと金糸を垂らしたけれど。]

──それは、外で見たのかしら?
それともアタシだったりして。

[ころころと鈴を転がしながら笑って肩を揺らしても、触れられることはなく。
兄の視線を追えば主人の姿。>>246]

(17) 2014/12/27(Sat) 13時頃

【人】 許婚 ニコラス

御機嫌よう、お館様。

[座っていたので頭を垂れるに留まったが、挨拶を返し。]

具合が悪かったのはお兄様?
みんな具合が悪いのね。
お館様は何かご存知かしら?
アタシたちも罹るような病?

[食堂への向かいしなに聞いた>>252クアトロの話を思い出して。
そういえば先程会った時、彼の様子がおかしいのはそういうことかとようやく合点が行き。
それとは別に具合の悪かったらしいジリヤと。
さて、もう一人いた筈だがそれは誰だったか。

答えは貰えただろうか、主へ着いていくという兄を見送った後、自らはすることもないと自室へ戻れば、寝足りないのかまた微睡む。*]

(18) 2014/12/27(Sat) 13時頃

【人】 許婚 ニコラス

─朝・自室─

[夜の鈴の音は己の眠りを妨げることはなく。
柔らかな羽毛布団にシャツと下着の身体を包んで深い夢に落ちる。

誰かと交わった後は、体力が保たない。
もしかしたら精神も何処かひび割れているのかも知れないが。
繰り返し同じ相手と、繰り返し違う相手と。
それでも他人を求めようとする兄達の方がマシなのだろうかと。
そう思えるのは己の意識が霞の淵を彷徨っているからか。

自ら探るのではなく、不意に見せられたその奥で。
強烈な渇望と、絶望を見た気がした。
大事なことだからこそ忘れたいこともあるのかも知れない。

途中、人知れず薄く開いた瞼から覗いた蜂蜜色の瞳に映る光も熱もなく。

次に目覚めるのは朝の鈴が鳴る頃か──。*]

(20) 2014/12/27(Sat) 13時半頃

許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2014/12/27(Sat) 14時頃


[苦笑という作り笑顔を零し、シャワーへと落とした表情はどんなものだったか。
 湯気が何もかも隠せばいい。
 どうせ、似合いもしない傷ついた顔をしているのだ。
 傷付く権利など、ありもしないのに。

 性急に剥がしたタオルは、そのまま足元へと落とした。
 他の雄の香のつく、邪魔なもの。
 その体を他の相手には晒すのに、自分には晒したくないのかと。
 包帯に巻かれたその傷口を、誰にでも簡単に見せるのかと。
 酷く醜いものを裡に湛えて。]

 ……気持ち悪かろうが、我慢し。

[シャワーの取り付けられた壁に彼を向かせて、強引に腰を突き出させた。
 指がなぞるのは、誰かと繋がっていたであろう場所。
 とろりと、いまだ白濁の残るそこに触れて。]


[真白のタオルが、床の水滴を吸っていく。
腰へと伸びた掌に、傾ぐ体を眼前の壁に腕を突いた。
注ぐ湯が、肌の上を滑っていく。
日頃、拭うだけに留めていた体を、暖めていく。

けれど、肌を赤く染めるのは、その湯が原因ではなく。]

 止め、 ……そこは、いい、
 自分でできる、 ……できるから、……ッ

[引き攣れた、懇願の声。
その一瞬で振り払えばよかったのかもしれない。
指が触れた瞬間、身体はびくりと硬直した。]

 ……ぅ、 く、

[咄嗟に飲み込んだ声は、悲鳴の音に似ていた。

歯を食い縛り、瞼を伏せる。]


[肌に朱が差す。
 背中にはずっと塞がらない傷痕、薄く滲む血。
 羽織ってきたシャツにもその染みがあるのだろう。

 懇願するような声と、悲鳴のような音。
 跳ねる体は、きっと先程まで淫らに揺れていたものとは違う。]

 ……すまん。
 少しだけ、我慢しとって。

[指先はゆっくりと窄まりをなぞり、中へと動く。
 痛みを感じぬように、爪を立てることはなく。
 ゆっくりと円をかくようにして、体内に残る残骸を掻き出して。]

 …、…ッ。

[指から滴り落ちるものを感じれば、息を止めて唇を噛んだ。
 背にしているからわからないだろうと、眉まで寄せて。]


 ……はー……ッ、 は、ッ、

[湯気の中、荒く、息を吐き出す。
突いた手の先、爪を立てようにも硬く滑らかな壁ではどうしようもない。

内に潜り込む冷たい指先。
先程まで貪欲に熱を咥えこんでいたというのに、今となってはその指先は拒みたい対象でしかない。
指に掻き出され、太腿を伝い落ちる白濁。]

 もう、 いい、
 大丈夫、だから、 ……大丈夫だから、……はやく、

[羞恥に声を震わせながら、それでも口にするのは命令ではない。
“お願い”と称されるような柔らかなものでもなく、ただ切実な、懇願。

蠢く感覚に、膝が震える。
薄く開いた視線の先。
未だ足りぬとでも言うように、自身が緩く勃ちあがりかけるのに、またきつく下唇を噛んだ。
その視界すらも、じわり、滲む。]


[荒くなる息が、他の音よりも何よりも聞こえる気がする。
 壁に突く手が何かを求めて引っかこうとしているように思えて。
 そこに『居る』のは、誰なのだろうかと思い描いては、息が洩れる。
 後ろからそっと肩に顎を乗せて、掠れるように呟く。]

 そんな…、厭か?

[中に残っていた誰かのものを、掻き出されてしまうのが。
 無理やりに、中を蠢く指先が。
 それとも、行為をしいている、]

 (───わし、が?)

[懇願に反するように、指先は入念にその残り香を掻き出して。
 肩越しに、前のものが緩やかに反応しているのを覗き見たけれど。]

 泣かんでいいよ、もう終わったけ。

[知らぬフリをして、漸く後処理から開放した。]


許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2014/12/27(Sat) 15時頃



 よしよし、よく謂えた。
 利口だ。

[己の名を発する赤髪に、子をあやすような口調になる]

 寝処にいる時は、様は要らない。

[呼び方はどうでもよかった。
が、この者は指図あった方が安堵しようと、
この男なりの気遣いのようなもの。

苦痛の雑ざる嬌声と己を包み蠕動する肉壁の刺激に、
低く快楽の呻きを漏らす。
事を終え、最後まで崩れ落ちることを堪えた身体を抱き寄せれば、褒美とばかり髪を撫でた]

 ―回想:了―


[厭なのか。
きっとその答えは、是なのだろう。
自らの欲のまま内で受け止めた、他の者の精の後処理をその指に委ねるのが。
止めろという声を、聞き入れられない事が。

そこには決して、「クアトロだから」という個の情報は、入り込まない。
肩越しにかかる声、首はただ、逸らすように俯くのみ。]

 ……っ、 ひ、 ……ぅ、

[終わったと、肩に触れた声と唇にその声に膝の力は抜ける。
湯に暖められた床に、そのままぺたりと座り込む。
赤い髪を、降り注ぐ雨のような湯が濡らす。]


 自分で、……できるって、言っただろ、……
 ……お前が、こんな事する必要、何処にもないんだ、

[洗えと、自分が命じたわけでもない。
ただ、初めに架したのは「包帯を変えろ」とただその一言のみの筈。]

 ……俺が上の人間だから、そんな気を利かせてるってんなら、
 そんなの、……要らない、

[片手で掌で顔を覆いながら、水音に紛れぬ程度の声で、呟く。
もう片方の手を足の間に突いたのは、ほぼ無意識に。
少しでも、自身をその視線から隠そうと。]


[逸らすように俯く首を、ただ眺めていた。
 終わりを呟けば、ぺたりと座り込んでしまった体。
 背を、頭を湯が打つのだろう。
 降りしきる雨のように。

 悲鳴のように聞こえる声が落ち。
 搾り出されたような声が紡ぐ言葉を聞く。

 必要ない。
 気を利かせてる。
 要らない。

 覆われた顔と、隠そうとしているものとを見下ろして。]


 阿呆、か。

[拾ったタオルで隠したがっているのだろうそこを、覆う。]

 誰が、何が楽しゅうて、
 野郎のセックスの後処理なんぞせないかんのじゃ。

 気ぃ利かせて? 命令でもないのに?

[抱きしめる腕は強くなる。]

 んなもんッ、…──出来るわけねぇだろ。


 
 
 
 ───俺が、厭なんだよ。

 お前が誰かに、抱かれてんのが。



[泡はシャワーに流れていってしまっただろうか。
 溶けて、消えてしまうのだろうか。
 忘れていいといった言葉のように。]


【人】 許婚 ニコラス

─自室─

[鈴の音は鈍く沈む己の意識に、それでも確かに届いて。
まだ眠っていたいという願いと、それでも食事を摂らねばならぬという、何処か義務感めいた思いと。

外は暗いか、己が夕餉を眠り飛ばしたなどとは微塵も思わないまま。

新しいシャツと菫色の上下に着替えたなら、甘い香りを放つ小瓶の中から鮮やかな緑のそれを一つ摘み上げて。
蓋を少しばかり傾ければ鼻腔を擽るのはその中にあって慎ましく異彩を放つ深い森の香り。
何か落ち着きたいと思う時、常にそれに手を伸ばすが己の知るところではなく。
眠り過ぎて浮腫んだ目元を誤魔化す様に掌で擦れば、部屋を後に。*]

(38) 2014/12/27(Sat) 16時頃

 ……クアトロ?

[声色が、違う。
声色だけではなく、口調すらもか。

腕の力が強くなる。
折れてしまうような華奢さは無いものの、それでも息苦しさはある。
この苦しさは、単に物理的な要員から齎されるものなのか。

命令でもないのに、自らの身を洗い流す理由。
告げられる言葉、眉をきつく寄せて。]

 んなこと言われて、……俺に、どうしろっていうんだよ……

[今はまだ、寝台の上、交わした言葉は覚えている。
けれど、一晩、二晩とすぎる内に、あっというまにその記憶は遠のいていくのだ。

自分が誰に抱かれたのか。
正確な人数も数も、全くといっていい程に覚えていないというのに。]


[泡の洗い流された掌は、抱きしめる腕にそっと触れる。
この腕の暖かさも、苦しさも。
きっとどこかに忘れてしまう。

ほんの僅かに、傷跡のような違和だけを残して。]

 クアトロ、……

[細い声で、名前を呼んだ。]


【人】 許婚 ニコラス

─食堂─

[食堂へ入るなり、丁助と主の姿を見れば何時ものようにジャケットの端を摘み。]

ご機嫌……

[何時もの挨拶を最後まで口にすることはなく、首を傾げて金髪をさらりと流す。]

……もしかして、朝なのかしら?

[夕餉の時には姿を見せるものの、朝餉に姿を見せることは少ない主がいたので、何の疑いもなく夜だと思っていたのだが。
彼から掛けられた挨拶>>39が、今まで惰眠を貪っていた己への皮肉でないと気付いて。
それでは昨日の夕餉はなんだったのだろうと思うと同時に、過るのは薬のこと。]

もしそうなら、お館様。
アタシお薬飲んでませんわ。

[目的に近付く為には必ず飲まなければならないと、ただその事はしっかりと覚えているから。
主が何を思って朝餉の卓にいるのかは知らねど、その理由をやすやすと白状した。]

(41) 2014/12/27(Sat) 16時半頃

許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2014/12/27(Sat) 16時半頃


 クアトロ、じゃない。
 本当の、名前は……ボリス。

[今の今まで忘れていた名前を口に出す。]

 ……そう、だな。
 謂われたところで、迷惑なだけか。

[掠れて震える声から、飾りもしない言葉が落ちる。
 それもきっと泡のように消えてしまうのだろう。
 息苦しさを与えていると判っていながら
 抱きしめる腕を、離せない。
 緩めてやれる余裕など、部屋の前で嬌声を聞いたときから
 とっくの昔に失っていたのだから。

 何回目の『初めての男』なのだろう。
 それでも、構わないなんて馬鹿にもほどがある。]


[触れる掌に、手を重ね。
 慈しむように撫でる。]

 何度でも、謂う。
 お前が忘れるなら、俺が何度でも謂う。
 わしが、何度でも謂うけ。

 じゃけ、忘れてええよ。

[忘れたのならまた囁こう。
 見えぬ傷を、何度心に負ったとしても。]



 ヒュー、愛しとる。



[報酬でも、対価でも、見返りでもなんでもなく。
 ただ君を愛してると囁いて。]


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