205 Fluch〜禁忌の恋愛村〜
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おい、 クシャ―――……今度、帳簿見せやがれ。
[クリスマスツリーへと向かう途中。喧噪のなか。暗闇のなか。寒空のなか。>>3>>4 何やら不穏な会話をする黒猫と旧友に対し、不機嫌そうに皺を刻む。
>>5 そして意識的なのか、否、恐らく無意識なのであろう。 青の麗しさに寄せられる害虫が居る事を、きっと本人は知らない。それらを、視線で追い払う。流石に男三人に囲まれている青水晶に、迂闊には近づけなかったであろうか。一人は怪我人とは言えど、兵士だ。容易くは近づけまい。]
ふぅん、
[>>14 黒猫の突然の告白には興味無さそうに、ひとつ。 自分とは違い、通信制の学校に通っていた黒猫に、青春らしい青春はあったのだろうか。 そう言えば、そういう話はあまりした事が無い。いつか酒でも交えて、聞いてみやっても良い。
>>8 そして、旧友から貰った、缶珈琲を一口、]
苦ェ、
[それは、いかにも旧友が選びそうなブラックコーヒーだった。あと角砂糖が最低4個は欲しい。 そんな風に三人で談笑していると、]
(16) 2014/12/10(Wed) 01時半頃
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――――……へぇ、
[白い花が雪のように、咲いている。 その間を、金や銀のライトが照らす。 靴下やジンジャークッキーも飾られていた。 星の形をしたモール、キャンディ型の飾り。
いつかツケにされたような、スノウボールもあっただろうか。]
(18) 2014/12/10(Wed) 01時半頃
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[このクリスマスツリーを見れるのは、叶っても、もうあと一回だけ。若しかしたら、来年は、外出する事も儘ならなくなっているのかもしれない。いや。若しかしたら――――……]
はぁ、 めんどくせ。
[唇の端を歪めて、己の肺に巣食う死神を嗤う。
今、大切な人が傍にいる。 自分は此処にいる。
それ以上、何を求める?*]
(21) 2014/12/10(Wed) 01時半頃
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あ、そ。 奇遇だな、俺もキスされたぞ。
[>>15 案外というのは失礼かもしれないが、黒猫はモテるのか。 黒曜石の名前を出されれば、黒猫の話に口を挟みつつ、煙草を口に挟む。
>>3:265 黒曜石よ、喜べ。 嫌いと呪った自分への呪いは、まだ効いている。
心のなかでそう小さく呟き、紫煙を燻らせる。 もしかしたら、町中で悪魔の娘と口付けを交わした自分を、執政官に見せつけたかったのだろうか。 然し、未だにしぶとく生きている。 幸いにも、その類の人間には見つからなかったという事か。]
じゃあ帰るか。寒ィ ああ、クシャ。洗濯宜しく。
[>>4:286 ダークスーツの洗濯を黒猫に頼み、クリスマスツリーに背を向ける。]
(24) 2014/12/10(Wed) 01時半頃
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――――……テメェら、酔ってんのか?
[>>25 何故彼等は暴露大会をしているのだろう。 聖なる夜に浮かれて、そういう気分にさせられているのだろうか。 帰宅しようと進めた足はなかなか進まず、]
えー、と ………ヒュー、どうする?
帰るか?
[振り返りつつ、少しだけ含みを持たせた言い方で問う。]
(26) 2014/12/10(Wed) 01時半頃
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ハァ。 じゃあその缶珈琲を早く飲めよ。
[>>29 帰り際、旧友に声を掛けられる。]
ンあ? ―――……こっち?あ、そ。
[何故右手が不自由なのに、右ポケットに煙草を入れたのだろう。 普段は確か、使いやすいようにと煙草もジッポも左側に入れていたと思うが。大きく吐息をつき、ピーコートの右側、腰丈にあるそれに手を入れる。
何かが、小さな音を立てて落ちる。]
あ、悪ィ
[慌ててそれを拾いやる。 小さなそれは濃灰色で。冬空を淡く反射していた。]
へぇ、こんな洒落たモンするんだな。
てか、煙草ねぇんだけれど。
(33) 2014/12/10(Wed) 02時頃
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―――……
[>>36 嘘を吐いた事を詫びもせずに哂う旧友。 自分の真似して、教師が生徒に問うような所作で訊ねやる彼。]
………
え、 ぇ、と、
[視線を落とす。濃灰色のリングに自分の顔が映る。 リングの向こうの自分は湾曲して映り、なんとも滑稽な姿で。
それを、自分の細い薬指に嵌める。星が反射して煌めく。]
(38) 2014/12/10(Wed) 02時半頃
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――――これで正解ですか?
先生。
[そして掌を差しだして、”先生”に問う。]
(39) 2014/12/10(Wed) 02時半頃
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ミナカタは、ヒュー”先生”の顔を窺う。
2014/12/10(Wed) 02時半頃
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ま、怖いモノ見たさってヤツかね。
[>>34 自分とは違いよく微笑む黒猫。一方、自分は益々眉間に皺を寄せるのだけれども。さて、帳簿はいかほどか。続いて、罪深いと白い眼を向ける黒猫には、]
知らん。それにもう、時効だろ。
[どうせ初恋とは、青水晶たちに教えていた時代の話だろうし。 せいぜい小学校高学年か、中学の始めくらいの事だろう。]
あー そりゃ好きだったのはテメェだろ。 俺は違ェよ。
ユリは俺の事が”嫌い”、だからキスしたんだ。
[>>37 それでも分からないと黒猫が云うならば、もう、仕方ない。 いずれ分かれば良い。
あの黒曜石は、今頃何しているのだろう。 こうして想いを馳せれば馳せる程、呪いが増す。 優しい呪いとはきっと、そういうものなのだろう。]
(43) 2014/12/10(Wed) 03時頃
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あと、テメェら。 ワインは―――――……自腹で払え。
[念押しするように彼等にゆっくりと聞かせて。そして去るだろう。 その帰路、旧友に声を掛けられる事になるのだけれども。>>29]
(44) 2014/12/10(Wed) 03時頃
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[幸い、自分が心配するような事は特に起きなかっただろうか。
相変わらず暗闇には何が潜んでいるのか分からない。 町の何処で誰が目を光らせているのか分からない。
暗澹たる思いとは裏腹に、その晩は黒猫の店で飲み明かしただろうか。青水晶も、黒猫の店なら、害虫が寄ってくる事もないだろう。]
[やがて細やかなパーティも終えた頃、 >>35 悪魔めいた笑みを浮かべた旧友には、]
(45) 2014/12/10(Wed) 03時頃
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―――――……
煙草切れたし。行くわ。
[そう低い声で呟いて。煙草を免罪符にした。*]
(46) 2014/12/10(Wed) 03時頃
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………ッ、
[>>50 正解だったようです先生。
リングに映る湾曲した自分と、その向こうの星空。そして、クリスマスツリー。其れらが、やたらと眩しく感じてしまい、目を瞬かせる。]
え、ぁ、
……その、
[言葉を無くし、悪態をつくことすら出来ず。ただ、ひたすらに指に輝く濃灰色を見下ろした。]
(56) 2014/12/10(Wed) 03時半頃
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やべぇ、
すげぇ嬉しいわ。 …………ありがとう。
[きっと、彼が苦い煙草を吸い終えたあと。その苦味を、自分の唇に求めたことだろう。
彼は町中でそれを、許してくれただろうか。*]
(57) 2014/12/10(Wed) 03時半頃
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-星天蓋の下で(4d軸)-
[>>53 少しだけ火照った頬に夜風が心地良い。空は昨日の雨が嘘の様に、澄み切っていた。 そこを、旧友と青水晶の三人で歩いたことだろう。そこではどんな話をしただろうか。きっと自分は少し後ろを歩きながら相槌を打ち、そしてお気に入りの煙草を口にしているのだろう。]
んじゃ、またな。 おやすみ。
[彼女を送り届けた先、育て親は青水晶の顔を見て安堵していた。自分は淡々とした口調だったけれども、丁寧に彼等に事情を説明したことだろう。
>>55 そして意地悪さを唇に湛えた旧友を見やりながら、]
ん、
[軽く頷きつつ、悪魔の後ろを付いて歩く。
濃灰色を纏う指先を一瞥し、目線を落として微笑んだ。**]
(58) 2014/12/10(Wed) 08時半頃
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―――……えーと、
うん、アレだな。 俺も何かテメェにやれば良かったな。
すまん。
[>>85 自分は、悪魔の刻印が記されたジッポに、自ずと触れていた。 旧友はこうして贈り物をしてくれているのに、まだ、何も返せていない。いつものような不遜な態度とはうって変わって、旧友に殊勝に謝る。
声は少し小さく。弱く。そして、俯く。]
(95) 2014/12/10(Wed) 23時半頃
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ん、
[口付けは受け入れてくれたようだ。 その感触をもっと楽しみたくて、柔らかく甘く、噛んでみやる。]
――――……酔ってねぇよ
もっと、
[>>86 死にたいの?という問いには答えることなく。 ただ、一瞬だけ目を逸らし。快楽と幸福に、]
[溺れたくて。*]
(96) 2014/12/10(Wed) 23時半頃
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や、 バスねェし。
[>>91 バスの時刻表も見ずに答える。星明りの下、悪魔は自分を誘う。嗤う。そしてそれを見据える自分の顔は、どんな表情をしていただろう。
誘蛾灯に、羽虫が集っている。 集った羽虫は、電気に当てられて、アスファルトに、
堕ちる。]
――――……期待? そりゃあ、
[唇の端を歪めて、天使は悪魔の誘いに微笑む。そして答えは、啄むような口付けで。 もし旧友が応えてくれるならば、さらに舌を這わせ、腰に手を当てただろう。味わうように、その甘い、蜜を。嚥下する。]
(102) 2014/12/11(Thu) 00時頃
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[>>92 そして何とも俗な質問には、]
そうか。俺もよく分からん。
まぁ、何となくでいけね? すまんな、探り探りになるけれど。
[素直に答えて、月夜の下、歩いた。星が一筋、流れていく。]
てか、せんせー ――――……やっと、ご検討中ですか?
[そんな下らない会話を交わしながら。 悪魔の棲む家へと。*]
(103) 2014/12/11(Thu) 00時頃
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-旧友の狭いアパートで:(5d軸)-
眠ィ………
[>>64 けたたましいベルの音で目を覚ます。 自分は安眠を貪ろうと、まだ柔らかな毛布のなかに身を横たえたか。 旧友は、その電話を取りにベッドから降りただろうか。 その際、悪魔の模様は視認できただろうか。]
――――………んー
[うつらうつらと。重い瞼をそのままに。 旧友の話を聞いていただろう。 但し、寝起きの脳みそでは何も理解していなかっただろう。]
どー、した?
[電話が終わるころ、ひとつ旧友に問う。]
(106) 2014/12/11(Thu) 00時頃
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-回想:点灯式のあとで-
ハァ、めんどくせーな。 じゃあ、ソレで。
[>>118 媚びるような口付けはそう長く続かない。 きっと彼に引き剥される事が無ければもっと、その先を求めただろうに。 やはり自分はこの聖なる夜に、酔い痴れているのだろうか。]
―――……っち、
[緩やかに自分と距離を置いた旧友を、恨みがましく見やったか。 その瞳の先に、何か企みのような炎を感じた気がしたけれども。 細部まで聴くことはせずに。舌打ちひとつ。]
(121) 2014/12/11(Thu) 01時半頃
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-回想:帰路-
あー 懐かしいな。 ンなコトもあったな。
[>>120 そんな武勇伝もそう言えばあったかと、街路灯を見やりながら唇の端を上げる。>>3:59 その時、自分が本当は何処を見つめていたかなんて。口が裂けても言えない。]
禁書か。さあ。 あんじゃね? 興味あるならご来店どーぞ。
[>>2:118 本当は数日前、それを直接見てしまった事は伏せつつも。黒猫の店の宣伝をちらり、と。 >>119 そして足掻きたいと呟く旧友を、避けられなければ、その顎に指を這わせる。唇はゆるり、三日月のような弧を描き。悪魔に、]
一緒に、か。 ―――――――――……では、教えてあげましょう。
俺は、
[そっと耳元で囁く、]
(125) 2014/12/11(Thu) 01時半頃
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テメェと存分にエロいコトできたら、
天国でも地獄でもイイんだが?
(126) 2014/12/11(Thu) 02時頃
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-旧友の狭いアパートから、騒がしい商店街へ:(5d軸)-
[>>106>>129 旧友は電話を受けて何処かへと旅立つ。 自分はさらに1時間ほど惰眠をとって、それから漸く旧友のアパートを抜けたか。 大きく伸びをすると身体が軋んだ。冷たい外気は倦怠感の残る身体に、心地よく。]
あー…… んー
[車道と歩道の境目にあるブロックに乗りつつ。口にはいつもの甘い煙草。 咳をひとつしたならば、羽根がそのまま紫煙とともに飛んでいく。
旧友が黒猫の店に行っているとも知らず、自分は商店街の方へと足を向けた。 町の中心部はやはり物騒だ。>>22 どうやら昨晩、近所で火事が起こったらしい。 通り魔殺人の次は、火事か。この町は禁忌なんて関係無しに、もう終わってしまうのではなかろうか。>>101何やら如何わしい風体の青年と、>>107 燃えるような赤いパーカーを被った男なんかも居たりして。]
(132) 2014/12/11(Thu) 02時頃
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物騒だねェ
[のんびりと溜め息を紫煙とともに吐き、自分はショーウィンドーを眺めた。 ショーウィンドーのなかには、燦爛と光を放つ銀のアクセサリーが微笑んでいた。ド派手なスカルが乗せられたリングや、サファイアが埋め込まれた精巧な作りのリング。小さな町にしては、意外にもお洒落心を擽られる物が揃っていた。
彼には、何が似合うだろうか。]
―――――っふ、
[一人で小さく吐息を零した。 唇は緩やかに弧を描いていただろう。 買い物にそれほど悩まない自分にしては随分と長く、その店の前で立っていたか。
ウィンドーに手を当てる、濃灰色のリングが淡く光る。せっかくだし、これに近いような色が良いだろう。それほど気取らないデザインのシンプルなものを。ただし、そこには小さく天使の刻印が施されていたのは、彼が指に嵌めてから気が付けば良い。]
(134) 2014/12/11(Thu) 02時頃
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やべぇ、
これ誰にも見られたくねーんだけれど。
[>>3:162 折しも恋する乙女と、似たような心配をしてしまった自分を呪いたい。 今日は一人で買い物に来て、本当に良かった。 小さな小箱をジャケットのポケットに入れて、その場を去ろうとした。]
あー… 老けたな。
[ショーウィンドーに映る自分の姿。痩身に黒髪、シャープな顎。
年を重ねれば重ねる程に似る、大嫌いな父の――――]
(138) 2014/12/11(Thu) 02時半頃
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-9年ほど前:(>>2:249)-
[思い起こすのは、亡くなった父のこと。 彼等と最後に話したのはいつだったか。 彼等はどんな表情をしていたか。 ただその時は、必ず黒猫と一緒に外出”させられた。”寒い夜、黒猫と二人で手を繋いだのを覚えている。*]
(139) 2014/12/11(Thu) 02時半頃
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[小さな町だが、大学と呼ばれるものがあった。 因みに、自分は頭は良い方では無い。ただ、要領が良かった。 昔から家庭教師の真似事をしたお陰か、学問の解き方を心得ていたので、大学には難なく入学した。
最初はそこしか行く所がないと、惰性で入った大学けれども。 母が死んで、父が幼馴染の悪魔とよく出会い始めるようになった頃から。 自分は教員になろうと、一人目指していた。
それはそんな時の話。]
はぁ、―――……。
おい、クシャ。行くぞ。
(140) 2014/12/11(Thu) 02時半頃
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[ショルダーバッグには教科書と論文をいくつか詰め込む。さらに毛布を二枚、ショップバッグに詰め込む。出来るだけ温かい恰好をして、黒猫を呼ぶ。
また、アイツが来た。悪魔の男。 自分と黒猫から、父を奪い去ったインキュバス。
死ねばいいのに。 呪いの言葉を呟き、マフラーを巻く。黒猫の小さな手を絡め、その扉を抜ける。 冷気が頬に当たり、ひとつクシャミをする。 野良猫と黒猫は、寒空の下、公園へ行っただろうか。]
寒ィか、 ―――……寄れ、毛布からはみ出るだろ。
[幼い黒猫に毛布を掛けてやり、公園の街路灯の下、自分は論文を読み。課題が出ている日は、大学ノートを膝の上で広げ、解いていた事だろう。]
(141) 2014/12/11(Thu) 02時半頃
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