人狼議事


84 戀文村

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ヤニク! 今日がお前の命日だ!


 …………、ホレーショーは怒るかしら。

 怒って、欲しいのかもしれない。
 優しいから、それすらもしてくれないかしら?

 ふふ。


[ヤニクが眠りに付いた事を知るのはダーラからか、
それともまた軍人達の嫌味からか。
何処で知る事になっても、
そっと通信を開いてダーラに一言だけ呼び掛けるだろう]

ダーラ…泣くな…。


 大丈夫よ。

 涙は昨日に置いてきたから。
 ただ、少しだけこの場所が広いと感じただけ。

 誰がか居ることに慣れてしまっていたみたい。

[まだ調理中だっただろうか
 優しい声が聞こえてくるとそれだけかえす
 実際涙は出なかった、エリアスが行くと聞いても]


そうか? じゃあ…俺の空耳だな…あんたが…泣いてる気がした。

[何時も通りに聞こえるダーラの声が、酷く耳に残った**]


 あんたの目の前でなら泣いてあげるわ。

[独りは寂しいと思うのに
 独りで居なくてはと思う

 優しい声を聞いていたら
 その思いが揺らいでくる

 通信を切って声を零した
 心深くへ秘めた想いは今
 どこにも出さないつもり**]

 ほんと、いい男なんだから。
 だめよこれ以上、踏み込まないで。


よせよ。んな事言われたら、酒呑みにいけねえだろ。
酒呑みたいだけなのに。他の男達に恨まれる。

[あんたに逢いにいけなくなる、とははっきりとは言わず。
大切な者の涙など見たくはない。
ダーラなら読み取るだろうと判っていても
上手い言葉が出て来ない。
情けない自分に舌打ちしながら、
回線を閉じた通信機を胸に抱いた**]

情けないな、俺。


…今度はウェーズリーだと。

[通信機の向こうにそう呟いた。
また自分では無い、と苦しげな声になりそうで
一度通信を切った後]

ウェーズリーは多分…大切な奴がいても。
待っていて欲しいとも連れて逝きたいとも言わないだろうな…。

[それは確信に近い予想。
生死を分ける直感を信じたからこそ戦場で生き延びた。
悪魔になると誓っても、好き勝手にやりたいわけでは無い。
自分より余程ウェーズリーと付き合いの長いダーラは何か
答えただろうか]


 うん、これがいいわ。美しいきょうだい愛。

 ……ねえホレーショー。
 理由があったほうが、納得はし易いものよね。


[通信機から聞こえる声に、
彼女が少しずつ壊れていく様な予感を覚えた。
だがそれを口にする事はない。何故なら]

訃報が届く前に…眠らせてやるのも優しさか。

[親方に続き、弟の訃報まで聞けば。
姉がどれ程苦しむか想像に難くない]

手伝う事…あるか?

[短くそれだけを]


 ……そう。さっき会ったばかりだったわ。
 彼、何も言わなかった。

 そうね。

[付き合いは長くとも、深い付き合いが誰なのか
 そう詳しくもなくて顔が少し困った

 客商売をしている自分もそう見えるのだろうが]


…ミステリアスな男ってか?

[珍しく口籠るダーラに笑う]

あ、今日ブローリンとお前さんとこ襲撃しに行く。

[酒の量から考えておどけつつ]

まずいなら言ってくれ。

[強いブローリンを思い出し、彼女の計画が狂わないよう確認を]


[壊れきった心は、明日のメニューを選ぶように相手を選ぶ
 それでもどこかまだ残っているなら
 それをホレーショーが感じ取ったのかもしれない]

 ええ。ちょうど今夜お店に来ているから。

 ……また、撫でてくれる?なんて。

 お二人様、構わないわ。
 アタシは酔いつぶれたミッシェルを部屋に寝かすだけ。

 きっと、大丈夫よ。


[きっとこの会話も、ホレーショーには筒抜けだっただろう
 彼ならどう答えるか

 待つべきかそうでないか、別をとはきっと言わないだろうけれど]

 今やめたら、アタシが、ダメになるから。
 死んでしまいたくなるから。


 ……ああいやだ。こんな事で揺らいでたら、だめ。


……ダーラ……。

[迷う声に名前を呼ぶ。
どちらの想いも判るから。
それこそ……]


 ミッシェルの、見ぬくような瞳がきらいだわ。


 ……知っていてとめないくせに、なぁに。


(それ程苦しいなら…あんたを眠らせてやろうか?)


[と口に出し掛けた程]

ダーラ、あんたは壊れたりしない。
壊れるなら…俺が壊してやるから。
苦しいなら…俺が抱きしめてやる。
あんたはあんたのままでいろ。

[本当は自分が手を汚さなくてはいけないのにと自己嫌悪に
陥りながら、その手で彼女の背を推した]


 もう、壊れきっているって言ったでしょう。

 そうね、アンタに抱き潰されるんならそれもいいわ。
 でも、冷たくなる前に離してね。

 でないとアンタの熱を奪っちゃうから。


冷えたなら……また温まるまで抱きしめてやるよ。

[ダーラの声に寂しそうに呟いた。
もう、この酒場が開く事はないのだろうか]

……あんたの料理もう食えないのか?


 バッカねえ。
 生きてる女を愛しなさいよ。

 ……上の部屋は、好きに使っていいわ。
 料理は、そうね。ごめんなさい。


あんた以上にいい女がいたらな。

[部屋に上がれば女は酒を呑むだろう。
初めて入ったダーラの部屋で、
彼女が望むままその身体を強く抱きしめて名を呼ぶだろう。
セレスト達と再会する幸せな夢に落ちるまで]


 外の世界にはイイ女なんて沢山いるわよ、だから……

[この村に残らないで]

 ふふ、優しい男。
 ……困っちゃうわ、こんなにも、くるしい。

[抱き寄せられた腕の中、それでも飲み干した酒が
 体中を周りその動きを全て止めるまで

 少しだけすがりついた手に力が入っていた]

 もっかい、名前、呼んでくれる?


ダーラ、良い夢を。


[彼女が請うままに名前を呼んで]


 ホレー ショー…………ゴメンネ、ありが、と……


[冷たい唇に温もりを分ける様に自分の唇を重ねた**]


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