人狼議事


134 Dum fata sinunt vivite laeti.

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視点:


 ――僕は人狼だから。
 嘘つきの獣だから。

 ミナカタ、キミは正しいよ。

[獣の性もつ青年は密やかに紡ぐ。]


 因果応報だ。
 恨むなんてそんな面倒な事、しない。

[認めるような言葉は表には出さない。
どちらかといえば、出せない、と言った方が正しい。]


 こんな中途半端な姿だから、届かない。
 ――…大人になれたら、
 言いたいことあったんだけど。

[背に受けた傷。
不利な状況はもう覆らないだろう。
シャツは血に染まるのか濡れた感触がある。]

 かなわないな。

[何に対してか、そんな思考が漏れる。]


 死にたく、ない、なぁ……。

[朦朧とする意識の中、聲が漏れて]


[ぽたり、ぽたりと降るあたたかな雨。]

 ………。

[混濁する意識の中、彼女の呼び掛けが微か届いた。]

 ジェニファー。
 泣かないで。

[泣かせたいわけじゃなかった。
守りたい人だった。
彼女にとってはまだ子供と思えただろう自分。
届かぬはずの高嶺の花抱かれた青年は己の手に意識を向ける。
彼女の涙を拭おうと右手に力をこめるが、動く気配なく。

薄れゆく意識の中。
闇しか映さぬ瞼にさいご思い描いたのは、その花の笑み**]


【人】 さすらい人 ヤニク

[死を厭う気持ちがないわけではなかった。
ただそう(>>3:#0)思っていたのは、知っているからに過ぎない。

例えば、昨日まで隣に居た人が、人狼に喰らわれた時の嘆き。
昨日まで隣で笑っていた人が、人狼であったと発覚したときの悲しみ。
寝食を共にした親しい人が、死体の前で狂気に囚われた時の悲鳴。
人狼と発覚した人が、笑いあっていたはずの友人たちに、嬲り殺しにされる絶望。

最初こそ、止めようと思った。
ただ、そうしなければ死を待つしかない人々の中で、そんなことが叶うわけもなかった。
過去いくつもの人狼の騒ぎの最中、まったく知らぬ傍観者として眺めることだけしか出来ないでいた。

いつしか、"人狼"というものに対して感じる恐怖は、失っていた。
――人間の変化の方が、ずっと恐ろしいものだ。]

(47) hishou 2013/07/30(Tue) 00時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[ただ一つ、死の近くに身を置いて、気にかかることがあった。
この村にいる、親友の事だ。
どうせ彼は、自分がいきなりいなくなったのを、何かおかしいと思っているだろうとわかっていた。
もしかしたら探しているかもしれない。
しかしまさかここにいるなんて、考えもしないだろう。他の友人達は、そもそもどうせ自分のことだからと心配もしていないだろう。

窓の外で、音がした時に、参ったな、なんて思ったのも、そんな為。
深夜、色濃い闇の中、こんな時に動くのは人狼だとわかっている。

わかっていたけれど、窓を開けた。
死にたいわけではなかった。生きていたいのは確かだった。
ただこの平和な村が、親友の愛する村が、壊れるのは、自分もまた望まなかったから。]

(48) hishou 2013/07/30(Tue) 00時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク


[獲物になったのが自分でよかったと、思った。]

[闇の中に、揺らぐ、四足の獣。]

[夜を知る男の目は獣の形をおぼろに捕らえ、そして、]
 

(49) hishou 2013/07/30(Tue) 00時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク


[ 首 に ]
 

(50) hishou 2013/07/30(Tue) 00時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[嗚呼、熱いなと。思ったのだ。
それは命の音で、自分がそこに存在していたという確かな証で、
そして、終わりの報せ。

生きることを望む身体が、腕が、喰らいつく頭を押しのけようとするが、
その獣に敵うわけもないと、知っている。知っていた。
人間は、人狼に、殺される生き物だ。

獣の目は、死を前に恐怖する人の顔を見てはいない。
一つ呟こうとした名は、獣の耳にも届かず、その形すら作れず、引きずられ、そして、落ちた。]

(51) hishou 2013/07/30(Tue) 00時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク


[――ヤニクという男の意識は、そこで全て、途絶えた**]
 

(52) hishou 2013/07/30(Tue) 00時半頃

[壁に凭れる女性の隣には腰掛ける青年の姿がある。
壁に背を預け天を仰ぐ双眸は銀灰色。
柔らかな髪は赤みがかった癖っ毛。
器を失い魂だけの脆き存在は本来あるべき年相応の大人びた相貌。
背丈も隣に居る女性より、幾分高くあるが
その姿は生者に見えるはずもない。]

 ――…こんな所で何してるのさ。

[掛ける声も僅かに低く落ち着いたものであるが
彼女の耳には届かぬのだろう反応はなく]

 夜風で身体を冷やしてしまうよ。

[案じるような響きは夜風にのり彼女の耳朶を掠める。]

 ジェニファー。

[少しだけ年上の彼女に抱いた想いは言葉にせぬまま名を呼んで。
夜が明けるその時まで見守るように傍に在る**]


【人】 さすらい人 ヤニク

[己の亡骸を見下ろした。
抵抗らしい抵抗は、ほんの少ししか出来なかった身体は、今やただの物だった。

ここに隔離されたほかの人も気になった。
だから、その様子は、少しの間、見ていた。

シーシャとミナカタがそれぞれ自分の死体を見つけた時。
ガーディが墓を掘り、自分に手向けられた言葉を聞いた時は少し笑ってしまった。

両親が死んでから、自分はいつでも異端者だった。
それを知っているから、一年のうち半分は、村に戻らなかった。
村の中には自分を腫れ物扱いするものしかいない。
大事な人間を作ろうと、考えた事すらなかった。

その枠組みに含まれる、唯一の存在は、あの親友だけだ。]

(53) hishou 2013/07/30(Tue) 00時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

『もっと、俺の中の大切ってのが大きければ、抵抗してただろうなぁ』


[仮定の言葉は、少し、笑って、消えた**]

(54) hishou 2013/07/30(Tue) 00時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

―祭りの最中―

『祭りだってのに、何でそんな顔してやがる。
 俺が居ないって事がそんなに気になんのかよ?』

『馬鹿だなあ、お前も楽しみにしてたじゃねえか。手伝ってた俺の分も楽しんどけよ。』

『……。』

『聞こえるわけはねーな。』

(56) hishou 2013/07/30(Tue) 01時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[親友の姿に声をかけども、それは耳に届くものではない。
知っていたけれど、いわずにはいれなかった。

まだ、橋は架からない。
ただ、死を得たからか、それとも"記憶"がそれを望んだか。
ヤニクは祭りの会場にいる、親友の姿を見下ろしていた。]

(57) hishou 2013/07/30(Tue) 01時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[ずっと一緒にいたわけでもない。
異端の自分がこの村に立ち寄り、偶然出会い、そして話し、遊び、時間が過ぎただけの事だ。
この村にいるより、彼と話すよりも、ずっと他の場所で色々な人と話しているほうが長い。
ただ必ずここに寄り、話をし、そして、笑い、喧嘩し。
そういった普通の付き合いができたのは、唯一、彼だけだった。

なぁ、と。
言いかけた声は、言葉は、感情は、止まる。
続く言葉なんて嘘でしかなかった。

忘れろよ、なんて、思っていない。]

(58) hishou 2013/07/30(Tue) 01時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

『なぁ、親友、』

『お前の恋人を拝むまで死ねないって言ったけど取り消すわ。』

『可愛いのつれてこいよ。』

『ちゃんと村の外の話もしてやっただろ、覚えてるんだろうな。』

『嗚呼、違うな。』

(59) hishou 2013/07/30(Tue) 01時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[聞こえやしないのはわかっていながら、幾つもの言葉を続けた。
触れられるはずもないのに、その青い頭にぽんと手をやって。
浮かぬ顔の彼に、自分だけが知る別れの言葉を、投げた。]

『俺の事、覚えておけよ。忘れたら、祟ってやるからな。』

(60) hishou 2013/07/30(Tue) 01時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク


『じゃあな、――…ラルフ。』
 

(61) hishou 2013/07/30(Tue) 01時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク


[青い髪を風が少し浚う。
見上げた生きた友の目と、死した自分の目が、合った気がして、
それは、満足したように笑って、消えた**]
 

(62) hishou 2013/07/30(Tue) 01時半頃

[子供の悪戯のような、そんな誘い。
窓を開けたヤニクが人狼の仕業と察していようとは知れない。
分かっていてそうするなんて思いもよらなかったから
思惑通り事が運んだ事に安堵していたのを覚えている。

祭りの設営に勤しんでいた皆を纏めていた一人。
隣村の者でありながら其処に居るのが当然のように
村に馴染んでみえた年上の男の思いも知らぬまま
獣は彼の首に喰らいつく。]

 ヤニク。

[獲物の名を刻むように獣は名を紡ぐ。
大人である彼が羨ましかった。
彼のように働き手として期待される存在になりたかった。
無理が祟り虚弱であった青年には眩しく見えていた。]


 キミを食べればキミと同じようになれるかな。

[なれたとしてもこの村には居られない。
十年後に祭りの準備を率先して行う己を想像する。
実現するはずのない夢は命の音に掻き消えた。]

 ――――。

[異国の肌に異国の血。
その味に違いは知れない。
これまで喰らった獲物と同じく甘く馨しい血が喉を潤す。]

       …………。

[事切れた彼の表情を獣は知らない。
己は生きる為に彼の命奪った事を刻むのみ。]


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ヤニク
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