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あー! 残念、イアン様が落ちてしまわれたのぅ。
わらわのかわいいヨリシロはこの状態で生き延びれるのかのぅ。
しかししっかり護ってくれたイアン様にはわらわからも礼を述べるのじゃぞ。ほほほ。
オスカー様もようこそなのじゃぞ。うむうむ。見事にミシャからの招待状が届いたようで何よりかや。
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[メアリーやモニカの言葉は既に耳に入る事無く、じっとアイリスのネックレスを見つめながら精神を集中させる、ゆらゆらと小さく揺らめきそれは右回りに回り始めた]
アイリスちゃんの守護霊は良い物みたいだね。 ネックレスサンキュ。
[アイリスのネックレスを拾い上げ彼女へそれを手渡す]
これで残りはモニカちゃんとメアリーちゃんと……あと一人イアンの野郎と一緒に居る子か。 やっぱこんなもんで霊を見分けるなんて無理があんのかな。
だとすれば怪しいのはイアンだけど。
[クリスタルを難しい表情で睨みながら呻いていると背筋に冷たいものが走る]
っ!! まただ、またなんか起こるぞ…… 油断するなよ、この部屋に居るかもしれない。
[ぎゅっとクリスタルを握りしめて辺りをキョロキョロと見回す]
(1) 2011/01/21(Fri) 00時半頃
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うおっ!
[途轍もない勢いで吹き込む風と雪に小さく悲鳴を上げながら顔を右腕で覆っていればメアリーの声が聞こえて、オスカーを見る]
オ、オスカー君……? だ、誰か、他に怪我してないか?
[モニカ、メアリー、アイリスを見回しながら自分も無傷である事を確認してごくりと喉を鳴らしながら唾を飲み込む]
(5) 2011/01/21(Fri) 00時半頃
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止血、って…… 全身にガラス片が刺さってちゃどう止血すればいいのか…… と、とにかく、ベッドのシーツか何かを裂いて包帯代わりにするしか。
[言葉を発している際にもじわじわとオスカーの周囲に大きな血溜まりが広がって行くのが見えて]
マジかよ、オスカー君しっかりしろ! くそっ!
[割れた窓ガラスは欠片すら床に落ちておらず全てがオスカーに刺さっている、シーツを乱暴に引っぺがし、オスカーへと駆け寄る]
(8) 2011/01/21(Fri) 01時頃
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くそっ、雪が吹き込んで来やがる! うざってぇ!
[暗闇から飛び込んで来る氷の礫はオスカーの血に落ち、赤く染まってからその血溜まりに同化するように解けてゆく]
無茶苦茶だぜ、こんなの。 流石にこれは、常識じゃ起こり得ないよな……。
[左腕の包帯に自らの血を滲ませながらオスカーにシーツを巻き、ガラス片の刺さっていない箇所を下に雪が吹き込まないところまで引っ張る]
窓ガラスの破片が……一欠片も床に落ちていない。 全部オスカー君に刺さってる、ってのか。
(11) 2011/01/21(Fri) 01時頃
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いらっしゃい。お二人とも。
死後の世界へようこそ?
そろそろクライマックスってところだし観客になるには良いタイミングね。
終幕をゆっくりと愉しんでもらえれば幸いね。
[酷薄な笑みを漏らすと気配は溶けて消える**]
ふむ。
イアン様はどうやらリンダ様に刺されて黒い何かに引きずり込まれて、かと思うと血だるまになって天井から降る
というとても何か―――やりすぎな気がする死に方をしてしまったようじゃな。
わらわのヨリシロ、さすがに逃亡してしまったぞ。
ちなみにちょっと漏らしておったな。かわいそうに。
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オスカー君、死ぬな! しっかりしろ!
[止血を試みようにも全身に突き刺さっているガラス片から血が噴き出していて止血点が見当たらない]
くそっ! どうすりゃいいんだ、俺は医者じゃないんだぞ!
[オスカーの脇や足の付け根にシーツを巻いて見るものの、血が収まる様子はなかったが、噴き出す血は徐々にその勢いを失っていく]
オスカー……ち、くしょ……
[血塗れになりながら、オスカーが最後まで手にしていた同じく血に塗れた聖書を拾う]
神様、なんでこういう時にアンタは助けてくれないんだ。 くそったれ!
[大きく叫ぶと血塗れの聖書を窓の外へと放り投げる、と同時にロビーの方からも叫び声が聞こえた]
なんだ、イアン達の方でも何か起こったのか?
(15) 2011/01/21(Fri) 01時頃
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オスカー様の死に様も痛そうじゃのぅ。
しかしなんとなくそちらの方が綺麗かもしれんなぁ。映像的に。
もちろん夢ではないぞ。ほほほ。
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[叫び声の主は女性らしかった、イアンの声は聞こえない]
まさか、イアンも!? アイツが霊に憑かれてるやつじゃないのか? じゃあ俺の占いは間違いじゃない……?
いや、そんな事煩悶してる場合じゃない。
[事切れるオスカーの遺体にシーツの残骸を被せて、右手を強く握りしめる]
行こう、これ以上誰かを死なせるわけにはいかない!
[部屋に居る女性陣にそう声をかけてからロビーへと走ってゆく]
(16) 2011/01/21(Fri) 01時頃
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ほほほ、なんじゃイアン様、手を出してしまえばよかろうに。
わらわのヨリシロの小娘も、相当憎からず思っておったようじゃぞ?
抱き心地はどうじゃろうなぁ。ヨリシロめ、胸はないからの。
ああ、なんじゃあの手は全部女か。
これはこれは、地獄に落ちても擁護できんのぅ。
[ころころと鈴を転がす笑いをこぼした]
ほほほ、オスカー様がほどよく混乱しておるの。
簡単簡単。
ただ、死んでわらわたちのお仲間になっただけの事じゃからの。
ほほ。悪霊さんと言われると、ちょっと否定したくもなるのぅ。
ちょっと遊び友達を増やしたいだけじゃというのにな。
聖書はどうでもよいのう。本物のお坊さんでも来ない限り怖くはないわ。
くふふ。いやあ、表裏がないとはぬし様のような者を言うのじゃな。
ムードはいいところまで行っておったのではないかのぅ。
あと一歩というところでぬし様が死んでしまってデッドエンドじゃな。
さてなぁ。わらわが取り付いたとて、ヨリシロに自覚があるわけでもなし。普通の小娘と変わらぬと思うぞ?
ふふふ、今なら気づかれずに触りたい放題、やってみてもよいかもしれんぞ? まぁ、死んでしまっては何かに触れると言う事はできないのじゃがな。ほほほ。
[にやりとした笑みを浮かべていた**]
ああ、名前、か? 識別には必要かのぅ。
とはいえわらわはもう、名前なんぞとっくの当に喪失しておるからのぅ。確か「ヒメさま」と呼ばれた事もあったと思うので、ヒメということになっておるぞ。
わらわのナカマ様は、「ミシャ」と呼んで上げるとよいらしいな。
[オスカーの問いかけには、律儀に答えた**]
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― 廊下 ―
[逃げて来るポーチュラカを見つけて酷く怯えた様子の彼女の肩を掴む]
お、おい、落ちつけ、俺は生身の人間だ! イアンはどうしたんだ、一緒じゃないのか!?
[オスカーの血に塗れた顔をごしごしと乱暴に拭ってへたり込んだポーチュラカを右腕で揺さぶり、泣きじゃくる彼女の口から発せられる単語を聞き取る]
リンダ……包丁……無数の手……イアン……落ちてきた?
リンダって、自殺した子だろ? 良く分かんねぇ、リンダがどうし…… オイ、マジかよ……リビングデッド……生ける屍ってやつか。
[ずりずりと足を引きずりながらポーチュラカを追いかけてきたであろうリンダを目にして急いでポーチュラカをの手を引き身を起こさせる]
くそっ、死体まで動き出すなんて急になんだってんだ、今までは霊障も大人しかったのに!
[そのままポーチュラカの手を引いて元来た道へと引き返してゆく**]
(18) 2011/01/21(Fri) 02時半頃
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えっと、名前なんだったっけ、お嬢ちゃん。 ひとまずメアリーちゃんとモニカちゃんはこの子連れて逃げろ。
ここは残ってる大人でなんとかしてみせるよ。
[リンダの屍鬼が徐々に距離を詰めて来るのを見て、先ほど大破したガラス窓を視界の端に入れ、アイリスの腰に手を回す]
君はこんな事で諦められるのか? こんなフィクションみたいな出来事に巻き込まれて、理不尽な死を迎えても納得できる? 俺には無理だね、今回の事も研究材料にしてみたくってしょうがない。 それに俺って映画はハッピーエンドしか認めないタイプでね、往生際は悪いのさ。
君だってまだ記者の卵だろ? 未来があるじゃないか、夢に向かって進むんだったらきっともっと精神的に辛い事だってたくさんあるはずだろ。
冷静に考えろ、俺を信じるなら悪霊憑きは残ってる3人のうちの誰か、確率で言えば三分の一だぜ。 いや、もしかしたら三分の二、三分の三かもしれない。 最低の、クソみたいな状況に思えても、実はそうじゃないって事、今から証明するからさ。
だから君も諦めないでくれ、状況を打開する方法は絶対にあるはずだから。
(21) 2011/01/21(Fri) 12時頃
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[ポンとアイリスの頭を撫で、不敵な笑みを浮かべてからリンダに向かって駆け出す。
屍鬼の振り下ろす刃が頬を掠めて鮮血が再び散るが、リンダの横に飛び退り、肩から思い切り突進してぽっかりと口の開いた窓へと突き落とす]
……ふぅ。 な、状況を打開する方法、探せばあるだろ?
[アイリスを振り返ってにっこりと笑みを見せ、リンダの落とした血濡れの包丁を拾い上げる]
確かに、この悪夢を終わらせるためには誰かを殺めるっていう罪を被らないといけないのかもしれない。 でも、人間は生きるために他の生物は多かれ少なかれ犠牲にしているんだよ。
元々死の上に生を得ると言う意味では殺しの罪は常に纏ってるのさ、気づかないフリしてたり、人間以外ならいいって理屈を信じ込んでるだけでね。
ま、誰かを殺さなきゃいけない、っていうのはあの本のサブリミナルかもしれないし。 実際は別の方法もあるかもしれない。
ただ、どうしてもって時には、俺がやるよ。 相手が女の子ってのが結構抵抗あるけどね、イアンの野郎なら心置きなく殺せたのに……なんてね。
(22) 2011/01/21(Fri) 12時半頃
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[血濡れの包丁をベルトに挟み、アイリスの頭をくしゃくしゃと撫でる]
ドナルドだって、きっと君には生きて欲しいって思ってるはずさ。
……で、思ったんだけどさ。 メアリーちゃんって、確かラルフとベネットの部屋をイアンと一緒に見に行ってたはずだよな。
……確か、イアンの野郎が襲ってくる前にあの子がラルフの部屋の前で放心していた。
なら――
(23) 2011/01/21(Fri) 12時半頃
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ラルフの死体を見ているはずだよな。
ドナルドの言うところの、首を強引にねじ切られたような死体。 おおよそ、人間業とは思えないような光景をさ。
さらにドナルドの死体だ、俺たちがあれだけ死因に疑問を持っていたあの死体。 それらを見た上で一人でシャワーを浴びに行く、なんて考えられるか?
俺たちに声をかけて一緒に来てくれ、って言わなかったんだぜ、あの子。
ドナルドが死んで俺もちょっと混乱してたけど、今冷静に考えるとおかしくないか、この行動。
[そこまで口にしてからはっとしたように顔を上げる]
モニカちゃんと、ポーチュラカちゃんが危ないかもしれない。 行こう、アイリスちゃん。 この騒ぎを終わらせよう、説得でもなんでも、出来ることはやってから諦めるんだ!
(24) 2011/01/21(Fri) 12時半頃
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わー。やにくさん、かっこいい。
くいあらためてしょうてんします?
・・・ヤニクさんの自作自演の方がまだ説得力ある気がするわね。
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― 廊下 ―
アイリスちゃん、あの三人を探す前に言っておく事がある。 確か、メアリーちゃんは確か犠牲者は管理人さん以外全員男だったって言ってたよな。 確かに、オーナーさんと、従業員のオッサンに始まり、作家の先生、ラルフ、ドナルド、リンダが今までの犠牲者だ。 更に今回はイアンとオスカー君。
って事は次に狙われるのは俺になる可能性も高い。 当然俺だって死にたくねーし、色々やれることはやってみるけど。
仮にな、仮に。 俺が死んだとしても、アイリスちゃんは絶対に絶望したり諦めたりしちゃダメだ。
あの本、悪霊の宿、だっけ。 もしあれと同じ状況なら、霊に憑かれてる奴は2人いるはずだ。
だから、その場合はモニカちゃんか、さっき助けたポーチュラカちゃんか。 どっちかが霊憑きのはずだ。
まあ、一人やっつけて無事に吹雪も止んで帰れるようになるならそれに越したことはないんだけど、一応な。
(29) 2011/01/21(Fri) 21時頃
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[首に下げたフーチを外してアイリスの首にかけてやる]
それ、お守りって事で持っといて。 もし生き残れたら、その時に返してくれればいいからさ。 死んだらその時はそのままあげるよ、結構高かったんだぜそれ。
あ、一応俺が生き残ったら、モニカちゃんを占ってみるつもり。 今まで俺らと行動を共にしてたんだし、信じたいじゃん。
占う時に返してね。
あとはー……そうだな、この悪夢から帰れたら、君に告白させてもらおうかな。 玉砕覚悟で。
[少年のように笑みを見せてアイリスの頭をぽんぽんと軽く撫でてから親指で先を差して]
んじゃ、行こうか?
(30) 2011/01/21(Fri) 21時頃
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妄想全開ね。
なんかいっそ2人でお引き取りして頂きたい気分だわ。
何の話してんのよ、アンタ達。
メアリーも最期には同じところってことになるわね。
ぽちはどうなるか知らない。
わたしとヒメは色々違うみたいだもん。
・・・やりたかったら、メアリーでも押し倒しておけば良かったんじゃない?
[呆れたようにそれだけ言った。]
幽霊を…? 襲う気なの…? できるのかしら…?
つか、そこ、何してんのよ。
部屋が汚れるでしょう、外でやんなさい。外で。
・・・別に怒ってないわよ。
[じろっと険悪な眼を向けた。]
まあ、幽霊になったばっかりで物が動かせたりしないんじゃないかしら。
身体ないのに動かすのって大変なのよ。
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