人狼議事


231 獣ノ國 - under the ground -

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クラリッサ! 今日がお前の命日だ!


[きっと、返事をする余裕がないだけだと、自分に言い聞かせる。……余裕がなくなるような、何が起こったというの? 湧き起こるそんな疑問には、気づかない振りをする]

クラリッサは、人間に、なったの……?

[その問いは、心からクラリッサの無事を願うもので。
けれど、頭の中の冷静な自分が囁く。
もし本当に、薬が完成したのなら――――
――――――……時間がない。逃げなければ**]


…なった
代わりに、視力と、多分、手の感覚を、失って…
女医は、殺し損なった。多分、アタシは殺処分だ

[淡々と、ぼそぼそと、事実を、述べる。そして、黙ってしまう]


[ようやく返ってきた声に、息を飲んだ]

なんてことなの。

[クラリッサは、人間になった。これで、確かに外の世界に、行けるのかもしれない。
けれど……クラリッサには。
その、広い外の世界を、見ることができないのだ。
そんなのが、クラリッサの望みだったというのか]

お願い。ジリヤ、逃げて。

[嗚咽を堪え、私はジリヤに哀願する]

図書室の暖炉が、別の棟につながっているの。そこから外に行けるわ。
セキュリティがどうなっているのかまでは、わからない……でも、なんとかして、逃げて。

[女医を殺し損なって、殺処分されるかもしれないというジリヤを、もう私は愚かだと断じることができない。
私も医療室に向かっていればとも、思わない。
……だって、クラリッサのそんな様子を目の当たりにしていたら。
きっと、私は、ジリヤを止めなかった気がするから**]


…そう、したいン、だけどよ…足をくじいた。

目の前に、ヴェスパタインがいる。月見も多分時期に戻るだろう。アタシの足じゃ、まず、二人を撒けねぇ。

[ずきりと痛む足が憎い、これがなかったとて、ヴェスパタインを撒けるきはしないが]


…逆、言うとだな

…イカレ女医は半殺しにした、ヴェスパタインはアタシの前に、月見はイカレ女医にかかってる。つまり、管理人はほとンど管理どころじゃねえ。地上の救護班がなンとか言ってた。そいつら入れるために、施設の扉の鍵とか、空いてるかもしれねぇ


…マユミ、空、飛べよ。お前なら、いけるだろ?

[今日ほど、脱走に適した日はないかもしれない。なにせ、大問題が起きて、ほとんどの人員がそれにかかりきりなのだから。]


【人】 落胤 明之進

[ぼんやりと去る人達の事を思った。

 アマルテアが何を思って何を開発していたか、
 結局は聞けていないけれど
 彼女は果たして望みを叶えられたのだろうか。
        (そうなら、いいのだけれど)

 それがエゴの押し付け、賞賛され難きものだとしても
 彼女を責めたいと思えないのは
 きっと、彼自身が管理者の側だからだろうと思った。

 ……クラリッサは、あの状態が「自由」といえるのか
 よくわからなかったけれど

( それは 誰かが勝手に決めるものでは ないか )

 そう思ったから、鉄扉をくぐる彼女>>3:150の背を、
 黙して見送っていた。*]  

(7) 2015/07/16(Thu) 07時半頃

【人】 落胤 明之進

― →     ―

[肉を抉り、血を零れさせる白い針は、
 抜くときにぞわりと背筋が震えるような気がした。
 
 一度、外に出た。
 古書の独特の匂いが鼻をつく。
 少しぶりの家、彼は棚や本、
 さらには私物まで綺麗に整えてまとめ

 それから、短い短い休息についた。
 薬のにおいが抜けない片腕が熱を持っていたが
 疲れていたからか、――すとん、と眠りに落ちる。

 吹く風、戸が軽く軋る音、
 それが御伽噺の機織の音にも聞こえた。]

(8) 2015/07/16(Thu) 07時半頃

【人】 落胤 明之進

[有明の まだ鐘が鳴らぬ時刻。
 ひたりと張った水鏡が僅かにゆらゆらと揺れる。

 彼は銀色に光る刃を首元に当てた。


   ――   はらり、
  はらり。

 黒羽を散らすように、
 長い髪がはたり、次々とタイルに落ちる。

 彼は何もいわずに地を見下ろしていた。
 あの雲雀の巣の男のように見下ろしていた。

 酷く静かな朝だった。
 薄闇の中 水鏡には何も映っていなかった。]

(9) 2015/07/16(Thu) 07時半頃

【人】 落胤 明之進

[夜が完全に去った頃、
 彼は施設内へと戻ってくる。

 ……ノアの辞表はまだ、
 監視室で見ることができただろうか。

 シャイなひとだったね、と呟く唇は
 僅かに笑っていただろう。**]

(10) 2015/07/16(Thu) 07時半頃

落胤 明之進は、メモを貼った。

2015/07/16(Thu) 07時半頃


落胤 明之進は、メモを貼った。

2015/07/16(Thu) 07時半頃


[足を挫いた。その言葉に絶句する。
撒けない、と。でもだって、このままでは]

そんなこと、できるわけないでしょう!

[続く言葉には声を荒げた。そうだ、ジリヤは本当は優しいのだ。
絶望的な状況で他の人を気遣えるほど、優しい。
そんなジリヤが殺されてしまって、いいわけがない]

私は、確かに逃げるつもりでいるけれど、殺されそうなあなたを置いて逃げられるほど冷血ではないわ。

[本当に? と私の中の私が囁く。私はともかく、フィリップはこっそり逃げるのに向かない足をしていて、今はとてもチャンスで。
この機会を逃したら、獣に対する扱いは悪化するかもしれなくて。人間になる薬を、投与されてしまうかもしれなくて]


……っ。
今は、私のことなんか考えている場合じゃないでしょう!
諦めてはいけないわ。
あなたは、抗い続けるのではなかったの。

[それでも、やっぱり置いてなんて、いけるわけがない。
殺されるかもしれない、誰よりも自由を渇望していた同胞を置いて逃げたりなんかしたら、私は一生後悔するだろう]


馬鹿げているわ。

[危険だから、殺される? 危険な獣を殺処分する?
ジリヤの怒りは、謂れのないものではない。
自分自身に向けられた理不尽に対するものですらない。
視力と手の感覚を奪われた友人のための怒りだ。
実験のために視力や手の感覚を奪った人間がお咎めなしで、それに対して怒った獣は殺処分?
そんな理不尽が許されて、たまるものか]


諦めてなンかねぇよ!
マユミ、勘違いしてねえか?
アタシの望みは外に出る事じゃねぇ。
自由である事だ。

ひっちゃかめっちゃかに掻き回して
それに乗じて獣が脱走して
今日アタシが起こした騒ぎで、なに一つ猿共の思い通りにならなかったら…

アタシは自由なんだ。
この、狭っ苦しいコンクリートの中でも。
マユミが逃げれたことが、アタシの誇りになる。
たとえその先は死でも、望むまま、アタシは進めるんだ

だから逃げろッ!アタシの為にッ!

[随分と身勝手だと思う。そもそも、その為に暴れた訳でもないのに、他人にその意味をつくれと懇願…いや、半ば脅迫して。]





 (  ねえ、クラリッサ。
    きみは きみが望んだとおりに いられた?  )


 




  まゆみは、僕が絶対そとにつれていく。

 


ここは檻の中よ! 自由なんかないわ!
そんなの、自由とは言わない。
自己犠牲、って言うのよ……!

[何度も、考えたことを思い出す。
ここから出られるなんて思っていない。けれど、もしここから出られる獣がいたとすれば。
それは、ジリヤのように抗い続けた者だろうと。
愚かだと思いながら、私はどこかで、いつかジリヤが逃げ出せる日を、願っていたのだ。
それなのに、抗い続けたジリヤを踏み台にして、私が逃げるなんて。
そんなこと。そんなこと、できるわけがない]


――――――……!?

[そんな時届いたフィリップの声に、私は一瞬言葉を失って]

な、に……何、言ってるの。
もちろん私だって、外に行くわ。
でも今は、ジリヤを助けないと。

[状況が逼迫しているのはジリヤの方だ。私にはこれからも逃げるチャンスはあるはずで、ジリヤは現時点で命が危ういかもしれなくて。
優先順位が違うわ、と言いかけて、飲み込む。
自分と他の人の優先順位が同じとは限らない。それは私だって、よく知っていることじゃないか。
私と、フィリップのそれだって、違っていて当たり前で。
だけど……だけど]


自己犠牲でもッ!誇りを持って死なせてくれよッ!犠牲にすらなれねぇなンて、まっぴらゴメンだッ!
死に方を選ぶ自由をくれよッ!マユミッ!

[ひどい言い草だ。自分の自由のために、相手の自由を制限しろと言っている。エゴだ。]



  僕はきみを犠牲だなんておもわないよ
  まだジリヤが死ぬなんて、決まってない。

  きみはきみの自由に
  ぼくはぼくの自由にする。

  本当はね、
  まゆみのしたいようにしようかと思ってたんだ。
  狡いよね。人のせいにしようとするなんて。

  自由なジリヤがいたから、僕はぼくを自由にできた

  ……自由を、思い出させてくれて  ありがとう。
 


落胤 明之進は、メモを貼った。

2015/07/16(Thu) 14時頃


どうして、死ぬって決め付けるのよ……。
生きなさいよ! 生きるために抗いなさいよ!

[ジリヤへの返事は、我ながら八つ当たりめいている。
自分の無力さに、打ちのめされて]

生きて、よ……お願いだから。

[思い出した私は、知っている。私は、大切な人を亡くしたことがある。
病気でとうさまが亡くなって、かあさま一人では、私を隠し通せなくなった。
お願い、と震える唇で私は駄々をこねる]

生きることを、どうか、諦めないで。
抗って。


…最後まで、抗うさ。それでも、ダメな時なことを、頼みたいンだ


[我ながらひどい嘘だと思った。もう、決まって…いや、決めているのに]


【人】 落胤 明之進

─彼女らを見送った後─

[階下は少しざわついていた。
 地上からの救援が来たからか
 少しばかり静かな第三棟。

 彼は医務室で片付けをする気にもなれず
 ただ、自室にて適当に傷の手当てをしていた。
 鳥たちの姿を見ることも無く。

 静かに瞼を閉じる。
 ここも"ひと"が少なくなった。

 背中を伝う未練の黒糸も
 ──……もう、断って>>9しまおうかと

 思うた手のひらは、
 小刀を左の袂へと導いた**]

(27) 2015/07/16(Thu) 18時頃

落胤 明之進は、メモを貼った。

2015/07/16(Thu) 18時半頃



  ねえ、ジリヤ。
  きみは僕らのうちの誰より強いんだから

  君はずっと きみのままでいて。


  ………先に、いってるから。
  出られなくって戻ってきたら…  笑ってよね。


[ 別れのことばは言わない。

 いつか太陽が、彼女のプラチナの髪を照らす日が来るよう
 願うだけの狡さを噛みつつ。

 彼女が内に秘めた決意のことなど
 なにも、しらないままで。]
 


…あぁ、アタシが変わるわけ、ないだろ?

[嘘だ、今はこんなにも変わって…いや、戻って?]


駄目な時のことなんて、考える必要ないわ。
もがいて、抗って、なんとしてでも、生きて。
生きてなきゃ、ここから出られないのよ。

[覚悟を決めていないのは私だけ。そんなことも知らず、言い放って]


ああ、あぁ、わかってるよ。そうだな、ダメなんてありえねぇ。


…抗ってりゃ、いつかは出れる。だろ?
だから、先に出て待っといてくれよ。アタシは一人で出れるから。

[嘘を重ねる。目の前の人間に言っていることと、まるでチグハグな事を並べる。ジリヤは、この空の下で、生きている。そういう事にして、傷つけたくない。そんな臆病な、ハリネズミ。ちょうどいい距離を、見つけられなかった]


[ かけられた言葉に こころは泣いているのに
 笑みがこぼれる。

 たぶん、僕の中の針鼠が
 変わらず彼女であり続けてくれたからだとおもう。

 庭で少しだけなでた手の感触を思い出して
 僕はそれを抱え込むように 刻むように胸に当てて

 ぼくは彼女の声に 無言の別れを告げた。]
 


私たち、獣がここを出られる日が来るなんて、思っていなかったわよね。

[私は言う。出られる日が来るなんて思っていない。けれど、願うことは許されるはずだと。
きっと来ないと思いながら、ここを出る日を夢見続けた日々]

鮫の彼だけじゃない。私たちもここを出られるって、証明してみせるから。
待ってるから。
必ず、来るのよ。

[女医の命を奪おうとして、殺されるかもしれないジリヤ。
足を挫いていて、今は逃げられないというジリヤ。
彼女が逃げられる未来なんて、私にはわからなくて。
けれど私には、願うことは許されるはずだ。
信じることは、許されるはずだ。
抗い続けた、そしてこれからも抗い続けるジリヤになら、できるはずだと]


落胤 明之進は、メモを貼った。

2015/07/16(Thu) 22時頃


【人】 落胤 明之進

― 第三棟 ―

[廊下に出れば、
 鸚哥の声が聞こえてくる。
 あゝ、彼らがきたな、と思った。]

[黒い睫を伏せて一度、息を吐き

 行く二羽の鳥。夫婦星のようにも見える彼ら。
 少し遠いそれらの姿を目に焼き付けて

 胸に も一つ、呼吸を通すと、
 少し重い袂に意識をやった。]

  ( ………… )  

(40) 2015/07/16(Thu) 23時頃

【人】 落胤 明之進

[開閉に認証が必要な扉は
 閉まっていなければ用を為さない。
 故にその時>>42もまた、二人の前に在る大扉は
 行く手を阻むように塞がっていただろう。

 彼は迷わなかった。

 廊下から警備の人間が
 獣人達の方へ向かうのが見えた。

 地を蹴る。
 左袂から出した小刀のさやを抜いた。

 「すまんな」

 警備員の耳元で囁いた声は聞こえたのかどうか。
 興味もなかった。]

(43) 2015/07/17(Fri) 00時半頃

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