3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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[伸ばされた 手 に]
[青碧 が僅か 滲む]
[声が 出ない]
[声に ならない]
美術部 ミッシェルは、二人の姿があるのを見て、意識を手放した(06)
2010/03/08(Mon) 01時頃
――、 …なんで
[謝る。] [見ていない]
[それ を 見ていない。]
[のに]
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―小ホール―
[オスカーとマーゴは、そこに居た。 それを喜べる意思が、 帰りたいという思いが、 ここまで必死に正常を取り繕ってきた反動で ブレーカーが落ちるようにすとんと途切れ**]
(2) 2010/03/08(Mon) 01時頃
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ゥァあぁぁぁああぁぁぁあああ!!!!!!
ああああぁぁぁぁぁああああああああああ!!!!!!!
[光が 白が 消えた]
[残っているのは もう 夜明けの色]
[夜明けを必要としてるのは ―― 。]
あ。
ぁ、… ッ
[――フィリップの。
搾り出すような 劈くような、
悲鳴が 嘆きが慟哭のような
あかをふるわせる ふるわせる――
あのひとは、 もう いない]
[もうそこに、声はない。]
[あるのは 光 を失った 闇 と。]
[絶望と 狂気。]
[響く声 聴こえていても
今は、返さない。]
[じくじくと 侵蝕する 絶 望。]
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―小ホール→演劇部・部室―
[名前を呼ばれれば魘されて、 起き上がろうとはしたが両腕がだらりと垂れ下がったまま。 骨が粉々になり内出血と痣でどす黒く飾り立てられているが、 長袖に隠された異常は日の目に晒されるまで放置される。
背負われる、若しくは引き摺られ靴の先が真っ黒になった。 運び込まれた先で瞼は開いているのか閉じていたのか]
(30) 2010/03/08(Mon) 09時半頃
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―演劇部部室―
[混濁した頭で移動前の状況から見るに]
…………二人とも、お疲れさま。
[――を、した割に元気そうな二人を眺め 伝説の木へと向かうようなら説明を受けて]
そこで、探しものの続き。
[鸚鵡返しに誰も居ない壁に向かって話しかけ、 一人で相槌を打つ。 吐き気も眩暈も収まった、ついでに起伏するだけの思考も。 立ち上がるのは難しそうだがそれが終われば動けなくも無い。 移動を促されれば傾いで蛇行を重ねながら、 無理やり歩いていくだろう**]
(32) 2010/03/08(Mon) 09時半頃
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[きこえない
きこえない
こえがきこえない
絶望と狂気が揺らめいて
より深い闇を構成する]
何、セシル……
[今更になって、ようやく、言葉を返す。
裡に 在るのは――]
お前 今、どこ?
ケイトは?
ドナルドは、
居るの、傍に。
[淡とした、なにものも載せない、闇 の声。]
…――、 校舎、…南棟
…木、を。 見に行こうかと、思って
[――歩きながら
闇の声は酷く なにも ない ような 色]
…―― 、ケイトは、 消えた
やっぱり 何処にいるか 分からないみたいだ
ドナルドは、
[―― ひとつ、頷くような気配が、あった。
橙がわらったのを、 知らない。]
木 …… ?
ああ。
[あそこはまだ 闇 が 薄いのか。
ケイトの話。思考するように。]
元・用具室じゃ、ねーの。
俺ら、戻って来た時本来の場所に居たけど。
[その後の。
何事もなかったかのように、闇 は 話す。
頷く気配、]
そう。
[頷く。
声には何も載せないまま。]
俺?
俺は
[闇 の中 どこにでも 繋がる。]
―― すぐ近くに
[行くつもりで。]
用具室は 、塞がってて
扉が、ない。
改築の時、埋められた んだろう
あそこに隠されてる、なら…
工事の時、 …ばれると、思うんだが…
[何処か訥々と、離す。]
…壁に塗り込められてる、…
可能性も …ないでは、…ないが、今は
[――気づかない。]
…木の様子を、…見たいと思う。
あそこは
掘り返される可能性も
低いから もしかしたら
[闇 は そこに 何の熱も 色も なく。]
ああ、そうか。
そうだな、確かに…… 座布団を出したとか
当時の 用務員 が言ってたから。
戻した時にも気付くだろうし 第一 壁に埋めるなんて
所有者でもなきゃ 無理 か。
[乾く時間、人を近づけないようにする為に。
また、学校でそんな事をすれば、どうして、と 問われるだろうし。
用務室の鍵が少女が消えた時に 無くなったとなれば、いくらなんでも警察も調べるだろう。今更に、気付く。]
そうだな、 わかった。
[俺は。
殺す のだと。
誰を、とは、まだ、言わない。]
――…ああ。
[グロリア が。
気配が 消えたことを
口にすることは、できなかった。
大丈夫なのかなんてことも
訊けるはずが ない。]
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―回想・目を覚ますまで―
[ホール彼らの会話は意味をなす言葉としては聞き取れず、 耳にしていても、起きた事は変えられない。
化け物、後悔、護ろうと、誰も
死んでしまった人は完全には助けられない。 殺してしまった人だって、もう。 でも、自分で決めていたほど割り切れては居なかったのだろう]
(66) 2010/03/08(Mon) 19時頃
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[消えて戻らない人が増えていって、 かくれんぼでは終わらないのだと焦りは募り
一刻も早く終わらせようと、 無理やり早く決着の着きそうな手段に訴えた。
あそびたりないの?――したりないんだよ。 そんな風に言われたってこれでは仕方ない。
生まれてから今日までよりも長い時間の経った事件、 改築された学校の敷地。
近づいた傍から、また先が見えない。 堂々巡りの思考はやがて沈殿し、 二人と言葉を交わす頃には底部に澱が残るだけ]
(67) 2010/03/08(Mon) 19時頃
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