162 絶望と後悔と懺悔と
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[だが、次の言葉には一度頭を振る。>>6:235 息が苦しい。]
…………だって、今にも折れそうだよ。
[蒼白の面、震える手足を見遣り]
絢矢はもう動かない方が良い。 リッキィを……ここに呼ぶから。
(0) 2014/02/19(Wed) 00時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2014/02/19(Wed) 00時頃
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[微かに息を喘がせる拳に、触れるものがあった。>>2 仮定を論じる事は、出来たとしても戻らない。 それは違うという事を、ちゃんと解っている]
…………ああ、
[この呪詛をほどくものがあるとすればそれは、 冷えた手に与えるものを失った後悔は、 ――せめて、もう少しだけ暖かい場所に送り届けるまで]
立て、る?
[浮かぶ表情は消える狭霧の]
(9) 2014/02/19(Wed) 00時半頃
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……リッキィ、円には……
[空気を伝って、違和が流れてくる]
リッキィ?
それでこそ、私の傍に仕えるに相応しい。
[その心に痛みが走るのか、空虚が広がるのか。
それともそれ以外の想いが埋めるのか。
周を贄とし、安吾の命も奪った零瑠に。
向けるのは何処までも冷酷な笑み]
落胤 明之進は、メモを貼った。
2014/02/19(Wed) 01時頃
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[立ち上がって小さな一歩を踏み出した途端、 肘にかかる荷重に隣を振り返った。>>13 やはりこれは、これでは目的を遂げたとしても、 後に何も残らないのではないかと思わせる。]
……それは?
[キャロライナの軍服から落ちて拾われた物に首を傾ぐ。]
(15) 2014/02/19(Wed) 01時頃
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……はい。
あなたが示す道もまた、正しい…。
[一歩、また一歩、鬼に成る。
『冀望』の通り。]
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[贈り物だというふたつの来歴を知って頷いた>>16]
真弓ちゃんに渡しそびれたね……
[薬を飲み下す短い時間に、前触れなく目を瞠り、 胃から込み上げる何かを押さえつけ、口を覆った。 未だ繋がる血から伝わる、凄絶な感情と相反する小さな囁き]
――っん、ぐ
[これは。]
…………駄目だ、リッキィ――!
(22) 2014/02/19(Wed) 01時半頃
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全く…家畜の分際で手に負えんな。
人であった事を捨てさせても、人のままでも。
[未だ鬼の血に抗い、鬼からも異端となった周の聲が響く。
あれを飼い慣らせれば面白いだろうが、
孤独のうちに完全に狂い鬼になってしまうのも面白いだろう。
零瑠がどんな想いで彼を連れ、彼を同じ鬼へと望んだのか。
零瑠の予想と周の姿が願った通りなのかは知らないが。
あれを見る零瑠の顔を覗き込むのも愉しいだろう。
その為に少々鬼が犠牲になっても構いはしない]
己が身位、己で護れ。
[幾らか助けを求める聲も聴こえるが、
そんなもので心揺さぶられる筈も無い。
むしろ、弱者の悲鳴を嘲笑する]
私にも感じるぞ。
抗い続ける力、実に惜しいな。
人の心手放せば楽になると言うのに。
[誘いの声を掛けてはみたが、
この強固な意志の鬼は決して見失わないだろう。
純粋な迄のその想いは、例え全ての記憶を失っても
手放さないだろう、そんな確信めいた想いがあった]
私に手が届いた時は、お前が死ぬ時かもしれんな。
[周と言う鬼が死ぬのか、人が死ぬのか。
どちらにせよ、会うのを楽しみにしていると]
[その為には、安吾の死が必要。
何も迷うことはない。
安吾も『おまえを殺す』と、言うのだから。
それでも零れる涙は胸の内に。]
[鬼と人との残酷な現実。
それは実体験に基付くものか、それとも単に事例を見続けただけか。]
落胤 明之進は、メモを貼った。
2014/02/19(Wed) 13時頃
あ、りが たき、幸せ……
[分かっていたこと。この亀裂も、望んだこと。
拡がる空を新たに埋めるだけ。
それは、主の言葉。笑み。
満ちる幸せをそのままに、微笑む。
誓約。
願わくば言葉で。伝われば涙で。]
――あなたの一番の傍で共に歩み、
あなたを置いて死に逝く事もなく、
……『永久不変』で在りましょう。
落胤 明之進は、メモを貼った。
2014/02/19(Wed) 23時頃
やはりお前達は面白い。
[ジャニスには聴こえぬだろう、闇の嗤いが漏れた]
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……解らない。
[大丈夫かと問う絢矢の声に答えるのは己の事でなく。 視線を僅かに周囲に巡らせると、 微かな血の繋がる名残を感じ取った。 ただ、彼女を探さないと、という事は解る。
つんと隣の小袖を少し引くと、リカルダのいると 思える方向に歩き出す]
(66) 2014/02/19(Wed) 23時半頃
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……リッキィ、僕が解る?
[血を通じて呼び掛ける。
解るなら、おおよその方角さえ掴めれば、
いずれは相手の場所に行き着く事が出来る。]
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[壁につけられる傷の意味は読み取れないが、 何らかの符丁のようなものだ、とは予測がつく。>>68 恐らく真弓にも無理だろうし、 書いた者が誰なのかまでを含めて読み取れるとしたら、 サミュエルやキャロライナだろう。]
良い……? 無理はしないで。
[どこかで気は急いている。 こうしている間にもどこかへ戦火は広がっていて、 誰かは血を流している筈だった。
二人、連れて去った真弓はどうなったか――]
(75) 2014/02/19(Wed) 23時半頃
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[恨みも憎しみも誇りも悲しみも。
此処で終わりにしようと、語る。
城の中で、まともに会話が出来たのは自分達『お気に入り』と、主とホリーぐらい。他の吸血鬼は表面だけ。
話を聞けば、皆が一笑するだろう。]
………、明にーさん、
[僕は霧みたいにかすれた声でにーさんの名前を呼ぶ。]
僕、……だめ、だった。やりたいように、できなかった。
[目蓋を閉じた緋の世界、
己の心は悲鳴を上げたわけではない。
ただ揺らがぬ水面は千々に乱れて、
焦がれるような切望と行き場の無い諦念と、
暖かな底なし沼に沈むよう。
絶望を覚えるほどの希望は初めから無かった、
後悔を覚えるには幸福を感じすぎた。]
[父の居場所を問われた、
その黄金を手探りで探るように、
緋い闇の中にある]
[恐怖で縛ることのない『管理』であればどうだろう。
思い思いに自由に過ごせば良い。
気紛れに戯れ死んだとしても、それは鬼だけのせいではない。
人と人とでも感情のまま、或は衝動的に、殺し合うではないか。
全ての人間ではなく、人から堕ちた身なら?
主の命ひとつで、呆気なく崩れるとしても。
夢物語。絵空事。
それでも。請わずには居られない。]
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[差し出された上着に、ぱたりと目を瞬いた。>>77 思ってもみない発想だったけれど、言われてみれば。
守護隊は全員が顔馴染、という訳でもないのか。 見慣れない隊員だと思われたりしないだろうか]
けど、絢矢は寒くはないの。
[冷たい手を思えば彼女が着ればと思うのだが。 自分は素性が露見しても構いはしないのだ、 ただ、それによって絢矢の立場が悪くなる事を除けば。
薬で痛みを止めて無理に走る様を、 無理にでも止めてしまいたい、とも思いつつ。
着物の上に洋装のコートは、袖を通さず肩に羽織るだけ]
(83) 2014/02/20(Thu) 00時頃
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……え――
[呼吸の音ですら、掻き消してしまいそうな位の小ささで、
届いた声は泣いているのか、と思う]
どういう……こと?
[円の名前を言っていたから、彼女には会ったのだと。
円と何かあったのか。あるいは]
円に、何かあったの?
[ただ横に在るだけでは駄目だ。
ただ従い仕えるだけでは駄目だ――とも、思う。
時にはぐっと『負けない』で。
……居られたら。]
……お気に召すままに。
[何を願っても。
思考の行き着く所は全て、主の為に。]
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……こっち。
[沈黙は肯定の印。>>85 絢矢はまだ生きていて、人間なのだから、 その身は脆く、命は失われやすいもの。
それは弱さではない。 それは生き物としての自然なのに。
人が夜目を補うためだろう灯火の下を抜けて、 未だ小柄なままの家族を探して歩いて行った。]
(91) 2014/02/20(Thu) 00時半頃
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