人狼議事


19 生まれてきてくれてありがとう

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[森に近い、村外れの粗末な小屋の中。月光を浴びながら、一人の女が糸を紡ぐ。

時に、銀色の光が注ぎ込む窓辺から――。


森から村へと続く小途を、慈しむように眺めながら]


 あの人の生まれた村を静かに見守ってきたわ。
 あの人の愛した村を、私も愛してきたわ。


 でも――。

 もし、村が悲しみのうちに滅びるようなら――。
 どうすれば、いいと思う?

[誰ともなく問いかけて]





[そんな事は起きないで――


   そう、願いながらも。]


.


愛する人の死を告げられるのは、辛い、わ。

自分の命が天に召す神様の御手により、刈られるよりも辛いこと、よ。
魂が千切られるような、痛みと悲しみに晒される、の。



埋めきれない空白を、疵を、魂に深く残すの。
それを埋めることなんてできるものでは無いわ。


 あの人が愛したこの村が悲しみにくれるのなら――。
 あの人の愛したこの村の人々が、身近な人を、村の人を失い。

 魂に喪失という残酷な疵を受けるのなら。

 私の手でできる事を――。

 し て、あげる――。

[例え、自らの手を赤く染めたとしても――

丸い銀の円盤を、静かに眺めながら心の奥で思って。]


漂白工 ピッパは、メモを貼った。

2010/07/03(Sat) 02時頃


【人】 漂白工 ピッパ

―― 小さな森 ――

 …

[空を仰ぐ。
 宵の灯りは優しくリンダのカラダを照らしている。
 緩やかに視線を落とし、頬にそっと触れた。]

 
           冷たい。

[ぽつ、と零して儚い笑み。
 滑らせて、何度か手の甲を擦ってみても
 其処に温もりが灯る事は、無い。]

(21) 2010/07/03(Sat) 02時半頃

【人】 漂白工 ピッパ


 昔、ね。

[声は随分と穏やかになっていた。
 ガーベラと木製の椅子が傍に無言で佇んでいる。]

 おじいちゃんって、凄く怖かったんだ。
 逢うたびに、何時も、何時も、怒鳴られてた。

[双眸を細めて、苦笑する。]

 おじいちゃんが、怖くて仕方無かったんだ、私。
 でも、ね。

 おじいちゃん、優しかった事もあったの。
 

(25) 2010/07/03(Sat) 02時半頃

【人】 漂白工 ピッパ


 ピッパ、ピッパって。
 私の頭を撫でながら、笑うんだ。

 甘いもの食べるか、とか。
 一緒に遊ぼうか、とか。

 本当に、ね。
 今でもあの笑顔、忘れられない。

[くす、くす、と穏やかな笑い声が響く]

 おじいちゃん、ね。
 それからすぐ、死んじゃった。
 

(28) 2010/07/03(Sat) 02時半頃

【人】 漂白工 ピッパ


 多分。

[そ、とリンダの赤毛を一房、両手で握る]

 おじいちゃん、解ってたのかもね。
 ……どんな気持ちだったかは、
 ―――、今も未だ、解らない。

 遠いんだ。
 私は未だ、子供、なんだと思う。

 でも、きっと。
 寂しかったのかもしれない、って。
 覚えていて欲しかったのかもしれないって、思うんだ。

[愛おしそうに、赤毛を撫ぜて]

(30) 2010/07/03(Sat) 03時頃

【人】 漂白工 ピッパ


 私が、忘れちゃった時。
 誰も、おじいちゃんを覚えて居られなくなったとき。

 おじいちゃんは、きっと
 ――――、初めて本当に、死んじゃうんだと思う。


 ……リンダ?
 だから、リンダ。

 死なないよ。
 居なくならないよ。

 リンダは、生きていてね。

[どれだけ言葉を紡いでも足りそうに無い。
 未だ枯れぬ涙は、再び目尻を静かに濡らしていく]

(33) 2010/07/03(Sat) 03時頃

【人】 漂白工 ピッパ


 あれ…?
 う、  …っと   …あれ?
 ねぇ、三つ編ってどう、するの?

[苦笑した。
 今まで三つ編なんてした事も、された事も、無い。]

 ごめんね―――。
 せめて綺麗にしてあげたいのに。

 友達甲斐の無い奴だなぁ。
 ………ごめん、ね

[ひた、ひた、と赤毛を雫が濡らして行った]

(34) 2010/07/03(Sat) 03時頃

漂白工 ピッパは、リンダの上半身を両腕で抱き寄せると、引き摺るように椅子の上へ。

2010/07/03(Sat) 03時頃


【人】 漂白工 ピッパ


 ――――っ!

[ぐぐぐ、と引き摺るようにリンダを椅子へ。
 なんとかという具合に座らせると、苦笑い。]

 ごめん。
 ちょっと痛かった?

 ……運動不足。
 力も無いから、さ。

[あは、と能天気に、笑う。]

(43) 2010/07/03(Sat) 03時半頃

漂白工 ピッパは、リンダの頭へ手を伸ばしそっと撫ぜた。

2010/07/03(Sat) 03時半頃


【人】 漂白工 ピッパ


 少し。
 ……少しだけ、此処で待ってて。

 誰か、呼んでくるから。

[何時までも此処に置いては、おけない。
 そしてリンダの事を誰かに報せなくては、いけない。
 身寄りの無い子だったから、少なくとも村長にだけは。]

 寒いかもしれないけど。
 ……我慢、しててね。

[一瞬、自身の格好を見遣るが
 暖を取る為に渡すだけの余剰な衣服は着ていなかった。
 言い残し、静かにその場を後にする。]

(45) 2010/07/03(Sat) 03時半頃

【人】 漂白工 ピッパ

―― 村・大通り〜村長邸前 ――

 はっ、
  はっ、
   はっ―――!

[森を抜け、大通りを走り
 一直線に目指すのは村長の元へ。
 とうに息は切れ、ほとんど気持ちだけが足を動かしている。]


 ……っ

[そして辿り着いた、扉の前。
 すぐに手を掛ける事は出来ず、逡巡するのは、
 『眠り姫』などと虐げられる現実が憚るから。

 ―――自分にそんな権利があるだろうか―――

 事、此処に至っても、未だ手は、震える。]

(50) 2010/07/03(Sat) 03時半頃

漂白工 ピッパは、メモを貼った。

2010/07/03(Sat) 04時半頃


 初めて目を覚ましたときにあったのは、
 幸せそうな笑顔と自分の泣き声でした。


 子どもの頭を撫ぜる親はどうしてあんなにも幸せそうなんでしょう。


 もうこれ以上は無い、と思える平凡。
 当たり前のことが当たり前にある奇跡。

 理解したらもう失っているもの。


 病気になった、と聞きました。
 詳しいことは分かりません。
 誰が病気になったのでしょうか。
 パパとママじゃありませんように。
 せめて私でありますように。


 パパもママも隠れて出てきません。
 必死に探し回るかくれんぼ。
 外は雨が降っていました。
 雨はいつも通りに音を奏でていました。


 パパとママは死んだらしい。
 嘘だ。


 何度も呼びました。
 パパ。
 ママ。
 隠れてないで出てきてよ。
 私は自分を偽って、平気な笑顔を作っていました。


 その日初めて、私は本当に、
 パパとママの為に泣きました。
 自分を騙すのをやめた途端、涙が溢れて止まりませんでした。


 パパとママはびょういんで
 なんにちも、苦しんだ末に逝ったのだそうです。
 そんなの聞きたくなかった。


 墓前に立つと涙が溢れます。
 どうして苦しんで逝ってしまったんだろう。
 どうして楽に逝けなかったんだろう。
 何を責めたらいいかわからない。


 パパとママがいない毎日が目まぐるしく過ぎていきます。
 私はいつしかパパとママがいないことが当たり前になりました。
 私は私だ。


 いつしか、私は、この記憶を封じて生きてきました。
 だけど今、鮮明に思い出せます。
 ソフィア、と呼んで呉れた優しい声。
 パパとママを蝕んだ病気。
 最後に頭を撫でて貰った刻。


 すべてはしあわせで
 すべてはふしあわせな
 おもいでです。


 わたしに できることは
 くるしまずに いかせてあげること。


 こんなときなのに、不謹慎だけど
 どうか、わらってください。**


漂白工 ピッパは、メモを貼った。

2010/07/03(Sat) 08時頃


【人】 漂白工 ピッパ

―― 昨夜・村長邸前 ――

 ……村長さん

[どれほどの時間、扉の前で悩んでいたか。
 伸びた手が、す、と逃げて。
 伸びて、逃げて、を何度繰り返したか。
 漸くあけたのはリンダの笑顔が背を後押ししたから。

 開け放ち、震える声で村長を呼ぶ。]


 おっ、 おは
 お話が、ありま、す……

[どもりながらも告げれば、
 あちらも何か抱えてるのか、深い溜息をつきながら
 入りなさい、と声を掛けてくれた。

 言われるまま、中へ。]

(96) 2010/07/03(Sat) 08時頃

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