人狼議事


270 食人村忌譚

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発明家 源蔵は、メモを貼った。

birdman 2017/12/04(Mon) 02時頃


 かあ、ちゃ……ん。


【人】 発明家 源蔵

[せき止められた気管はかすれた音で鳴いた。
なにを呼ぶ音になるのか、
発した本人さえわからずに。

視界が明るむ。
 酩酊に似た 白く焼けた視界、焼けた、思考の奥]




[―― ―― 意味のある思考をするのも、
      意味のある言葉にするのも、すでに遅かった。
 解放され、横むき、咳のなりそこないばかりが零れ落ち、
 代わりに入っていくものなど降り注いだ、すでに温度のない血液のみだ。]

(8) birdman 2017/12/05(Tue) 00時半頃

【人】 発明家 源蔵

     ひゅ、   ――……

[>>7 視界が、再度。
明るくなった理由を脳が認識するには、足りず、
ただその声には覚えがある、

―― その後ろにある陰>>5には、覚えが、ない。
    罪をそそぐべきものを殺したあとに、
    なお、そうして立つ、
    その理由には、覚えがなかった。]

(9) birdman 2017/12/05(Tue) 00時半頃

【人】 発明家 源蔵

[ 視界はなお白さを増して、
  つぶれた喉に、リツに向けるべく声はない。

  かひゅ、と、また、
  こわれた玩具じみた音をして、
 こわれた玩具のような、ひとのなりそこなった形は、
   身を起こすこともなく、ふ、と視界を、思考を手放した**]

(10) birdman 2017/12/05(Tue) 00時半頃

[生温い風に四つ足は目を覚ます。
本来なら雪解けもまだ先、鼻先を掠めるのは
生木を凍らせる張り詰めた大気。

だが今、四つ足の鼻を湿らせるのは温度を持った風。
命の気配を湛えているくせに、ぼたぼたと零していく。

にぃ、と嗤った四つ足の口は深く裂けて、
赤い舌が鋭い牙を研ぎ直すように舐め拭いた]


 グルルルル……。

[低い唸り声が喉の奥から漏れる。
前後に動く耳は片方しかないが、四方から聴こえる音を
逃すことは無い。

匂いと音を頼りに四つ足は雪に足を沈めながら
慎重に進めていく。

後ろから付いてくる仲間たちも真似ながら進む先に。
遠く遠くに雪に埋もれてある動物が
群れて住まう場所があった。

普段余程腹を空かせない限り、獣は近付かない場所]


[だが離れて動くドングリの様な影が見えて。

四つ足たちは動きを止めた。
そうして風下になるようにゆっくりゆっくり位置を変え、
雪の溜まり場に身を潜め。

茶褐色の毛並みの四つ足が距離を詰める。

どうしてその動物達がここにいるのか。
四つ足には関係なかった。

ただ、腹の膨らんだ柔らかそうな肉の匂いを
運ぶ動物たちに目をぎらつかせ。

道標のように赤い筋を付けた雪の上を、
一拍置いて一気に駆け抜けた]


 ガルルルルッッッ!!

[この動物たちは群れになっても牙はなく、
時として火を噴く道具を使うのは知っていた。
だからまずその群れの首領を狙い、顔を潰す。

たちまち統制を失った動物の群れなど
後は好きに食い殺すだけだ。

これだけあれば暫く群れは生き抜いていくだろう。

早速柔らかで栄養満点な
腹の中身から食らい付いて気付く。

この血も肉も、この動物独特のものか。
何処かで口にした覚えがあった]



[何処でだったか。

牙を深紅に染めた獣は少し悩むような素振りを見せたが、
すぐに邪魔が入らぬうちにと、ガツガツと
食い進める。


何一つ変わっていない。

          獣が家畜を食い殺しては生きる話**]


【人】 発明家 源蔵


―― ―― とまあ

(47) birdman 2017/12/06(Wed) 23時頃

【人】 発明家 源蔵

なんの因果かは知らないが
ながれる輪廻>>2:198のとめるべくもない、
とかくみんな死んだってぇ話だったのさ

……、
嘘なもんかい、昔この村でたしかにあったさ
神社に納まってる
尻切れトンボの帳面をみたこたないってか?

誰もいない四辻で、かえってこいとうたう声は? 
聞いたことないって?

(48) birdman 2017/12/06(Wed) 23時頃

【人】 発明家 源蔵

信心が足りないねえ、
そんな悪たれのところにゃあ鬼がくるよ
苦い薬煎じてかあちゃんに飲ませてもらい……

…… ちがうちがう! 如月さんじゃねえ、
話の中にいたろう、“おに”が!
そうそっちの鬼だよ 地獄の鬼だ――……

……、……

まあねえ、如月さんも鬼かもわからん

(49) birdman 2017/12/06(Wed) 23時頃

【人】 発明家 源蔵



  だってよ お前、
  あるかもしれないじゃないか


  生まれ変わりが

(50) birdman 2017/12/06(Wed) 23時頃

【人】 発明家 源蔵

  なあ 本当に、おまえ、そうじゃないって言えるのかい

  なぜさ?

  食らわれたんだぜ やつらは
  めぐりゃあ みんな はらのなかだ

(51) birdman 2017/12/06(Wed) 23時頃

【人】 発明家 源蔵

おい さっき丸焼きに嫌ぁな顔したボンは、
おまえ、すすむじゃないか?

ちがうか? じゃあ どうだ、ゆりか?
たすく、えつこ、……
 別嬪な嬢ちゃんはさくらこで、
 ああ そこの足がどんまな餓鬼はじょうか、ええ?

  おいおい、怒るなって ―― 

なんだ なんで怒ってるのかわかりゃしない

だってよぉ

(52) birdman 2017/12/06(Wed) 23時頃

【人】 発明家 源蔵

 本当に 本当に、ふっとでてきた嫌な気持ちが
 おまえ自身のものだって言えるか

 お前が思ったことか お前の中の誰が思ったことか
 夜目覚めて お前、自分の名前をソラで思い出せるのかね

 布団の中で見えたもんが
 本当に“お前の”地獄じゃないって どうしていえる?
 どうして“お前が”殺したんじゃないっていえるんだ
 だからな、 
 とかくおそろしいは、死んで終わりじゃないってことさ

(53) birdman 2017/12/06(Wed) 23時頃

【人】 発明家 源蔵

 やわこいもんは はらんなかにあるんだぜ
 おまえといっしょ ふとんにくるまってはでてきやがる
 なにをもったってきれねえもんだ

 きりすてたくてもおにのかたなにみこばらい、
 むらいちばんのとさつにんすらむりときた

 なにがあらんとしがみついて
 すくせらいせにもつれてからまんとする、だから  なあ



    おまえいったい、なんかいめのだれなんだい

(54) birdman 2017/12/06(Wed) 23時頃

【人】 発明家 源蔵



  そんでおまえ、


  * おれぁ なんかいめのげんぞうだとおもう? *

   

(55) birdman 2017/12/06(Wed) 23時頃

[崩れ落ちた、短い刀の刺さった身体
最期の鳴き声に触れて、ススムは眼を閉じる。

望みは叶わなかった。
人として生きる事
獣のように、喰って交わり死ぬだけの一生ではなく
誰ぞの役に立てる事、知識を追いかける事
身体だけでなく、情のある交わりを持つ事

どれ一つ成し遂げぬまま
意識が薄れていく]



 ――――僕も、誰かと


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