204 Rosey Snow-蟹薔薇村
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[色素の薄い髪や肌が、赤に彩られる姿を想像する。
あの手のひらの傷のような。
困ったと笑う、その目を、舐めて。
秀麗な箱を作る指先を、かじって。
その身に脈打つ心臓に手を触れたら。
ああ、それは、きっと――]
――っ
…………
[フィリップの、思考は届いていたけれど。
衝動に塗りつぶされそうで、かみ締めた血の味ですら、まだ落ち着けなかった]
|
―マラカイトグリーン/3階廊下―
[引き結ばれた唇。>>1:538 消えたであろう言葉を、ノックスは紡ぐ。]
――どうして、ラルフは逃げるようにして部屋に入っていったのか……かな?
[遮る右腕の手首を掴み、壁に押し当てた。力が籠るのは仕方ない。]
それこそ、ラルフの口から教えて貰うと良い。
[皮肉混じりに笑う。あぁ、大人げない。 ノックスを見上げて動じない緑色をじっと見据え。]
……目は口ほどに物を言うというけれど。
(4) 2014/11/17(Mon) 10時半頃
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何か言えないことを、したんだ――ね。
[警告が足りないのか。 もう一方の、包帯を巻く手をフィリップの頬に宛がった。]
いいかい? フィリップ。 君が‘大人’なら、僕は何も言わなかっただろうけど…… 制御出来ない‘子供’だから、こんなにも不安になるんだよ。
[嘘だ。誰であっても、不安になる。]
(5) 2014/11/17(Mon) 10時半頃
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他の子に対してでも、ね。
衝動が襲ってきたら、ホレーショーの顔を思い出すことだ。彼が悲しみ嘆く様を想像すると良い。
それでも――…僕の大事なトレイルとニコラを、抱いたり、喰ったりしたら――…
[言葉を止め、フロスティーブルーを寄せた。**]
(6) 2014/11/17(Mon) 11時頃
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――まだ、……大丈夫……
[ぎりぎりのところで踏みとどまっている。
すぐ外の廊下で、起こっていることに気づけなくて。
ただ、大丈夫と、くりかえしている]
ーーーーラルフ…………
[直接の衝動とは違う それ
感じるのは 何度目か?
今までよりも 強い それに息を飲む
同時にーーーどこか悲しい が
そこに頓着する 状況になくて]
フランシスがいたから
居場所ーーー教えてしまった
心配かけさせたく なかったら ごめんーーー
――――――――フィリップ……
[呼びかけられる声に、ようやく返せるだけの落ち着きが、
わずかに戻る]
…………いい、よ。
心配、してくれたんでしょ……
ありがとう……
(――違うよな?
襲いかかったわけでは、ないと思いたい。
同行者を、大切そうに甘やかしていた彼なのに。
あの二人がこの状態を見たら
きっと、良くない状況に、なる。)
[――ノックスを、少しの間、じっと、咎めるように見た。フランシスは、彼の中にあるよこしまな思いを、まだ知らないのだ。]
|
―マラカイトグリーン/3階廊下―
[ただ一人だけを見詰めていた。見せた揺らぎも逃さず。>>15]
――…だったら、なに? 残念だけど、君の透明な声は聴こえない。
言う後悔と、言わない後悔と。 どっちが良いのか、よく考えたら良いよ。
……どうか伝わって欲しいって、見ているようにしか見えないけれど。
[憤りにも似た感情の爆発。>>16 唇の触れそうな距離で、ふっと笑った。]
そう? 困ったね。嫌いな奴には言いにくいだろう? でも……そうだな。嫌いな奴だから、食い殺されたくなんて――ないだろう?
[背けた顔。晒された首筋。 これ以上を考える前に、俯く前に、声がかかった。>>11]
(41) 2014/11/17(Mon) 16時頃
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[掌の下で頬が緩む。>>17]
僕だって止めたいさ。 でも、フィリップが素直じゃないから、こんな事になってる。
[ラルフを探しに来たフランシスへと顔を向け、フィリップの脚間に入れていた脚を引く。扉の閉まる音に息を吐いた。
掴んでいた力が緩む。 あぁ、早く。愛しい子達を抱き締めたい。**]
(43) 2014/11/17(Mon) 16時半頃
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―マラカイトグリーン/3階廊下―
[フィリップの手にあるマグカップ。両手を塞ぐもの。 こうして居るのは衝動のせいだけではない。フランシスに見付かった。 扉の向こうには、まだ人が居る。
バーナバスになら殴られそうだと息を吐き、フィリップを解放した。]
……君の保護者はホレーショーだ。 付かず離れずに居れば、君自身の身だって――獣だって、安心だよ。
[嫌がられるだろうから、頭を撫でることをしなかった。 閉まったままの扉を見詰め、ノックスの足は階下に。]
(55) 2014/11/17(Mon) 20時頃
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[名前が帰ってきたこと
すぐに フランシスが向かってくれたこと
……そのことに ラルフが嫌がっていないこと
それらを 察して安堵の息を吐く]
ーーーーー良かった
[その心と同時に ちり と
横たわるのは怒り
ーーーノックスへの]
[フランシスが来たときには、
安堵と、心配かけることへの不安と、
衝動をおさえる気持ちとでぐちゃぐちゃだった。
それでも話している間にそれは落ちついて]
……ありがとう、フィリップ
[そっと、かすかに伝える感謝]
[ノックスに向けられた視線。
居間でも、廊下でも、変わらない。
フィリップが追及した事の、何処までをラルフは保護者に知らせたのだろう。
抑えられた衝動は、何処に消える?]
…………何も できてないし
[落ち着いたのは ラルフ自身の
そして フランシスの]
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―ピンクベージュ/2階―
[水を張った器を手に、1歩ずつ階段を下りていく。 固く結ばれた唇。逃げる身体。低い唸り声。
――拒絶。]
………
[水面の波のせいか、ノックスの笑みは歪んで映っていた。]
(74) 2014/11/17(Mon) 20時半頃
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……フィリップが声をかけてくれたから。
だから、飲み込まれないで、すんだんだよ……
[衝動とは、違う欲で発散する。
それを行って後悔はしないだろと思っていたけれど。
その相手が、フランシスになるのなら――]
…………それは、できない……
[できない。
大切な保護者だ。
そういう目でみたことも、ない。
いまも、そういうことができそうも、ない。
――フランシスにしてもらったら、きっと普段どおりでは、いられない]
ーーーーー??
どうしたのーーー…………?
[ふるっと頭をふるって
怒りの残滓を其の後の感情を振り払う]
……衝動の、発散方法……
やっぱり、肉欲、が……――まだ抑えられる方法らしいけど。
フランシス相手には、できない、なって……
[はじめては好きな人ととか、そんな純情ではないつもりで。
食べなくてすむなら、それはそれでと割り切れるつもりだったけれど。
フィリップがいったように、後悔するかもしれないと、思った]
ーーー…………
なんとなく 会話の流れは わかった
主だった手段 なんだね
保護者…………うん 保護者は
ホレーショー
……萎える 萎えて収まるならいいのかな……
[と 真面目に 思案しかけたところで
ふと 思考が ーーーー止まる]
ーーー俺とだったら?
|
[吸い込んだ空気に混じる食べ物の香り。 炊事場の排水設備に流してしまえば良いかと、ノックスは足を進める。
後ろから、誰がついてきているのか。 殺された気配を察することは出来ず。>>76
胸元の僅かな重み。‘夜’は冷ややかに光を求めた。>>72]
(82) 2014/11/17(Mon) 21時頃
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うん、衝動は、そっちになら、まだすりかえて誤魔化せるって。
……萎えておさまるのなら、ありかな……
[同じように思案しかけて。
――聞こえた問いに、少し、間が開く]
フィリップと……だったら、いけるかも……
ーー………うん 俺もラルフだったら
ん いや 違うな なんだろ ラルフなら いい
…………不思議だね
ほんのちょっと前は
むしろ他の方法を 探して
鳩尾に 一発 なんて考えていたのにね
うん……俺も、フィリップなら、いいよ。
――――そうだね。
痛みを感じないで一瞬でとか。
そんなことを思ってたけど。
でも……発散できるのなら、気持ちいいほうが、いいよね。
[自分で使った言い回し
ラルフから 同じようにかえると 照れる]
一瞬だけっていっても 痛くさせるより
気持ち良くなってもらう方が
………… 躊躇も ないよね
|
[『食われる』事の無かった我が身。 フィリップの言葉に触発されて考えてみると、やけに滑稽に思えた。
居間の入口から、誰の姿が見えただろう。 栗色が見当たらず、視線を階段に向け――…>>84
口の端を持ち上げた。 そうして、忘れているよと唇が音を紡ぐ。]
(92) 2014/11/17(Mon) 21時半頃
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