56 いつか、どこかで――狼と弓のワルツ――
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記者 イアンは、メモを貼った。
2011/07/03(Sun) 00時半頃
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― 医務室 ―
[>>3:107公女の小さな呟きは、聞こえなかった。 しかし、以前に見た彼女と違うのは その様子や言葉からも、明らかで]
…なあ、アンタは何を望むんだ?
[国の平和か? 勝利の喜びか? それとも―――…]
姫様…や、ローズマリー・ノルドハイムって人間は
この先の未来に、何を見てるんだ。
[その目を見て、問う。]
(2) 2011/07/03(Sun) 01時頃
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[>>3:114相手も笑ってくれたのをみると]
…お前達のお陰なんだよ。
[そう呟いた言葉は、聞こえただろうか。 『一人じゃない』その衛生兵の言葉は、深く身に染みて。]
(3) 2011/07/03(Sun) 01時頃
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…………俺は、何をやっているんだろうな。
[すぐ傍に居たのに、守れなかった。
戦場だというのに気配を探ることを忘れ、同じ弓を扱う者として狙撃しやすい場所を確かめることを怠った。]
何が、弓の名手だ。
少なくとも、敵が狙ってくる場所なら分かったはずだろうが。
[呟いても、慰めてくれるだろう声は聞こえない。
いや、そもそも慰めが欲しかったわけではなかった。
欲しいのは――。]
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[結局、彼女の欲しい未来は、分からなかった。 代わりに話し出された魂の話には]
知らねーな。 俺はそんなオカルト信じねんだ。
[魅力的な、話ではあった。 もしも、また彼と出会えるならば――… しかし]
今は「無理」なんて、冗談じゃねえ。 …そりゃ今戦ってる奴らへの侮辱か?
[壊れそうな笑顔に、狼の鋭い眼光を向ける。
――衛生兵も、副団長も、戦って、いたのだ。]
(10) 2011/07/03(Sun) 01時半頃
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…それがアンタの願いなら、
叶えてやるよ。
[それは、公女の笑み>>6とは正反対の 獲物を狙う、獣のような笑みを浮かべてみせた。]
(11) 2011/07/03(Sun) 01時半頃
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―――勝たなきゃ、アイツらが浮かばれねえ。
[脳裏を過ぎていくのは、既にこの世に居ない、彼らの姿。]
イアンは、まだ、緑の副団長と衛生兵が死んだことは、知る由もなく**
2011/07/03(Sun) 01時半頃
記者 イアンは、メモを貼った。
2011/07/03(Sun) 02時頃
…動けそうな兵を把握して、部隊の再編を。
[彼の力強い声に応じるように。]
俺も終われば、手伝う。
[見るのが苦手だった服を纏った神父に小さく声を掛けた。]
別の服着て会うって言っただろうが。
戦が終わったら、飯食おうって約束したじゃないか。
なんで約束破ってるんだよ。
神父が嘘吐いて良いのかよ。
[約束を破ったムパムピスへ、こみ上げてくる感情をぶつける。]
神はお前の最後の願いすら叶えてくれなかったな。
[フィリップを助けてくれと祈っていた彼の願いは結局叶わず、共に横たえられた少年へとまた視線を向けた。]
なぁ、本当に神様ってのはいるのか?
本当に、人は死んだら生まれ変わるのか?
[目の前の現実に、そんなことを零してしまう。
神職者である彼は、何と返してくれるのか。今はもう分からない。]
でも、もし本当に……――
赤も緑も関係ねーな?
[両軍分かれての再編は、人数的にも得策とは言えず]
とっとと仕留めて、来い。
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― 医務室→ ―
[公女とは、あれから何か話しただろうか。 しかし、自分の治療が終わればただ座っているわけにもいかず、 医務室から出ることにした。一人でも多くの兵士の無事を祈りながら。
次の敵軍との衝突に備えて、慌しく人が行き交う中、 給仕担当のマリアンヌが、心配そうな顔つきをしていて]
…バーナードのおっちゃんが帰って来ない?
[聞けば、物品を取りに行ったっきりなのだという。 まだ、砦に潜む例の敵兵は見つかっていない。 さらに、彼女らは持ち場の仕事で忙しい様子で]
俺が見てくる。
[一言残すと、踵を返し、早足でその場を後にする。]
(29) 2011/07/03(Sun) 13時半頃
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― →倉庫 ―
[足を向けたのは倉庫。各物品が収納されている場所。 見れば、その扉は開けられていて、入ってすぐ見つけたのは]
…ッおい、おっちゃん!
[バーナードが倒れていた。 駆け寄って状態を見るが、外傷は特に無く、息もしていた。 敵の手にかかったわけではないらしく、ほっと胸を撫で下ろす。]
一体どーしたってんだよ…
[しばらくはその場で、彼を見ているだろう。 もし意識が戻らないのであれば、医務室に運ぶつもりだが**]
(30) 2011/07/03(Sun) 13時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2011/07/03(Sun) 14時頃
ぐっ、ああああああっ
[抑え切れぬ咆哮が、響いた。]
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[>>34しばらく見ていれば、意識を取り戻したのか 彼は、言葉をぽつりぽつりと並べていく]
んな、かしこまんなって。
[倒れるほど、身体に負担をかけていた状態で 無理に気を張って欲しくないと。]
何かあったのか? まさか、毒盛られたとかそんなんじゃねーよな…。
[原因不明の痺れ、と聞けば顔は曇って。 それでも、このままにしておくわけにはいかず]
…立てっかー? 無理なら、俺が運んでくけど。
(39) 2011/07/03(Sun) 15時半頃
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…オスカー …っ!
[響く咆哮は、悲痛以外の何者でもなく。
咄嗟に声のした方を見て、名前を呼ぶ。]
大丈夫だ、捕虜は始末した。
[イアンから呼び掛けられて、しばらく時間は経ってしまっていたが。
普段と変わらぬ声音で、そう返した。]
そう、…そっか。
[呼びかけてから、時間が空いたのが気になったが
それでも普段と変わらない彼女の声を聞けば、安心して。]
今、何処にいる?
[再び戦場に出るにあたり、やらなくてはならない事は山の様にあって。]
…倉庫。
おっちゃんが倒れてた。
[相手から返答があれば、医務室へ行くつもりだ、と告げて**]
おっちゃん…?
誰だそれは。
[怪訝そうに尋ね。
オスカーもまた、医務室へ向かうだろう。**]
記者 イアンは、メモを貼った。
2011/07/03(Sun) 21時半頃
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― 回想・医務室 ―
[声を荒げる公女>>42には、 それ以上なにも言葉をやらなかった。
ただ、微かに聞こえた呟き。 「どちらも生き延びる」という言葉には 彼女の胸に潜む、“願い”が少しだけ、表れていた気がして]
(59) 2011/07/03(Sun) 22時頃
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― →医務室 ―
[>>41動けない、と言われれば どういう運び方をしたのかはご想像にお任せするとして、 とにかく彼を医務室まで連れて行っただろう。
そこには、もう公女の姿は無かっただろうか。]
…安静に、か。 疲れたんだろ、きっと。
[しかし診察中の彼をちらりと見れば、 血を伴った咳を何度かしていて。 それは、ただの疲労でないことは確かだった]
(60) 2011/07/03(Sun) 22時半頃
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おいおい、大丈夫かよ。
[生気でも抜かれてるのでは無いか、 と思われる口ぶりに焦りを覚え。]
…そういや、さっきまでペラジー居たのにな。 どこ行ったんだ。
[きょろきょろと視線を動かしても、 見知った白フードは見つからなかった。 そうしている内、傍に居たバーナードがよろよろと医務室を抜け出していくのが見えて]
…って、おい! 安静にしてなきゃいけねーんじゃ…!
[―――描く、最期に、何を?]
(66) 2011/07/03(Sun) 22時半頃
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…なあ、お前なら。
お前なら“最期”の瞬間は何をしてたい?
[医務室から出ていくバーナードの背を見ながら、仲間に問う。]
なあ、おい!
今姫様が!
ふっつうに話しかけちまった!
ど、どうしたらいい!?
[半ば混乱し、思わず助けを求めていた。]
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絵、絵か…。
[おぼつかない足元を見て、あー、と頭をかく。
―――彼の“最期”に、付き合ってみたいと思った。 自室へ向かうと言うならば>>71、それを手伝っただろう。]
(73) 2011/07/03(Sun) 23時頃
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いきなり何だ?
[医務室へと向かうさなか、突然問われた内容に首を傾げて。]
何をしていたいかはわからんが。
最後まで主と共にありたいとは思う。
[さらりと言い放つ。]
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― バーナードの自室 ―
…
[絵を描く準備が進められれば、 そこに表れたのは、戦場となった平原で。 ベネットを始めとした、 そこで死んでいった仲間を思いだし、顔を歪めた。]
…おっちゃんそういえば、 騎士団に憧れてた、とか言ってたっけ。
[部屋の隅の椅子に腰かけながら、聞く。]
今でもそう思うか?
[戦が始まって、人が次から次へと死んでいく この平原を見ても、それは変わらないのかと尋ねた。]
(75) 2011/07/03(Sun) 23時半頃
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