63 とある生徒会長の憂鬱
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― 翌朝 ―
[ 目覚めは、濃厚な黒珈琲よりも陰鬱《ブラッキー》だった ]
何でこんな事に……
[朝はまだ7時付近。登校時間にも少し早い自宅。 インスタントのコーヒーを啜りながらの朝の時間。 表情は、ともすれば肉親の葬式よりも陰鬱そうで。 もうそろそろ登校しなければならない事に、更に暗いため息をついていた。
(余談。一度珈琲を豆からお手製で作ろうとした事がある。 美味しい黒珈琲を淹れるつもりが、だが、出来たのはブラックホールだったらしい)]
(1) 2011/09/09(Fri) 01時半頃
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― 9時付近・グラウンド ―
[ちなみに、鎧兜は着なかった。登校では普通の制服。念の為。 現れた時の装いは、剣道の試合でも無い、と黒道着]
…………こうか? 全く……苦労する身にもなってくれ。
[校章の入ったピンバッジとイヤホンとマイク。 もう逃げる隙間も無い程に埋められた外堀に辟易しつつ、手渡されたそれらを軽く身に着ける。 ピンバッジは、左胸の中央に堂々と。結局ここが一番安全なのだ]
(3) 2011/09/09(Fri) 01時半頃
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……制服くらい着てこいよ……
[明らかにパジャマ姿のマーゴにため息を。 そもそも、裸足。登校時ずっと裸足だったのか?疑念は尽きない]
(10) 2011/09/09(Fri) 01時半頃
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それじゃあ、一つだけ。
[にこりと笑う"魔女"に舌打ちしつつも小さく挙手]
ピンバッジを奪われたらその場で脱落なのか? それとも、降参か気絶でもするまで奪い返しでも何でもして良いのか?
(12) 2011/09/09(Fri) 02時頃
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ロビンは、ソフィアやレティーシャ等、少し露出の多いユニフォーム姿に少し視線が戸惑う
2011/09/09(Fri) 02時頃
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……まぁ、僕に取っては殆ど同じ事か。
[ピンバッチも、弾みで落ちない程度には良い作りだ。 一瞬の隙を突いて極簡単に奪い合える物でも無い様子だし]
それにしても、このスクリーン…… 又学校全体を巻き込んだか、お前は……
[副会長《ストッパー》の不在をこれほど恨めしく思った時も無い]
(18) 2011/09/09(Fri) 02時頃
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……おい、サイラス。 お前も部室場所に移動しろ。
[視線が小動物のすらりと白い脚へ釘づけのサイラスを軽く小突き]
……仕方がない。部費の為でもあるんだ。 まだ今までの騒動より、少しは有意義だと思わないと……。
[昨日から数えて、一体何回ため息をついただろう。 剣道着の裾を捌きながら、彼は一人剣道場へと向かっていった]
(21) 2011/09/09(Fri) 02時頃
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あーあー。
ちゃんと聞こえてんのか?これ。
テステス〜テステス〜。
テレサテレス。
……あー。テス。テス。
本日は曇天なり。
主に僕の心が。
[暫くすれば、やがてロビンの声がイヤホンからしっかりと聴こえる。
全員、と言う訳では無いらしいが、果たして誰の声が返ってくるか]
全然面白くない。やり直し。
[声の正体が分かれば
昨日の腹いせをぶつけてやった。]
[ぷつん。誰かの音声がスクランブルに入ったようだ]
あ。はいっ!
聞こえます、聞こえますよー。
意外と綺麗に聞こえるみたいですねー。
[あっ。小さく聞こえた後]
え、えっと。
本日は、曇天です。
どうぞー。
[通信テスト、と言うことを思い返したようだ]
あん?ふざけんな。
[その声の主もすぐにわかった。]
あんたが仲間とか笑えんな。こりゃ楽しくなりそーだ。
まぁとりあえずよろしく。
うん?
あー、こちらメアリー。
きっこえますよーっと。
[聞こえてきた声に、てきとーな返事を返す]
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― 剣道場 ―
[剣道場にやってきて、まず最初に手に取ったのは当然だが竹刀だった。 防具は着けない。正しくは、防具で左胸も隠れるから、着るに着れないとも言う]
竹刀も本当は重いんだけどな。 まぁ、必要そうならまた取り換えれば良いか。
皆がどのくらい本気で掛かってくるかも解らない事だし。
[傍らの、彼のロッカーの中に収まるのは、二振りの木刀。 だが、木製とは言え、本気で奮う木刀は腕前次第では洒落にならないので、一旦仕舞う事にした]
(30) 2011/09/09(Fri) 02時半頃
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……
[聞こえてきたどちらの声にも、むっとして。]
『お前に、俺の背中が任せられるか』
…まあ、よろしく。
[すごく小さい声で言った。]
めんどーだし
普通に戦うのは任せる
煙幕とか、変な匂いとか
まぁそんなのなら、出来るわ
校舎って……メアリーか
やだなあいつ……ノリノリだったんじゃないか?
[聴こえて来た声は二人とも女生徒の物]
あぁ、お前達仲間なのか。よろしく。
一応聞くけど、今何処に居る?
僕は剣道場で準備中。近くには勿論誰も居ない。
[ありきたりだが、簡単に所在確認だけしておこうと]
つっても、何すりゃいいのか分かんねーんですけどー?
適当に校舎内ぶらついてりゃいいんですかね。
もちろん調理室ですよぅ。
とりあえず、廊下出ようかなって思いますけどー。
その声はサイラスか?
期待してんぞ科学部。
[サイラスには嬉しそうに答え]
マーゴはうるせぇな。
俺は勝手にお前の背中を守るからな。
嫌とは言わせねぇ。
[マーゴには真面目に答えた。]
よろしくおねがいしますね。
皆様だけが頼りです…
[えぐ。小さく聞こえた]
あ、私は、体育館です。
もしかすると、チア部とか演劇部も来るかも…
[うーん、と唸り声は不安げに*]
作戦くらい立てておいた方が有利じゃないの?
ソフィアもメアリーも、一人の所を狙われたら直ぐにバッジ取られかねないだろう?
二人一組《ツーマンセル》で動くとか。
[尤も、これで好戦的な彼は、メアリーと同じく、適当に校舎をぶらつく腹積もりだったので、言えた義理でもないが]
あぁ、不味いな……
チア部も演劇部も仲間じゃなかったら、ソフィアが直ぐに脱落しそうだ。
一先ず、僕が体育館に行くよ。
それまでは何かあっても頑張れ。
[然程不安を解消させる様な口振りでも無かったが]
『キャーヤニクサンダイテー!!』
[ヤニクに黄色い声で返しつつ]
守れるもんなら守ってみなよ。
期待せずに待ってるわ。
[素直じゃなかった。]
作戦ねぇ…
そーゆーのは良く分かりませんけど、2人だと余る人出てきません?
それと…
おたまとフライパン、どっちのがいいですかね?
うわ超有り得る。
[自分はともかく、ソフィアの脱落は目に浮かぶようだった]
はいはいバカップルバカップル……
めんどくさいから
さっさと仕掛けて
寝る!
余る人は僕が成ろうとか考えていたけど?
勿論、僕も誰かと一緒に居た方が安全だけれども。
あぁ、オタマとフライパンなら、フライパンが一番良いんじゃないのか?
盾にも使えるから、メアリーも安全だろう?
僕は今の所竹刀だけど、剣道場に木刀くらいは用意してるし。
あぁ。マーゴは期待しないで待ってろ。
メアリーは強そうだよな。
武器がな…
まぁ早々に深追いすんなよ。
つか各人のスタート位置を考えるとマーゴが一番危険か?
合流した方が良いか?
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